あんハピ♪パラダイス♪   作:naogran

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ある朝、瑠璃は1人、工事現場の看板を見詰めていた。瑠璃の表情はとても切なかった。だけどすぐに笑顔を取り戻して微笑んだ。振り返るとそこには。

瑠璃「?」

杏と牡丹と京平と大吾と総一が立っていた。5人は微笑んでた。

瑠璃「見てたの?」

杏「2日も会えなくなるもんね。」

牡丹「ご挨拶は済みましたか?」

瑠璃「ええ。」

大吾「それは良かったな。」

杏「じゃあ行こう。林間学校にしゅっぱーつ!」

今日から林間学校。5人が歩み出そうとした瞬間。杏と牡丹が一瞬にして姿を消した。

瑠璃「牡丹!?」

総一「久米川!?大丈夫か!?」

牡丹は倒れてた。荷物の重さに耐えられなかったらしい。

瑠璃「はなこ!?」

京平「おい杏!」

そして杏はマンホールに落ちてた。すぐに顔を出した。

杏「大丈夫。浅かったから。」

京平「浅かったなら良かった。」

瑠璃「もぉーーーー!!」

大吾「第一歩踏み外したな。」






その頃響は、動物達から蓮を助け出すのに必死だった。

響「あれほど開けっ放しで寝るなと言っておるのに~。起きろレン!遅刻してしまうぞ!」

蓮「先に行ってて。」

響「響1人で集合場所まで辿り着ける訳無かろう!それに・・・レンと一緒に行きたいのだ。皆まで言わせる・・・」

すると動物達が蓮の部屋にまた入って来た。

響「な〜!!切りが無いぞ〜〜!!」

蓮「後10分。」


11話「8月18日 嵐の林間学校」

その後7組生徒はバスに乗り、林間学校へ向かう。響は赤くなり、牡丹はバス酔いしてしまった。京平は牡丹の隣、大吾は左の窓際で総一は瑠璃の隣の席に座ってた。

 

小平先生「はぁい皆さん。間も無く宿泊施設に到着ですよ。」

 

杏「うわぁ〜!楽しみだね〜!」

 

牡丹「本当に〜・・・」

 

京平「おい牡丹大丈夫か?」

 

そう言いながら牡丹の背中を摩る。

 

牡丹「申し訳ありません・・・」

 

杏「先生〜!チモシーは来てないんですか?」

 

小平先生「あの子はメンテナンスが間に合わなくて。」

 

 

 

 

 

 

あの時を思い出した。

 

チモシー『僕夏休み中に壊れてる所がないか点検してもらうんだ。』

 

牡丹『検査入院のようなものですね。』

 

チモシー『チモシーっと。ではお別れに一曲!』

 

 

 

 

 

 

大吾「そう言えばこの前言ってたな。メンテナンスするって。」

 

杏「そうなんだ。」

 

小平先生「でも終わり次第合流出来ると思います。それまでの助っ人は。」

 

指を鳴らす。すると突然現れたのは、ミニチモシーの軍団だった。

 

小平先生「ミニチモシー達にお願いする事にしました。」

 

ミニチモシー達「チモー!」

 

瑠璃「確かすごろくの時に居た。」

 

総一「こいつら久々に見るな。」

 

杏「ミニチモちゃん久し振りー!」

 

頭に乗ってるミニチモシーに触ろうとしたが、ミニチモシーが高くジャンプしてスタイリッシュに着地した。

 

京平「彼奴、見事だ。」

 

瑠璃「何感心してるの?」

 

その後杏がミニチモシーに弄ばれてた。

 

牡丹「そう言えばはなこさん、チモシーさんを撫でられた事ありませんでしたね。」

 

瑠璃「ミニチモシーでも駄目なんだ・・・」

 

大吾「どんだけだよ彼奴・・・」

 

すると響が1匹のミニチモシーを掴んで持った。

 

響「しかし良く出来てるな。」

 

蓮「結構可愛いよね。」

 

響「なっ!?目を覚ませ!これはロボットだぞ!大体レンはうさぎだけじゃなく動物全般に甘過ぎるのだ!それにもっと優しくすべき相手が近くにいるだろ・・・例えば今隣に座ってる幼馴染とか・・・」

 

すると蓮が何かを見た。

 

響「って聞いてるのかレン!」

 

