この素晴らしい世界に妖精が! 作:妖精さん
気を付けてお読みください・・・・
ハラグーロとワイーロが後始末に追われて、使用済みの罠の再設置や処分。怪我人の把握などに追われている。
1階の玄関ホールでは
「あ~痛ぇ~。ボロゾ!脇を持つな!!痛いだろうが!!ウキン!!杖!!・・・・・・・・おや、妖精のお嬢さん方?どうかされましたか??」
ダツーゼが部下に厳しく、客にやさしい姿を見せながら部下のボロゾとウキンに支えられながら松葉杖をついてこちらに近づいてくる。
「!!・・・この小娘・・・このわたしに怪我をさせやがって・・・・!!!」
ダツーゼが倒れている彼女に松葉杖を振り上げる。
カツン
ルナが杖をダツーゼの松葉杖にあてる。
「待ちなさい。この娘の処遇を決めるのはあなたじゃないはずよ。ワイーロ店主、そしてマルル様がハラグーロ伯爵と相談して決めることよ。あなたの一存で決めていいことではないわ。」
ダツーゼは松葉杖を引く
「・・・・・・・・・・・・・・そうでしたな。私めとしたことが少々冷静さを失ってしまったようです。お恥ずかしいところを・・・」
そんな二人の様子を一歩引いて見ていた。まだ、悪堕ちしていないサニーが手を挙げて質問する。
「で、この人達は・・・この後どうなるの?」
ダツーゼは少し考えた後、口を動かす
「そうですね~、幸い死者もいませんのでね~。この小娘含めて一揆をおこした連中はそのまま森の伐採施設に送られるのではないでしょうか?死者が出ると警察がしゃしゃり出てきますからね~。我々も死者が出ないように最大限気を使っているのですよ。」
「でも、この娘はどうするの?ここの民でない以上、人の口には戸が立てられないわ。」
ダツーゼの言葉にルナが疑問にダツーゼは続ける。
「通常なら金を握らせて、さよならするんですが・・・まぁ、今回はマルル様がいますのでもしかしたら・・・」
ダツーゼが顔をそらす…
「マルル様がどうかされたのですか?」
「いや~、まぁ妖精の方特有のご趣味なのか。彼女個人の趣味なのか・・・・。とにかくご本人に聞いていただきたいですな~。とにかく、私もこの怪我なので、そろそろ私はこのへんで失礼します。ボロゾ、ウキン行くぞ。」
ルナの問いにあいまいに返した上に暗に当人に聞けと言いこの場を去っていくダツーゼ。
ダツーゼが去ってからすぐにハラグーロ、ワイーロそしてマルルがやってきた。
「ねぇ?ハラグーロ様ぁ?わたし、この娘がほしいですわぁ。」
マルルが甘ったるい声を出してハラグーロにねだる。
「うむ、構わんぞマルルよ。好きにするがよい、じゃが・・・」
ハラグーロが言い切る前にマルルが答える
「もちろんにございます、山吹色のお菓子の方は用意いたしますわ。」
「うむうむ、わかっておるのならいいのじゃ。地下室を使うとよいぞ。」
そう言ってハラグーロはマルルにカギを一つ渡した。
「ワイーロ行くぞ!わしもやらねばならんことがあるのでな。ふははっはははは!!」
「では、マルル殿お楽しみください。失礼…」
そう言ってマルルを残してハラグーロとワイーロは別の部屋に入っていった。
「さてと、この娘を連れていきますわよ。」
そう言って護衛の妖精二人に剣客少女を担がせてどこかへ行こうとする。
とりあえず、わたしたちは
「待て」と止めた
→マルルについていくことにした
その場に残ることにした
私たちはマルルとその護衛達に続いて地下へと続く薄暗い階段をくだる。
石造りの階段を下りたところにある酒蔵のさらに奥に人間の大人が通れる程度の小さめの木扉があった。その鍵穴にマルルは預かった鍵を刺し、扉を開ける。
扉を開けるとその先には薄暗い部屋の奥には鎖の拘束具や拷問に使うのであろう小道具が簡素な机の上になれべられている。
