あんハピ♪パラダイス♪   作:naogran

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ある朝、杏が何故か電柱に引っ掛かってしまってる。杏の手には猫が。

杏「どうしよう・・・」

京平「おい杏!何で自ら行くんだ!?」

杏「だって・・・」

京平「全く、まぁ助けたい気持ちは分かる。待ってろ!すぐ下ろしてやる!」

電柱を登ろうとするが、かなりツルツルしていた。

京平「ダメか、この電柱滑りやすいな。」

するとそこに自転車の音が聞こえた。

杏「あ!あのー!」

女性「ん?」

自転車に乗ってる女性を大声で呼ぶ。

杏「この猫ちゃん助けてもらえませんか?」

女性「その猫を彼に渡せ。」

杏「はい!」

そして猫を京平にパスした。

京平「おっと!」

猫を無事救出。

杏「ありがとうございま!」

女性「ふんっ!」

杏「ありがとうございま〜す!!」

電柱を蹴って杏を川に落として救出した。

京平「えええ!?ちょっと何してんですか!?」

女性「7月の平均水温は26℃。風邪を引く事もないだろう。遅刻しないようにな。」

そう言って女性は自転車に乗って去って行く。

京平「あの人教員だったのか。ってか説明してる場合かよ。」

杏「はーい!」

京平「まぁ、こう言うの何時もの事だからな・・・」


9話「7月13日 波乱の合同授業」

何とか学校に到着した。

 

瑠璃「大丈夫?」

 

杏「うん!格好良いお姉さんに助けてもらったんだよ!」

 

京平「助けてもらったって言うか、川に落とされただけだろ?」

 

大吾「何時もの杏だな。」

 

ノートに書かれてる夏休みの計画を牡丹がチェックする。

 

牡丹「遊園地、海、植物園、お祭り、水族館。他にご希望はありますか?夏休みのイベント。」

 

杏「全部行こ!全部!」

 

総一「そうだな!夏休みはパーっと遊ぼうぜ!」

 

瑠璃「もう期末テストの事忘れたの?学生の本分は勉強なんだから、遊んでばっかりじゃダメでしょ?」

 

杏「あ!そうだね。じゃあ!誰かのお家で宿題しようよ!」

 

京平「勉強会をやるのか。」

 

牡丹「まぁ!お泊まり会も素敵ですね!」

 

瑠璃「次の実習は、調理室よね・・・?」

 

 

 

 

 

 

調理室へ向かい、エプロンと三角巾を着る。他のクラスとの合同授業。

 

杏・瑠璃・牡丹のグループ。

 

杏「うわぁ〜。他のクラスと合同授業なんて初めてだね。」

 

瑠璃「うちだけ殆ど小平先生が授業してるものね。」

 

牡丹「私・・・少し動悸が・・・」

 

瑠璃「ちょっと!保健室行く?」

 

牡丹「いえ、何時もの体調不良ではないのです。私全くお料理の実体験がないものですから緊張してしまって・・・」

 

杏「大丈夫だよぼたんちゃん!」

 

牡丹「え?」

 

杏「私もだから!」

 

自慢気に杏が言う。

 

 

 

 

 

 

その頃、京平・大吾・総一のグループ。

 

総一「俺達3人居るとちょっと気不味い雰囲気が増してくるな。」

 

大吾「確かに。俺達3人は7組だもんな。」

 

京平「なあ大吾、総一。」

 

大吾「どうした?」

 

総一「体調悪いのか?」

 

京平「いや、何かあの女子達がずっと俺の事見ているんだけど。」

 

横を見ると、他のクラスの女子が頬を赤くしながら京平を見ていた。

 

大吾「はは〜ん、どうやら逆ナンしたくてしょうがないかもなあの子達。」

 

総一「7組は大丈夫なのに、他のクラスは例外じゃないのか。」

 

京平「まぁ、気にせずやろっか。」

 

そこに小平先生が入って来た。

 

小平先生「はい皆さん。今日の合同授業を受け持つ小平と。」

 

杏「あ!」

 

京平「な!」

 

すると杏と京平が驚いた。何故なら今朝出会った女性が居たからだった。

 

 

 

 

 

 

女性「鷺宮です。」

 

 

 

 

 

 

杏「朝助けてくれた人だ。」

 

瑠璃「あの人が?」

 

京平「まさかここで再会するとはな。」

 

大吾「結構勇ましい雰囲気持ってるな。」

 