蓮「今やたらと大きな壁を横切ったような・・・」

 

響「壁?気のせいではないのか?こんな山奥で。」

 

だが蓮の言葉は正しかった。バスが巨大な壁を横切った瞬間、巨大なゲートが閉じられた。

 

 

 

 

 

 

そしてやっと宿泊施設に到着した。

 

響「何ー!?響がこいつらと同じ班だと!?」

 

到着後、すぐに班分けを指定された。杏と瑠璃と牡丹と響と蓮は同じ班になった。

 

瑠璃「泊まる部屋も同じなのね。」

 

杏「蓮ちゃんも一緒だね!」

 

牡丹「宜しくお願いします。」

 

蓮「うん。」

 

京平「杏達は決まったようだな。」

 

大吾「そして俺達はこの3人か。」

 

総一「まあ女子と一緒は流石にアカンしな。」

 

そして京平と大吾と総一は3人同じ班になった。

 

響「くっ!どう言う判断基準なのだ・・・!ん?」

 

するとミニチモシー5匹が現れた。

 

ミニチモシー5匹「チモチモー!」

 

響「仲良しなどではないわ!」

 

小平先生「部屋に荷物を置いたら早速幸福実技を始めます。」

 

総一「いきなりかよ!」

 

瑠璃「いきなりですか!?」

 

牡丹「どんな内容なのでしょう?」

 

 

 

 

 

 

小平先生「まずは小手調べのクラフトです。」

 

杏「何時間コース?」

 

荷物を部屋に置いた後にクラフトを始める。

 

小平先生「簡単な木彫りですが、怪我しないように気を付けて下さいね。」

 

 

 

 

 

 

男達3人が着々と木を彫る。

 

京平「クラフトつったら、あれしか思い浮かばねぇな。」

 

総一「それ俺も同じ事考えてた。」

 

大吾「だったら試しに彫ってみるか。」

 

 

 

 

 

 

その頃牡丹はガクガク震えてた。

 

牡丹「こう言う工作は初めてです・・・」

 

杏「好きな物作って良いんだよね!どうしよっかな~?」

 

すると牡丹の指が折れた。

 

牡丹「指・・・」

 

響「好きな物か・・・」

 

横目で蓮を見る。

 

蓮「どうかした?」

 

響「にゃんでも~!この想い果たさでおくべきか・・・」

 

そして瑠璃は花を作ってた。

 

牡丹「お花ですか?可愛らしいですね。」

 

瑠璃「形が分かりやすいのにしただけよ。牡丹は?」

 

牡丹「それが1時間掛けてこの有様です・・・」

 

両手に包帯が巻かれてた。

 

瑠璃「無茶はしないでね・・・?」

 

牡丹「実はもう骨が・・・」

 

瑠璃「先生ーーーー!!!」

 

牡丹「わ〜っしょい・・・」

 

担架で牡丹が運ばれて行く。

 

そして杏はチモシーを完成させた。

 

杏「出来たー!!」

 

蓮「これは?」

 

杏「チモシーだよ?」

 

瑠璃「凄い!そっくりね!」

 

杏「本当!?」

 

ミニチモシー達がチモシーの木彫りを見る。するとその時、チモシーの木彫りにヒビが入り、何故か爆発した。切断されたように顔が飛んだ。ミニチモシーがまた近付くと、今度は顔が爆発した。その後も爆発がどんどん続く。途中で何故かマシンガンの音が響く。そしてミニチモシーが倒れてしまった。『ただの鉄のようだ・・・。』

 

 

 

 

 

 

京平「よし出来た!」

 

総一「これは最高だな。」

 

大吾「不安あったけど上手く仕上がった。」

 

 

 

 

 

 

小平先生「はぁい。出来上がった物は同じ班の人と良い所探しをして貰います。この用紙に記入して下さいね。」

 

それぞれの木彫りが出来上がった。そして杏が彫ったチモシーは、爆発しないようにテープで固定されてる。すると響がゲス顔をした。

 

瑠璃「大した出来じゃなくて悪かったわね。萩生さんのはどうなの?」

 

響「ふん!響の崇高な技術を見たいか?良いだろう。これだ。」

 

後ろには禍々しい木彫りが置かれてた。邪悪なオーラも漂ってる。

 

杏「何か凄〜い!」

 

牡丹「素敵です!」

 

