この素晴らしい世界に妖精が! 作:妖精さん
中央の広場にはパニラたちがふたが開くと爆発するポーションをふたが緩めた状態で村の武器庫から出したカタパルトに乗せたり、同じくバリスタの先端に同薬品を括り付けていた。
私とルナは他の妖精達と一緒に家屋の屋根に上がって少しでも敵に有利になれるように高台に上った。
屋根の上からはサニー達が家屋から引っ張り出したテーブルや棚で出来たバリケードを盾にキャベツ達が来るのを待ち構えているのが見える。
サニーが手を振っているのが見えたので振り返しておく。
バサバサ
おや?バサバサとついにキャベツ達が翼?葉っぱ?を羽ばたかせ大挙して迫ってくる。
「放てー!!」
広場の方ではパニラ達投射隊が爆発ポーションの投射を開始した。
爆発ポーションはキャベツ達の中央で爆発し1度に20~30玉のキャベツ達が炎に飲み込まれ。
しかし、キャベツ達の進軍は止まらない。
「き、来た・・・ルナ・・・」
「行くわよ。コニファー・・・「「ファイアーボール!!」」
私とルナの放ったファイアーボールがそれぞれ4・5玉のキャベツを焼き落とす。
初めて打つファイアーボールだったが何とかうまくいったよ・・・中級の中でもそれなりの難易度だったから不安だったけど火事場の馬鹿力ってやつかな。
周りを見ると他の妖精達のストーンバレットやフレイムバースト、ソニックブームに弓矢は放たれる。魔力を使い切った者達はすぐに弓矢に持ち替える。
結構当たっており、少なくない数のキャベツ達が落ちているはずだが、そんな実感はわかない。
「とにかく、魔力が尽きるまで撃つのよ。「「ファイアーボール!!ファイアーボール!!」」
私は足がふらふらするまでルナと一緒にファイアーボールを撃ちまくった。
汗が目に入り、ふと周りを見てみると前線の妖精達が後退してくるのが見えた。
「逃げろー!!逃げろー!!キャベツやレタスだけじゃない!!あれだけだけじゃない!!やつらの中にキャベコン達が混ざってるんだぁあああ!!公会堂まで逃げろー!」
逃げている妖精達を追うキャベツ達の中にキャベツの葉っぱに大根の根っこを持つ野菜が、根っこを振り上げ・・・
「見ちゃダメ!!」
ルナが私の手を引く。
「あんなの相手にできないわ!!私達も逃げるの!!振り返っちゃダメ!!」
「んぎゃああああ!?!?!?いたいいだいいだいいだい、あああぁあああ!!!」
さっきの逃げろと言ってきた妖精の声が尋常じゃない叫びをあげているのが聞こえた。
私は
・ルナの言う通り後ろを振り返らずにルナに引っ張られながら飛んで逃げる。
→このまま続きを・・・
・尋常じゃない叫びに引っ張られ後ろを振り返ってしまう。
→R-18版を待て・・・
ハァハァ・・・どれだけ飛んだり走ったりしたんだろう公会堂って結構遠いんだ。
ルナが急に立ち止まる。急に止まるものだからルナにぶつかってしまう。
その瞬間ルナと私の目の前を一瞬何かが通過する。
ズドッ
鈍い音を立てたそれは壁に深々と突き刺さっていた。
こ、これがキャベコン・・・いや違う上半分がハクサイってことはハクコンか!?
いったい他にどんな野菜がいるんだ!?
「ダメ、公会堂まではとても間に合わないわ・・・コニファーこっち!」
ルナは手を引き公会堂から少し離れたところにある倉庫の扉を開けて中に入る。
ルナと同じ思考にいたったのかそれに何人かの妖精が続く。
ルナと私は倉庫に入る妖精達を確認して倉庫の大扉を閉めた。
何とかやり過ごせればいいけど・・・
私とルナ、それに他の妖精達は倉庫の窓から外の様子を伺う。
なんだ・・・あれ・・・
巨大なオレンジの木が根っこを足のようにして歩いている。黄色い実にはキャベツ同様黒い目と真ん中からぱっくり割れた口らしきものが付いていた。よく見ると枝にはたくさんのとげが生えている。
実一つ一つが「ケラケラ」とまるでこちらを馬鹿にしているかのように笑っている。
その後ろにキャベコンやハクコン、他にも蕪と大根が合体したような奴や、ハボタンの花を上半分につけたダイコン、ニンジンを根っこにはやしたキャベツやレタスが追従している。
一人の妖精がつぶやいた。
「これが・・・オレタチ・・・まさか、本当に出来ていたのか・・・。農業組の連中なんてものを作ってんだ・・・。」
オレタチ?・・・・オレンジと・・・あのトゲだらけの木はカラタチの木で、オレタチってことか・・・
バリーンっと窓が割れた音がして、隣の窓を突き破り何かが入ってきた。
私は良く見えなかったが、ルナはこう叫んだ。
「ロマネスコよ!!みんな伏せてぇ!!」