……………………。
……。
これで、最後。
「クッ……雑魚共がわらわらと!」
アッシュと各世界の英雄達がジキルの前に立ちはだかる。ジキルはアルセウスの四肢の様な下半身を持ち、白いタイツを着込んだ筋肉モリモリの変態みたいな姿になっていた。
「あれ、ポケモンか? 人間なのか?」
「俺だって見たことねぇよ」
「……」
サトシとレッド二人が顔を付き合わせてジキルを何者か判断していた。アッシュはかい摘まんでジキルが敵であることを説明した。
「ジキルはエリートスクールっていう学校の一番偉い人なんですが、エリートスクールはポケモンを道具の様に扱うんです。それだけじゃない、シルフィみたいに人間さえも……!」
「あれは、バーストかな? ちょっと違う気がするけど」
ゼクロムのようなコスプレをしたリョウガがジキルの力を予想する。リョウガはゼクロムとバーストしており、それとジキルの力が近いかもしれないと考えていた。
「ダークポケモンもさっき使ってたぞ?」
レオはダークポケモンの存在を気にしていた。先程、ギンがダークポケモンを使っていたのだ。そのガルーラをスナッチしたレオは、これ以上ダークポケモンが敵にいるのかを知る必要があった。
「行け、ゴーレムよ」
ジキルは緑色のプレートから笛を取り出した。その笛を鳴らすと、草が人間の様な姿に変貌する。
「草なら俺に任せろ!」
すると、黒髪の青年がメガリザードンXに乗って飛んで来た。リザードンの炎で草人間が焼き払われる。アランというメガシンカの使い手だ。
「生意気な……」
ジキルは草人間を次々に生み出して応戦する。
「シルフィ、私だ!」
「……」
ブルジョワ伯爵はシルフィに呼び掛ける。美しかった銀髪は緑に変化し、10歳から15歳程度に成長している。白いドレスを身に纏い、メガサーナイトとバーストしている。
シルフィは父であるブルジョワ伯爵の呼びかけに応じない。ユート博士によると、ベルトの様な機械を破壊すればいいのだとか。だが、シルフィはジキルが時間と空間をずらして身を守っている。どうやらそれは強力故に一カ所しか発動出来ないらしく、ジキル自身を守る余裕はない様だ。
「無駄だ、シルフィは我々の切り札として機能しておる。私の力で彼女を守り、彼女の作るエネルギーが私の力になる。完全な永久機関だ」
「黙っとれジキル! 貴様の様な年寄りに娘はやれん! こちらの状況がわかるなら、声が届くはずだ!」
ジキルが伯爵に気を取られていると、エンブオーのマインにヒートスタンプで殴り飛ばされた。草のプレートに炎は効果抜群のため、プレートが割れた。
プレートから取り出した笛も、消えてしまう。
「ポケモン風情が……!」
「ポケモンは道具じゃない! トモダチだ!」
アッシュも怪物に変身して戦闘に加わる。正体不明の力を完全にコントロールしている。
「知っているぞ、『龍の秘宝』だな。来世でなければ機能しない欠陥品め! ドラゴンにはドラゴンだ!」
ジキルは龍のプレートを使う。プレートからは剣が出て来た。同時に鋼のプレートを使い、鎧を身に纏う。ドラゴンタイプで攻撃して鋼タイプで守れば、ドラゴンであるアッシュに一方的な相性となる。
「ネーベル!」
「わかっとりんす」
バルジーナのネーベルがねっぷうで攻撃を仕掛けた。それだけでは当然、ジキルの鎧は壊れない。
「ニョロ、ばくれつパンチ!」
「マイン、アームハンマー!」
レッドのニョロボンが格闘技を叩き込む。次いで、同じ場所にマインもアームハンマーを喰らわせた。
それでも鎧はびくともしないが、老体のジキルには響くダメージとなった。アルセウスの力を使おうが、寄る年波は最強なのだ。
「ぐぬぅ……」
