ポケモンと話せる少年、アッシュは親代わりのポケモンを探すために旅をしていた。目的のポケモンに再会したアッシュは、イッシュラリーの予選を突破するためにエンブレムを集めることにした。
サンヨウの『トライエンブレム』、シッポウの『ミュージアムエンブレム』、タチワキの『トキシックエンブレム』と『ポケウッドエンブレム』、ヒオウギの『ベーシックエンブレム』、ヒウンの『ビートルエンブレム』を手に入れ、現在のエンブレム数は6つ。予選を突破するには残り2つ。
手持ちにはエンブオーのマイン、レパルダスのマチルダ、ヨーテリーのソミュア、マリルのシャルル、コイルのラファール。都会に行きたいと旅に同行するのはバルジーナのネーベルとサンド。ゴーゴートのトーゴ、ヘルガーのルガー、オンバーンのオンサ、ベトベトンをアララギ博士に預け、数多の仲間とアッシュの旅はまだまだ続く。
ジョインアベニュー改めキョウヘイぎんざ
ジョインアベニューは最近、やり手のトレーナーが経営して発展を続けている。名前から察しがつく通り、経営者のトレーナーはキョウヘイだ。ただし、町の名前はメイが考えた。
「変な名前」
「え? そんなバッサリ? もっと他に言い方ありますやん!」
アッシュはその名前を聞いた時、そんな感想しか出なかった。『ぎんざ』とは何のことなのか。
アッシュ、ヒュウ、ハツネ、アリス、エルト、ブルジョワ伯爵の一行は現在、ジョインアベニューのカフェで休憩していた。ライモンに向かう途中、ここで一悶着あったためついでに休むことにした。
「お前早くN探して来いよ」
「アッハイ」
トウコに急かされてキョウヘイはNを探しに行く。その理由は、今アッシュ達と一緒にいる少女にある。
「アーシェか。博物館に来てたな」
「久しぶり……ってほどじゃないね」
アーシェというらしいこの少女。アッシュとキョウヘイには名乗らなかったが、博物館に来た時はエルトに名乗っていた。
「あれ? アーシェさんと同じ名前? まあ、同名さんくらいいるよね」
アッシュは少し考えたが、気にしない事にした。名前が同じだからといって、関係があるとは思えない。何と無く似ているのも他人の空似に違いない。
「プラズマ団がN様の伴侶に……ねぇ、我ながら無茶苦茶な組織を支援したものだ」
アーシェから事情を聞いたブルジョワ伯爵は自らとプラズマ団に呆れていた。あの時代は伯爵にとって、黒歴史みたいなものだろう。
「そういえば、キョウヘイぎんざってどんなお店があるの? トウコさんのコロシアムとこのカフェは見せてもらったけど」
ハツネはキョウヘイぎんざを見渡した。このカフェは退役軍人のブライトさんとその同僚達が経営している。店をザッと見るだけでも、情緒不安定な少年や皮肉屋とか、従業員に不安が残る。
「ああ、キョウヘイの奴がいないから代わりに説明するよ。まず、ジン一家の経営するマーケット『ザンボット』。コスモがやってる床屋『イデオン』に、ショウの古物店『ダンバイン』、マーベットさんが経営している花屋『シュラク』だ」
「物凄い勢いで人が死にそうだな」
エルトはこのアベニューから漂う死の臭いを察した。何故キョウヘイはこんな奴らをスカウトしたのか。
「キョウヘイのチョイスはあたしにもわからん。この前なんか明らかに優秀そうな銀髪褐色の美人な姉ちゃんとか、なんかのゲームで『キング』の称号を貰ったっていうネットゲーマーとかはスルーなんだ」
「何で安全牌ばかり逃がすかなあいつは」
こんな買物が出来たもんじゃないアベニューにいつまでもいられない。エルトを筆頭に一行はキョウヘイぎんざを後にした。その先には、きらびやかな娯楽の町、ライモンシティがあった。
「とうとう着いただ! ライモンシティ!」