響「テーマは「愛と苦しみ」。その概念を極限まで落とし込んだ傑作だ!」

 

蓮「残り10分で間に合ったよね。」

 

瑠璃「良く無いよ!?」

 

杏「蓮ちゃんのは?」

 

蓮「これ。」

 

何も彫られてない丸太だった。

 

蓮「おふとん。」

 

後ろには『おふとん』と彫られてた。

 

 

 

 

 

 

小平先生「独創的・・・ですね。」

 

 

 

 

 

 

その後瑠璃が京平達の方へ。

 

瑠璃「そう言えば京平君達のは?」

 

京平「俺達のはこれだ。」

 

机の上には3体の人形が立っていた。それはマインクラフトのスティーブンとゾンビとクリーパーだった。因みにスティーブンは京平作。ゾンビは大吾作。クリーパーは総一作。

 

杏「わぁー!凄く可愛いー!」

 

大吾「俺達の自信作だ。」

 

牡丹「可愛らしいお人形さんですね!」

 

総一「簡単な奴だけど良い出来に仕上がった。」

 

 

 

 

 

 

その後全員、夕食を食べる。

 

瑠璃「牡丹ナイフ持てる?」

 

牡丹「包帯と一緒に手に縛っていただければ!」

 

瑠璃「そこまでしなくても・・・」

 

すると杏がフォークでエビフライを刺した。

 

杏「私が食べさせてあげるよ!ぼたんちゃんあ~ん。」

 

牡丹「はなこさん・・・こんな私にそこまでの心遣いを・・・!」

 

杏「あ〜ん。」

 

牡丹「あ〜・・・」

 

だがしかし、何故かフォークが折れて落ちそうになったが、ミニチモシーが見事に皿でキャッチした。

 

ミニチモシー「チモー!」

 

杏「ミニチモちゃん凄い!」

 

ミニチモシー「チモモー!」

 

瑠璃「お食べやさい。」

 

 

 

 

 

 

京平「・・・」

 

大吾「京平どうかしたのか?」

 

京平「いや、チモシーすぐに合流出来るって小平先生言ってたけど彼奴全く来ねえんだ。」

 

総一「そう言えばそうだったな。メンテナンスが延長になってるんじゃねえのか?」

 

京平「その可能性はあるな。でも何か嫌な予感を感じるんだ。」

 

大吾「その話は後にしとこうぜ。今は飯食おうぜ?」

 

京平「そうだな。」

 

 

 

 

 

 

そして、杏が使った無数のフォークとスプーンと箸が残骸のように皿に盛られてた。

 

瑠璃「はぁ、仕方ないわね。」

 

フォークでエビフライを刺して牡丹に向ける。

 

瑠璃「はい。」

 

牡丹「も・・・勿体ないです!日頃から迷惑を掛け通しなのに・・・!」

 

瑠璃「早くしてよ。恥ずかしいから。」

 

喜んでエビフライを食べる。

 

牡丹「本当にお2人は天使のようなお方です~!」

 

瑠璃「大袈裟よ。」

 

そんな3人を響と蓮が見ていた。響が蓮を見ると、蓮が響を見る。

 

響「にゃ・・・にゃんでも~!」

 

もう一度蓮を見ると響が驚く。蓮がエビフライを響に向けていたからだった。

 

響「れ・・・れれれれレン!?ひ・・・響はそんな恥ずかしい事はせんぞ!」

 

蓮「しないの?」

 

響「あ・・・当たり前だ!響を何だと思ってるのだ全く・・・」

 

蓮「本当に?」

 

響「諄い!だ・・・だがもし蓮がどうしてもと言う・・・」

 

しかし蓮がエビフライを尻尾ごと食べた。

 

響「Noooooooooooo!!!!!」

 

蓮「デリシャス。」

 

瑠璃「林間学校と言えば、生徒が炊飯するものと思ってたけど違うのね。」

 

杏「そう言えばそうだね。ちょっと残念。」

 

小平先生「食事の片づけが終わったら入浴、就寝とします。今日は早めに休んで疲れを取って下さいね。」

 

全員「はーい。」

 

小平先生「明日の為にも。」

 

突然小平先生が小声で何かを言った。

 

京平(明日だと?)

