英雄王に姉がいたなら   作:mocomoco2000

4 / 9
初の別視点


ウミノセイハイ哨戒班Ⅲ

黒髭の船に戻ると目の前にでかい船があった

黒幕の船だろう

 

「デュフフフフフフフ!!!エンムルク氏、先生おかえりなさいwwwおや?」

 

くねくねしながら私たちの帰りを待っていたようだ

器用にくねくねしながら私たちに近づくとピタリと止まった

 

「これは………これはこれはこれはこれは!!!麗しのエウリュアレ氏ではないですか!!!」

 

「っ………」

 

エウリュアレはひきつった顔をして目をそらす

身体が自由だったら矢の一発二発食らわせるだろうが、今は天の鎖によって動けなくなっている

 

「これは拙者へのプレゼントかな?」

 

「少なくともあなたへのプレゼントではありませんね。メアリーとアンは?」

 

船を見渡すが彼女たちの姿はない

 

「メアリー氏とアン氏はあの船に乗り込みましたぞい」

 

ぞいって言うな、寒気がしたぞい

 

「それは不味いな……」

 

ヘクトールが苦虫を噛んだような表情をする

確かに敵の船に乗り込むのは危険ではあるが、あの二人に勝つのは少し骨が折れると思うのだが

 

「あそこにはギリシャの大英雄がいるんだよ」

 

バッと敵の船へ向けて走る

そういうのは最初に言え

 

 

 

 

 

「ぐ………」

 

「こいつ……」

 

私とヘクトールが乗り込み最初に見たものは"蹂躙"だった

灰色の筋肉モリモリマッチョマンの怪物が女の子をぼこぼこにしていた

言葉だけで言ったらただの変態にしか聞こえないが、実際にみたらR18ものだ

勿論グロの方だ

 

「下がってなさい。あなたたちが負けたら誰が船を導くのです」

 

「えっと……それは」

 

「黒髭?」

 

「残された者の気持ちになってください」

 

「「………………ここは任せた(ました)」」

 

メアリーとアンは身体に鞭をうって黒髭の船に戻る

さて

 

「■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」

 

この怪物をどうしようか

 

「ヘクトール!!!貴様、何故そちら側にいるんだ!!」

 

怪物の後ろにあった部屋から金髪の男が出てくる

さらに青……紫……まあ、そんな感じの色の髪の女の子も出てきた

見た感じキャスターだ

 

「すまない船長、彼女に人質にされてしまいまして」

 

「情けない…………ヘラクレス!」

 

金髪の男は怪物に向けて言う

 

「"あの男もろとも殺せ"」

 

「■■■■■■!!!」

 

怪物は私たちに向かって突っ走ってきた

 

 

 

 

 

予想はしていたさ

俺が黒髭から聖杯を取れなかった事や、エウリュアレを奪ってここまで連れてくる事もできなかった

連れてきてはいるか

でも所有権は黒髭……いやエンムルクか

まあ、イアソンにとっては大失敗だ

怒るのは当然だ

で、その結果がオリンポスの大英雄、ヘラクレスによる蹂躙だ

これは御姉さんでも厳しいだろう

あの怪物の宝具は12の試練が具現化したものだ

要するに"12回蘇生できる"んだ

アキレウスやアイアス等がかかって戦えばもしかしたら勝てるやもしれない

だが、ここにあいつ等はいない

はっきり言って敗色濃厚だ

だけど、おじさんは諦めが悪いんだ

ギリギリまで足掻かせてもら……うよ?

 

 

 

 

 

御姉さんに向けて斧の様な剣で叩き潰そうとしたヘラクレスが急に動きがとまった

 

「ど、どうしたヘラクレス!目の前の女を殺せ!」

 

「曰く、ヘラクレスは12の難業を成して神の座に迎えられたそうです。つまり彼は12回蘇生ができると仮定しました。それは恐ろしい。こんな強力なサーヴァントが蘇生できるなぞ、チートですよ。人間の忍耐の究極です」

 

イアソンの顔がだんだん歪んでいく

 

「そうだ!だからヘラクレスは最強なんだ!誰も勝てやしない!」

 

エンムルクはイアソンを見て少し口で微笑みを作る

 

「でも相性はあります」

 

「相性だと?」

 

ヘラクレスの身体にエンムルクは手を触れる

 

「接近戦で彼に勝つのは不可能でしょう。しかし、搦め手だったら?」

 

「まさか!?」

 

メディアが驚いた顔をしている

 