「やれやれ、こんな眩しい町の何処がいいんだが」
喜ぶサンドと対照に、バルジーナのネーベルは町の明るさに辟易としていた。今はすっかり日が落ちているが、ライモンはネオンのおかげで真昼の様に明るい。
「ライモンにあるエンブレムはサブウェイエンブレム、バスケエンブレム、サッカーエンブレム、テニスエンブレム、ベースボールエンブレム。そして、ボルトエンブレムね」
「やたら多いな」
ハツネとアリスはマップを見て、エンブレムを確認する。大都市だからか、エンブレムが集中している。ただ、難度が高いに違いない。
「バトルサブウェイか……」
「サブウェイなら会いたい人がいるんだ」
サブウェイに反応したのはヒュウ。アッシュも、サブウェイという単語に特別な反応を示す。アッシュはサブウェイでサブウェイマスターに助けられた。そのため、予てよりお礼をしたかったのだ。
「じゃあ、俺とアッシュはサブウェイに行くよ」
「私はアリスとショッピング行くね」
「な……勝手に」
「ほらほら行くよ」
ヒュウとアッシュはバトルサブウェイ、ハツネとアリスはショッピングに向かった。残されたのはエルトとブルジョワ伯爵。
「男二人で遊園地……ってガラじゃねぇなぁ」
「だろうな。私はアベニューに戻ろう。今日は疲れた」
ブルジョワ伯爵はアベニューへ戻る。残党狩りの旅も始まったばかりなのに、疲れたみたいだ。彼に水戸黄門みたいな体力は無い。下手すれば八兵衛以下。
「あ、エルトじゃない」
「ヴァイオラ?」
一人になったエルトに声をかける人がいた。大学の友人であるヴァイオラである。保育園の実習をしているはずだが、何故こんな場所にいるのか。
「探してる人がいるの。一緒に来てくれない?」
「探し人か」
ヴァイオラは探している人がいるらしい。ノリでここまで来てしまったが、これは手伝うしかない。
一行は一度、バラバラになって行動を開始した。
バトルサブウェイ
アッシュとヒュウはバトルサブウェイにいた。バトルサブウェイは勝ち抜きバトルを行う施設であり、多くの熱狂的ファン『サブウェイ廃人』を産んだ。
カロスの美術館にも作品が展示される有名な画家すら、ここにハマってしばらく新しい作品を描いていない。凄腕トレーナーともなれば、勝利して貰えるバトルポイントで交換出来る景品を売買して生計を立てる者もいる。
賞金を賭けたバトルとは違う、新たなプロトレーナーの存在だ。
ヒュウとアッシュは2人でそこに挑戦した。『エンブレムトレイン』では、20連勝するとサブウェイマスターに挑戦出来、勝利すればエンブレムが貰える。
「ソミュア! とっしん!」
「フタチマル! シェルブレードだ!」
アッシュとヒュウは現在、20連勝を達成。いよいよ、サブウェイマスターに挑戦出来る。このエンブレムはエンブレムを狙う者同士が直接潰し合うため、倍率が高い。手に入れば、他の参加者から一目置かれるだろう。
「次だ!」
「やっとだね」
一気に駆け抜けたヒュウとアッシュは、サブウェイマスターが待つ車両に到達した。そこで待ち構えるは、サブウェイマスターのノボリとクダリ。黒い方がノボリ、白い方がクダリのはずだ。
「本日はバトルサブウェイにご乗車いただき、ありがとうございます。私はサブウェイマスターのノボリといいます」
「僕はクダリ。サブウェイマスターをやってる」
ノボリはアッシュを一瞥し、見違えはしたがあの時助けた子供であると判別した。
「よもや、あの時のお客様がここまで辿り着くとは。ですが、ポケモンバトルは真剣でなければつまらない。パーティーに制限こそあれ、本気でいかせてもらいます」
「うん。あの時はありがとうございました。ボクも本気だよ」
