私も鳥取の海を見ました
思いっきり雨で荒れてましたが
ゲリラ豪雨きましたが
ウミノセイハイ哨戒班Ⅰ
目覚めたら船の上だったと言ったら信じてくれますか?
信じませんか………
でも事実だから信じてもらわないと話が進まない
えっと
なぜこんなとこで寝てるのだろうか?
確か天の牡牛と共に、私が放った魔術に飲み込まれた
あの後も"牡牛と闘った"
この事はまた今度話そう……長い話になりそうだし
まあ、牡牛を倒してしばらくしたら"死んだ"
この事もまた話そう………面倒くさいので
「おっと、起きましたかい?」
タイミング良く現れたのは緑の槍兵だった
「ここは?」
「ここは……ティーチの船だ」
………は?
何それ?
「あー、こう言った方が分かりやすいかな?海賊黒髭の船だよ」
海賊?
黒髭?
「分からないです」
「だろうな。目覚めたら海賊船にいましたなんて言われたら困惑するだろうな。でも御姉さん、英霊だろ?」
分かるだろ?みたいな顔されても……
ええと?
私は今何者かにサーヴァントとして呼び出されてた
それぐらいしか思い付かない
他に言えることは
「……説明を要求します」
「……分かった分かった、話すよ。はぁ……」
そんなため息つかれても、知らんがな
早く説明しろ
ル○ージと呼ぶぞ━━━━
「つまり、人類は滅びたと」
「頑張って説明をしたのに簡単にまとめたよ」
トホホとうなだれる
「それで?御姉さんは協力してくれるかな?」
「………私がしゃしゃり出たら試合が決定してしまいます」
「ほお?そんなに自分が強いと思ってるのか?」
「ええ。あなたも気づいているでしょ?私には勝てないと」
「………………」
ここで緑の槍兵は黙る
この魔力量と比べたらどんな英霊でも私には勝てないだろう
勝つにはギルガメッシュやエルキドゥクラス、英霊を越えなければならない
「では、他の英霊に挨拶しに行きましょうか?」
「……そうだねぇ。よし、行くか」
パンッと自分の頬を叩く槍兵
そのまま部屋を出ていった
私も着いていった
甲板に出たら何か作戦会議をしていた
2人1組みたいな女性たちと、上半身裸のオッサンと、黒髭のオッサンがいた
「…………という訳で、我が同胞たちよ。ペロマニア至宝の女神エウリュアレ氏を━━━いただきに参りましょう!あとBBAのあれも」
「そっちがメインですわよ。バカ」
「ダメだ。エウリュアレのことしか頭にないよ。僕達で気を付けよう」
この黒髭がこのチームのリーダーの様だ
初めての聖杯戦争だが、何か負けそうなチームに入ってしまったようだ
「はぁ……」
「おっと、御姉さん。やる気滅入るのは分かるけど、そこは頑張ってくれ」
緑の槍兵が背中を叩く
天の牡牛と死闘を繰り広げた後にこれとか……
ショウジキナイワー
まあ、乗ってしまった船だ
何とかするか
「ドゥフフフフフウ!エウリュアレ氏良いよね!大好きだあああああ!」
何かくねくねと踊る黒髭
女性2人組はゴミを見るような目をしている
私は現状についていけないから流してる
「さあ、メアリー・リード氏、アン・ポニー氏、エイリーク血斧王氏…………そして!我らの先生!」
へー、この緑の槍兵は先生なのか
「よっ、先生」
「そんな無表情で囃し立てられても嬉しくないよ。後………俺ぁ先生と呼ばれるほど大したことなんかしてないよ。見ての通り負け犬さ」
「はっはっは!ご冗談を。トロイア戦争の大英雄のあなた様がいらっしゃれば百人力、百馬力」
100馬力ってそんなに速くないんだよねー
って違う違う
あの緑の槍兵、トロイア戦争の英雄だったのか
だからアホみたいに強敵オーラを放ってたのか
「それで、そこのいい感じのお姉さんは?w」
うわっ、黒髭がこっちに食いついてきた
何か適当に返さないと
「負け犬です」
「負け犬って……化け物にしか見えないよ」
嘘!?
私、今バーサーカーみたいな感じなの?