「そうです。今の彼の時はゆっくりとなっています」

 

予想以上の事を御姉さんはやっていた

こいつ、ヘラクレス以上のチートじゃないか

ヘラクレスの対魔力はかなり高かったはず

それを越える魔術をこうも簡単に放つとは

 

「まあ、後数十秒で解けますから今のうちに」

 

御姉さんはぶつぶつと何かを呟いている

呟きが早すぎて何を言ってるのか分からない

 

「━━━━━━━」

 

何の呪文か分からない

だが、あの御姉さんが呪文を唱えるということは強力な魔術に違いない

俺はとっさに距離をとる

何が起こるか分からないから

呪文を唱え終えたのか、トンっと御姉さんも距離をとった

 

「爆殺」

 

爆発した

文字どおりヘラクレスは内側から爆発した

 

「ヘラクレスの体内にある魔力を暴走させました。しかし」

 

御姉さんは爆発した場所を見る

そこには爆発四散したはずのヘラクレスが立っていた

 

「やはり、あなたの人生……逸話を宝具として昇華したものですね。これは初めて見ました。ギルも流石にこのような宝具を持っていませんでしたからね」

 

「クククそうだよ。今のはまぐれさ!ヘラクレスは最強なんだよ!ヘラクレスに勝てるやつなんていないんだよ!!!」

 

ヘラクレスが簡単に倒されたからか、イアソンが壊れ始めた

いやもう壊れていたか

 

「殺せヘラクレス!」

 

一歩踏み出す

踏み出した所に魔法陣が張られていて、青黒く光り出す

 

「……呪殺」

 

次は糸の切れた人形のように倒れるヘラクレス

 

「何を……した」

 

壊れていてもこの異常性には気づくよな

俺でも何が起きたか分からない

 

「………イアソンさま…ヘラクレスはもう」

 

メディアは目を伏せて悲しい顔をする

 

「彼女には勝てません」

 

 

 

 

相性というか、後ろに守らなければいけないやつがいるかいないかが、今回の結果となった

私がイアソンとやらの命を狙わなければ負けていただろう

それほどの怪物なのだ、彼は

これは多分ギルが私と同じ立場だったとしても同じ結果となるだろう

ギルならマスターを狙う

いや、狙わなければ勝てない

 

「かなりの強敵でしたね。後ろに守らなければならない者がいるのといないのでは、戦いに大きな差が生まれますね」

 

「御姉さん、俺たちにも守らなければならない者たち…いるよ?」

 

「何を言うのです?ヘクトール、彼らは危険だと思えば私たちを平気で見捨てる連中ですよ?」

 

「どうだろうねぇ?」

 

何?あいつら見捨てないの?

見捨てると思ってた

 

「こほん、さて…ヘラクレス、もう最後の蘇生を使いましたがまだいけますか?」

 

「……………………」

 

怪物は黙ったまま動かない

 

「後ろにいる者を見捨て戦えば私に勝てますよ?」

 

「……………………」

 

ヘラクレスはイアソンらの前に立つ

 

「腐っててもマスター……というわけですか。分かりました。あなたに最大の敬意を払うために、私の宝具をお見せしましょう」

 

杖を振るう

ヘラクレスが私目掛けて突っ走ってくる

しかし急にバックステップをする

色んな所から鎖が出て来て捕らえようとするのを予見して避けたのだろう

だが、鎖から逃れることはできない

四方八方から出てくる鎖を避けて、殴ってはいるが捕まるまで時間の問題だった

 

「………………」

 

「■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」

 

ほら、捕まった

 

「"天の鎖"……この鎖に捕らえられればもうおしまい。神であろうと…いえ、神に近ければ近いほどこの鎖の餌食となります」

 

この鎖の魔術は友との友情の具現化と言っても過言ではない大魔術

この魔術を解けたのはギルとエルくらいだ

 

「天の鎖………ウルク………魔術……まさか!?彼女はエンムルクさま!?」

 

青紫女は驚いて口に手を当てる

さまって付けられたよ

久々すぎて身震いしそうになったよ

 

「━━━━━━」

 

詠唱を始める

魔力が杖に集中していく

その間、鎖はどんどんヘラクレスを上に上げていき、頭上数十メートル付近まで上げられた

ヘラクレスは吠えながら鎖を引き剥がすが、すぐ新たな鎖が巻き付く

そんなにほいほい鎖を切れられたらちょっと傷つくのだけど

 

「人類最古の地獄をお見せしましょう」

 