「勝利の先に何が見えるのか、それは勝たないとわかりません。それでは、指差し確認、準備OK!」
「目指すは勝利、出発進行!」
ノボリとクダリが先にポケモンを出す。最初のポケモンは、ダストダスとデンチュラ。
「サンド!」
「頼むぞ、ハトーボー!」
アッシュはサンド、ヒュウはハトーボーを繰り出してバトル開始。相性としてはまずまずか。ただ、手持ちを制限していてもサブウェイマスターは強敵だ。元々使う気も無いが、アッシュの能力もエスパー以外は封じられない。
「地元じゃ負け知らずなオラの実力、見せちゃる!」
「エレキネット!」
まず、相手のデンチュラがエレキネットでハトーボーを狙う。そこにサンドが割って入り、エレキネットを代わりに受けた。
「サンドならエレキネットは効かない!」
「でも、素早さ減少は受けて貰うよ!」
サンドにダメージは無いが糸で素早さが落ちる。しかし、アッシュはそれに対策を取った。
「それはどうですかね? パイルダー、オン!」
サンドはハトーボーに乗り、素早さの低下をカバーする。そして、ハトーボーとサンドの合体攻撃が放たれた。
「つばめがえしときりさくの合体技! 菊一文字だ!」
ヒュウが命名したこの技は、つばめがえしの回避不能な軌道に、他のポケモンが技を乗せるもの。サンドはハトーボーに乗り、つばめがえしの軌道からきりさくを放ったのだ。
回避不能かつ高威力。これを受けたデンチュラは大ダメージだが、まだまだ倒れない。
「サンド、じならし!」
ハトーボーから下りたサンドがじならしでダストダスごと追撃。ダストダスはとくせい『くだけるよろい』でダメージの度に素早くなるが、それはじならしの効果で打ち消される。受けた相手の素早さを落とすじならしは、くだけるよろい対策にもってこいか。
「ダストダス、ダストシュート!」
だが、黙ってやられるサブウェイマスターではない。ダストシュートで反撃を試みる。最初は回避していたハトーボーとサンドだが、それも徐々に苦しくなる。狭い車内にゴミが溜まり、動きにくくなったのだ。
「今です! デンチュラ、かみなり!」
そして、デンチュラのかみなりはゴミに含まれた金属を介して車内に広がる。これを受けてハトーボーは墜落。サンドは足を失う。
「ダストシュート!」
空中にいたサンドにダストシュートが命中。ただサンドが落ちた直後、最後の力で放ったじならしでデンチュラとダストダスも倒れた。
「相打ち?」
「やりますね。ならこれで!」
次にサブウェイマスターが出したのは、ギギギアルとアイアント。アッシュとヒュウも次のポケモンを出す。
「マイン!」
「任せた、フタチマル!」
アッシュはエンブオーのマイン、ヒュウはフタチマルを出した。フタチマルだけ若干不利だが、ヒュウはこの時点で勝つ作戦を思い付いた。
「アッシュ、俺が技を出したら結果がどうあれ、炎技で全力で突っ込め!」
「うん」
ヒュウはアッシュに指示を出し、渾身の技を相手に叩き込む。
「フタチマル、ハイドロポンプ!」
サブウェイの車両を埋め尽くすほどの水がフタチマルから放たれた。ハイドロポンプはアイアントとギギギアルに直撃し、『やったか?』と思わせる。
「アイアント、まもる」
しかし、アイアントがまもるでギギギアルを庇っていた。ダメージは通らない。だが、これは作戦開始の合図、鏑矢に過ぎない。
「マイン! 突っ込め!」
「よっしゃあッ!」
マインはオーバーヒートを吐き出す寸前で飲み込み、ニトロチャージと共に吹き出した。そのままアームハンマーの体勢で突撃を開始する。フレアドライブだ。
マインが習得レベルに届かない技だが、複数の技を組み合わせて擬似的に発動しているのだ。
「そんな単調な攻撃……何?」