 

 

 

 

 

 

その後片付けて風呂に入った。その後杏達の班は部屋に入る。

 

杏「お布団だ~!ねぇねぇ枕投げする?」

 

牡丹「枕投げ?どんなものですか?」

 

響「最後の1人になるまでこれでしばき合うゲームだ!」

 

瑠璃「物騒な言い方しないの!ダメよ。先生に怒られちゃう。」

 

杏「そっか〜。じゃあちょっとだけ〜。」

 

コロコロ転がる。

 

瑠璃「私あんまり布団で寝た事なくて・・・」

 

牡丹「そうなんですか?」

 

瑠璃「普段ベッドだから。」

 

牡丹「そうでしたね。」

 

蓮「ハンドパワー。」

 

 

 

 

 

 

そして京平達は杏達の隣の部屋に居た。

 

大吾「隣凄く楽しそうな音出してるな。」

 

京平「まぁ何時もの事だからな。」

 

総一「けど何か楽しそうだなぁ。俺行って良いか?」

 

京平・大吾「STOP!!」

 

総一「冗談だ。っつかさっき先生が言ってた明日の為にもって何なんだ?」

 

京平「これまた嫌な予感しか感じねえな。」

 

すると大吾が湿布を貼る。

 

大吾「明日は用心しなくちゃな。」

 

 

 

 

 

 

その頃隣の部屋では。

 

瑠璃「どうしたのはなこ?」

 

杏「リボンが上手く外れなくて・・・」

 

瑠璃「仕方ないわね。」

 

杏のリボンを解く。

 

杏「思い出すなぁ。ヒバリちゃん家にお泊りした時の事。」

 

瑠璃「そうね。」

 

杏「今日はヒバリちゃんと一緒に寝れて嬉しいな~。」

 

瑠璃「私も・・・嫌じゃないわ。」

 

杏「うん。」

 

やっとリボンが解けた。

 

瑠璃「はい。」

 

杏「ありがとー!」

 

クローバーの髪飾りを近くに置く。

 

杏「林間学校の間髪飾りを身近な所に置いておきなさいってお母さんが。」

 

瑠璃「そう?」

 

響「さっきから聞いてればお前らお泊りなんてしたのか?」

 

牡丹「はい。京平さんと大吾さんと総一さんもお泊まりしたんです。蓮さん響さんも幼馴染なのですから良くお泊りなさってるのでは?」

 

響「え?それは・・・」

 

蓮「子供の頃はあったけど今は全然。朝よく起こしに来るけどね。」

 

杏「そうなんだ〜!」

 

牡丹「仲がよろしいんですね」

 

響「と・・・当然だ!」

 

蓮「そうだっけ?」

 

響「そんな事言うな~!」

 

するとノックが聞こえた。小平先生が戸を開けた。

 

小平先生「消灯しますよ。」

 

杏「は~い!」

 

小平先生「おやすみなさい。」

 

5人「おやすみなさい。」

 

電気を消灯した。

 

 

 

 

 

 

そして隣の部屋では。

 

京平「そしたらさぁ、そいつがめっちゃビックリしてひっくり返ったんだ。」

 

大吾「あはは!マジかよそれ!」

 

総一「ヤバイ・・・笑いが止まんねぇ・・・!」

 

京平達が世間話をしていた。するとノックが聞こえて、小平先生が戸を開けた。

 

小平先生「消灯しますよ。」

 

京平「あ、はーい。」

 

小平先生「おやすみなさい。」

 

3人「おやすみなさい。」

 

 

 

 

 

 

その頃5人は怪談話をしていた。怪談話終了後。

 

蓮「おやすみ。」

 

響「うん、おやすみ。」

 

牡丹「おやすみなさい。」

 

杏「おやすみ。」

 

瑠璃「おやすみなさい。」

 

全員が寝静まったが、響はまだ起きてた。

 

響(そうだった・・・こうして連と寝るの久し振りだった。もう少し近くに・・・)

 

徐々に近付こうとしたその時、蓮が寝返った。

 

響「うわあ!?」

 

ビックリして転がって遠ざけるが壁に当たって気絶した。

 

 

 

 

 

 

時間が進んで深夜12時5分。瑠璃が目を覚ました。

 

杏「ヒバリちゃん・・・?」

 

そこに杏も目を覚ました。

 

瑠璃「起こしちゃった?ごめん。」

 

杏「ううん。眠れないの?皆と一緒だからわくわくしちゃうよね。」

 

瑠璃「そうじゃなくて・・・やっぱり布団慣れないみたい。」

 

杏「う~ん・・・あ!手握っててあげる!」

 

瑠璃「え・・・?」

 

杏「はい!」

 

手を伸ばす。杏の手を瑠璃が握る。そして深夜2時。

 

瑠璃(やっぱり眠れない・・・羊羊羊チモ!?)

