ポケットモンスター 灰色の疾風    作:級長

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 てねびくん14月号の付録は凄い!
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 さらに最新作『ポケットモンスター ΩRevolution αSign』の極秘情報が沢山!
 来月はコラボ企画として、『モンスターボールロックシード』とプリカード『委員会制服』のトップスとボトムス、キャラクターカード『イヴ』が付くぞ!
 その他にもガンバライジングカード『鯛焼き名人アルティメットフォームスペシャルターボ』がついて来る!


番外 最強トレーナー決定戦

 カントー地方 オーキド研究所

 

 「うーん、誰にするか迷うッピ……」

 カントー地方のオーキド研究所で、太ったピッピが写真を見ながら考えていた。

 「あ、僕はピッピだッピ。最近プラズマ団が僕を狙ってるから、比較的暇そうな『灰色の疾風』の登場人物から最強のポケモントレーナーを探してボディガードをしてもらいたいんだッピ」

 ピッピは律儀にも読者へ挨拶をする。何と言うかキャリアの長さを感じさせる対応だ。

 「というわけで、早速呼んでみるッピ」

 「わぁっ!」

 「何よこれ!」

 ピッピが扉を見ると、そこからアッシュとイヴが転がり込んで来た。アッシュはさておき、イヴはダッフルコートを着ており、10歳の過去編バージョンが呼び出された模様。

 「あれ? アッシュ?」

 「イヴさん! なんでこんなところに?」

 「いや、ポケモンセンターに入ったはずなんだけど……アッシュは?」

 「学校にいたはずなんですがね……」

 「僕が呼んだんだッピ」

 混乱する二人を制する様にピッピが簡単に説明した。ギャグキャラとはいえ、さすが大先輩。扉を開けて最後に入って来たのは、珍しくTシャツ姿のエルトだった。こちらも10歳の時の姿である。

 「あれ? ここ、温泉じゃないよね?」

 エルトの問い掛けに、アッシュとイヴは黙って頷いた。これで貴重なメインキャラの10歳バージョン勢揃いである。

 「アッシュ、イヴ、エルトの三人には最強のトレーナーを決めてもらうッピ」

 「必要ねぇよ」

 エルトはそそくさと扉から出ていく。イヴもそれについていった。

 「じゃ、私もこれで」

 「無駄だッピ」

 イヴが出て行こうとすると、扉がスルスルと上に持ち上がっていって消えた。

 「ああ!」

 「最強のトレーナーを決めるまでは出られないッピ」

 「あのですね、お姉さんは今とても忙しい……」

 「まぁまぁ。ボクもちょうど自分がどのくらい強いか知りたかったんですよ」

 イヴが怒っていると、アッシュが宥めた。とにかく、ここから出る為にも最強トレーナーを決める必要がある。

 「じゃあ、まずはアッシュから手持ちとか紹介するッピ」

 「うんわかった」

 アッシュはピッピに促されて自分の手持ちを解説した。

 

 「ボクのポケモンは旅の途中で知り合った、みんなトモダチだよ。ボクはポケモンの言葉がわかるから、ポケモンを普通に捕まえることは少なくて、交渉で仲間にすることが多いんだ。

 まず最初の仲間はエンブオーのマイン。最初はポカブだったんだ。強力なパワーの格闘技と炎技で、遠近どんな相手もめった打ちだ! 一番頼れる相棒だよ。面倒見もよくて、みんなの纏め役なんだ。

 次に仲間にしたのはレパルダスのマチルダ。今はヒュウとトレーナーに捕まった自分のトモダチを探しているよ。ボクに同行したのもトモダチ探しが理由だからね。気まぐれでバトルは苦手だけど素早くてトリッキーな技で相手を翻弄! とくせいの『じゅうなん』で麻痺も防いで、バトルの流れを変えてくれるよ。チョロネコだったけど、ボクが初めて目撃した進化はマチルダなんだ。

 ザンギで仲間にしたのはマリルのシャルル。旅好きで今はアーシェと旅をしているんだ。ルリリの時に出会ったのも、旅をしている最中だったね。『ボク』っていうからてっきり雄だと思ってたけど、雌なんだね。パワーこそマインに劣るけど、その鈍足をアクアジェットでカバー出来る。マインに劣るって言ったけど、最終進化前にしては充分なパワーだよ。『ちからもち』なんだね。

 次はハーデリアのソミュア。人懐っこいんだ。ザンギ牧場の牧羊犬で、今は牧場を守っている。ノーマルタイプだからか技も豊富で器用なんだ。バトルの活躍よりも鼻が役立ったかな? 最後の最後に進化してくれたね。