魔法陣がヘラクレスを囲う

陣も黄金に輝き始めた

この魔術は私の知る魔術の中でも頂点に君臨している

 

「さあ、耐えれるなら耐えて見せなさい!」

 

空間が歪み始め、空の軋む音がここ一帯に響き渡る

今もなおヘラクレスは暴れて脱出を試みようとしている

ここまできたらもう脱出不可能よ

天の牡牛ですら全力で暴れても抜け出せなかったのだから

 

神をも屠る大地の怒り(エヌマ・エリシュ)!」

 

轟音と目映い光が全てを支配した

それ以外の音と視界は全て消された

ギル、エルはこんなものを見たのだな

我ながら綺麗だと思った

いやでも彼らにとってこの光は私の最期だから、綺麗には見えなかったのかもしれないな

そんなどうでもいい事を考えているうちに光と音が元に戻った

視界がはっきりし、空を見る

そこには鎖だけが残り、ヘラクレスはどこにもいなかった

 

「ヘラクレス?………ヘラクレスは?」

 

「ヘラクレスの生存が確認できません………イアソンさま………私たちの敗けです」

 

風が通りすぎる

ヘクトールと私は警戒を解き、ゆっくりと近づいていく

 

「く…来るな!おい!メディア!!こいつらを何とかしろ!殺せ!殺せぇぇぇ!!!」

 

「そうですね。このような絶望的な状況でも私はあなたをお守りします」

 

メディアが杖を構える

 

「1つ質問があります」

 

「何でしょう」

 

メディアは構えたまま動かない

 

「確か"アーク"を求めていたそうですね」

 

メディアの瞳孔が少し開いたのが分かった

目線はヘクトールの方へ

ヘクトールは肩を竦めている

 

「"アーク"にエウリュアレを捧げるそうですね。そんな事をすればどうなるか分かってるのですか?」

 

「どういう事だ?神を"アーク"に捧げたら、俺は無敵の王になれるのではないのか?」

 

ヘクトールはため息をつき、メディアはニコニコと笑顔を崩さない

 

「"アーク"というのは"死"の象徴。そんなものに神を捧げたらこの世界は消えますよ、イアソン王」

 

「御姉さんって、王様には敬意を払うのだな」

 

当たり前だ

王というのは国の柱

それがどれだけ腐っていても柱に敬意を払うのは至極当然のこと

 

「メディア、あいつの言っている事は本当なのか?」

 

イアソンがわなわなと震えている

ああ、やはりそういう事か

ヘクトールに話を聞いていたから大まかな事は予想していた

 

「はい。エンムルクさまの仰る通りです」

 

「ふざけるな!俺が求めるのは無敵の王だ!世界を消すなんて言語道断だ!」

 

この魔術師、イアソンに真実を語っていない

語っていれば問題が起きるからかもしれないから

 

「でも、無敵の王になれますよ?世界に誰もいない。残るのはイアソンさまのみ。ほら無敵でしょ?」

 

「違う!俺が求めてるのは、誰もが俺を敬い、誰もが心から安心できる国家だ!」

 

「イアソンさま………あなたのその夢は永遠叶いません。あなたのその性格と力では。しかし」

 

メディアは一息ついて

 

「力なら今すぐつけることができますよ」

 

「何?本当か?」

 

「はい、こうやって」

 

1枚の紙切れを取りだし、イアソンに貼り付ける

 

「え?あがががガガガギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ」

 

「あれは!?」

 

ボコボコとイアソンが膨れ上がる

 

「おいおい、御姉さん。ありゃなんだ?」

 

「私も知りたいと言いたいのですが………」

 

「何か知っているのか?」

 

「メディアが貼り付けたあの紙ならですが」

 

「あの紙か?」

 

ありえない

否定したいが目の前で存在してる……現実を受け入れねば

だが

 

「あれが何なのかの前に、あの怪物をどうにかしないといけませんね」

 

柱のような巨大な魔物は生前見たことのないものだった

国の柱が柱に………面白くないな、今のは没で

 

「ヘクトール、あのような魔物に見覚えは?」

 

「ないねえ。御姉さんの方があんな化物に詳しいのでは?」

 

「確かにあのような魔物と対峙したことはありますが……私の生きた時代より後に生み出された魔物のように思われます」

 

敵の眼前だというのに、簡単な打ち合わせをする

流石はトロイアの大英雄

 

「はあ………はあ………序列30…海魔フォルネウス。全てを破壊しなさい」

 

