この素晴らしい世界に妖精が!   作:妖精さん

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13話 本当のこと

 

今は、朝食のための休止として馬車は止めてある。

さてと、馬車の中で一晩過ごした訳ですが。

周りの視線が痛い。

私が死んだ後で起きたことが、その原因らしい。

まあ、死んだら自然に蘇ることはないらしい、無論妖精も例外ではないらしい。

私の亡骸を抱きかかえていたルナ等、絶対に聞きだしてやるという気概がひしひしと伝わってきてしまう。

 

中には、スターのようにスライムの高等種と交渉して手に入れたのだろうと仮説立てて自己完結してしまった者もいたが、ルナやサニー等の実際に目撃した者達は、自己再生では説明のつかない事象を目撃しているわけで、ルナ達いわく巻き戻し映像のように飛び散った内臓と肉片が体に収まり、光輝いたかと思うと小さな傷を残して治っていたという事らしい。

 

ちなみにミツルギさんたちは少し離れたところで様子を伺っている。

私の正体が気になるのか、あるいは気が付いたのか。

 

「で、どういうことなのかしら?」

サニーが木箱を挟み対面に座り、木箱を人差し指でトントンしながら詰問してくる。

ルナはサニーの後ろで腕を組みじっとこちらを見てくる。

興味のある他の妖精達も私達の周りを取り囲んでいた。

 

スター達はそれ以外の妖精達と離れたところで話し合っているようだ。

 

ルナが声のトーンを落とし不安と心配が混ざったような声で話し掛けてきた

「コニファー、貴方何か隠し事をしてない?あなたの体の事もそうだけど・・・魔法だって得意魔法も不得意魔法もなく親和性が無駄に高いのも不思議。それに、あなた、たまにだけど異邦人と似たようなことを言うし・・・」

 

ぎくっ!?

これは本格的にまずいかもしれない・・・

ここは正直に話すべきなのか

でも、「元男です」キリなんて言った日には・・・・

 

「あなた、男なのに私達とベタベタしたり、手を握られて欲情してたの!?キモイ!!コニファーなんて嫌いここでお別れね!!」なんて言われちゃうかも!?

そんなのはいやだ!?みんなと一緒にいたいよ!!

な、涙が止まらない・・・

「うっ・・・ぐずっ、ご、ごめんねぇ!・・・わ、わだじ・・・う、うぞづいでだの。わだし・・・この体になる前はニ゛ン゛ゲン゛だっだの・・・わだじが人間だっだどぎに死んだ・・・どぎに・・・うぅ・・・女神ざまがこの世界に妖精としで・・・生まれがわらぜでぐれだの・・・ぐすん・・・このぢがらば・・・ぞ、ぞのとき・・・ふぅふぅ・・・ぐっれたの・・・・・・うぅ・・・うぅ・・・み、みんな・・・人間だっだ・・・わ、わ、わたしなんで・・・き、嫌いになっちゃうよぉ・・・ねぇ・・・で、でも・・・わ、わたし・・・人間だった・・・時よりも・・・みんなと・・・い、一緒だった時のが・・・し、幸せだったから・・・い、言えなかったの・・・ごめんねぇ・・・」

 

ああ、もう終わりだ・・・楽しかったみんなとの生活が終わりだ・・・

 

「コニファー・・・」

いつの間にか後ろに回ったルナがさっと私に抱き着いて来る。

「ごめんなさいね。つらかったでしょ・・・でも大丈夫・・・私達はみんなあなたの家族よ。妖精はみんな・・・あなたの家族よ」

対面ではサニーが涙を流しながら謝ってる

「ご、ごめんねー!!つらかったよねー!!でも、大丈夫だよ!!私たちがついてるよ!!ずっと一緒だよー!!」

いつの間にか近くに来ていたスターも

「バカね。私たちがあなたの事を嫌いになるわけないでしょうに・・・」

リリーホワイトがルナとは逆から抱き着いて来る

「コニファーのそんなところもかわいわ~」

それなりの巨乳であるリリーホワイトの胸が当たって苦しい・・・

それを咎めるようにリリーブラックが諫める。

「姉さん・・・コニファーが苦しがってる」

「あら、ごめんなさ~い?」

リリーホワイトが一歩下がったのを見てリリーブラックが頬をポリポリ書きながら一言。

「まあ、なんだ・・・私も含めてここのみんなはお前のことを嫌いになることはないってことだな」

シャロンやパニラ、農業組のみんなに、ほかの妖精達もうんうんとうなずいて笑顔を向けてくれた。

 

よかった・・・私・・・ここにいていいんだよね。

 

 

その日の朝ご飯はちょっぴり塩味が聞いてたけど今までで最高においしいご飯だった。

 

 

 

 

朝ごはんが終わり食器のかたずけや出発の準備をしているときに、金髪のイケメンミツルギさんが話しかけてきた。

「君も日本からの転生者だったんだね?いや、君の場合は憑依者かな?とにかく、同じ日本人同士よろしく頼むよ。君が困ったときは力になるからさ。」

 

やっぱり、日本人だったんだ。正直その金髪で迷ったけど、スター達が「ミツルギさん、ミツルギさん」って日本人みたいな名前で呼んでいたし・・・

何というか彼みたいなのが物語の主人公で勇者みたいだな。

 

ミツルギさんは握手をしようとして手を出す。こういう場合はちょっと後ろの方にいる取り巻きの美少女たちが嫉妬心むき出して止めるのが様式美な気がするが別に気にした様子もなく二人で話をしている。やっぱり、幼女じゃヒロインにはなれないか。別にヒロインになる気はないけど・・・

 

私も握手に応じて、その後は地球での事を話し合った。

あの漫画はどこまで進んだかとか、テレビの話もそうだ。たわいもない話だったが懐かしい話も聞けてうれしかったかな・・・

 

 

ちなみにアクセルまではもう一晩ほどの距離らしい。

アクセルについたらどうしようかな・・・冒険者にもなってみたし・・・色々あるなぁ

 

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