鷺宮先生「皆さん日々スポーツに勉学に精進してる事と思います。が!名門天之御船学園の生徒たるもの!完全完璧を目指し料理の腕を磨く必要があります!」

 

7組全員どんよりしている。

 

瑠璃「凄い迫力ね・・・」

 

牡丹「普段は勉学クラスを担当されてるようですよ?」

 

鷺宮先生「そこ!私語は慎め!」

 

杏・瑠璃・牡丹「すみません!!」

 

京平(勉学かぁ。)

 

大吾(かなり厳ついなぁあの先生。)

 

総一(怒らせたら嘸かし怖ぇだろうな。)

 

杏「野菜が逃げちゃう!」

 

 

 

 

 

 

早速実習開始。杏は震えてた。料理経験が無いので、包丁を持ってきゅうりを見ている。

 

杏「よ〜し・・・」

 

牡丹「頑張って下さいはなこさん!」

 

杏「逃げないでね・・・!」

 

勇気を出して頑張る。そしてきゅうりを半分に切れた。

 

杏「やったー!!私やったよー!ぼたんちゃん!ヒバリちゃん!」

 

牡丹「おめでとうございます!はなこさん!」

 

だが瑠璃は呆れるだけだった。

 

杏「次行ってみよー!」

 

きゅうりをまた切ろうとするが、全く切れない。

 

杏「あれ?切れない?」

 

牡丹「刃こぼれしてますね。」

 

何故か刃こぼれしていた。

 

瑠璃「えっと、2人は私の手伝いをして?」

 

杏・牡丹「は〜い!」

 

3人を鷺宮は見ていた。

 

 

 

 

 

 

響「彼を堕とすマル秘レシピ・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃男達3人は。

 

総一「2人は料理経験あるのか?」

 

大吾「俺は経験済みだ。この前半熟のオムライスを作ったんだ。」

 

京平「俺も経験済みだ。総一はどうだ?」

 

総一「生憎俺は少ししか経験してない。唯一作れるのは卵焼きだな。」

 

京平「卵焼きって凄えな。あれ作る難易度高いぞ。」

 

大吾「この3人の中で京平が料理の先輩だな。今日は京平の指示に従うぜ!」

 

総一「俺も従うぜ!」

 

京平「え?じゃあ、野菜を切ってくれるか?」

 

大吾・総一「イエッサー!」

 

 

 

 

 

 

その頃杏達のグループは。

 

瑠璃「はなこ、コンロお願い。」

 

杏「うん!」

 

コンロを着火するが。

 

杏「あれ?」

 

何故か着火しない。

 

杏「ご機嫌斜め?」

 

何回か着火しようとするが何も起きない。とその時。

 

杏「わああああああああ!!!!」

 

勢いよく天井まで炎上した。

 

瑠璃「大丈夫!?はなこ!?火!火を消さなくちゃ!」

 

牡丹は倒れてしまってる。

 

瑠璃「牡丹!?」

 

すると鷺宮先生が消火器でコンロの火を消した。

 

鷺宮先生「一年め組!」

 

火は治まった。天井が黒く焦げてしまってる。

 

鷺宮先生「被害は殆ど無いが、このコンロはもう使えないな。念の為後で出火の原因を調べておこう。」

 

コンロを回収する。

 

瑠璃「す、すみません・・・」

 

鷺宮先生「この程度のトラブルは幸福クラスとの合同授業で毎年起きている。」

 

瑠璃「え!?」

 

鷺宮先生「これ以上騒ぎを起こさぬよう気を付けてくれ。」

 

コンロを持って移動する。

 

瑠璃「はぁ、もう失敗は出来ないわね。」

 

杏「ごめんね、私のせいで・・・」

 

牡丹「申し訳ありません。役立たずで・・・」

 

すると瑠璃は、タオルで濡れてる杏を拭く。

 

瑠璃「私も迂闊だったわ。コンロが無きゃカレーは無理ね。」

 

牡丹「メニューどうしましょう・・・」

 

杏「あ!ねえ!焼きカレーなんてどうかな!」

 

牡丹「火が無いのに焼くんですか?」

 

杏「レンジとかオーブンで出来るんだよ!お母さんが作ってくれた事があるんだ!」

 

瑠璃「そっか!はなこのアイデア採用!気を取り直していくわよ!」

 

杏・牡丹「おー!」

 

メニューを焼きカレーに変更。

 

杏「エクスカリバー・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃男達3人は。着々と調理している。

 

