そのブイズはどうも夢とくせいらしく、メスも高確率で出現した。つまりこれからフリーで夢ブイズが流行る(*´ω`*)
夢とくせいのポケモンの卵の作り方(うろ覚えバージョン)
必要なもの
夢とくせいのポケモンのメス
メタモン以外の、卵が生まれる組み合わせのポケモンもしくは、同種のポケモン。同種が確実。
方法
育て屋に預けて、夢とくせいが出るまで厳選を粘る。
以上
ブルジョアジー号 VIPルーム
「早上」
「あ、おはようございます」
ブルジョアジー号のVIPルームではアッシュが目を覚まし、朝シャンから上がったジャスミンに遭遇した。未だにバスタオルを巻いただけの姿なのは気になったが、風呂上がりなのでまだ納得できる。
「よく眠れた?」
「はい」
アッシュには枕が変わると眠れないといった繊細さは無い。故にグッスリ眠れた。おもむろにジャスミンはクリームを取り出し、アッシュの額に塗った。
「傷があるでしょ? これ塗ったら治るよ。私も昔は手とかあかぎれだらけだったけど、治ったよ。これあげるから使ってみて」
「ありがとうございます」
「不客气。だってアッシュは私の弟弟だもん」
アッシュの額にある火傷の痕。それを治すつもりらしい。すっかりジャスミンはアッシュのお姉さん気分である。ハルカとマサトを見ていて、非常に羨ましく思ったりした。
ジャスミンには姉と弟がいた。しかし、彼女の故郷であるシェンロン地方の経済格差は激しく、貧困層にいたジャスミンの家族は経済的に困窮した。弟は栄養失調で死に、父親はカントーへ出稼ぎに出たが音信不通になった。そして母親はあろうことか姉を身売りに出した。姉を探す為と自分達家族を困窮させた富裕層への復讐のため、ジャスミンは現在の仕事をしている。18になったばかりの彼女には、あまりに重い運命だった。
アッシュを見ていると、栄養失調で痩せていた弟を思い出してならない。アッシュをほおってはおけないのだ。
「さ、ちょっと着替えてくるわね」
外出の為、アッシュとジャスミンは服を着替えた。アッシュはいつもの服だが、ジャスミンは青いチャイナドレスになった。赤い時は両方に入っていたスリットは右側だけになったが、大きく肩や背中を出すデザインになっていた。金糸の飾りが身体の線に沿って歪み、スタイルの良さを際立たせる。露出した手足は隠さず、夏の気候に対応した形となる。
アッシュはそそくさとVIPルームを出て、船を降りた。今日のタチワキは晴れである。この町は降水量が多いのでよく雨が降る。
「あの歌、なんだったんだろ?」
アッシュはブルジョアジー号を見上げる。船で聞いた甘い歌声が忘れられない。あの歌は誰が歌っていたのか。
「おーい、アッシュー!」
「ヒカリ?」
船を降りたアッシュにヒカリが駆け寄る。そういえば、今日の船に乗ってヒカリはシンオウへ帰るのだと思い出す。
「これでお別れだね」
「大丈夫大丈夫。また会えるよ」
「うん」
アッシュは以前ほど、少なくともハハコモリやレントラーと別れた2年前ほど、別れを後ろ向きには捉えていない。なので最近、別れはアッサリ済ませる。
ヒカリと別れたアッシュはタチワキの町を散策する。ヒュウがいつタチワキに来るかわからないが、来たら来たでライブキャスターに連絡があるだろう。
「タチワキにはポケウッドがあるんだよね。行こうかな?」
ポケウッドの看板を見つけ、アッシュはそこへ向かう。その途中、ショッピングセンターを見掛けたが様子がおかしい。ブルジョワ財閥のショッピングセンターみたいだが、警察が集まっていた。
「なんだろう、あれ」
アッシュが近付くと、ブルジョワ伯爵が何かを警察に説明していた。黒い制服を着た人達もおり、その中に見知った顔を見つける。その前に、ブルジョワ伯爵だ。
「伯爵さん?」
「な、小僧……何の用だ!」
「この騒ぎは何ですか?」