バタリと倒れるメディア

魔力切れだろう

 

「なるほどあの魔物、イアソン王を核にしてメディアの魔力で召喚されたのですね。そして、召喚の術式を"書"で省いたと」

 

「"書"?」

 

「後で説明します。しかし……」

 

巨大な柱はたくさんの目があってギョロギョロと辺りを見渡していた

 

「フォルネウス……確かソロモン王の召喚獣でしたか?」

 

「魔神ですよ御姉さん。召喚獣と比べ物にならないよ」

 

呆れた顔でヘクトールは私を見る

確かに召喚獣と比べたら格が違うのだろう

しかし………

 

「この柱、動きませんね。私には的にしか見えないのですが」

 

「そう見えるのは御姉さんだけですよ」

 

柱が目からビームや攻撃性の煙を放ってくる

それを魔術障壁で防ぐ

 

「私が隙を作ります。今の間に宝具の開帳を」

 

「了解!」

 

ヘクトールが槍に魔力を溜める

ヘクトールの宝具は高火力だ

無防備の状態で放ちたい

また柱の攻撃が飛んでくる

次は状態異常か……これをヘクトールが当たれば少し面倒な事になる

こういった状態異常攻撃は障壁を貫通することが多い

この攻撃の正体が分かっていれば難なく防げるが、解析するのに数秒足りない

ならば、引き寄せるまで

全ての攻撃を自分に向ける

光線や煙は防げたが、やはり状態異常攻撃は貫通した

 

「天の鎖よ!」

 

ジャラジャラと柱に鎖が巻き付けられる

巻き付けられた瞬間動きが鈍くなった

 

「グフ………黒髭!メアリー!アン!宝具を放って下さい!」

 

状態異常で自分の動きが悪くなっている

だが、私の役目は果たした

 

「デュフフフフフフwww!鎖で縛りプレイ、羨ましいですぞいwww。しかし、今はエンムルク氏の為に攻撃を放ちましょう!"アン女王の復讐(クイーンアンズ・リベンジ)"!一方的だwwwwww」

 

砲撃が無尽蔵に放たれる

この攻撃で柱は怯んだ

 

「隙ができたみたいだ。行くよ、アン!」

 

「さあ、私たちの宝具"比翼にして連理(カリビアン・フリーバード)"をお見せしましょう!」

 

勢いよくメアリーが船に飛び込み柱を切り刻む

抵抗するが、鎖で締め付けることで抵抗を許さない

 

「そらそらそらそら!アン!後はよろしく!」

 

至るところを切り刻んだためからたくさんの目がボロボロになっている

ヒョイと私たちの近くまで跳んで、柱から距離を置く

 

「うふふ、ではいきますよー。シュート!!」

 

ティーチの船にいるアンが放った一撃は、見事柱の中央に貫通した

そこは、核の反応があった場所だ

 

「ヘクトール、お願いします」

 

「こりゃ責任重大ですねぇ。でも、ここまで無防備にしてもらえりゃ、目を瞑っていても当てれるね。穿て!"不毀の極槍(ドゥリンダナ)!"」

 

槍を投げる

流星の如く飛んでいった槍はアンが開けた穴に一直線

深々と突き刺さった途端、内側から大爆発が起こった

爆発で起きた煙が船を包む

煙が晴れたら、目の前には至るところがボロボロで、心臓の部分に槍が突き刺さったイアソンがいた

 

「いた……い…………よ。た………す…けて…………メディ……ア」

 

あんな事をされたのにまだ彼女に助けを求めるのか

いや、極限状態であるからこのような行動をとっているのだろう

 

「すみません、イアソンさま。助けた所で私たちに未来はありません」

 

「ふざ………け…る………な。俺は王………だぞ」

 

「私はあなたの事が大好きです。しかし、私は知っているのです。あなたが私に何をしたのかを。私を捨てたのを。だから、私はあなたをあの頃のままに縛り付けたかった。私が恋をしたあの頃のあなたを」

 

「き………さま」

 

イアソンが消える

限界だったのだろう

メディアもだんだん消えていこうとしている

 

「メディア、あなたに2つ質問があります」

 

「はい、何でしょうかエンムルクさま」

 

さま付けはやっぱり嫌だね

でもそんなこと言ってたら時間が勿体無い

 

「1つ、黒幕はソロモン王か?」

 

「私にはその質問を答える事が出来ません。あの御方に口止めされていますので。私はあの御方に魔術師として負けていますから」

 