京平「どうだそっちは?」

 

総一「良い感じに出来てるぜ!」

 

京平「OKOK。大吾は?」

 

大吾「こっちもクリア!」

 

京平「よし。」

 

鷺宮先生(文学クラスとスポーツクラスの生徒達に対し幸福クラスは・・・今年も意識の違いは明らかだな。)

 

すると寝ている蓮を見付けた。

 

鷺宮先生「おい。料理は出来たのか?」

 

響「レン!起きろ!」

 

蓮「料理ならそこに・・・」

 

目の前に半分に切ったスイカと素麺があった。

 

蓮「スイカは野菜。デザートにもなるから手間が省ける。」

 

鷺宮先生「3点だな。」

 

響「待って下さい!評価はこれを食べてからにしてもらおう!萩生響作・夏の輝きと切なさと愛しさのベーゼ!」

 

蓮「最近のおにぎりはそんな風に言うのか。」

 

3つのおにぎりを取り出した。形が崩れてる。

 

響「さぁ!食べてくれ!」

 

蓮が試食する。すると倒れ込んでしまった。

 

鷺宮先生「スイカと砂糖が入ってるな。」

 

響「レンと響は一心同体!だから同じ野菜兼デザートという発想で作りました!」

 

蓮「そ・・・そこは分けて・・・」

 

鷺宮先生「マイナス300点。」

 

酷い評価を得てしまった。

 

響「ええ!?」

 

 

 

 

 

 

次に向かったのは、杏達のグループ。焼きドライカレーが出来ている。

 

鷺宮先生「次は・・・焼きドライカレーか。」

 

3人「はい!」

 

鷺宮先生「見た目は中々だな。」

 

瑠璃「何とか間に合ったわね。(人と料理するのって楽しいかも。)あ!野菜ジュース忘れてた!」

 

ミキサーの野菜ジュースを取ったその時。

 

瑠璃「ああ!!」

 

杏・牡丹「ああ!!」

 

躓いてしまい、カレーに掛かってしまった。

 

瑠璃「嘘・・・」

 

鷺宮先生「やはり。かぁ。」

 

チェックして去ろうとする。

 

牡丹「先生・・・採点は・・・」

 

鷺宮先生「するまでもない。調理の過程もそうだが最低限の注意力の無さ。それを不幸などという言葉でまとめる意味があろうか。全く解せない。何故お前達幸福クラスなどが天ノ御船学園に存在するのか。」

 

厳しい言葉を残して行ってしまった。

 

小平先生「気にしなくていいですよ。鷺宮先生は何時もああですから。」

 

ドライカレーを試食。

 

小平先生「うん。美味しいですよ。」

 

杏・牡丹「良かった〜。」

 

だが瑠璃の心に傷が出来てしまった。

 

 

 

 

 

 

そして鷺宮先生が向かったのは、京平達のグループに来た。メニューはロールキャベツとポテトサラダ。

 

鷺宮先生「ロールキャベツかぁ。」

 

京平「はい。俺達の自信作です。」

 

総一「料理が苦手な俺でも簡単に作れました。」

 

大吾「お前京平に教わっただけだろ?」

 

総一「そうだったな!あはは。」

 

鷺宮先生「お前達3人が何故この幸福クラスに居るのかが不思議に思う。」

 

3人「え?」

 

鷺宮先生「気にしないでくれ。お前達には高評価だ。」

 

 

 

 

 

 

その日の放課後。

 

瑠璃(やっちゃった・・・)

 

まだ瑠璃の心は癒えてないままだった。

 

牡丹「ヒバリさん。」

 

瑠璃「え?」

 

杏「一緒に帰ろ?」

 

総一「俺達も!」

 

瑠璃「・・・ええ。」

 

 

 

 

 

 

その後6人で帰る。だが瑠璃はまだ罪悪感を抱いてる。

 

杏「ヒバリちゃん!」

 

瑠璃「ん?な、何?」

 

杏「あのね!今日ヒバリちゃんのお家にお泊りしたいな!」

 

瑠璃「はぁ!?いきなりそんな話!?」

 

牡丹「していましたね。今朝。」

 

京平「確かにしてたな。」

 

瑠璃「夏休みの話でしょ?」

 

杏「ダメかな?」

 

牡丹「ダメ・・・ですか?」

 

瑠璃「別に駄目って事はないけど・・・」

 

杏「本当!?やったー!」

 

牡丹「やりましたね!」

 