慌てて杖を付いて陣を作り、そこから鏡を作り出す
鏡に映った自分は………死んだ時より少し若い頃の私だった
長髪の金髪に赤目で無表情の顔
うわぁ、いつ見てもふてこい顔
うん、バーサーカーではない
ムキムキではない
「いや、その魔力量のことだよ」
「魔力………」
何だ
魔力の量か
「それでドゥフフフフフウ……お名前お聞きしてもよろしいですか?」
まあ、これから仲間になる奴等だ
ちゃんと名前を言わないと
「……エンムルクです」
「…………」
「…………」
「「…………」」
「ヴァァァアアア」
あ、最後のはエイリークの叫びね
どうして皆無言で見つめてくるの?
「おいおい、とんだ化け物を拾ったな」
「僕達にも風が来ているみたいだね」
「そうねぇ。私たち勝ったようなものだもの」
「んんん?スゴいやつなの?」
「"原初の魔術師"エンムルク、彼女は英雄王ギルガメッシュの姉だよ。魔術の原典とも言われてる。つまり、破格クラスのサーヴァントだ」
おい、ちょっと待て
破格のサーヴァントってどういうことだ?
破格なお値段という意味か?
課金しても出てこないって意味か?
って何言ってんだ?私は
「船長!例の船を見つけました!」
そしてそこの船員空気読め!
「でかした!ドゥフフフフフウ!!!さあ!エウリュアレ氏をペロペロしにイクゾー、ウヒッヒ!」
またくねくねと踊っている
好きなのか?
そんなにエウリュアレのことが好きなのか?
「なあ、こんな船長で大丈夫か?」
「大丈夫です、問題ないです」
「「……………」」
「ゴロスゥゥゥゥゥ!」
あ、最後のはエイリークの叫びね
で、何で皆こっち見るの?
何で引いた顔してるの?
任された仕事は嫌な上司でもキチッとやらないとダメでしょ
で、現在聖杯を持つ船と対峙している
私は船の後部の樽に座って双方を眺めている
「となり失礼」
「ええ」
来たのは緑の槍兵ヘクトールだった
「戦わないみたいだからおじさん暇でね、少し話し相手になってくれないかな?」
「…………」
「だんまりですか……おじさんショック」
私は黙ったままヘクトールを見る
「ん?どうした?」
コンコンと杖を叩く
そこから陣が生まれる
『すみません、内密の話をしたいので』
「うおっ、テレパシーか……」
『声を出さない。』
『おっとすまない』
『さて、話なら私もしたかったのですよ。ヘクトール、貴方は何か隠し事をしてますね』
『……………』
やはり黙るか
黙られたら話が進まない
『貴方は黒髭の持つ聖杯が狙いですね?』
『!?』
やはりか
ヘクトールは殺気は出さないものの、黒髭の隙を窺っていた
しかし、さすがは海賊
隙なぞなかった
常に銃を握って警戒していた
黒髭と向こうの船長がいがみ合ってる
黒髭がBBAとか叫んで向こうの船長が固まってる
そりゃ固まるよね
あんなやつにあそこまで言われたら
『で?それでどうするんだ?俺が黒髭の聖杯を狙ってる。それを黒髭に告げ口するか?』
『いいえ?何故そんなことをしないといけないのです?』
『は?』
『貴方が黒髭を狙った瞬間が貴方の命の終わりですから』
バッとヘクトールは私から離れる
少し殺気が漏れたようだ
注意せねば
『ヘクトール、私は割りと貴方を気に入ってるのですよ』
『それは嬉しいねえ。俺も御姉さんのこと気に入ってるよ?』
『なら1つ、面白いことを興じませんか?』
『面白いこと?』
「砲撃用意!藻屑と消えな!」
BBAと言われ続けてキレたのだろう
問答無用に砲撃してきた
だけど
「 」
「何!?」
残念、この程度の物理攻撃なんてギルの"王の財宝"と比べたらショボく感じる
「あれは!?」
『なんて高度な魔術障壁なんだ。生半可な攻撃は通用しないぞ』
「魔術障壁!?敵にキャスターがいるんですか?」
『ああ、多分いると思う。あの魔術………かなり古いもののようだ。こっちでも調べてみるよ』
「ナイス、エンムルク」
黒髭に呼ばれたと思ったらいきなり向こうから砲撃が飛んで来た
どこまでからかったんだよ
向こうの船長顔真っ赤だぞ
「やべぇよ姉御。奴等、全ての砲撃を防ぎやした!」
神代の魔術師舐めんなよ
戦争はそんな無かったが、化け物クラスの敵ならワンサカいたからな
「うわぁ、乗り込んできた!」
「チッ、撤退だ!」
「この混戦状態で撤退できますか」
「煙玉を使う!煙幕張れ!」
させるかっての
「姉御!煙玉が爆発する前に凍らされちまった」
「何だって!?」
『今回の敵のキャスターに余程の手練れがいるようだね』
「クッ……」
うわぁ……
思いっきり悪役じゃん私
多分あの敵は、正義の味方陣営みたいなものだろう
本来ならあちらを応援する
つかしたい
向こうの陣営に移りたいんだけど
無理?