ブルジョワ伯爵はアッシュを見て心底ビビっていた。なんといっても毎回惨敗している相手であり、最後に会った時は金品を巻き上げられたからである。
「ふ、ふん! イベント用に用意した特別なイーブイとその進化系が逃げ出したのだ。何とか警察にしてもらわんとな」
伯爵は精一杯虚勢を張る。まさか伯爵ともあろう人間が子供にビビっていると知られてはならない。
「とりあえず、ポケモン商業法違反でしょっぴき……アッシュくん?」
「あ、イヴさん」
黒い制服の集団はポケモン犯罪防止委員会で、見知った顔はイヴだった。ライブキャスターで話すより先に直接会うとは、2人とも思ってもみなかったことだ。
「急な仕事だからカイリュー便で来たんだけど……奇遇ね」
「こんなこともあるんですね」
「ちょっとー! 船出ないんだけど!」
思わぬ出会いを果たしたアッシュとイヴにヒカリが合流する。事件の関係で船が出れなくなったらしい。
「ポケモンの脱走事件が解決するまで船出せないって!」
「すみません。ポケモンが船に紛れて、本来の生息地外で繁殖するのを防ぐにはこれしか……」
「大丈夫大丈夫。悪いのはポケモン逃がした人だから」
そのポケモンを逃がした人であるブルジョワ伯爵はこそこそ逃げようとしたが、委員会に取り押さえられた。
「大丈夫……もしかしてサトシとシンジの知り合いのヒカリってあなた? なら私が後からカイリューで送ります。シンオウに帰るんでしょ?」
「助かります」
こうしてヒカリはカイリュー便で帰れることになったが、どの道出発は事件が解決してから。カイリューの方が早いのだけは間違いない。
「とりあえず、逃がしたポケモンがいくらいるのか把握しないと。リストを提出なさい」
「そんなもんあるか。我々はポケモンを使うつもりは無いからリストなど作ってはない」
ブルジョワ伯爵が事件の解決に協力しないため、作業は難航していた。どのポケモンが逃げたかわからないと、全部捕まえたかもわからない。
「マイン! 吐かせて!」
アッシュはチャオブーのマインに伯爵をボコボコにしてもらうことにした。もはや拷問である。
「ぐぎゃああ!」
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」
それにしてもこのマイン、ノリノリである。アッシュはポケモンの性格を考えて適任を選んだのだ。
「金目のものゲトー」
ルリリのシャルルがブルジョワ伯爵から金品を剥ぎ取る。相変わらずである。何故取られるとわかっていながら、いつもこんなに豪華な貴金属や腕時計を持ち歩いてしまうのか、虚栄心は悲しい。
「あ、これ、使って下さい」
「ほう、これは貴重な宝石。これだけあればしばらく活動の足しになるよ。残りは路銀にして」
イヴは貴金属の山から一番大きな宝石だけ貰って、残りはアッシュに返した。貴金属の山より宝石の方が売値が高いとイヴはわかっていたのだ。
「事件の概要を説明しよう。ブルジョワ伯爵がイーブイとその進化系を逃がしてしまった。私達はそれらを保護する。ポケモン達はこのショッピングセンターに隠れている」
「何か聞こえません?」
イヴの説明を聞いた後、アッシュが何かを聞いた。ヒカリやイヴもそれを耳にした。歌声だ。
「シャルル、これ昨日の……」
「歌詞は違うけど、歌ってるのは同じ奴だ」
その甘い歌声はアッシュとシャルルが昨夜聞いたものだった。歌詞が違うけれど、確かに声の主は同じだ。
君は誰になるのかな?
水に溶けて消えるの?
雷よりも早くなれる?
炎のように暖かく?
「イーブイとその進化系にまつわる歌だね」
「屋上からだ!」
アッシュは歌がショッピングセンターの屋上から聞こえていることに気付いた。
「私達はポケモンを探す。では、アッシュくんは歌の主を保護して」
「わかりました」
アッシュは立体駐車場に至るスロープを、シャルルとマインと共に駆け上がる。なるべく早く上がるため、ゴーゴートのトーゴの背中に乗った。
君は何になるのかな?