杏「イエーイ!」

 

 

 

 

 

 

そして瑠璃は帰って部屋の整理をする。

 

瑠璃「これで完璧!」

 

 

 

 

 

 

数分後。杏と大吾と総一が来た。

 

瑠璃「い・・・いらっしゃい!」

 

杏「こんばんは!」

 

大吾「来たぜ瑠璃。」

 

総一「待たせたな。」

 

瑠璃「ご両親の許可は取れたのね?」

 

杏「うん!所で早速なんだけどね。途中でぼたんちゃんが行き倒れてたから運ぶの手伝ってもらって良い?」

 

瑠璃「早く言いなさいよ!」

 

大吾「その心配無しだ。今京平が運んでくれてる。」

 

 

 

 

 

 

その頃京平は牡丹を運んでる。

 

京平「おい牡丹大丈夫か!?」

 

牡丹「お荷物〜。」

 

 

 

 

 

 

何とか瑠璃の家まで運び終えた。

 

牡丹「申し訳ありません。立ちくらみが・・・」

 

瑠璃「お薬飲むんでしょ?はい水。」

 

牡丹「ありがとうございます・・・」

 

持って来た救急箱を開ける。

 

牡丹「あ!手土産代わりにヒバリさんにも。通常の三倍の速さで動けるようになるお薬などいかがでしょう。」

 

瑠璃「気持ちだけいただいておくわ。」

 

大吾「シャアかよ。」

 

杏「私もお土産持って来たんだ~。」

 

瑠璃「そんな気を遣わなくても。」

 

杏「サラダ油とオリーブオイル。」

 

瑠璃「お中元・・・?」

 

杏「それにしても、ヒバリちゃん家凄~く可愛いね!」

 

京平「まさに女の子の家って感じだな。」

 

瑠璃「親がインテリアに無頓着な人達だから私が子供の頃から選んでたのよ!少女趣味とかじゃなくて・・・」

 

大吾「俺達は久し振りに来たな。」

 

総一「中学時代の頃だったな。テスト勉強の時お邪魔してもらってたよな?」

 

瑠璃「ええ。」

 

杏「へぇ〜!ヒバリちゃんの思い出がたっくさん詰まってるんだ!」

 

牡丹「ピンクがお好きだったんですね。」

 

瑠璃「え、ええ。小学校の頃の話よ・・・今は別に・・・」

 

杏「あれ?でもヒバリちゃんよくピンクの下着着けてるよね?」

 

大吾「ブフォア!?」

 

瑠璃「え!?何時見たの!?」

 

杏「体育の着替えの時に。」

 

瑠璃「気のせいよ。」

 

杏「え~。そうかな〜?」

 

牡丹「あら?でも・・・」

 

瑠璃「これは違うの!!」

 

京平「可愛いな瑠璃は。」

 

瑠璃「も〜!京平君!」

 

京平「ごめんごめん。」

 

 

 

 

 

 

その後女性陣、男性陣の順に風呂に入った。その後全員風呂から上がった。

 

瑠璃「はなこも何か飲む?」

 

杏「カフェオレ!牛乳たっぷりで!」

 

牡丹「はなこさん牛乳お好きですものね。」

 

杏「うん!ねぇねぇ。牛乳沢山飲んだら身長伸びたり胸がお大きくなったりするのかな?」

 

牡丹「どうでしょうね。私はお腹を壊してしまうのであまり飲まないのですが。」

 

杏「え?そうなんだ!」

 

牡丹「そう言えば外国の大学の研究でコーヒーを良く飲む女性は飲まない女性に比べて胸のサイズが17%小さくなると言う結果が出ている、とか何とか。」

 

杏は固まってしまった。

 

瑠璃「他のにする?」

 

杏「飲む。好きだから。」

 

京平「だったらタンパク質の料理でも食ってろ。」

 

総一(花小泉はどうしたんだ?)

