遊戯王5D'sタッグフォース 満足の意志を継ぐ者 作:ゾネサー
チームニューワールドのセカンドホイーラー、プラシドが鬼柳に追いつき、プラシドのターンからデュエルが再開された。
「俺のターン、ドロー!」
鬼柳
「俺はワイズ・コアを召喚する!」
白色の球体が場に現れた。
ワイズ・コア 攻撃力0
「そして俺は2枚のカードを場に伏せターンを終了する!」
「あのモンスターを呼んだってことはあいつもルチアーノと狙いは同じか……」
プラシド LP4000
フィールド 『ワイズ・コア』(攻撃表示)
セット2 『無限牢』 『スカイ・コア』(セット状態)
手札3
sc3
「俺のターン!」
鬼柳 sc3→4 プラシド sc3→4
「この瞬間俺はワイズ・コアを対象としトラップカード、破壊
「早速来たか……!」
「そして俺はもう1枚のカードも発動させる!永続トラップ、無限霊機!このカードがある限り俺がダメージを受けた時、100ポイント毎に1つの霊機カウンターを乗せる!」
「…?」
(ホセ。貴様のためにこのカードは発動しておいてやる。だが、貴様の言うことを聞くのはここまでだ。貴様に回すためにわざと負けるなど俺のプライドが許さん!)
「鬼柳京介! 俺の本当の姿を見るがいい!」
「プラシド…命令を無視し鬼柳に本気の力をぶつけるつもりか?」
「いいじゃんホセ。あそこまで好き勝手されるのも腹立たつしさ。ちょっとくらい痛い目にあってくれないと割に合わないよ」
「むう…」
プラシドがDホイールの上に立つとDホイールとプラシド自身の体が変形を始めていった。
「お前……ロボットだったのか」
「そうだ。そして今から貴様に見せるのはDホイールの最終進化形態!」
プラシドの体からプラグが伸び、Dホイールと接続されていく。背中からは因子が伸び、Dホイールの後方と繋がることで体が完全にDホイールと同一化されてしまった。
「Dホイールと合体しやがった……!?」
異様な事態にMCや観客がざわめき出すも、ソリッドヴィジョンによるものと捉えられ騒ぎは収まった。
「これで俺はDホイールのモーメントエネルギーを直に受け取り、自らのパワーを増すことが出来た!見せてやろう、俺の力を!」
鬼柳とプラシドのDホイールが∞のマークによって囲われた。
「これは…!」
「この空間によってデュエルで発生するダメージは現実のものとなる!だが、俺はロボット。もとより痛みなどない!鬼柳京介、貴様だけがこの苦しみを味わうのだ!さあリングが爆発するぞ!」
球体の近くへと落ちていた指輪型の爆弾が爆発し、爆風が2つのDホイールを巻き込んだ。
「はははは!」
「うおおおっ!?」
鬼柳はバランスを崩しそうになるもワンハンドレッド・アイ・ドラゴンが可能な限り爆風を抑えたことでクラッシュを免れた。
鬼柳 LP3000→2000
プラシド LP4000→3000
無限霊機 霊機カウンター0→10
「力を持つモンスターに救われたか。まあいい。ワイズ・コアが破壊されたことでデッキより5体のパーツモンスターを呼びだす!現れろ!ワイゼル
4つのパーツが本体のワイゼル∞を中心として合体し、1つのロボットへと姿を変えた。
ワイゼルT(守備表示) 攻撃力500 守備力0
ワイゼルA(守備表示) 攻撃力1200 守備力0
ワイゼルG(守備表示) 攻撃力0 守備力1200
ワイゼルC(守備表示) 攻撃力800 守備力600
機皇帝ワイゼル∞(攻撃表示) 攻撃力0 守備力0
「そしてワイゼル∞の攻撃力・守備力はパーツモンスターの攻撃力の合計となる!」
機皇帝ワイゼル∞ 攻撃力0→2500
「こいつがお前の機皇帝か。確かコナミから情報を聞いていたな…」
「さあ、遠慮はいらない。攻めてくるがいい!」
「まず俺はカードを1枚伏せる!そしてバトルだ!ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンでワイゼル∞に攻撃!インフィニティ・サイト・ストリーム!」