なるほど、メディアほどの魔術師が口封じするほどの魔術師か

それだけで指で数えれるほどになった

やはりソロモン王だろうな

 

「2つ、"全知全能の書(ムンム)"はどこで手に入れた?」

 

「"全知全能の書"?あの紙切れの事か?」

 

ヘクトールが槍を引き抜きながら聞いてくる

 

「あれは……あの御方に貰ったものです。聖杯が手に入らなければ、これで破壊しろと」

 

なるほど、だがやはり納得いかない

 

「おかしいです。あれは私がギルに渡したはずです。どうして"あの御方"が持っているのですか?」

 

「それは………分かりません。すみません………」

 

疑問を解消しようと質問したのだが、さらなる疑問が出てきた

予測はできるが、仮定が無ければ結論に導くことはできない

今は保留としておこう

 

「質問返答に感謝します」

 

「いえ、エンムルクさまにお役に立てれただけで私は嬉しいです」

 

メディアは笑顔のまま消えていった

 

「…………御姉さん、"全知全能の書"というのは何なんだ?オジサンの記憶が正しければ、その本って」

 

「私が書いた魔導書です。所謂、人類最古の魔導書というやつです」

 

「だけど、その本って」

 

座り込んでいたメアリーが立ち上がりながら聞く

 

「英雄王ギルガメッシュが所持しているはずです」

 

紙切れを拾う

やはりこれは"全知全能の書"だ

 

「なぜ"あの御方"が持っていたのかは現段階でいくつか予測できます。しかし、予測をしたところで現状は変わりません。」

 

紙切れをしまう

杖を握り直し、盾子に貼った魔法陣が今どこにあるかを確認する

 

「今動けるのは黒髭とヘクトールだけですね。メアリー、アンはヘラクレスに手酷くやられましたし、私もかなり疲弊しています」

 

アルゴン号が消えていく

私たちは黒髭の船に乗り移った

 

「黒髭、後数分で敵が来ます。極力逃げて下さい」

 

「どして?」

 

「バカを演じるのは敵だけにして下さい」

 

「エンムルク氏が冷たいぞい……了解www、行くでござるよw」

 

黒髭はくねくねしながら立ち去る

話すだけで疲れるというのはこういう事なんだろうな

気が抜けたのかフラッと倒れる

 

「おっとオジサンがいなければ、バタンと倒れていたぞ、御姉さん」

 

「すみません、気を抜いてしまったようです」

 

「いいさ、たまに気を抜いても。御姉さんは頑張りすぎだ。次の闘いまで休みな」

 

魔力切れは聖杯があるからないのだが、精神的に疲れたのだろう

だんだん目の前が暗くなっていく

 

「すみません、少しだけ休憩を貰います」

 

そのまま私は意識を放した




お久しぶりです
いや本当にすみません
書いては消して書いては消しての繰り返しでここまで更新が遅くなりました
違う作品を書いてたのは息抜きです
浮気ではありません(真顔)

次はもっと早く更新できるよう努力します





おまけ
ボイス

絆1
「何でしょうか?」


霊基再臨1
「この外套……今考えたら不要ですね。外させてもらいます。……どうしました?私の身体、どこか変でしょうか?」

会話1
「休める時に休みましょう。疲労は闘いに邪魔ですから」

会話2
「マスターはサーヴァントに己の目的の為に命令をし、サーヴァントはその相応の見返りを貰う。マスターとサーヴァントはそういう関係でしょう?」

会話3
「サーヴァントになって不服かと?いいえ?主従関係を履き違えなければ不服ではありません。履き違えたら?そうですね……命を取らずにその身を八つ裂きにし、心身両方に苦痛を与えましょう。そのまま殺すのか?いいえ、私はギルとは違います。治しますよ」

好きなもの
「好きなものですか?それは勿論サーティ………いえ、読書ですね」

嫌いなもの
「嫌いなものですか?……神は私の最も嫌うものです。特にイシュタルは………すみません、取り乱してしまいました」

聖杯について
「聖杯ですか?諸説はたくさんありますが聖杯というのはキリストが口にした器が聖遺物として昇華されたものです。他にも大魔術を行うための付属品、魔力の糧にするためのものの総称でしょう?本当にどんな願いが叶う願望器であるなら人類が認めても、世界が認めません」

イベント
「はあ……この気配、嫌な予感しかしませんね。でも、行かないともっと嫌な予感がするんですよね。どうしますか?」

誕生日
「誕生日おめでとうございます」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。