わたしはそれを見て思わず身震いする。ああいって物は見ているだけで怖くなる。
サニーが私の手を握ってくれる。
「コニファー、大丈夫よ。嫌なら戻ってもいいんだからね。」
「だ、大丈夫。」
わたしとサニーの掛け合いの横でルナは机にのっている拷問具をカチャカチャといじっている。
本当にルナはどうしてしまったのだろう。ここに来てから悪堕ち度合いが本当にひどい。
悪の女幹部(幼女)になってしまっている。
さらに、言わせてもらうならわたしをちらちら見ながら拷問具をいじるのをやめてほしい。
「ちょっと、ルナさん。そんな物騒なものは使いませんわよ?そんなものは置いてくださいましな。」
「あら、使わないのね・・・残念・・・」
護衛の妖精に剣客少女を壁に繋がる鎖に拘束させたマルルがルナに拷問具を置くように言うとルナは名残惜しそうにペンチを置く。
「ルナさん、氷出せます?」
「ええ、できるわよ。フリーズ…はいどうぞ。」
手のひらサイズの氷を受け取ったマルルは剣客少女の背中に氷を入れる。
「ひゃん!?な、なに!?」
気絶していた剣客少女が目を覚ます。
「あ~ら、ようやくお目覚めなのですわね。」
「な、なんで私・・・こんなところに?」
気絶していて記憶が混乱しているのであろう剣客少女はこの状況に思考が追い付いていないようだ。
「あらあらまあまあ・・・お寝坊さんなのね~。そんな子にはおしおきですわ~。」
そう言ってマルルは氷のかけらを手にもって首筋にペシペシとあてる。
「ひゃあ!?や、やめて!!何でこんなことするの!?貴女達は妖精でしょ!?なんで、あんな男の味方なんてしてるの!?」
「うふふふふふ、かわいいですわ。あなたは私達妖精が物語の主人公を助けてくれる清く正しい素敵なものだと信じてたのですね~。ペロリ」
剣客少女の言葉に対して小馬鹿にした態度をして、首筋を舐める。
「っひ!?」
「う~ん。女の子の汗の味は美味ですわ~。でも、私・・・果実酒にザラメを入れるタイプですの。だから・・・」
そう言って護衛の妖精から壺を受け取り中身を棒でこね回しながら話しかける。
「あ、そうでしたわ。ここは伯爵邸の地下尋問室、ちゃんと尋問もしなくちゃいけませんでしたわ。あなたのお名前はな~に?」
「っく、誰が貴女みたいな邪悪な妖精にいうものですか!」
マルルに対して強気に反抗する剣客少女。
「残念ですわ。私悲しいですわ。そういう意地悪な娘には・・・あら?もう、これ固すぎですわ。なかなか解れないですわ。ちょっと、これほぐしといてくださる。」
そういってマルルは壺を護衛の妖精に突き返す。
「お楽しみは後に取っておくとして・・・別の方法で試していきましょうね。あ!そうね!相手の名前を知りたかったらまず自分からって言いますものね!私はユグドラシル商会対外交渉担当のマルルと申しますのよろしくお願いしますわ。」
そう言って剣客少女の耳元に息を吹きかける。
「ひゃう!?誰が・・・貴女の名前なんか!!」
それを聞いたマルルが眉を顰める
「強情ですのね・・・まあ、いいですわ。私、普段は事務方ですの・・・・・・ゆえに事務方のやり方で聞くことにしますわ。」
そういってマルルは机の上に置いていた自分のポシェットから羽ペンを取り出して首筋をくすぐる。
「っく、や、やめなさい!?や、やめてぇ!?ひぃいい!?」
それを聞いたマルルはニヤリと笑って
「弱点…見つけましたわ。ちょっと、あなた達そこに羽ペンの予備があるから手伝いなさぁ~い。」
そう言ってマルルがわたしたちを見る。
すると、サニーは顔を引くつかせながら一歩下がって
「あ、あたしは上に戻って片付けの手伝いでもしてくるよ!!あははは・・・」
そう言って足早に部屋を出て行った。
ま、待って!!サニーわたしも行くから!