 

 

 

 

 

 

そしてある場所では、1人の少女がある奴を起動させていた。天ノ御船学園のグラウンドの地面からランプが排出し、警報が鳴り、地面が開いた。そして巨大な機械が現れ、ブースターを発動させ何処かへ向かった。1人の少女が教室から見ていた。

 

 

 

 

 

 

そして翌朝。場所が変わって宿泊施設。突然警報が鳴り響いた。

 

響「うわ!?何だ何だ!?」

 

すると小平先生がマイクで生徒達を起こす。

 

小平先生「起きろガキ共!何時までチンタラ寝てやがる!幸福クラス全生徒に告ぐ!5分で支度して正面玄関に集合しろ!遅れた奴はケツにタイキックだ!!」

 

瑠璃「どう言う事!?」

 

杏「まだ眠いよ・・・」

 

瑠璃「兎に角急いで着替えて!」

 

牡丹「メガネメガネメガネ・・・」

 

響「レン!寝直すな!!」

 

 

 

 

 

 

5人が着替えてる間に、3人も起きて着替えてた。

 

京平「こちとら40秒で支度完了したぜ!」

 

総一「このままラピュタを目指すぜ!」

 

大吾「ケツにタイキックってガキ使かよ!」

 

 

 

 

 

 

そして全生徒着替え終えて外に集合した。殆ど顔が真っ青になってる。

 

小平先生「整列!!」

 

全員整列する。

 

小平先生「7チーム全員揃いましたね。皆さん無事1学期を終えて、一部の病欠生徒を除き、殆どの方が林間学校に参加してくれた事、先生はとっても嬉しく思いますよ!」

 

京平(いや別に褒めても何も無えけど・・・)

 

するとミニチモシーが丸太を立てた。

 

小平先生「これより幸福実技・箱庭鬼ごっこを実施します!」

 

瑠璃「箱庭!?」

 

杏「鬼ごっこ!?」

 

大吾(おいおいもろ逃走中かよ・・・)

 

総一(今年の逃走中の舞台はここか?)

 

小平先生「鬼はこの私と・・・」

 

すると上空から何かが現れた。

 

 

 

 

 

 

チモシー「僕だよ〜!」

 

 

 

 

 

 

巨大な機械に乗ったチモシーが現れた。

 

杏「チモシー!!」

 

全員「デカッ!!」

 

京平「デデ・・・デンドロビウム!?」

 

大吾「マジかよ・・・ガンダム開発計画があったのか!?」

 

総一「この世界にアナハイム・エレクトロニクス社が存在するのか!?」

 

小平先生「ではスタートです。」

 

瑠璃「ちょっと待って下さい!」

 

小平先生「もうゲームは始まってますよ?」

 

するとアームが伸びて、1人の女子生徒を捕まえた。全員が逃げ惑う。

 

チモシー「さぁ来い!もっと捕まえちゃうよー!」

 

響「腕が伸びたぞ!?」

 

瑠璃「逃げましょ!!」

 

杏達も逃げる。京平達も逃げる。

 

京平「くっそー!彼奴にアトミック・バズーカぶつけてぇ!!」

 

総一「そしたら核の冬が来るぞおい!!」

 

大吾「んな事言ってる場合かよ!!」

 

響「訳が分からんぞおおおおお!!!!!」

 

 

 

 

 

 

それぞれ逃げ惑い、瑠璃は1人森の中に逃げ込んだ。皆と逸れてしまった。

 

瑠璃「はなこー!牡丹ー!蓮さーん!萩生さーん!」

 

叫ぶが返事が無い。

 

瑠璃「完全に逸れちゃったわね・・・一体何なのよ鬼ごっこって・・・」

 

するとその時。

 

 

 

 

 

 

京平「ったく!彼奴ら何処だ?」

 

 

 

 

 

 

瑠璃「京平君!」

 

京平「え?瑠璃!」

 