闇に染まったエネルギーが集約されていき、ワイゼルの中心部をめがけて解き放たれた。
「当然そんな攻撃は通さないがな!ワイゼルGの効果を発動する!俺のモンスターが攻撃の対象となった時、攻撃の対象を自身へと変更する!」
「やっぱそう来るよな…!」
コアを守るべく腕を盾にすることでエネルギーが中心部に入り込むのを避けることに成功した。
「俺はこれでターンエンドだ!」
鬼柳 LP2000
フィールド 『ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン』(攻撃表示)
セット3
手札0
sc4
「俺のターン!」
鬼柳 sc4→5 プラシド sc4→5
「ふっ、見せてやろう。シンクロキラーの異名を持つ機皇帝の力を!機皇帝ワイゼル∞の効果を発動!1ターンに1度、相手の場のシンクロモンスターを装備カードとして吸収する!」
機皇帝の胸元に空いた∞の形をした穴から光に包まれた触手が伸びていき、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを絡め取ろうとした。
「させるかよ!永続トラップ、ディメンション・ゲートを発動!ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンをゲームから除外する!」
触手がワンハンドレッド・アイ・ドラゴンに触れるより早く、異次元へと飛ばされていった。
「ちっ、手品で吸収を免れたか。だがこれで貴様の場はガラ空きだ!」
「いいや、ディメンション・ゲートは相手がダイレクトアタックしてきた時、墓地へ送ることができる!そしてこのカードは墓地へ送られた時、このカードの効果で除外したモンスターを帰還させる!」
「ほう?少しは知恵が回るようだな。だが、所詮一時しのぎの策にすぎん!手札より
機皇帝ワイゼル∞ 攻撃力2500→3500
「う…!」
「そして俺は場のワイゼルAとワイゼルCを攻撃表示へと変更する!」
ワイゼルの一部となっていたパーツが僅かに動き、鬼柳に攻撃目標を合わせた。
ワイゼルA 攻撃力1200
ワイゼルC 攻撃力800
「ワイゼル∞の攻撃に対し、貴様がディメンション・ゲートによってワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを守備表示で帰還させたとしても、この2体が攻撃すればライフポイント2000の貴様はそこで終わりだ…!」
「ちっ…やるじゃねえか」
「貴様のライフが尽きてしまえばすぐに相手のターンとなってしまう。ここでやることはやらせてもらおう。手札よりミスティック・バイパーを召喚する」
赤を基調とした服を着た愉快な笛吹きが現れた。
ミスティック・バイパー 攻撃力0
「最も、こいつは場に残すわけではないがな。ミスティック・バイパーをリリースすることで効果を発動する。俺は1枚のカードをドローし、引いたカードがレベル1のモンスターならば俺はもう1枚ドローを行うことができる!ドロー!俺が引いたのはレベル1のワイズ・コア。よってもう1枚のカードをドローする!」
「ここでレベル1のモンスターを引き当てたか…!」
「そして俺はsp—ヴィジョン・ウィンドを発動する!scが2以上あることで墓地よりレベル2以下のモンスターを特殊召喚させてもらおう。戻れ、ワイゼルG!」
ワイゼルの腕が再びフィールドへと戻ってくる。しかし、壊れておりパーツとしての役割を果たせそうにない。
ワイゼルG 守備力1200
「だがそのモンスター効果は無効化され、エンドフェイズには破壊されるぜ!」
「ふん。そんなことは分かっている。貴様に見せてやろう!機皇帝のさらなる可能性を!俺はワイゼルGをリリースすることで手札よりワイゼルG
「新しいパーツモンスターだと…!?」
新たな腕のパーツが現れ、本体との合体を果たした。以前の腕よりかなり丈夫なものとなっていた。