無理だよね
あ、エイリークが乗り込んで行った
単身で大丈夫か?
あ、ヘクトールも乗り込んでる
いいなぁ
羨ましいわ
あんなに好き放題暴れれるなんて
『ヘクトール』
『うわっ、って御姉さんかよ。何だ?今盾子ちゃんのマスターを狙おうとしてたんだから』
『マスター暗殺が出来なかったらあなたに付けてるこの陣を盾に貼り付けておいてください』
『ん?良く分からないが分かった。これを貼り付ければいいんだな?』
『ええ』
お前ら楽しんでるんだ
私も楽しませろ
そうこうしてるうちにエイリークが死んだ
この人でなし!
まあ、エイリークは当て馬みたいなものだ
死んでも問題無かろう
ヘクトールも楽しそうだな
あの盾子と楽しく殺り合ってる
盾子は嫌そうだけど
ん?
あの白い服の子がマスターか?
………いい目をしてる
平凡でありながらも高みを見るあの目
ギルなら絶対気に入る
エルはどうだろう?
あいつ、他人任せな感じだからな
繋いでた紐を銃で切ったみたいだ
あの船長、上手い狙撃手のようだ
ギルも見習って欲しい
数で勝てばいい考えは改めた方が良いと思う
おっと撤退するみたいだ
どうしようか
おお、アンが火薬庫に狙撃したみたいだ
本気で沈めるのか?
聖杯は?
藻屑と消えちゃうよ
ってヘクトールがヤバい
『ヘクトール撤退です』
『分かってる…よっと』
無事戻ってきたようだ
「どうだ?おじさん、ちゃんと仕事をしてきたぞ」
「当たり前です」
「手厳しいねぇ」
「…………」
ちゃんと盾に魔法陣が貼られてる
これで奴等の計画やら何やらが聞ける
まさか、ギルの愉悦のために手伝わされた事が使える日が来るなんて
「ところであの陣は何に使うのかな?」
「遊びに使うだけですが?」
「遊ぶためだけに大英雄パシるとか……凄いな御姉さん」
『さて』
テレパシーを使ったとたん、ヘクトールの顔つきが変わる
いわゆる真面目モードだ
『それで、"アーク"は見つけたのかい?』
『ええ、大まかな場所は特定しました』
『じゃあ、始めようか』
『私たちの反抗作戦を』
「何々エンムルク氏ww。何か用かな?」
「少し面倒な敵を見つけました」
「面倒な敵?」
メアリーとアンも甲板に出てきた
「私たちの船の比にならない大きさでしたので……どうしますか?」
「でも、どうやってそんな船を見つけたんだ?僕たち海賊が見なかった船を、素人の貴女が何故見つけれたんだ?」
「それは御姉さんの魔術でしょう。探知の魔術くらいあるだろう」
ここでフォローに入ってきたヘクトール
ナイス
「ンフフフフフwwwwそれでその船はどこかな?」
「ここから南西にいますね」
「どうします?船長」
考えているようなポーズをとる
考えてないだろこのおっさん
「決まってるだろうww面舵いっぱい、向かうは未確認の船ですぞ!!」
こうして運命は思いのよらぬ方向へ向かっていった
王の中の王様のレベルMaxになりました
かっこいいですね王様
サブタイトルに何か見覚えが?
思い付かなくてたまたま聞いてた曲をパクったわけではありませんよ?