この素晴らしい世界に妖精が!   作:妖精さん

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キャベコン達が再来しますが今回は完全なやられやくです


17話 わたしの強くてかっこいい人たち

 

カズマさんから飲み代請求の言質を取った矢先のこと。

「冒険者各員は至急正門に集まって下さい!繰り返します、冒険者各員は至急正門に集まって下さい!」

 

中ばわたしたちのトラウマにもなりかけている、奴らがやってきた。

 

「嵐が、来る・・・」

「収穫だああああ!」

「マヨネーズ!もってこーい!」

「なんじゃこりゃああ!」

 

異邦人の少年にはキャベツが飛ぶこと自体が珍しいらしい・・・

みんなはいつものキャベツが来たと思っている・・・でも違うんだ今年からは

 

「「「「きゃべきゃべきゃべ・・・」」」」

 

私達の予想通り、受付のお姉さんの緊急放送には続きがあった。

「今年のキャベツは、妖精の村に猛威を振るった新種が混ざっています!!十分に注意してください!!」

 

水色髪のお姉さん改めアクアさんが(おパンツ騒動のごたごたで教えてもらった。)チュートリアルよろしく、異邦人の少年カズマに説明している。比較的声が通りやすいので周りの冒険者たちにも聞こえているようだ。

 

「この世界のキャベツは飛ぶわ!味が濃縮してきて、収穫の時期が近づくと簡単に食われてたまるかとばかりに。街や草原を疾走する彼らは、大陸を渡り、海を越え、最後には人知れぬ秘境の奥で誰にも食べられずにひっそりと息を引き取ると言われているわ。さらに言うと今回からは私たちも知らない新種がいるわ。専門家のマロンさんよろしくお願いします」

いつの間にいたのか知らなかったが農業組のマロンさんが黒板を伴って新種の説明を始めた。

「みなさんにとって、アクセルに現れた新種たちはほとんど妖精の村に現れた種類に一致します!。基本はキャベツ、レタス、ハクサイを起点とした亜種たちです。最も多いのはこれらの下部に大根を生やしたキャベコン、レタコン、ハクコンの3種類です。これらに大きな違いはありませんが、共通した危険があります。これらの大根は非常に鋭く、その刺突力は強力です。これらについて特に気を付けてほしいのは彼らの大根は基本的に他種族の・・・・・・・」

そこまで言ってマロンが言いよどむ。それに受付嬢のお姉さんが促す。

「そ、それは・・・いったい。」

マロンがごにょごにょしながら答える

「た、他種族の・・・ぁ・・・アナルとヴ○○ナを狙ってきます!!」

 

「「「っひぃ」」」

それを聞いた冒険者たちの血の気が引く・・・・

 

「今回は他の野菜たちは見えませんが、私たちも見たことのない種の物がいます。これはハクサイとキャベツの合いの子で葉っぱの一枚一枚を鋭利な刃物と化して攻撃してくることを確認しています。みなさん気を付けてください!!私はこれで!!」

「では、私たちも門の内側で待ってますね!!」

そう言ってマロンは駆け足で門の内側に逃げるように掛けていった。

ギルドの受付嬢のお姉さん達もそれに続いて駆け足で去っていった。

普段なら門の外側に立っている門番の衛兵たちも門の内側に立ち普段なら倉庫でほこりをかぶせているだけの大盾を装備し身を隠している。

 

「みなさん!!今回のクエストはキャベツ狩り及び新種のキャベツの討伐です!!今年のキャベツはできがよく、ひと玉の収穫につき、10000エリスです。出来るだけ多くのキャベツを捕まえ此処に収めて下さい!新種の生死は問いません一匹の討伐に対し30000エリスとします!!新種は住民に危害を加える恐れがありますので積極的にお願いします!!」

 

それを聞いた冒険者たちの士気は盛り返し

「野菜1匹に30000エリスはでかい!!俺はやるぞ!!」

「お、俺もだ!!」

「お前ら!!やるぞ!!」

「「「「「おおおおおおお!!!!」」」」」

 

冒険者たちが一斉に駆け出していく。私たちもそれに遅れまじと続いた。

冒険者たちの鬼気迫るもの感じるまるで戦場だ。自分たちの貞操をかけた戦いなのだからこれだけ鬼気迫るのもおかしくない。私たちが負けたら町の人たちの貞操ももれなく失われるのだから・・・

 

 

「お?嬢ちゃん達も参加してたのか!村から脱出して以来だな!!」

あ、ダストさんだ・・・お久しぶりです。

「新人パーティへのちょっとしプレゼントってことで俺たちとあの集団に突っ込まないか!」

「ず、ずいぶんと・・・たくさんいますね・・・」

「だ、大丈夫よ・・・わ、私たちなら!!」

「こ、声が震えているよ・・・サニー?」

わたしたち3人が二の足を踏んでいるのを察したリリーホワイトが

 