 再び訪れたタチワキで仲間にしたコイルのラファール。電気タイプの技で空飛ぶ相手を落とし、マイン達の土俵に引きずり込む! 物知りだし冷静だし、バトル以外でも大助かりだよ。文字を読む、計算する、何度助けられたことか。

 リベレート団との最終決戦前に仲間に加わったのはバルジーナのネーベル。初めからバルジーナで、纏めるマインと違って後ろで見守るみんなのお姉さんだよ。ボクの仲間では最強で、どんな相手でも確実に仕留める安心感! ネーベルがいると頼もしいね。

 最後に仲間入りしたのは、キモリのフィリップ。ハードボイルド目指しているけど、まだまだウッカリさんだよね。これからの成長に期待、だね」

 

 「うーん。やっぱりアッシュは仲間がたくさんいるのが頼もしいッピ」

 「次は私か」

 イヴも渋々、自分の戦力について解説した。

 

 「まず、私の初めてのポケモン、リーフィアのアイン。リーフブレードを駆使した高速戦闘が得意。

 次に、ルカリオのルカ。実はメスなの。波導を使い、距離に関係無く敵を倒せる。遠近両刀の万能選手

 フワンテのガストは仲間と飛行し、空中戦を可能にする。シンオウでの戦いではまだフラワイドになってないけどね。

 タテトプスのフォートは、仲間の盾になる。頑丈な鎧はそのまま攻撃に転用することも出来るから、破壊力も申し分無し

 いずれも、後々ポケモン犯罪防止委員会では頼れる戦力になる。戦うだけがポケモンの価値じゃない。仲間との組み合わせで凶悪な犯罪に打ち勝つ」

 

 「おー、凄いッピ! 最強トレーナーはイヴで決まりッピ!」

 「え? そうなの?」

 ピッピはイヴの説明を聞き、最強トレーナーに決めた。アッシュにはこれが意外だった。てっきり主人公補正で自分が選ばれる展開と思いきや、イヴが選ばれたのだ。

 「有名人の僕としては組織がバックにいる方が安心だッピ」

 「現実的だね」

 理由を聞いたアッシュが納得していると、イヴの頭に巨大な冠が被せられていた。『最強』と書かれていてダサい上に重い。

 「ぷっ……よかった選ばれなくて」

 「な、何ですかこれは!」

 アッシュの反応を見たイヴは、近くの鏡で冠を確認する。引っ張っても外れる気配は無い。その時、ロッカーを開けてエルトが出て来た。

 「あれ? ここ温泉……?」

 エルトの問い掛けに、二人は首を振った。エルトはため息をついて近くの椅子に座る。

 「エルト、あなたのポケモン達も紹介してみない?」

 「それは?」

 「あ、何でもないです」

 イヴはあくまでも冠には触れない。とにかく、エルトはポケモンの紹介に移った。

 

 「俺のポケモン達は数が多い。まずは、初めての相棒だったバクフーンのカザン。事の始まりはこいつと再会するための戦いだったんだ。カザンは他のバクフーンより大柄で炎も強い。圧倒的破壊力は本来苦手な水タイプや地面タイプすら軽く捻ることが出来る。

 そして現相棒、バシャーモのイチロー。最大戦力なんであまり情報は明かさないが、かみなりパンチを打てるのが強みだ、とだけ言おう。ブレイズキックも打てる回数が多い。

 全ての攻撃を凌ぐ壁、ボスゴドラのボルックス。全てを受け止めた後に放つメタルバーストを受けて立った奴はいない。火炎、冷気、電気と多彩な技で要塞の役割を果たす。

 補助ならこいつ、ジュペッタのシリウス。アイテムを操り、相手の戦術をめちゃめちゃに出来る。だがとくせいは『ふみん』だ。相手の道具が読めない分、妨害されない。

 切り込み隊長、それがドンファンのアンタレス。こいつが先陣を切ればどんなバリケードやフォーメーションも無意味だ。後方からもこおりのつぶてで援護する。

 水中戦ならトドセルガのアルタイル。水辺を凍らせて無理矢理地上戦に持ち込むことも出来るが、水中に引きずり込んで相手を沈めるぞ。以上、パワータイプ多めのホウエン組だ。

 次、シンオウ組。ナナカマド博士からの依頼で武者修業がてら育てることになったのがゴウカザルのハナコ。フィールドを利用した器用な戦いで、同じタイプでもイチローとは違うスタイルだ。

 ズイの育て屋付近で捕まえた奴を育てたのが、ムクホークのラドとゴローニャのダクダ。ラドはクロバット達に出来ない空中でのパワーバトルを、ダクダはアンタレスと共に先陣を切り崩す。