「……」
最後の一押しと言わんばかりに、もう一人のレッドがカビゴンにばくれつパンチを撃たせた。先程の攻撃からして、ありえないくらい吹き飛んだ。
「おげぇええぇ!」
鎧が粉砕され、鋼のプレートが割れる。プレートはジキルのダメージによって割れるのだろうか。
「どうやら貴様らから死にたいらしいな!」
怒り狂ったジキルがエスパーのプレートを使い、格闘タイプ組を狙う。その瞬間こそアッシュの狙い目だ。
「今だ! ダークウイング!」
アッシュが闇のビームを放ち、ジキルを攻撃する。エネルギーを吸い取る技なのだが、そこであることにアッシュは気付いた。
「ぐ、貴様!」
「そうか、シルフィからエネルギー貰ってるなら、そこのルートが唯一の穴だ!」
アッシュはエネルギーを吸い取る感覚で、本能的に悟った。ダークウイングを通して、そのルートをこじ開ければ、シルフィに辿り着くかもしれない。
「開け! ボクの中にある力……人間の心に入るくらいやってみせろ!」
「小僧! エネルギーを逆に吸わせてパンクさせてやる!」
ジキルはアッシュに敢えてエネルギーを吸収させ、パンクさせる手に出る。だが、道を切り開こうとするアッシュが使うエネルギーも莫大。吸収した傍から消費してしまう。
エネルギーの戦いになり、援軍には手が出せない状況となる。そこに、見たこともないポケモンが現れた。
「へぇ、なかなかやるじゃん? でも気合いで何とかなる相手じゃないよ」
「離れてて! 今危ないから!」
「幻のポケモンを心配するより、やることがあるでしょ?」
アッシュをよそに、そのポケモンは何かの輪をジキルとシルフィの間に投げた。それは、サトシ達がやって来た時のものと同じ輪だ。
「僕はフーパ。アルセウスから命じられて、トレーナー達を連れてきたのさ。その輪から、シルフィとジキルのエネルギー回路に侵入出来るよ」
「なるほど。でも、侵入したらどうすればいいの?」
「侵入しようとしてた人が聞かないでよ。シルフィの防御をかい潜って、彼女の心に行けるから。そこからなら、君の声も届くよ」
アッシュもエネルギー回路をどうするかまでは考えていなかった。シルフィの心に訴えかけて自ら変身を解かせる作戦をフーパは提案する。
「なら私が行く!」
「伯爵?」
話を聞いていた伯爵が輪に飛び込んでしまう。ここは伯爵に任せて、アッシュはジキルと戦うことにした。
「よし。ジキル、お前を倒す!」
「逆上せ上がるなよ、小僧!」
ジキルはフェアリーのプレートを取り出し、ピンクの衣とオーラを纏う。ドラゴンと悪、完全にアッシュを殺す気だ。
「ムーンフォースで吹き飛べ!」
「ペンドラー、どくどく! そしてベノムショック!」
ムーンフォースを発動しかけた瞬間、横からどくどくとベノムショックが飛んで来る。放ったのはペンドラーだ。
「人の心は顔に出ると言うが、まさか姿まで心のままに悍ましくなる者もそうおるまい。人、それを『魔物』という」
「誰だ!」
そのペンドラーのトレーナーは、ブルジョワ邸の上に立っていた。ペンドライダーだ。アッシュが旅の序盤に撮影に巻き込まれた特撮のヒーロー、ペンドライダーがいたのだ。ジキルはペンドライダーを知らないらしい。
「お前に名乗る名前は無い!」
名乗りに意識を取られ、ジキルは背後に迫るメガハッサムに気付かなかった。保育士見習いのヴァイオラだ。
「ヴァイオラさん!」
「アッシュ、怪人のスーツは動きにくいよ!」
「スーツじゃありません」
ハッサムはメガシンカした上にはがねのジュエルまで持っていた。メガシンカさせた後に持たせたのだろう。
「ハッサム、バレットパンチ!」
「オゴォ!」
