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この事実に私はテンションがかなり上がりました!
これもすべて皆様のおかげです!感謝感謝!
そして原作開始前は完全にオリジナルなのでどういう話にしようか考えるのが大変です。
色々と矛盾が生じるかもしれません。
その場合は話を大きく改変する可能性がありますのでどうかご了承ください。
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あの小規模な戦闘で一つの時代が終結した。
悪魔陣営の魔王の一角の戦死。これにより悪魔陣営は激怒、これを機に魔王は各勢力に宣戦布告、これにより正式な戦争へと発展した。
そして新たな激動の時代の幕が開けられる。
その頃シトリー邸では
「戦争が始まる」
シトリー邸では家族による会議が行われていた。これにはイースレイも参加している。セラフォルーと会いづらいこともあったが、そんな私情を挟んでいられない程、事態は急速に加速していた。
「魔王アスモデウス様の戦死により、我々は正式に天使、堕天使に宣戦布告を行い戦争が始まることになった。戦闘は今までの小規模な戦闘とは比べ物にならない程、苛烈なものになるだろう」
イースレイは父の言葉を聞き、戦争で起こりうる被害を計算し始める。この戦争は酷く悲惨な結末が待っているだろう。こちらは魔王の一角が落とされたのだ。もはや魔王様方は唯では止まらないだろう。それこそ聖書の神、堕天使総督アザゼルのどちらかを殺すまで、いや、最悪どちらも殺し、その勢力を根絶やしにするまで戦争を続けるかもしれない。これは戦争が終結し、生き残ったとしてもどの勢力も種の存続が難しいかもしれない。
それより、イースレイは気になることがあった。最近、タンニーンから聞いた情報によれば、二天龍の赤龍帝ドライグ、白龍皇アルビオンが頻繁に戦闘を行い、その周辺の土地に甚大な被害をもたらしているらしい。
二天龍
その力は魔王、神を葬ることができるほどの力を有しているドラゴンだ。それこそ六大龍王であるタンニーンを超える力を持っている。二天龍には特殊な力があり、赤龍帝は力の倍加、白龍皇は力の半減、どちらも凶悪かつ比類なき力を有している。片や際限なく力を増す能力を有する赤龍帝、片や相手の力、周囲の物体を半分にし、自らの力に変換する白龍皇。
イースレイも流石に相手をしたくないと思うが、タンニーンの言っていた言葉を思い出す。
『ドライグとアルビオンが戦えば決着は十中八九つかん。それ故に周囲への被害は甚大となるだろう。そして自分で言って何だが、厄介なことに我々ドラゴンは力の象徴にして、戦いを齎すものだ。そのドラゴンの中で一際力を持っている二天龍の奴等が戦っている間に貴様らが戦争など始めれば、そのとばっちりは貴様らに降りかかる。これだけは覚えておけ』
タンニーンから言われた言葉を思い出し、イースレイは案外二天龍によって戦争が終結させられるかもしれないなっと考えた。勿論、こっちが滅ぼされて終結って結果だが。
「聞いているのか、イースレイ?」
少し考え事をしている間に父はイースレイに訝しげな眼を向ける。やはり、父だけあって、イースレイが他事を考えているとすぐに見抜く。
「あぁ、大丈夫。大雑把には話は聞いているさ」
「ならいい、お前はレヴィアタン様の指揮の元、部隊を率い役目を果たせ」
「わかりました」
レヴィアタン様のところか、おおよそ予想通りだな。大体戦場の中盤辺りの配置になるな。それに部隊を指揮しなければいけないのか。
この時、イースレイは密かにあることを覚悟した。この戦争は今までの小規模な戦闘とは比にならない。なら、自分も覚悟を決めなければいけないだろう。前回のような手を抜いた戦闘ではなく、本当の本気で闘い敵を殺す覚悟を。イースレイは全能ではない、全てを救うことはできない。なら、イースレイも覚悟を決めなければけない。大切な者を護る為にも、自分が生き残るためにも。その為には自分のプライドを捨て、心を捨て冷徹な修羅となる覚悟を。多くの仲間を救うために他のモノを切り捨て。
イースレイが密かに覚悟を決める中、父は言葉を続ける。
「セラフォルー、お前はルシファー様の指揮の元戦うんだ」
「なっ?!」
ルシファー様の軍勢か、となると後衛での戦闘になるな。事実上、戦場から一番遠い場所だが、一番狙われやすい場所だ。
「お父様!私は何故前線ではないんですか?!私も戦えます!」
セラフォルーは自身の配置に異を唱えるが
「セラフォルー、これは既に決定事項だ。お前の異論は認めん」
父の容赦のない一言に苦虫を潰した表情になる。やはり納得はできないか。ここのところセラフォルーはどこか焦り過ぎているフシがある。そう言った感情は戦場では命取りとなる。イースレイはこれを機に優しくなだめるようにセラフォルーに話しかける。
「セラフォルー、焦る気持ちはわかるけど、焦ったら駄目だ。それに君はルシファー様の護衛として抜擢されたんだ。それは君の実力を買われての事なんだよ」