朝日の中に消え入るか。
闇夜の中で輝くか。
徐々に歌声が近くなる。この主は間違いなく屋上にいる。そして、アッシュは集まる多数のイーブイとその進化系、そしてその中央に座り込んで歌う少女を見付けた。少女は短い銀髪で、顔立ちも整っているので間違いない美少女だった。同い年の女の子をよく知らないアッシュでもそれはよくわかった。
短く切り揃えられた銀髪は美しく、長いこれが夜風に靡いたらどんなに神秘的だろう。白い肌であるが頬がうっすら色付いているので不健康さは感じない。瞳は海よりも澄んだ青色で、見詰めると吸い込まれそうといった月並みな表現すらピッタリだ。歌を紡ぐ唇は薄い桃色、まるで花びらのよう。膝に乗るエーフィを撫でる手指は細く、造形美に隙が無い。
「あの……」
アッシュは声をかけようとするが、歌に聴き入ってしまって出来ない。しかし空気を読まないシャルルが少女の前に出る。
「おーい!」
「わあっ、ルリリだ!」
残念ながらシャルルの言葉はアッシュにしかわからないので、少女はルリリが前に来たくらいしかわからなかった。
「あのー。こんなところで何してるの?」
「え? ポケモン達が逃げ出しちゃったから落ち着かせてるの」
少女は逃げ出したポケモンが暴れないように、歌で落ち着かせていたのだ。とにかく危険はなかったようでアッシュは安心した。
「君は誰? 私はシルフィ」
「ボクはアッシュ」
互いに自己紹介をする。立ち上がったシルフィはアッシュより背が高い。ヒカリと同じくらいだろうか。
「ポケモン犯罪防止委員会の人がイーブイ達を保護しに来たんだ」
「なら、急いでみんなを集めましょう」
アッシュがイーブイ保護に動いてると知り、シルフィも手を貸してくれた。彼女は何者なのか、アッシュにはその疑問が残っていたが今は無視することにした。
「フハハハ! もうこうなったら殺処分だ!」
何故なら立体駐車場にブルジョワ伯爵が重機で乗り入れて来たからだ。イーブイ達が危ない。
「マイン、マチルダ、トーゴ! 伯爵は任せたよ!」
アッシュはレパルダスのマチルダを出して、チームで足止めを任せる。ブルジョワ伯爵ごときに宛がう戦力としては贅沢過ぎだ。
「ソミュア! シャルルとついて来て!」
自分の護衛にはシャルルとヨーテリーのソミュアを付けた。これで2人をカバーできる。
「私もポケモンがいたら……ヤンチャムとヤヤコマをティナさんに預けちゃって」
「そうだ。イーブイ達にも手伝ってもらおう」
アッシュはイーブイと仲間達に声をかけ、護衛にイーブイの進化系を1匹ずつ用意した。シルフィはポケモンを人に預けてしまったため、手持ちがいないのだ。
「ティナさんって、もしかしてヒウンにいるギタリスト?」
「知ってるの?」
「少し」
共通の知り合いがいたため、少しだけ話が進む。2人は店内に入り、ポケモン達を集めた。
このショッピングセンターは4階建て、その4階は立体駐車場だ。車が滅多に使われないイッシュで需要などあるかどうかは不明なスペースだ。その証拠にガラガラ。ポケモン達も何もないスペースに飽きて1匹もいない。
3階に到着。ここはおもちゃや雑貨のスペース。ポケモン達も比較的よく集まっている。
「みんな! 集まって!」
アッシュとシルフィは手分けしてポケモン達を集める。シルフィの護衛に今まで集めた分を回し、アッシュはシャルルとソミュアと行動することにした。あの卑怯なブルジョワ伯爵が重機一個で終わるはずがなさそうだ。
このエリアでポケモンを集め終えたアッシュとシルフィは次のフロアへ降りる。ここはブティックなど衣類の売り場だ。もう一度2人は別れてポケモンを集める。
イーブイとその進化系を見付ける度に声をかけていったアッシュは何時しか、水着など水遊び用品を売ってる場所に来た。展示用のビニールプールに水を満たし、シャワーズ達が遊んでいる。