 そのダクダを一時的に預けた奴から貰ったのがフーディンのケーケー。エスパータイプの多彩な技で、どんな相手でも安定して戦える。必ず、八賢老を倒して仇は取る。

 フローゼルのディアドラは水中からの攻撃で敵を翻弄する。地上でもその素早さは健在で、スピードなら負けない。

 ユキノオーのガネーシャは霰を起こし、敵を凍らせる。凍らせて砕く、シンオウ組では数少ないパワーファイターだ。霰さえ降っていれば吹雪は必中、相方を選ぶのが難点だな。

 さらに、イチローを筆頭にボルックス、シリウス、ケーケー、ガネーシャはメガシンカ出来る」

 

 「おおー、メガシンカ、カッコイイッピ! 仲間も多いし、最強トレーナーはエルトに決定だッピ!」

 「で、何だこれは?」

 ピッピが最強トレーナーをエルトに決めたことで、冠がイヴからエルトに移った。

 「あ、それは名誉の証だよ」

 「メガシンカならイヴも凄いぞ」

 イヴに説明されるも、冠を外せないことを悟ったエルトは勝手にイヴのメガシンカを説明し始めた。

 「ルカリオのルカがメガシンカ出来る。イヴの波導を受信し、通常のはどうだんより強力な必殺『はどうのあらし』が使える」

 「メガシンカ無くてよかった……」

 アッシュがメガシンカ持ち二人の押し付け合いを遠くから見ていると、イヴの手で彼にも火の粉が飛んだ。

 「アッシュにはメガシンカが無いけど、その代わり凄い力がある。エスパータイプを無効化する、悪タイプのエネルギーを扱える。これをポケモンに使わせた場合、エスパー技が効かなくなるばかりか能力の上昇はメガシンカに匹敵する。

 さらに、バーストの様なことをして自分自身が戦える。まだ制御出来てないけど、相手の生命力を吸収したり出来る」

 「おお、謎の特殊能力が来ましたかッピ! トレーナー自身が戦えるだなんて、最強トレーナーはアッシュで決まりッピ! レッドにも見習ってほしいッピ!」

 ピッピは冠をエルトからアッシュへ移す。イヴは拍手し、エルトは彼の手を取り祝福した。

 「おめでとう、アッシュ」

 「やっぱり主人公が最強だなぁ」

 「僕も何と無く、最初からアッシュが最強トレーナーの気がしてたッピ!」

 やはり最後は主人公が最強というオチになるのか。その時、ピッピが何者かに吹っ飛ばされた。

 「お前は何をやってんだ!」

 「ギエピー!」

 赤い服を着て赤い帽子を被ったトレーナーだった。トレーナーはピッピを引きずって研究所を出ていく。

 「うちのポケモンがご迷惑おかけしました」

 気付けは、アッシュの頭に合わない冠は勝手に落ちていた。姿こそ同い年にされていたが、年長者としてエルトが場を閉めることにした。

 「最強トレーナーは決められないってことだな。これを読んでる君も、是非二次創作に挑戦して、君だけの最強トレーナーの活躍を描いてくれ!」

 「あ、これてねびくんの付録だったんですね」

 アッシュは床に落ちている雑誌を見つけた。そこにイヴとエルトも群がる。

 「ポケモンカードが三枚付いてますよ!」

 「額に入れて飾りましょう」

 「いや、貴重な資料として博物館に寄贈する」

 「というか来月の付録なにこれ? 私プリキュアになるの?」

 そのままワイワイ騒ぎ、結局はいつもの雰囲気に戻っていったとさ。




 付録のカード
 アッシュのマイン
 炎タイプ
 たねポケモン HP100
 弱点 水×2
 抵抗 無し
 逃げる 無×1
 技
 無無 つっぱり 20×
 表か裏かを宣言してコイントスする。外れるまでこれを繰り返し、成功した数だけ相手に20ダメージ。
 火火火火 フレアドライブ
 エネルギーを全てトラッシュする。自分に乗っているダメージカウンターと同じ数だけ相手にダメージ

 イヴのルカ
 鋼タイプ
 たねポケモン HP100
 弱点 火×2
 抵抗 超-30
 逃げる 無×1
 技
 無 はどうだん
 相手に必ず10ダメージ与える
 闘無無 はどうのあらし 50
 ベンチのポケモンにも攻撃出来る。その時の攻撃力は乗っている鋼エネルギーの数×10とする。

 エルトのイチロー
 炎タイプ
 たねポケモン HP100
 弱点 水×2
 抵抗 無し
 逃げる 火
 技
 雷 かみなりパンチ 30
 この技は電気タイプのポケモンの攻撃として扱う。コイントスを2回して、2回とも表なら相手を麻痺させる。
 火火無 ブレイズキック 50
 コイントスを2回して、2回とも表なら相手を火傷させる。
 雷雷無 ライジングキック 50
 この技は電気タイプのポケモンの攻撃として扱う。
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