 

大吾(彼奴何時もポジティブだが、胸の事になるとネガティブになるんだ。)

 

総一(ああ成る程。俺はでかくなくても良いけどな。)

 

京平(お前な・・・)

 

 

 

 

 

 

瑠璃「布団の用意出来たわよ。」

 

杏「ありがとうヒバリちゃん!」

 

牡丹「お手数お掛けしてすみません。」

 

瑠璃「扇風機は置いてあるけど、暑かったらエアコン入れてね。体に悪いから必ずタイマーで。湿気取りは済ませてあるから。京平君達の布団は隣の部屋に敷いてるからそこ使ってね。」

 

総一「ありがとな。」

 

杏「ヒバリちゃんお母さんみたい!」

 

瑠璃「悪かったわね・・・」

 

大吾「いや、将来良い母親になれるかもだぞ?」

 

瑠璃「もう大吾ったら・・・」

 

杏「良かった。何時ものヒバリちゃんだ。」

 

瑠璃「え?」

 

牡丹「今日の調理実習が終わってから、気が沈んでいるようでしたものね。」

 

京平「やはり鷺宮先生の言葉のせいなのか?」

 

瑠璃「あ、あれは!・・・そうね。久し振りに嫌気が差しただけよ。自分に。何時でも真面目でしっかりしてるふりをして。肝心な時に誰かに迷惑を掛けたり裏目に出たり・・・そんな自分が凄く・・・」

 

杏「ヒバリちゃん!迷惑掛けても良いんだよ!友達だもん!」

 

牡丹「そうですよ。何時もは私達の方が迷惑掛けてばかりなんですから。ちょっとは頼って下さったり弱音を吐いたりして下さい。頼りない仲間かもしれませんが。」

 

大吾「俺達は瑠璃に出会って本当に感謝してるんだ。」

 

総一「そうそう!あの時俺達が居なかったら瑠璃は完全に一人ぼっちなままだ。瑠璃と出会った事で俺達はこう言った毎日を送ってるんだ。」

 

京平「だからさ、親友同士で平然とした毎日を送ろうぜ?」

 

瑠璃「確かに頼りないかもね。」

 

杏「あ。」

 

総一「え〜?」

 

瑠璃「冗談よ!」

 

全員が喜ぶ。

 

大吾「良かった。」

 

瑠璃「もう寝るわよ。明日も普通に学校あるんだから。」

 

京平「そうだったな。すっかり忘れてた。じゃあお3人方、俺達隣の部屋で寝るから。」

 

大吾「じゃあ明日な。」

 

総一「おやすみ。寝坊すんなよ?」

 

3人は隣の部屋に移動した。

 

杏「明日プールだよね!」

 

牡丹「そうでした・・・私ちゃんと生き残れるでしょうか?」

 

杏「ぼたんちゃんには浮力があるから・・・」

 

瑠璃「電気消すわよ。」

 

杏・牡丹「はーい!」

 

部屋の電気を消して就寝。

 

牡丹「金縛り・・・」

 

 

 

 

 

 

その夜の天之御船学園では、小平先生と鷺宮先生が残業していた。

 

小平先生「今日はお騒がせしましたね。」

 

鷺宮先生「花小泉杏が使ったコンロには何の異常も無かった。」

 

小平先生「そうでしょうね。」

 

鷺宮先生「歴史も伝統もあり県内外問わず入学希望者が絶えない天之御船学園が何故、わざわざ何の取り柄もない負の業とやらを背負った生徒ばかりを集める?私にはあのクラスを特別扱いする事は出来ない。」

 

小平先生「特別扱いする事はありません。問題があったらどんどん評価を下げてもらって結構ですよ。」

 

鷺宮先生「その結果、幸福クラスを潰す事になってもか?」

 

 

 

 

 

 

翌日。女子生徒全員更衣室で水着に着替える。

 

瑠璃「プールも他のクラスと合同なのね。」

 

杏「よしっと!着替え完了〜!」

 

瑠璃と牡丹も着替えが完了した。

 

杏「本当に牛乳飲んでないの?」

 

牡丹「ええ。」

 

まだ胸の事を気にしていた。

 

瑠璃「下らない事言ってないで早く行くわよ。」

 

牡丹「お待ち下さい。」

 

杏「あ!ちょ!ちょっと待って!ヒバリちゃん!」

 

 

 

 

 

 

その頃、京平と大吾と総一は海パン姿で外に居た。

 

京平「俺達、完全に花園に放り込まれた蜜蜂みたいだな。」

 

総一「何の例えだそれ?」

 

大吾「まあこの中で男は俺達3人だけだしな。昨日も言ってたけど。」

 

 

 

 

 

 

瑠璃「肩までしっかり浸かるのよ?」

 

 

 

 

 

 

しばらくして小平先生と鷺宮先生が来た。全員集合する。

 

小平先生「今日はお天気も良くてバッチリのプール日和ですね。体育担当の先生がお休みのため今日も私達が合同授業を行います。最初の一時間は自由行動です。」

 