「いたいた」
「あら坊や、迷子?」
そのシャワーズ達に話掛けようとすると、後ろから女性が声を掛けた。アッシュが振り向くと、そこには水着姿の女性がいた。何故プールでもないのに水着なのか、アッシュは首を傾げた。南国風の柄をしたビキニにパレオという水着は、シーリゾートとかそういう場所でこそ映える。ハイビスカスの髪飾りもそうだ。
「誰ですか!」
「私はブルジョワ伯爵の愛人、セイレン」
「なら敵ですね!」
その女性、セイレンはブルジョワ伯爵の愛人だった。ハッキリ相手を敵であると認識したアッシュ、シャルル、ソミュアは臨戦体勢を取る。
「さあ、大人しくポケモン達を渡しなさい!」
「誰が!」
セイレンがトロピウスとネオラントを繰り出す。アッシュのポケモンはどちらもノーマルタイプだが、シャルルはメインウェポンが水技なので幾分か不利だ。
「シャルル、かいりき!」
というわけもなく、シャルルはトロピウスを投げ飛ばす。ネオラントがトロピウスの下敷きになった。
「ソミュア、ふるいたてる!」
その隙にソミュアがふるいたてるを使って攻撃力を上げる。トロピウスが立ち直る頃には、ソミュアも攻撃を仕掛けられる様になっていた。
「たいあたり!」
トロピウスにソミュアのたいあたりが直撃。トロピウスはダメージが蓄積して倒れる。
「今だ!」
「させない! ネオラント、ぎんいろのかぜ!」
アッシュ達はシャワーズを連れて逃げた。生き残ったネオラントにセイレンはぎんいろのかぜを指示した。しかし、アッシュとセイレンの間にグレイシアが割り込み、ミラーコートでぎんいろのかぜを跳ね返した。
「きゃあっ! マラカッチ、追って!」
ネオラントとセイレンはぎんいろのかぜを受けて転倒した。アッシュ達を逃がしまいと、セイレンはマラカッチを2匹出した。
「え?」
そのマラカッチ達も割り込んだブースターがニトロチャージで薙ぎ倒す。グレイシアからブースターはバトンタッチを受けており、事前にグレイシアが発動していたバリアーの効果を引き継いだため生半可な攻撃が通用しない。その上速い。
ブースターの側にサンダースがいた。恐らく、グレイシアがこうそくいどうしたサンダースからバトンを引き継ぎ、またバリアーを張ったグレイシアからブースターがバトンを引き継いだため、ブースターは物凄く強化されていた。
「くっ、ルンパッパ!」
セイレンが繰り出したのは2匹のルンパッパ。ハイドロポンプでブースターを倒す作戦に出た。
しかし、ブースターは即座にリーフィアへバトンタッチ。リーフィアはつるぎのまいを踊りながらハイドロポンプを回避し、ブラッキーにバトンタッチ。ブラッキーはかげぶんしんでハイドロポンプを回避しながらシャワーズにバトンを繋ぐ。シャワーズはとけるで防御を固め、そのままエーフィにバトンタッチ。
そのエーフィは酷く目付きが悪い。セイレンは昔、ポケモンカードで見た『わるいポケモン』を思い出した。わるいエーフィというカードはなかったが、それと同じ雰囲気だ。
「ま、まさか……そんなの…」
セイレンもラストにエーフィがバトンを受け取ったため気付いた。バトンタッチは能力変化を引き継ぐ技。そしてエーフィには、能力が強化されればされるだけ強くなる技がある。
「こうなったら、伯爵から借りたこいつを壁に、ギギギアル!」
セイレンは自分の盾にするべくギギギアルを出した。ギギギアルがきんぞくおんでエーフィを牽制するが、何故か弾かれる。ギギギアルを尻目にエーフィはめいそうをした。
「あ、んっ! 頭がっ…!」
きんぞくおんはセイレンを襲う。脳を揺さ振る不快音にセイレンは頭を抱えて座り込む。
「へ……? いやあっ!」