不意を撃たれたジキルはバレットパンチをまともに喰らう。フェアリーのプレートはバラバラになった。ジキルはペンドライダーに怒りをぶつける。
「ヒーローごっこなら、堂々とするんだな、雑魚が!」
「子供を己の野望に使う絶対悪に、正々堂々など不要! 生い先短い自らの為に子供の無限の未来を奪う貴様は、この俺が許さん!」
ペンドライダーは悪を絶対許さない。ペンドライダーに許さんと言われて生き残った怪人はいないのだ。
「こけにしよって、虫けらが!」
ジキルは炎と地面と岩のプレートを引っ張り出し、岩で出来た鎧を装備する。地面のプレートから出した槍を手繰り、炎のプレートから出た勾玉を核にした、熱く燃える溶岩の玉を上空に作り出す。
「ZUZU! ハイドロポンプ!」
それは遠くから来たハイドロポンプで掻き消された。冷えた岩石がジキルの上に落ち、砂埃で何も見えなくなる。ルビーのラグラージ、ZUZUの仕業だ。勾玉が地面に落ちて割れると、炎のプレートも同時に壊れる。
「またガキが増えた……!」
「カメックス、みずのはどう!」
ジキルが歯ぎしりをしていると後ろからのみずのはどうを受けてしまう。岩の鎧が水に溶け、プレートが砕けた。
「ウボッ!」
「何だか知らないけど、この子達が戦いたがってるのよね」
酒場の踊り子、メアリーことオリジナルイヴがカメックスと共に来たのだ。メアリーにはオリジナルイヴであった記憶が無い。だが、彼女の手持ちは記憶を失っていないのだ。
「この出来損ないが、5年も何処で遊んでた!」
「シャルル! アクアジェット!」
ジキルが地面の槍を振り上げた瞬間、アクアジェットで槍が粉砕された。プレートも砕け散る。
「まだイッシュ旅しててよかった」
「アーシェ、シャルル!」
アーシェとマリルのシャルルが来たのだ。メアリーと並んだアーシェは、気になる事を言った。
「お姉さん、何だか私達似てる気がしない?」
「髪の色かな?」
メアリーは知らないが、アーシェもメアリーもクローンなのだ。アーシェは究極のトレーナーを目指して、ポケモンと話せる能力を持つアッシュのDNAから生み出された。メアリーことオリジナルイヴはイヴの両親であるユート博士とエディの細胞データから生み出されたのだ。
「ふん、飛んで火に入る夏の虫とはまさにこのこと! 私への反逆者を一掃するチャンスだ。死ねい!」
怪しげなマントを纏い、ジキルが浮かび上がる。何かをしようとして、ジキルはあるポケモンを見つけた。
「まぁ、ボロ布を防寒具にするなんてみすぼらしい爺さんですこと」
「神を愚弄するか貴様!」
それはレパルダスのマチルダだった。ヒュウとプラズマ団に奪われた友達を助けに行ったはずだが、何故ここにいるのか。
「ふいうち!」
「グォッ!」
「ナイス、マチルダ!」
ちょうはつからのふいうちでジキルにダメージを与えると、アッシュも闇の弾を放って追撃した。
マチルダの隣にはヒュウがおり、飛び去るラティオスからして、ラティオスに送ってもらったのだろう。
「全く、お前を助けに来てプラズマ団との決着が遅れるだろ。というわけでジキル、今から俺は怒るぜ!」
「小僧が増えたところで!」
破れたマントを捨て、ジキルはますますムキムキになって地上に下りた。格闘タイプのプレートか。
「神に逆らった罰だ。苦しんで死ね!」
さらに、毒が塗られた爪を取り出した。体が毒に守られているのか、ボディビルダーみたいにテカテカしている。これはキモい。そんなキモいジキルがマチルダに殴りかかろうとした瞬間、何かにその拳を止められた。
「なんだ?」
「私を忘れてもらっては困ろうなのだ!」
スリーパーがジキルの拳を軽々と受け止める。このスリーパーはアッシュ達がサンヨウで出会った、かなり懐かしい人物だ。
