Fate/Grand Order 聖唱残響遺物シンフォギア   作:YT-3

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すこし短めです。


第8節-1 狂気の星

「かは、——」

 

「切ちゃん!? っ!う、ぐっ——」

 

「そこを退きなさいッ!EMPRESS†REBELLION!!」

 

「あははっ!その程度!?

やっちゃえー、◆◆◆◆◆!」

 

「うぅ……オオオォォッ!」

 

「く——ッ!コイツ、ここまで暴れておきながら……っ!

切歌!調!大丈夫!?」

 

「な、なんとかってとこデス……!」

 

「私も、まだ、戦える……!」

 

「分かったわ。でも、無理はしないで。

せめて二課の装者が来てくれるまで、全力で食い止めるわよ!!」

 

 

 

 

 

 

「響っ!」

 

「未来っ!大丈夫!?怪我はない!?」

 

「わたしは大丈夫。で、でも……街のみんなが……」

 

「オイオイオイ、んだよこりゃあ……」

 

 

「ん……ぐぅぅぬうううう!!!」

「おぉ……あぁ……女神よ……」

「おお……おおおおぉぉ!!」

 

 

「市民が……まるで何かに取り憑かれたかのように」

 

「これは……幻惑? いえ、この規模、この強度。ただの幻惑では考えられません!」

 

「うわっ!こっち来た!?

ねぇねぇマスター!どうする!?なんかヤバそうだよ!?」

 

「どうするも何も、迎え撃つしかあるまい。

マスターもそれでいいな?」

 

 

……戦闘準備!

 

 

「了解しました、マスター」

 

『皆、様子がおかしいとはいえ彼らはただの一般市民だ! 極力峰打ちで、殺さないようにしてくれ!』

 

「ほいほい、ちと面倒だがやってやろうじゃないの!」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「戦闘終了、ですが、彼らは一体どうして……」

 

「すみません。貴女が小日向(こひなた)未来(みく)さん、でよろしいでしょうか?」

 

「え、は、はい! えっと、あなたは……?」

 

「失礼しました。カルデアという機関に所属しています、ジャンヌと言います。こちらは私たちのマスターです」

 

 

よろしくね

 

 

「我々はこの場で起きている異常事態を解決するため、現在、響さんたち二課の皆様と協力体制を敷いています。

ついては状況の確認のため、彼らがあのようになってしまった時のことをお聞きしたいのです」

 

「はい。って言っても、あまり詳しいことは知らなくて……。

突然、空から光が降って来たと思ったら、みんなが苦しみ出して……そのうち、段々とあんな風に」

 

「光が?」

 

「えっと、わたしはその時ビルの中にいたんですけど、そこからはそう見えました。それがみんなに降り注いで。

マリアさん達は怪しい人影を追ってっちゃって、わたしだけじゃどうしようもなくて……」

 

「未来……。大丈夫だよ。私は、未来が無事だったから安心できた。もし未来まであんな風になっちゃってたら、たぶん冷静になれなかったと思う」

 

「響……」

 

「未来がいてくれたから、私が助けた人もいる。だから、未来だってちゃんと戦ってるよ!」

 

「響……ひびきぃ!」

 

「わわっ!突然抱きつかれると照れるなぁ〜」

 

 

「……さて、どう見る?」

 

「空から光、となるとおそらく宝具なのでしょうが、それだけでは情報が薄いですね。そのような宝具は数多ありますから。

せめて、彼らの変貌の原因だけでも分かれば絞り込めると思うのですが……」

 

『だったらナイスタイミングかな? マスターちゃん、マシュ、解析が終了したよ。

結論から言うと、彼らの精神が汚染されていた。それによって、一時的に高ランクの狂化スキルを得たのに近い状態になってしまったんだ』

 

「強制的な精神汚染攻撃か。これまた、随分と悪意のある攻撃方法だな」

 

『いや、違う。

彼らが浴びたのが狂気なのは間違いないけど、魔力的に見る限りでは悪意のある呪い(それ)ではない。

言うなれば、狂気を宿した神の祝福を、一般人が受けてしまったようなものだ』

 

「なるほど、神の祝福ねぇ。

はぁ、いつの時代も神様ってのはロクなことしやしねぇな」

 

「そんなことはありません。主は、いかなる時代でも我々を導いてくれるのです。それに報いるため、我々は日々を感謝の念を持って過ごさなくてはならないのです」

 

「へいへい。すみませんね、聖女の前であんなこと言っちまって」

 

「いえ。トロイア戦争において神がどのような存在であったか、知識としてはありますので。怒るほどではありませんよ。

それはそれとして。狂気を宿す祝福を与えることが出来るスキルなり宝具、ですか。……まさか!」

 

『ああ、君たちの思っている通りだと思う。

広範囲に精神を汚染し、空から光が降るように見えるものなんて、十中八九"アレ"だけだ』

 

「【我が心を食らえ、月の光(フルクティクルス・ディアーナ)】——つまり、犯人は……」

 

 

——皇帝カリギュラ!!

 

 

 

 

 

「ピンポンピンポン!だいっせーかーい!」

 

 

 

 

 

「なっ、ぐ——ッ!

こ、れは……」

 

「マリアさん!?調ちゃん!切歌ちゃん!?」

 

「た、ちばな……ひびき……気を付け、て……」

 

「マリアさん!マリアさん!?」

 

「落ち着け嬢ちゃん、気絶しただけだ」

 

「っ、ですが、傷が深いです。早急に手当てをしなくては、最悪命に関わります」

 

「そんなっ!」

 

「……だがその前に、まずは」

 

「ええ、あれを倒してからですね」

 

 

 

「まったくもーう!カサカサカサカサ、虫みたいに逃げ回ってくれちゃってー!

お陰で(しもべ)が狂わせたのが解放されちゃったじゃない!」

 

 

彼女は、まさか……

 

 

「あははっ!まーそれでもいっかー。たぶんそこのオレンジ色のだよねー、私の一部を流れ星にしちゃったのって? 嘘はつかなくていいよ、うんうん。どうせ殺しちゃうんだし」

 

 

 

——オリオン!?

 

 

 

「ノンノン、今日のダーリンは留守番中!

今の私は……月の女神アルテミス様よ!!!」

 

 




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