そう思って一歩下がろうとした瞬間
ガシッ
ルナがわたしの腕をつかんでいた
「コニファー?何事も勉強よ。一緒にやりましょう?」
ひぃいいい!?
数十分後
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・わ、わかったから・・・わたしの名前はティオよ・・・ティオ・レイ・フォン・・・はぁ・・・はぁ・・・」
それを聞いたマルルは額に手を置いて考えるそぶりをして
「あら、あなた東方風の名前ですわね。服装からして草原の民かしら?魔王軍に負けて滅んだと聞いたけど生き残りがいたのね。」
「もう、十分でしょ・・・私が持ってる情報なんて元より大してないのよ・・・・解放して・・・・・・」
「だ~め、私・・・あなたのこと気に入ってしまいましてよ。だから、あなたは私と一緒にいるのですわ。ず~っと・・・・うふふふふ」
「っひ!?いや!!わたしは他の生き残りを探したいの!!もう許して!!」
「あら、そうなの?なら、私は仕事柄いろんなところに行きますの。だから一緒に探せばいいですわ。」
「いやよ!!いや!いや!!放して!!いやぁ!!」
「あら急に暴れだしてしまいましたわ。そういう時はあれの出番ですわ。ちょっと抑えてくださる?」
護衛の妖精二人が剣客少女あらためティオを押さえつける。
そして、マルルが口をふさぎ鼻に妖精の粉を吸わせる。
吸わせてからしばらくするとティオの抵抗がやみ力なく体を垂らした。
「よしよし、効いてきたわね。では、そろそろメインをいただこうかしら。」
そう言ってマルルは先ほどの壺を手にその中身をティオに垂らしたり塗ったりする。
「・・・うぅ・・・なにを・・・・どうして、こんな・・・・・・・」
「どうかしら?妖精の粉の多幸感に浮遊感、気持ちがいいでしょう?あ、これ?水飴ですわ~。ペロリ」
「ひぅ!?」
「あら、そこがいいのかしら~?ペロリ」
「ひぃいいいん!?」
ティオの嬌声が室内に響く
こ、これはさすがに・・・・ってルナ!?なんでわたしに水飴を塗ってるの?
えっ!?えっ!?なんで、そんなとこ舐めるの!?や、やめ!?くすぐったい!?
ああああああああああーーーーーーー
数時間後
私が目を覚ましたら・・・
伯爵邸の客室の大きめのベットの上だった。
知らない天井というやつか・・・
外は明るい・・・日を跨いだつもりはない。なら今は昼か・・・
左右を見回す、知っている人だ
ルナとマルル、そしてティオさん・・・なぜか、裸だ・・・
昨日はあれから何があったんだ・・・うーん、思い出せない・・・
なぜか、お股がジンジンする・・・なぜか全身べとべとのぬるぬるだ。
ルナの方を見ると顔を真っ赤にして
「ごめんね」とつぶやいてから、わたしに抱き着いてきた。
何が起きたかはこの際、思い出さないほうがいい気がする。
そのあと私たちは、伯爵邸の浴場を借りて遅い昼食を食べさせてもらってから、伯爵邸を後にした。
何があったかはわからない、ティオさんがマルルに従順だけど・・・
これも思い出さないほうがいい気がする。
帰りの馬車内でサニーがわたしとルナに対して変に気を使って外の警戒を引き受けてくれた。
どうしてだろう?
これも思い出さないほうがいい気がする。
ヤマブキの町、主に伯爵邸での出来事は可能な限り思い出さないほうがいい気がした。
アクセルの街に戻る道中、窓から眺める空は夕日がきれいだった。
久しぶりの賢者モード・・・なんで、賢者モードなのかも、思い出さないようにしよう・・・・
エセエロ描写が一番文字数多い、私は変態か!!
次回より、原作沿いに戻ります。