聖杯くんが別世界線の人理がヤバイと言ってきた   作:クレイジー松本キヨシ

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あぁ…またなんだ。

ちなみに、原作とは違うifの第五次聖杯戦争になっています。その話も追々出来たらいいなとは思ってますが、恐らく難しいでしょう笑。
なので、今回は人物設定とif第五次聖杯戦争の大まかなストーリーをプロローグ後に投下しようと思ってます。
一応、キャラ設定がぶれないようにする為……。


プロローグ
親友のサーヴァントと融合して別世界に飛ばされる前


突然だが、僕、涼宮悠人は魔術使いである。

根源を目指している訳ではないから、魔術師ではない。

単に魔術を使っているだけだ。

 

そんな僕は願いを叶える願望機である聖杯を求める戦争、"第五次聖杯戦争"を親友と共に戦い抜き、聖杯という胡散臭い願望機を手に入れた訳だ。

 

「俺はいいよ。俺の夢はやっぱり、自分の手で叶えるモノだろうし。それに俺はこの闘いを止めたかっただけだ」

 

親友――衛宮士郎はそう言って、僕に聖杯を譲った。

僕は親友のサーヴァントであるセイバーに問う。

 

「セイバーは何か願い事は無いの?」

「私は……そうですね……。受肉ができれば良いかなと思ってるくらいです」

 

セイバーは恥ずかしそうに頬を人差し指で掻きながらそう言った。

 

そして次に、僕は僕のサーヴァント兼師匠であるキャスターに問う。

 

「師匠は?」

「ん〜?私も受肉出来れば良いかな〜って。私が何とかすれば、聖杯の泥も何とか出来るし!」

 

師匠は笑って、そう言った。

 

「そっか。僕、願い事とか特に無いしな……。今回の闘い、英霊以外で死んだ人もいないし……。うーん……」

 

僕は聖杯を目の前にそんなことを考えていると、突然。

 

『人理がヤバイよー!?』

 

そんな声が聖杯から聞こえた。

 

「ん?んんん!?ちょっ、引っ張ら――」

 

そして、聖杯から謎の球体が出現し、僕をその中に入れようと、引っ張る。それもかなり強くだ。当然、僕はそれに抗うものの、引っ張る力の方が圧倒的に強い。

 

吸引力が変わらないダイ○ンかよ……!

 

「悠人!?」

 

師匠が僕に手を伸ばそうとするも、それは叶わない。

 

僕は呆気なく、聖杯から出た謎の球体に吸い込まれた。

 

○○○

 

「ん……?」

 

暫くして、僕は意識を取り戻した。

 

徐々に目を開くと、目の前には士郎のサーヴァントであるセイバーがいた。

 

「セイバー?」

「はい、そうです」

 

僕がそう訊くと、セイバーは微笑み、そう答えてくれた。

 

僕は多分、仰向けになって寝ているのだろう。

後頭部に伝わる柔らかい……って、これってもしかして……?

 

「もしかして、膝枕?」

「はい。ご不満でしたか……?」

「いや、そんなことないよ!?」

 

セイバーがシュンと落ち込んだ表情をしたので、慌ててフォローする。

すると、セイバーは笑顔で「そうですか」と言った。

 

美少女に膝枕されるなんてそうそう無いから嬉しいものだ。

周りの女の子は皆、士郎に恋してるしなぁ……。

セイバーはどうなんだろ?

 

それよりも……

 

「ここ、どこだ?」

 

視界に入る景色は全て清々しいまでの青空。

 

僕はセイバーに「ありがとう」と言って、身体を起こす。

それによって気付いたのは、地面が水一面に広がっていること。

ウユニ塩湖みたいだと言った方が伝わりやすいかもしれない。

 

そして立ち上がり、周りを見渡す。

 

しかし、僕とセイバー以外に人は誰もいないし、物も何も無い。

 

「悠人が謎の球体に吸い込まれた後、私も吸い込まれてしまいまして……。気付いたらここに……」

 

隣に来たセイバーが申し訳なさそうにそう教えてくれた。

 

サーヴァントでも抗えない吸引力だったのか……(戦慄)

 

 

 

『ごめんねー?ここに呼んだのは僕なんだー』

 

突然、そんな声が上から聞こえた。

それは聖杯から聞こえた声と同じ声。

 

僕とセイバーは揃って上を見た。

 

「誰だ?……ってまぁ想像はつくけどさ」

『それは助かるよー。僕のことは聖杯くんって呼んでね』

 

聖杯くんとやらは、実に軽快な声音でそう言った。

 

「そんで?僕とセイバーをここに呼んだ理由は?もしかして、さっき言ってた、人理が云々が関係してるのか?」

『うん、そうなのー。簡単に言っちゃうと、別世界線の人理がヤバイんだよー。だから、それを君とセイバーに救ってほしいって訳なんだー』

 

ふむふむ、成る程。

聖杯くんの言い分はわかった。しかし……

 

「なんで、俺とセイバー何だ?確かに、僕とセイバーは気の知れた仲ではあるが、先の戦いでは僕はし……キャスターと共に戦ってたし、セイバーは士郎と共に戦ってたんだ。なら、そのパートナー同士では駄目なのか?」

 

僕の質問に、聖杯くんは唸りながら答えた。

 

『うーん……。そういうのじゃ駄目なんだ。君とセイバーは融合するから』

「「融合……!?」」

『うん。融合と言っても、君の身体をベースにセイバーの力を宿す……みたいな?勿論、セイバーの意識は君の中で残るし、元の世界線に戻る時はちゃんと2人に別けて戻るから安心してー?』

 

この聖杯くん、トンデモないことを言うな……!

思わず僕とセイバーの声がハモったじゃないか。

 

『あっちの世界線の言葉を借りるなら、デミサーヴァントって奴か、擬似サーヴァントって奴だねー』

 

で、デミグラスハンバーグ?(難聴)

あぁ、デミサーヴァントね。

 

『それで、どうかなー?』

 

そう言われ、僕とセイバーは顔を見合わせた。

 

「私は悠人にお任せします。悠人が別世界線を助けに行くと言うのであれば、私は貴方の剣となりましょう」

 

セイバーは自分の手を胸に当てて、そう言ってくれた。

 

……全く、頼もしいサーヴァントだよ。

僕達の世界線とは関係ないのにさ。

そこまで言われちゃうと、僕が出す答えなんて1つしかないじゃないか。

 

僕は片手を後頭部に回して、聖杯くんに言った。

 

「僕は頼まれたら断れない性格だって知ってて呼んだんだろ?」

『それもあるけど、君とセイバーが1番融合の相性が良かったんだよー』

 

セイバーは「相性が……良い……」と呟くと、何故か頬を赤く染めて俯いてしまった。

 

とりあえず……

 

「良いよ、やってやる」

 

と、言い切った。

 

『ありがとう。勿論、人理が戻ったら元の世界線に戻すよ。それと、あっちのサーヴァントで会ったことのあるサーヴァントが君達に会ったら、こっちの世界線での記憶を思い出せるようにしておくよー』

 

そう言うと、空からまた吸引力の変わらない謎の球体が出現する。

 

『あっちに着いたらもう融合は終わってると思うから、そのつもりでねー』

 

そして、僕とセイバーはまた謎の球体に吸い込まれるのであった。




一応簡単な人物紹介……。

涼宮悠人
魔術使いの家の生まれ。
親友は衛宮士郎。
英雄に好かれやすい体質。
第5次聖杯戦争ではキャスターを召喚。
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