再び殴ろうとしたジキルはクロスカウンターを喰らって吹き飛んだ。
「オゲェ! 何故だ、毒でコーティングしてあるのに!」
「私の肉体は超能力で鍛えられているのだ。肉体や毒で立ち向かうのは愚かなり!」
筋肉を強調するポーズを決めたスリーパー。これはキモいどころか普通にカッコイイ。肉体美がほとばしる。毒で身を守ったつもりだろうが、エスパータイプは毒タイプに効果抜群だ。
「あの時のスリーパー!」
「あいつ、手先だけじゃなくて肉体派でもあるのか」
アッシュは素直に再会を喜び、マインは多芸なスリーパーに呆れていた。
「もう許さん! 天罰だ!」
ジキルが雷のプレートから太鼓の様な物を取り出す。雷神の様な姿になり、巨大な雷雲を作り出す。
「消えろ!」
「ピカチュウ!」
雷を落とした瞬間、サトシのピカチュウが前に出て雷を受け止めた。ピカチュウは充電が完了しただけで平然としている。
「何ィ?」
「へ、俺のピカチュウはゼクロムやボルトロスの雷も受けたんだ!」
所詮、人間の力などポケモンに遠く及ばないということか。ピカチュウの経験値は恐ろしいものがある。
「よいしょ」
「あ、残りのプレートが!」
ジキルがわなわな震えている間に、アッシュと手持ち達が後ろに浮かんでいたプレートを二つ除いて持ち逃げする。ていうか、固定されてないんだ。
「割れ!」
「今だ割れ!」
「……」
レッド達が蹴り飛ばしてプレートを粉砕しようとする。そもそも、無口な方のレッドが『プレートって先に割れないかな?』とか言い出したため、まさか冗談を言う人ではないだろうし試してみたわけだ。
さすがに割れないらしい。震えていることから、プレートはジキルから一定距離離されると自動で戻るらしい。仲間全員で、プレートを全力で抑え付けた。人を弾く力すら無い様だ。これで神とは片腹痛い。
「作戦通りやったな?」
「バッチリです」
ルビーがアッシュに確認を取る。残したプレートにも意味があるのだ。
「神を愚弄するか……! ならば洗い流してやる!」
ジキルは残されたプレートの力を解放する。残っているのは水と飛行、つまりそういうことだ。
意図を汲み取ったのか、サトシもルビーが想定した指示をピカチュウに出す。
「ピカチュウ、ボルテッカー!」
「え、ちょま……」
貯めた電気を注ぎ込んだボルテッカーがジキルに向かう。そのままジキルはボルテッカーで貫かれた。ただの直撃ではない。4倍弱点だ。
「所詮は頭の足りんボケ老人か。簡単に引っ掛かってくれたぜ」
エルトも大方予想していた結果だ。そして、攻撃は終わらない。
「プレートにパワーを乗せて!」
アッシュが影で作った手でプレートを抑え、制御限界の距離までプレートをジキルから引き離す。そして、手を離すと弓の様にジキルへ残りのプレートが弾き出された。
「オゴォッ!」
全てのプレートを失い、ジキルは更なるダメージを追う。そして、アッシュがそこへ殴り掛かる。
「図に乗るな!」
アッシュとジキルの距離が詰められた瞬間、ジキルはバリアらしきものを張る。バリアの内部にはアッシュとジキルだけがいる。
「げほっ……」
「アッシュ!」
アッシュの変身が解け、血を吐き出した。マインが駆け寄るも、バリアの中には入れない。バリアは鉄の壁みたいに固く、叩いても割れない。
「神に逆らう者はこうなる、覚えておけ」
ジキルがアッシュににじり寄る。エルトはとっさにメガストーンを手に納め、念を込めた。
「エルト?」
「こうなりゃ賭けだ。アッシュをメガシンカさせる!」
ジャスミンが疑問に思っていると、エルトはとんでもないことを言い出した。