「それなら~、わたしと黒ちゃんがご一緒しようかしら~」

「姉さん、そうするとこの子たちが・・・」

「だったら~、あそこのクルセーダーの後ろで戦えば~安心よ~きっと~」

少々物足りなかったのであろうリリーホワイトが妹のブラックにダストさんたちと前線に行きたがって、上目使いになる。

「いいでしょ~黒ちゃん」

「うっ・・・し、しかし」

リリーブラックが悩み出したとき

 

 

 

「なら、この子たちの面倒は私が見てあげるよ!」

と後ろ手に回したナイフでキャベツを一突きしてクリスさんが参上した。かっこいい

パンツ履いてたから来るの遅れたとかは言っても思ってもいけないのだ。

それを聞いたリリーブラックはまだ悩んでいるようだったが姉のリリーホワイトにせがまれて仕方なく頷いて申し訳なさそうにクリスさんに謝ってダストさん達について行った。

 

「じゃあ、君たちは私と一緒にダクネスの後ろの方で戦ってようか。」

「「「はーい」」」

なんだ?今、一瞬クリスさんから光が見えたような・・・。女神の後光があふれたのかな?

 

 

 

 

「カズマ、ちょうどいい機会だ。私のクルセイダーとしての実力、その目で確かめてくれ。はああああ!とあああああ!やあああ!ふ!」

 

「全然、当たらないじゃないか!」

 

なるほど、これならダクネスさんが弾いて適度に弱らせたキャベツ達の相手だけで済む!安心安全だね!!えいっ!キャベツ仕留めた!

 

※攻撃の当たらないダクネスのそばに幸運なカズマがいるために発生している偶然です。

 

さて、私たちもキャベツをサクサク収穫だ!あぶないキャベコンは最前線の強い人たちが相手してるし大丈夫!!えいっ!もう1匹!

 

※幸運なカズマが近くにいるために発生している偶然です。

 

「ぐわあ」「しまった!?」

一部の冒険者がキャベツに不意を突かれる。

 

あ、あぶない!

 

「ここは私が、いまのうちに!」

ダクネスさんが冒険者たちとキャベツ達の間に割って入る。

すごい!本物のヒーローみたいだ!ちょっと近くで

 

「ダクネスウウウ!」

「く、な、なんの!」

 

でも、叫んでいる人と盾になってる人の配役が逆な気がするの・・・

これじゃあ、まるでカズマさんがヒロインみたいになっちゃうの・・・なんかやだ

 

「鎧が!」

「く!」

 

大変だ!今度はキャベコン達が!!

 

「これを使え!!」

 

どこかの気を利かせた冒険者の人が自分の剣をダクネスに投げ渡す。

 

「助かる!!はあ!とお!せい!」

 

す、すごい!自らが傷つくことを厭わずに剣の腹の部分でキャベコンの接合部分を的確に突いて倒してる・・・。わたしはまだキャベツ4つしかやつけてないよ・・・

 

※幸運なカズマが近くにおり、なおかつ全体強化もちのコニファーが近寄り、さらにカズマの幸運の影響で攻撃の命中率が神懸かり的に上がって起きた奇跡です。

 

「む、無理だ!あ、あんただけでも逃げてくれ!」

冒険者の人がもういいんだと言わんばかりに叫びます。

 

「バカを言うな!倒れたものを見捨てるなど・・・出来るものか?!」

かっこいい!!わたしもあんな風にかっこいい騎士になりたい!!

 

 

「騎士の鏡だ」

「おぉ」

「あんなになってまで人を守るなんて・・・」

「俺も騎士として見習わなければ!」

 

他の冒険者たちも感嘆の声をあげています。

 

あ!!あっちでダクネスさんたちの仲間の魔法使いさん・・・たしか、めぐみんさん?だったかな?がなんかすごそうな魔法を唱えてるよ!!メラメラと燃え上がる炎が見える、きれい・・・

 

 

するとわたしの体が急にふわっと浮き上がる。あれ!?あれ!?

「早く逃げないと巻き込まれちゃうよ!!」

そう言ってわたしを抱えて風のように走るクリスさん。

クリスさんが走る方にある門にはすでにルナやサニー達が待っていた。

わたしがいたところを見ているとすでにめぐみんさんが放ったすごい魔法で炎に包まれている。こ、紅魔族ってなんかすごい!

 

 

 

 

爆発から離れたところで下ろされた。ちょうど門と真ん中の場所みたい。

 

すごい!すごい!すごい!キャベツもキャベコン達も全滅してるよ!!

興奮が冷めきらずクリスさんに饒舌に話しかける

 

「クリスさんも、ダクネスさんも、めぐみんさんも、とっても!とっても!!強くてかっこいいんだね!!わたしもみんなみたいに強くなりたいからがんばるよ!!で、強くなったらエリス様といっしょにわるい魔王や悪魔をいっぱい!いっぱい!!やつけるよ!!」

 

するとクリスさんは

「あはは、そういうつもりじゃなかったんだけどな~」

と言って頭をなでてくれた。

 

「だから、待っててね!女神さま!」

 

 




主人公、興奮のあまり妖精の精神が強く出てしまう回でした
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