ワイゼルG3(守備表示) 攻撃力0 守備力2000
「機皇帝はパーツを入れ替えることでその能力を強化することが出来る。ワイゼルG3は以前より防御能力が格段に上がっているぞ!」
「徹底的に詰めに来たか…!」
「俺は場にカードを1枚伏せる。バトルだ!やれ、ワイゼル∞!鬼柳京介へとダイレクトアタック!」
ワイゼルの胸部から∞の形をした光線が放たれた。
「ディメンション・ゲートの効果で戻って来い!ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!」
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン 守備力2500
「ならばそいつを粉砕しろ!ワイゼル∞!」
異次元より戻って来た百目の竜は光線によって目を潰され、活動を停止してしまった。
「さあ、パーツモンスターの直接攻撃で終わりだ!」
「そいつは…どうかな?」
「な…!?なんだこの威圧感は!」
「ひゃはは!俺はワンハンドレッド・アイ・ドラゴンが破壊されたことでトラップカードを発動していたのさ!このシャドー・インパルスをな!このカードは俺のシンクロモンスターが破壊された時、そのモンスターとレベルと種族が同じモンスターを俺のエクストラデッキから特殊召喚出来る!」
「貴様…まさかあのモンスターを!?」
「俺もこのモンスターを呼んだことはねえ。何もかも未知の領域だ!満足させてくれよ…!天国と地獄の
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの影からそのドラゴンはゆっくりと赤黒く染まった姿を2人へと見せた。
煉獄龍 オーガ・ドラグーン 攻撃力3000
「これが俺の新しい力…。近くにいるだけで感じるぜ。圧倒的な威圧感をな!」
「石板のカード…!まさかここで呼び出すとは…」
「まだだ!俺の満足は尽きていねえ!ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの効果が発動している!このカードが破壊された時デッキからあるカードが俺の手札に加えられる!」
「それほどのモンスターを従えながらさらなるモンスターを加えるだと…?」
「こいつもオーガ・ドラグーンのパワーに負けないくらいの力を持っているぜ…。俺が加えるのは地縛神 Ccapac Apu!」
「地縛神…!」
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンがの残滓が鬼柳に力を託していった。
「鬼柳京介。人にして神に認められ、闇の力である地縛神をも従えるとは…。俺はこれでターンエンドだ!」
機皇帝ワイゼル∞ 攻撃力3500→2500
プラシド LP3000
フィールド 『ワイゼルT』(守備表示) 『ワイゼルA』(攻撃表示) 『ワイゼルG3』(守備表示) 『ワイゼルC』(攻撃表示) 『機皇帝ワイゼル∞』(攻撃表示)
セット1 『無限牢』 『無限霊機』 『スカイ・コア』(セット状態)
sc5
「ここで地縛神を呼び出すには2体の生贄を用意しなくちゃならねえ。そして俺はそのための策を1つ用意してある。あとは…そのカードを発動するために必要なカードを引くだけだ!俺のターン、ドロー!」
鬼柳 sc5→6 プラシド sc5→6
「…来たぜ! sp—シフト・ダウンを発動する!scを6つ取り除くことで俺は2枚のカードをドローする!」
鬼柳のDホイールが大幅に減速して行く代わりに鬼柳は新たな戦力を手に入れた。
鬼柳 sc6→0
「そしてトラップカード、極限への衝動を発動!俺の手札から2枚のカードを墓地へ送り、2体のソウルトークンを場に呼び出す!俺は今ドローした2枚のカードを墓地へ!」
鬼柳のフィールドに2つの魂が出現した。
ソウルトークン×2 守備力0
「場に2体の生贄を…!」