「何を……」
「なんでメガシンカにはトレーナーのキーストーンとポケモンのメガストーンが必要なんだ? それはその二つの石が力をやり取りしてるからだという仮説がある。アッシュがなんらかのキーストーンかメガストーンを持っていれば……」
エルトの話を聞いて、イヴもメガストーンに祈った。
「みんな、アッシュに力を!」
サトシが率先して、エルトの手を握る。メガストーンを持つ者に持たぬ者が集まり、祈りを込める。
「無駄だ、このバリアは力すら防ぐ!」
ジキルはバリアの性能を誇るが、そのジキルから力が漏れ出していた。
「な、なんだ?」
ジキルが慌てて周りを見渡すと、シルフィに異変があった。震える手でベルトを剥ぎ取り、バーストを解除した。
「シルフィ、貴様!」
「……アッシュ?」
シルフィはベルトに付いていたメガストーンに手を触れる。バリアの外にいるシルフィがジキルにエネルギーを提供しており、その回路から全員の祈りをバリア内部にジキルを通して届けているのだ。
「シルフィから私への回路を利用したのか……だが、私がエネルギーを取り込めば!」
そこで、アッシュへの祈りを自分が受け取る作戦にジキルは出た。だが、突然間接から煙が吹き出して目や鼻から出血する。
「グフゴッ! 何故……」
「利用されていた回路を逆に使うとは、我が娘ながら聡明だ!」
バリアの中にブルジョワ伯爵がいた。フーパの輪がジキルの背後にあり、回路を利用して侵入してきたのだ。
「貴様も私の回路を……!」
「アッシュ、シルフィは助けたぞ!」
「伯爵……」
伯爵に抱き起こされ、アッシュはポケットにしまっていたキーストーンを取り出す。祈りが届いているのか、キーストーンが光る。
「みんなの祈りが……」
アッシュが立ち上がり、キーストーンを握りしめる。
「ボクに届く!」
アッシュは再び変身し、そこから殻を破る様に新たな姿となる。完全に灰色で、龍の様な爪と翼を持つ化け物だ。
「ヒィ……」
「ジキル、くたばれぇぇええっ!」
ジキルを全力で殴り飛ばし、バリアごとぶち抜く。アッシュの変身はそこで解けるが、バリアが破壊されたことでポケモンが加勢出来る。
「行くぞ、アッシュ!」
ネーベルに上空まで持ち上げられているマインをジキルは見つけた。
「チィ、まずは貴様だ!」
変身解除したアッシュを狙ってビームを出したが、ハーデリアのソミュアが飛び出してアッシュを連れていく。つまり回避成功だ。
「よそ見厳禁ですわ!」
「そういうこと!」
マチルダとシャルルが弱っていた膝を引きちぎり、ジキルの行動を封じる。
「ビビビ!」
「やっと活躍だぜ」
そこにコイルのラファールのでんじはとキモリのフィリップのやどりぎのたねによる拘束が入る。
「ほらアッシュ、指示出すでありんす」
「え、あ、うん。マイン、ヒートスタンプ!」
ネーベルに急かされ、アッシュは指示を出す。ネーベルから放たれたマインが、全体重をかけたヒートスタンプをジキルの腐った頭に叩き込んだ。
「ヒートスタンプ!」
「ば、馬鹿そんなもん喰らったギャバァアアアアア!」
ヒートスタンプを受けたジキルは昏倒し、バーストが解除された。ダメージが深かったのか、解除と同時にジキルが燃えていく。
「終わった……よね?」
「ああ、そうだな」
ブルジョワ伯爵に背負われながら、アッシュはジキルの最後を見届ける。そして、そのまま目を閉じた。
エルトはジキルが燃えた煙を見つめていた。全ての因縁が、ここに消えた。
「終わったよ、シガナさん。全部な」
次回予告
全てを終わらせたアッシュ、向かうのは何処か。今、デルタが動き出す。
次回、ポケットモンスター灰色の疾風、最終回、『アッシュ』