全員が自由行動をする。

 

杏「しっかり受け止めてねー!」

 

蓮は泳いでるが、途中で寝て沈んでしまってる。

 

響「レン!水の中でぐらい起きろ!」

 

杏「ぼたんちゃんそれ・・・」

 

牡丹「度入りの水中メガネです。目が弱いのでこれが無いとすぐ充血して何も見えなくなりますから。」

 

京平「それって失明するってのか?」

 

瑠璃「本当に水に入って大丈夫なの?」

 

牡丹「浸かるだけでしたらきっと!」

 

大吾「総一はどうなんだ?」

 

総一「俺も水中メガネを掛けてるぜ。あ!それとコンタクトレンズを着けてる。」

 

杏「じゃあぼたんちゃん!簡単な競争しようよ!水中に潜ってどっちが長く息止めて・・・」

 

瑠璃「ダメ!」

 

杏「ダメ?」

 

瑠璃「絶対ダメ!」

 

小平先生「危険から遠ざかるばかりが幸福の道とは限りませんよ。先生がちゃんと見てますから。」

 

瑠璃「そう言う事なら・・・」

 

小平先生「じゃあ測りますよ。せ~の。」

 

競争スタート。だが。

 

牡丹「ぷか〜。」

 

瑠璃「牡丹!?」

 

大吾「早!?」

 

牡丹「息を止めるって難しいですね。永遠に止める事なら出来そうですけど・・・」

 

瑠璃「やらなくて良いから・・・」

 

京平「そうだったら牡丹の息の根も止まるわ!」

 

瑠璃「そう言えばはなこは?」

 

総一「まさか彼奴・・・」

 

 

 

 

 

 

小平先生が釣竿のリールを回すと、杏が釣れた。

 

瑠璃「はなこ!?」

 

総一「おお、小平先生がジュゲムになった。」

 

京平「おいマリオカートかよ。」

 

杏「ワタシハイワシ・・・」

 

 

 

 

 

 

瑠璃「だからダメだって・・・」

 

杏「溺れたんじゃないピュー。ちょっとお水飲んでピュー。」

 

腹の中の水を吐き出される。

 

瑠璃「こんなベタな姿になって何言ってるのよ!!」

 

京平「後プールの水を飲むな!」

 

鷺宮先生「見てられんな。」

 

その後杏に泳ぎ方を教える。

 

牡丹「バタ足がじょ~ず。」

 

その後全員が集合する。

 

瑠璃「体育クラスと競泳ですか?」

 

小平先生「鷺宮先生の提案です。」

 

響「面白い!臆するな者ども!幸福クラスに響がいる限り無様な敗北などありえん!」

 

総一「逆に萩生が引っ張られるかもな〜。」

 

響「何を!?」

 

瑠璃「水泳得意なの?」

 

蓮「いや。別に。」

 

瑠璃「京平君は水泳どうなの?」

 

京平「得意方だ。幼い頃海で100m泳いだ事がある。」

 

瑠璃「そ、そんなに・・・?」

 

京平「その時にたまたま居た水泳関係者の人にスカウトされたが断ったんだ。」

 

響「秘められし力を見よ!」

 

競泳スタート。

 

小平先生「では行きますよ。」

 

笛「ピーッ!」

 

杏「よーし!」

 

飛び込んだが。

 

杏「お腹ーー!!!」

 

腹打ちして腹部に強い衝撃が。

 

瑠璃「完璧な腹打ち!?」

 

その後も競泳するが、牡丹はぐったりしてしまった。そして蓮はスタートする前から寝てしまってる。そして瑠璃が泳ぐが。遅くゴールしてしまった。

 

瑠璃「全く、速すぎるわよ・・・でも、京平君が最初にゴールしてたわね。」

 

最初にゴール出来てたのは京平だった。

 

総一「流石京平だな。運動能力が半端無いな。」

 

京平「まあな。なあ大吾、この後出番だけど大丈夫か?」

 

大吾「まあ。今日湿布持って来てるから心配無い。」

 

鷺宮先生(当然の結果だな。体育クラスの生徒達は常日頃から目標高く練習している。そんな彼女達と彼らと日々遊びほうけてる幸福クラスが同じ場所にいて良いはずが無い。生徒の努力が報われないなんて事は、あってはならない!)