しかし、セラフォルーはそんなイースレイの言葉に耳を貸さない。いや、セラフォルーからしたらその言葉は嫌味にしか聞こえなかった。力ある者の余裕の言葉だと。
「うるさい!あんたは前線で戦うからそんな余裕なんでしょ!私はあんたなんか認めない!私はあんたの妹じゃない!」
「セラ!」
「セラフォルー!何を言っているんだ!」
母と父はセラフォルーの暴言に近い言葉を諫めようとするが、それがいけなかった。
「何よ、お父様もお母様もそいつの肩ばかりもって!」
セラフォルーは怒りに身を任せてその場から駆け去っていく。
「気にしなくていい。セラフォルーも疲れているんだ。そっとしておいてあげてくれ」
セラフォルーがこんなに思い詰めているのは私のせいだ。それであいつが責められるのはお門違いだ。これはあいつの苦しみに気が付けなかった私の業だ。
あの時から、セラフォルーは私の事を『お兄ちゃん』と呼ばなくなった。あいつ、そいつとまるで他人のような呼び方しかしてくれなくなった。いや、セラフォルーからしたらイースレイは認められない存在なのだろう。
「父上、母上。私も疲れが出てきたので、そろそろ休ませてもらうよ」
それだけ告げ、私も自身の領土に戻る。
戦いに備え、自身のやるべきことを済ませるために
「お帰りなさいませ、イースレイ」
「君は家に居なくていいのかい?グレイフィア」
「問題はありません。私は貴方の眷属ですから」
「そうかい……」
私は部屋の中にある書物、この中から一つの本を取り出す。そしてそれをグレイフィアに託す。
「グレイフィア、これを」
「この本は」
私が今渡した物はある魔導書だ。私は自分が開発した魔法を全て魔導書に印し、この書庫に全て保管している。だが、これはもう必要はない。いや、これらの資料は残すべきものじゃあないものだ。この中には禁忌と言われる国一つ滅ぼすこともできるような魔法も中にはある。これは残すべきものじゃあない。私は戦争に行く前にこの書物はすべて破棄するつもりだ。魔法は便利なだけではない。中にはリスクを伴う物も少なくはない。私の使っている滅悪魔法もその一つだ。私はこれらを後世に残すつもりはない。
「これは?!何故私にこれを!」
私が渡した魔導書には天体魔法が印されている。私はグレイフィアに託した理由は特にない。なんとなく、これはグレイフィアに渡すべきものだと直感的に感じたからだ。我ながら理論的でないと思う。
「気まぐれさ、破棄するも使うも自分で決めな」
そう言うとグレイフィアは魔導書を見つめる。気に入ってもらえたかな?
私も魔導書の破棄ややらないといけないことがある。死ぬつもりは毛頭ないが、戦場では何が起きるかわからない。光の槍なんて一度喰らうだけで重傷だ。そいういう事を考えたらこちらは圧倒的に不利だ。天使、堕天使は此方に対して特攻効果のある攻撃を使ってくる。対して此方はそう言った攻撃を使えるものはほとんどいない。そういうことを考えると、悪魔側は天使、堕天使と闘う時点で圧倒的に不利だ。唯一此方が勝っていることは他戦力に比べ数が多いと言う一点のみだ。その上こちらは魔王の一人をすでに失っている。
それに魔王を倒したことで天使側は勢いに乗っているだろう。こういった相手と戦うと戦力さ云々関係なく、勢いに押され敗北することもあり得る。
堕天使側は今までの小規模な戦闘では局所的な戦いのみを行い、未だ戦力としての疲弊は少ない。現段階では堕天使陣営は一番人的被害が少ないだろう。それ故に今のタイミングで行われた宣戦布告は堕天使陣営にとっては天啓にも近いだろう。
そう考えると魔王様方が宣戦布告したはいいが、時期尚早と言うやつだったのではないのかと、イースレイは思わずにはいられない。
イースレイは魔王様方は揃って私情を挟み過ぎだと思った。同じ魔王の一人が殺されたとはいえ、この疲弊している状態で宣戦布告を行うなど、無謀だ。それに二天龍の活動が活発になっている今戦争を行えば、二天龍もその争いの中現れるかもしれない。そうなれば戦場は混乱し、戦争どころではなくなるだろう。
それにセラフォルーも功績を焦りすぎている。カテレアさんやグレモリー君も心配だ。彼らの力は確かに強力だが、まだ若い。戦争経験が少なく、敵を殺すことに慣れていない。特にセラフォルーは優しい。その性格が災いして命を落としそうで心配だった。故に彼らが戦争を経験するには早すぎると言ってもいい。彼らを守る為にも、いざとなればこの命を賭けなければいけないかもしれないな。
そう考えながら戦争に向けての準備に取り掛かるイースレイだった。
そして新たな時代の幕が上がった。
それが滅びにつながる道に繋がることを知らずに
次回!
とうとう三大勢力の戦争が始まる!
どれくらい長くなるかわかりませんが、どうか温かい目で見守り下さい。
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