聖杯くんが別世界線の人理がヤバイと言ってきた 作:クレイジー松本キヨシ
「ハァ、ハァ、ハ――ああもう、どういう事よ!?なんでサーヴァントがいるの!?」
冬木の海浜公園跡地まで走り逃げてくると、所長は肩で息をしながらそう愚痴を零す。
『そうか……、聖杯戦争だ!その街では聖杯戦争が行われていた!』
ロマンは驚きを交えつつ、通信越しでそう言ってきた。
しかし、そうなるとライダーのサーヴァント違う……。
やっぱり、聖杯くんが言って通り平行世界の聖杯戦争なのか……。
『そのようですね』
アルトリアも自分の考えと同じのようだ。
「だけど、その聖杯戦争はもう
『そうとしか考えられない。それに、サーヴァントの姿が……』
「ッ!敵サーヴァントです!」
接近してきたサーヴァントを最初に見つけたマシュがそう叫ぶ。
その方向をを見れば、姿が黒い影を纏ったサーヴァントがいた。
「見ツケタゾ」
敵は既に戦闘態勢に入っている。
「白野君!」
僕がそう言うと、白野君は意図を汲み取ったのか、白野君は頷き、マシュとアストルフォに向かって言う。
「ごめん、何とか凌いでくれ!」
「わかったよ!」と言って、アストルフォは先頭に立ち、マシュは僕達を守るようにして前に立つ。
「行きましょう、マスター」
「あぁ、絶対に勝たせてみせる!」
「――はい。あなたに勝利を、マスター!」
マシュは盾を構える。
○○○
「くっ……!」
「ドウシタ、コノ程度カ?」
最初はこちらが優勢だったものの、徐々にこちらが押し負けてきている。
ロマンからの通信で敵サーヴァントのクラスはアサシンだと判明した。
ライダーのクラスであるアストルフォとは相性が悪い。
途中からマシュも攻めに参加していたが、まだサーヴァント戦に慣れていないせいか、思うように動けていない。
僕が後方からガンドを飛ばしているものの、相手には1発も当たっていない。
そして突然、僕の直感スキルが警報を鳴らした。
「白野君、2人を下げさせるんだ」
「えっ?」
突然のそう言われ、驚きを見せる白野君。
そして、ロマンが通信をしてきて僕の直感スキルが正しかったとわかった。
『追いつかれた!後方にランサーのサーヴァントだ!』
「ッ!下がってくれ、マシュ!アストルフォ!」
白野君の指示に2人は従い、僕達の元まで戻ってきた。
そして、僕達を挟むように2人は敵サーヴァントに向かい合う。
……それにしても、もう片方がランサーとは状況がかなり悪化した。
アストルフォは自分自身で言ってたように、サーヴァントの中でも弱い部類に入る。それを宝具で補っているからそこそこ闘えている。
しかし、今の状況はどうか?
敵は2人。
こちらはアストルフォとマシュ。
マシュが守りに専念するとするならば、アストルフォは2人を同時に相手しなきゃならない。
……力を使う時か。
近づいてくる敵ランサーが視界に入り、僕は意を決して手にエクスカリバーを出そうと思った瞬間。
敵ランサーに魔術弾が直撃した。
「今度は何!?」
所長は震え声でそう叫ぶ。
僕は魔術弾が飛んできた方を見た。
「へっ、気を緩めすぎじゃねぇか?」
そこには杖を持った1人の男がいた。
次回もこちらを投稿するかも…