 

すると雷鳴が聞こえた。

 

小平先生「ん?」

 

鷺宮先生「何だ?」

 

空を見ると、暗雲が広がってた。

 

小平先生「雲行きが怪しくなって来ましたね。」

 

響「ふっふっふ!ついに満を持してエース響の出番だな!お前ら見ているが良い!」

 

小平先生「皆さん。今日の水泳はここで中止にします。」

 

大吾「何?」

 

響「なんだ・・・とわ!?」

 

足を滑らせてプールに落ちた。

 

蓮「響!」

 

杏「響ちゃん今行くよ!」

 

全員更衣室に移動する。蓮が響を更衣室まで連れて行く。

 

牡丹「先程まであんなに晴れてましたのに・・・」

 

総一「そりゃあ中止せざるを得ないな。」

 

瑠璃「私達も更衣室に戻りましょ?」

 

牡丹「はい。」

 

京平「じゃあ行くか。」

 

杏「ヒバリちゃーん、京ちゃーん。」

 

牡丹「どうしたのですか?」

 

京平「おい何時までプールに浸かってるんだ?」

 

何故か杏は、今もプールに浸かってる。

 

杏「あのね、出られないの・・・」

 

瑠璃「え!?」

 

大吾「出られない!?何でだ!?」

 

杏「何か引っ掛かって・・・」

 

鷺宮先生「どうした!早くしろ!」

 

京平「総一!お前の水中メガネ貸せ。」

 

総一「あ、ああ。」

 

水中メガネを京平に渡す。京平は水中メガネを掛けて潜る。

 

鷺宮先生「小川!」

 

潜った京平が原因を探ると。

 

京平(コースロープが両足に絡まってやがる。)

 

コースロープが複雑に絡まってた。顔を上げる。

 

瑠璃「どうだったの?」

 

京平「コースロープが両足に絡まってる。それも複雑にな。」

 

雷雲が徐々に近付いて来てる。

 

鷺宮先生「雷雲が驚異的な速さで近付いて来ている。この状況も幸福クラスが招いたものだと言うのか?」

 

小平先生「まして花小泉さんですしね。私は雷対策をして来ます。後はお願いしますね。」

 

鷺宮先生「分かった。お前達も・・・な!?」

 

瑠璃「牡丹!」

 

牡丹が入って杏を助け出そうとしている。

 

総一「おい久米川!」

 

鷺宮先生「何をしている!」

 

瑠璃「牡丹だけじゃ無理でしょ!」

 

今度は瑠璃が入る。

 

鷺宮先生「雲雀丘!」

 

大吾「無茶な事はやめろ!」

 

杏「危ないよ・・・」

 

瑠璃「昨日は私だったから、今日ははなこが迷惑掛ける番ね。」

 

牡丹「ええ。」

 

杏「ヒバリちゃん、ぼたんちゃん・・・」

 

京平「よし!瑠璃!牡丹!俺がコースロープを出来るだけ解くから2人は諦めず杏を引っ張ってくれ!」

 

瑠璃「分かったわ!」

 

京平が潜って、瑠璃と牡丹が杏を引っ張る。

 

鷺宮先生「やめろお前達!水の中がどれだけ危険か分かっているのか!?」

 

瑠璃「分かって・・・います!」

 

牡丹「分かっているからこそ!はなこさんを置いて行けないのです!」

 

鷺宮先生「くっ!」

 

今度は鷺宮先生がプールに入って杏の救出を手伝う。

 

大吾「鷺宮先生!?」

 

鷺宮先生「吾野!豊島!お前達も手伝え!」

 

大吾「わ、分かりました!総一行くぞ!」

 

総一「ああ!」

 

2人は杏の手を握る。

 

杏「大ちゃん、総ちゃん・・・」

 

総一「ここで見過ごす訳には行かねえよ!」

 

大吾「必ずお前を救ってやる!」

 

杏「ありがとう!」

 

鷺宮先生「急ぐぞ!」

 

瑠璃・牡丹・大吾・総一「はい!」

 

5人で杏を引っ張る。そこに京平が顔を出した。

 

京平「ぷはぁー!クッソ!暗くて見えねえ!もういっちょ!」

 

また潜ってコースロープを解く。するとその時落雷が発生した。

 

 

 

 

 

 

更衣室で響が目覚めた。

 

響「何だ!?今のは・・・!?」

 

蓮「雷が近くに落ちた。」

 

響「あの3人はどうしたのだ?」

 

蓮「まだプールかも・・・」

 

響「何!?」

 

 

 

 

 

 