ノボリは回避を指示しようとして、驚愕した。今までダストダスがダストシュートで出したゴミが、サブウェイの車両の壁側に寄せられ、空間を狭めていた。
「いっけぇぇええっ!」
擬似フレアドライブがアイアントとギギギアルを襲う。クダリはアイアントにまもるのタイミングを指示すべく身構えた。連発すれば失敗しやすい『まもる』だがタイミングさえ合わせれば成功させることも可能。サブウェイマスターのクダリは、2回までなら『まもる』を完遂可能だ。
「しまった!」
そうは上手くいかなかった。ハイドロポンプの水が炎で一気に蒸発し、水蒸気でマインの姿を隠した。まもるは不発に終わり、マインの攻撃がアイアントを直撃する。
「まだです! まだギギギアルがいます!」
4倍弱点の攻撃を受けたアイアントはさすがに倒れたが、まだギギギアルがいる。これだけ渾身の攻撃でもまとめて倒せないのは、さすがサブウェイマスター。
「なッ、回避!」
水蒸気から何かが飛んで来たため、ギギギアルは避けた。それはフタチマルのホタチであり、それに気を取られたギギギアルはマインの追撃に反応が遅れた。
「ヒート……スタンプ!」
アームハンマーにヒートスタンプを乗せる荒業をマインは行う。基本的に横薙ぎであるアームハンマーを、無理矢理自分の体を倒して上から振り下ろす形にし、ヒートスタンプと同時発動可能にしたのだ。
ギギギアルはこれの直撃を貰いながら、受け身でダメージを軽減した。格闘込みの炎技を耐え切るとは、さすがサブウェイマスターのポケモン。ただ、これはダブルバトル。ホタチが飛んだせいでノボリはフタチマルの参戦を予想していなかった。
「れいとうビーム!」
熱されたところにれいとうビームで強制冷却。マインはその隙に体勢を立て直し、ヒートスタンプでそこを追撃。その隙にホタチを拾ったフタチマルがトドメを刺した。
「シェルブレード!」
「見事です」
自らを降したアッシュとヒュウをノボリは率直に褒めたたえた。ただ、何故か二人は青ざめていた。
「どうしました?」
「まさかあれだけの猛攻を防ぎ切るだなんて……」
「リベレート団なら10人は倒せた攻撃だぞ?」
本気ではないパーティーで、自分達の全力を受け止められたことに二人は驚愕していた。勝てたとはいえ、底の知れないサブウェイマスターの実力には戦くしかない。
「今までの相手が弱すぎたんじゃ……」
「やっぱりまだまだだね」
ヒュウとアッシュは世界の広さを痛感した。リベレート団など所詮は雑魚。あれは基準にすらならない。
「とにかく、これで試練クリアです。これをどうぞ」
アッシュとヒュウはノボリから『サブウェイエンブレム』を受け取る。これでアッシュが予選突破に集めるべきエンブレムは残り1つ。
「これであと1つ。だけど、ポイントの為にもっと集めないとね」
イッシュラリーでは、エンブレムを余分に集めると本選で有利になる。8つで満足するのは厳禁だ。
アッシュのイッシュラリー予選もついに佳境。1ヶ月に及ぶ長い旅が一旦の区切りを見せ始めていた。
カワナタウン ブルジョワブルジョワ邸 寝室
サブウェイの終点、カワナタウンにはブルジョワ伯爵の豪邸がある。通称、ブルジョワ後宮とも言われるここは伯爵の愛人達が控えている。
豪華なオリエンタル調の寝室にシャワーの水音が響いていた。赤いカーペットに落ち着いた調度品。中でも、天蓋付きベットが目を引いた。
「……うぅ。ここは?」
「ようやくお目覚めみたいね、お姫様」
そのベットに寝ていたのは艶やかな黒髪の東洋系美女、ジャスミン。彼女の目覚めに合わせ、金髪の女性、キャサリンがシャワールームから姿を現す。紫色のバスタオルを身体に巻き、石鹸の清潔感ある香りを漂わせていた。
「き、キャサリン? うっ……」