その隙をエーフィは逃さず、全力のアシストパワーをセイレンのポケモン達に叩き込む。イーブイズのチームワークで、彼女の見ていない場所でも能力引き継ぎが行われていたため、エーフィの能力は全て最大まで上昇していた。
オマケにエーフィはメトロノームを楽器コーナーから拝借しており、セイレンのポケモンを全滅させるのにアシストパワーを9発撃ったため威力は理論上最高値に達した。
「やだっ、やめぐぼっ!」
トドメにセイレンへアシストパワーを放つ。彼女はきんぞくおんを喰らい、とくぼうが下がっていた。最大威力のアシストパワーをその身に受けたセイレンは陳列棚を薙ぎ倒し、店の端まで吹き飛ばされる。水着売り場はショッピングセンターの中でも端にあり、そこから反対の端にある壁に強く体を打ち付けてようやく停止する。
「うっ、ああ……がっ」
露出の高い水着で棚を突き破ったセイレンは手痛いダメージを負った。パレオは外れ、水着の紐も解けかかる。
「お願いっ、助け……」
アシストパワーを放った張本人たるエーフィは彼女まで歩み寄り、見下した目で見つめる。
「見逃しぎゃあっ!」
サイコキネシスで全身を締め付けられ、セイレンは体を強張らせながら悶える。アシストパワーほどでないといえ、エーフィのとくこうは最高、セイレンのとくぼうは最低ランクだ。
「あっ、がぐっ! 痛いっ、やめっ、壊れ…ちゃうっ、ぎゃあああ! もうやめてぇえぇええ! 助けてよぉぉおっ!」
骨が軋む音が響く。叫んでも、アッシュとシルフィは下の階へ向かったため助けに来ない。セイレンはその美しい肢体を責める激痛に悲鳴を上げることしか出来ない。
「ぐぶっ!」
トドメとばかりに最後のアシストパワーをセイレンにぶつけ、エーフィはその場を去った。残されたセイレンは力無く横たわった。
何故彼は人にそこまで執拗な攻撃を加えたのか。なつき度で進化するエーフィの獰猛さは、奇っ怪であった。
「協力、感謝する。アッシュくん」
「おかげで早く帰れるよ!」
下の階では、イヴとヒカリがイーブイ達を集めていた。伯爵はマイン達に倒され、しばらく再起不能だ。マイン達ともここで合流した。
「伯爵曰く、リストなどないらしいから確認が困難に……」
「任せて下さい、整列!」
伯爵が何を何匹連れ込んだかのリストを作らなかったため、全員集めたかの確認が出来ない。そこでアッシュはイーブイ達に全員いるか確認してもらうことにした。
「あの目付きが悪いのおらへんな」
「ああ、いたいた。遅いよ! これで全員だな」
「とにかく集まったみたいです」
アッシュの能力フル活用。これで事件は解決した。ポケモンと喋れるおかげで、イーブイ達に確認させる方法が取れたのだ。
イーブイ達はイヴ達委員会に回収され、保護されることになった。ポケモンセラピーや初心者トレーナー講習で人々の役に立つとのことだ。
「ねぇ、アッシュ。この後私ポケウッド行くんだけど、一緒に来ない?」
「え? ボクも行こうと思ってたんだ」
シルフィからそんな誘いがあった。アッシュはポケウッドに行くつもりで事件に巻き込まれたのだから、断る理由が無い。
「お2人さん、デートかい? 乗んな!」
ここぞとばかりにトーゴが出張る。カタリンナというムードのカケラもない奴の乗り物をしていたせいで、ロマンチックを演出出来なかった鬱憤が貯まっていたのだ。
「では、イーブイ達を連れて帰りる。アッシュくん、またね!」
「また会おうね!」
「うん、バイバイ!」
イヴとヒカリはカイリューに乗って帰る。イーブイ達は委員会が呼んだ船でホウエンに向かった。
「アッシュか……」
イヴは空を舞い、5年前の出来事に思いを馳せる。次の八賢老を倒すべく向かったコトブキで、彼女は宿命と出会った。
リベレート団人員名簿
ブルジョワ伯爵→一時戦闘不能
キャサリン
セイレン→一時戦闘不能
リリス
カタリンナ
シラコ→消息不明
クロスケ