その頃プールでは、まだ杏を救出出来てない。

 

鷺宮先生「校庭に落ちたようだ。」

 

大吾「それってヤバい感じ!?」

 

京平「ぷはぁー!こんちくしょう!!」

 

鷺宮先生「やはりお前達は・・・」

 

すると牡丹は何かを閃いた。水中メガネを外して鷺宮先生のメガネを取る。

 

鷺宮先生「何を!?」

 

牡丹「皆さん水に潜ります!時間がありません!私を信じて下さい!」

 

杏・瑠璃「分かった!」

 

牡丹「大吾さんと総一さんも!」

 

大吾「あ、ああ!総一行くぞ!」

 

総一「おう!」

 

牡丹の指示に従ってプールに潜る。

 

鷺宮先生「どう言う!?」

 

瑠璃「先生!ごめんなさい!」

 

鷺宮先生「お、おい!」

 

京平「潜るだと!?一か八かだ!」

 

全員がプールに潜る。すると落雷がプールに直撃した。

 

 

 

 

 

 

そしてその後雷雲が去って行き、空が晴れた。そこに響と蓮が様子を見に来た。

 

響「まさか・・・まさか・・・雲雀丘瑠璃・・・お前に引導を渡すのはこの響だぞ~!」

 

するとそこに瑠璃が顔を出した。

 

瑠璃「勝手に殺さないでよ!」

 

響「おお!?」

 

潜った全員が顔を出した。全員無事だった。

 

鷺宮先生「プールに落ちたのか・・・」

 

牡丹「電流は水中で四散するので、プールサイドより水中の方がむしろ安全。ネットの知識ですけど。」

 

大吾「助かったぜ牡丹!」

 

総一「ネット知識が無ければ即死だったな。」

 

すると今度は京平が顔を出した。

 

京平「ぷはぁー!杏!無事に解けたぞ!」

 

杏「ありがとー!京ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

その後着替えて保健室で杏の熱を測る

 

鷺宮先生「平熱だ。」

 

瑠璃「外れたコースロープが足に絡み付いてたなんて普通はありえないけどはなこだしね・・・」

 

京平「全くだ。ありえないくらい複雑に絡みやがってたぞ。」

 

鷺宮先生「久米川はべらぼうな高熱、と。」

 

だが牡丹は高熱を出してしまった。

 

牡丹「貧弱で役立たずなグズですいません・・・」

 

鷺宮先生「そんな事はない。水に潜れなかったお前があの状況で的確に知識を応用し努力による挑戦心を見せた。評価に値する。」

 

牡丹「先生・・・!」

 

鷺宮先生「お前も級友を信じよく実行した。」

 

総一「良かったな瑠璃。」

 

瑠璃「ええ。」

 

そして鷺宮先生が小平先生にこう言った。

 

鷺宮先生「幸福クラスについてはしばらく様子を見る事にする。」

 

そして保健室を出た。

 

牡丹「何の話ですか?」

 

小平先生「ただの照れ隠しですよ。」

 

杏「ヒバリちゃん!ぼたんちゃん!」

 

瑠璃・牡丹「ん?」

 

杏「京ちゃん!大ちゃん!総ちゃん!」

 

京平・大吾・総一「ん?」

 

杏「ありがとう!」

 

大吾「どういたしましてだな。まあこれで一件落着だうわ!?」

 

突然杏が電気を放った。

 

小平先生「やはり蓄電されてましたか。」

 

牡丹「もしかして私達が助かったのははなこさんのお陰・・・」

 

小平先生「かもしれませんね。」

 

総一「殺人的な電流だ!」

 

京平「言ってる場合か!何とかしてくれ!!」

 

 

 

 

 

 

小平先生「(とは言え、流石にプールに直撃したら無事ではなかったはず。)あなたもご苦労様。」

 

チモシー「へっ!!」

 

ベッドに真っ黒焦げのチモシーが居た。

 

「END」




    キャスト

 小川京平:内田雄馬

 吾野大吾:八代拓

 豊島総一:仲村宗悟

 花小泉杏:花守ゆみり
雲雀丘瑠璃:白石晴香
久米川牡丹:安野希世乃
  萩生響:山村響
 江古田蓮:吉岡茉佑

 小平先生:原由実
 チモシー:森永千才
 鷺宮先生:小清水亜美

次回「7月20日 私たちの夏休み」

作者「次回は夏休みになります。学生は夏休みがあって羨ましいですね。」

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