起き上がったジャスミンは自分が何も着ていないことを知り、シーツで身体を隠す。キャサリンに近付こうとした彼女は、首に革の首輪と鎖が付いていることに気付いた。鎖はベットの柱に留められている。
「何の冗談?」
「この姿を見てもそう言える?」
キャサリンはハラリとバスタオルを落とし、何らかの宝石らしきものに口づけをした。すると、キャサリンの姿が一辺した。一糸纏わぬ身体を紫のローブで包み、魔女の様な服装になる。
「まるでムウマージ……まさかバースト? あの力に手を?」
「ええ。これも私の目的を果たすため」
「ふ、ふざけないで! ブレイブハートに封印されたポケモンは二度と……くぁぁっ!」
「うるさい」
キャサリンの選択に狂気を感じたジャスミンは叫ぶ。だが、キャサリンは彼女の言葉を聞かずにナイトヘッドで攻撃する。
「んぅ……あぁぁ!」
ジャスミンはベットに倒れ込み、身体を抱いて苦痛に悶えた。通常のポケモンの技より強化されている。その技をキャサリンはジャスミンのか細い身体に浴びせ続けた。
「私は嘘をつくことで、人を騙すことで何でも手に入れた。でもね、力さえあればそんなまどろっこしいことは必要ない! 今すぐ世界を手に入れられる!」
「そ、そんなこと……んぐぅうっ! なんのために、ひぅっ……!」
「あなたにはわからないでしょうね。さあ、いい声で鳴いてちょうだい。あなたは伯爵を呼ぶ餌なのだから」
喉の奥から喘ぎを漏らすジャスミンの姿に、キャサリンは快感すら覚えた。そもそも彼女はジャスミンが気に入らなかった。何故彼女に伯爵が執心なのか。それがわからない。
伯爵が欲した時に身を委ねるわけでも無い、特に一緒にいるわけでも無い。そして、伯爵のことだから仕事の出来は無関係。容姿だって自分の方が上だとキャサリンは思っていた。
なのに伯爵はジャスミンを気にかける。都合よく抱ける女が傍にいながら、思い通りにならない女を追う意味がわからなかった。
「あぁぁぁっ! 伯爵なら呼ぶから……もうやめて……ひぃっ!」
ジャスミンはしばらくナイトヘッドを受けると、あっさり折れた。近くに投げられたライブキャスターで伯爵は連絡を取ろうとする。キャサリンもナイトヘッドを中断して連絡させる。
「はぁっ、はぁっ……ああっ。呼べばいいんでしょ、伯爵を……くぁぁ…」
身体に重いダメージを受け、ジャスミンは肩で息をするほどだった。要求を呑んだと見たキャサリンはついでの要件を伝える。
「それと、邪魔物のアッシュも呼んでね。伯爵と行動してるらしいから、一緒に始末したいの。伯爵に連絡が行けばアッシュも来るわ」
「え……? だ、ダメっ! アッシュは……ぐっ!」
「何よ、途端に血相変えて」
しかし、アッシュの名前が出るとジャスミンは要求を拒絶した。その様子が気に食わないキャサリンは再びナイトヘッドを浴びせた。先程より出力を上げている。
「ぐ……がぁっ! あ、アッシュ……」
ジャスミンはシーツを強く握り絞めながら、痛みに耐えた。アッシュを栄養失調で死んだ弟に重ねていた。そのため、今度は守ってあげたいと思っていた。
「アッシュ……お姉ちゃんが、守って……あぁあっ!」
「果てたか、下らない」
ダメージが重なり、ジャスミンは気を失う。人質に死なれては困るため、キャサリンも攻撃をやめた。
「必ず始末してあげる。あなたの目の前でアッシュをね」
凶悪な陰謀が渦巻き、破滅へのカウントダウンが進行していた。それにアッシュは未だ気付かない。
次回予告
トウコの導きにより、アーシェはNとの邂逅を果たす。そこで彼は何を語るのか。
そして、世界の異変が加速していた。バーストの力を得たリベレート団が、Nを狙う。
次回、ポケットモンスター灰色の疾風、『Nとアーシェと』。