「そして俺は2体のソウルトークンをリリース!現れやがれ!地縛神、Ccapac Apu!」
ワイゼルより大きい闇に染まりし巨人が地響きと共に姿を見せた。
地縛神 Ccapac Apu 攻撃力3000
「馬鹿な…!?僅かばかりのターンで1体でも操ることの難しいモンスターを2体も呼び出しただと!」
「これが満足だ!出来ねえなんて言葉は俺の辞書にはねえ!行くぜ、バトルだ!」
「くっ…だが、ワイゼルG3は俺のモンスターが攻撃の対象にされた時自身へと攻撃対象を変更する!さらにこいつは1ターンに1度、戦闘では破壊されない!」
ワイゼルの腕が切り離され、他のパーツを守るように盾となった。
「…見つけたぜ!その効果の弱点をな!Ccapac Apuは相手フィールドにモンスターがいてもダイレクトアタックを行うことができる!そしてワイゼルG3はモンスターが攻撃されなければ攻撃を誘導することが出来ない!」
「しまった…!」
「Ccapac Apuでプラシドへとダイレクトアタック!お前のライフは3000。これで終わりだ!」
巨人の手が機皇帝を超えて直接プラシドへと伸びていった。
「…とでも言うと思ったか?甘いぞ!俺はこの時を待っていた!」
「何!?」
「トラップカード発動!バトル・ブレイク!こいつは相手が攻撃して来た時に発動することが出来る。攻撃してきたモンスターを破壊し、さらにバトルフェイズを強制的に終了させる!」
「モンスターを破壊した上でバトルフェイズまで終わらせるカード…!?」
「もっとも、このカードを無効にする術はあるぞ。このカードは相手が手札からモンスターを1枚見せることができれば無効となる!…だが」
「俺の手札は0枚…!」
「そう、これこそが貴様のハンドレスコンボの弱点!貴様のハンドレスこそが貴様を破滅へと追い込む!この効果で地縛神を破壊し、次のターンでオーガ・ドラグーンをワイゼルが取り込めば俺の完全な勝利だ!」
地縛神がプラシドの発動したトラップへと引き込まれ、オーガ・ドラグーンにも光の縄で封じ込められてしまう。
「鬼柳京介!やはり貴様は神に選ばれるべきではなかったようだな!」
「…へっ。笑わせるぜ。俺のハンドレスコンボに死角はねえ!オーガ・ドラグーン!お前の効果を発動しろ!」
オーガ・ドラグーンは鬼柳の呼びかけに応え、光の縄をブレスで焼き去り、プラシドのトラップを鋭き爪で切り裂いてしまった。
「何が起こっている!?」
「オーガ・ドラグーンの効果。それは俺の手札が0枚の時、1ターンに1度相手が発動した魔法か罠カードの発動を無効にし、破壊する!」
「なん…だと…」
プラシドが用意していた対鬼柳のカードも破られ、プラシドは身を守る術を失ってしまった。
「そしてCcapac Apuの攻撃は続行している!」
巨人の手がプラシドのすぐそこまで迫って来ていた。
「く…!俺の本気の力さえも打ち破ると言うのか、この男は!…俺は永続トラップ、無限牢の効果を使い手札を1枚捨てることで墓地のワイズ・コアを魔法・罠ゾーンへとセットする!」
そして巨人の手がプラシドを包み込むように握りつぶした。
「ぐっ…!さらに無限霊機の効果を発動!俺が受けたダメージは3000。よって30個のカウンターを乗せる…」
無限霊機がプラシドの奪われたライフをカウントしていった。
プラシド LP3000→0
無限霊機 霊機カウンター10→40
「っしゃあ!2人抜きだ!」
「な、なんと!チームニューワールドのセカンドホイーラー、プラシドまでもが鬼柳に敗れてしまった!これでチームニューワールドが勝利するにはホセの3人抜きが必要となったぞー!これは絶望的かー!?」
「本当の絶望とはこれをはるかに超える。鬼柳京介よ、お前の力は認めよう。だがワシ達の本当の力が解放された時、お前達に勝利はない」
鬼柳の快進撃によってチームニューワールドのメンバーを2人倒すことに成功した。だが、彼らにはまだ何かの秘策があるようだ…。