茂みの中から京平が出て来た。

 

瑠璃「大吾と総一は?」

 

京平「逃げてる途中で逸れてしまってな。瑠璃もか?」

 

瑠璃「ええ。」

 

京平「にしても何なんだ?これはガキ使か逃走中か?」

 

するとその時。

 

小平先生『幸福クラスの皆さん。この箱庭鬼ごっこは皆さんの為に用意した特別メニューです。』

 

蓮「特別メニュー?」

 

小平先生『まだ無事な方々はリュックの中を確認して下さいね。』

 

京平「これか。」

 

瑠璃「そう言えばこれって、何が入ってるのかしら?」

 

京平「開けてみるか。」

 

開けようとしたその時。

 

 

 

 

 

 

杏「きゃああああああ!!!!」

 

 

 

 

 

 

瑠璃「はなこ!?」

 

京平「杏の叫び声!?」

 

瑠璃「今行くわ!」

 

京平「そこで待ってろ!」

 

叫び声を聞いて走り出す。辿り着いた場所には小屋があった。

 

京平「小屋がある。水車がある。瑠璃、杏を探すぞ。」

 

瑠璃「ええ。はなこー!何処にいるのー!?」

 

京平「おい杏!居たら返事しろー!」

 

すると、杏が水車に絡まりながら出て来た。

 

瑠璃「うわあああ!!何してるの!?」

 

京平「水車に絡まってる!?」

 

その後杏を無事救出した。

 

 

 

 

 

 

その頃蓮は森の中を歩いてた。すると茂みの中から傘が出て来た。そして傘が展開した。出て来たのは牡丹だった。

 

牡丹「きゃあああああ!!!!・・・蓮さんですか・・・」

 

叫び声を上げたが、蓮だと確信して安心した。蓮は牡丹を背負って木陰移動する。

 

牡丹「御面倒をお掛けします・・・」

 

そして木陰に移動した。

 

蓮「大丈夫?」

 

牡丹「ありがとうございます。」

 

するとそこに。

 

 

 

 

 

 

総一「久米川に江古田?」

 

 

 

 

 

 

蓮「あ、豊島君。」

 

牡丹「あ・・・総一さん・・・奇遇ですね。京平さんと大吾さんは?」

 

総一「彼奴らと逸れちまってな。2人もか?」

 

蓮「うん。」

 

総一「それと久米川大丈夫か?」

 

牡丹「はい。皆さんをお探ししてたのですがこの暑さと日差しにやられてしまいまして・・・芋虫のように地べたを這いずり木々をすり抜けて参りました。無様な私にはぴったりな逃げ纏い方かと・・・」

 

総一「だからネガティブはやめてくれ。久米川はそんな役立たずじゃねえから。」

 

牡丹「総一さん・・・」

 

すると蓮が何かを察知した。

 

総一「どうした?」

 

蓮「しっ。」

 

そこには2匹のミニチモシーが徘徊していた。

 

総一「ミニチモシーか。」

 

蓮「豊島君、久米川さん、一目の付かない所へ。」

 

総一「お、おう。」

 

牡丹「は、はい。」

 

すると蓮が牡丹をお姫様抱っこをした。

 

蓮「適度に涼しくて寝心地が良くて先生やチモシーに見付からない場所を探そう。」

 

牡丹「お昼寝されるんですか・・・?」

 

総一「江古田は昼寝が好きだなぁ。」

 

 

 

 

 

 

その頃京平と瑠璃と杏は。

 

京平「何で水車に引っ掛かってたんだ?」

 

杏「えっとね。急にリュックが風に飛ばされて、水車に引っ掛かったから取ろうとしたら・・・」

 

京平「そして自分も引っ掛かったと言う訳か。」

 

杏「ちょっと苦しかったけどこう言うの見た事あるよ!江戸時代の遊びだよね!」

 

瑠璃「それ遊びじゃなくて多分拷問・・・」

 

杏「そうなの?」

 

すると上空にデンドロビウムに乗ったチモシーが飛んでいた。

 

京平「チモシー!?」

 

瑠璃「見付かった!?」

 

杏「気付いてないみたいだよ。」

 

瑠璃「もしかしてあれ物凄く視界狭いんじゃないの・・・?」

 

京平「そうらしいな。」

 

瑠璃「今の内にこっちよ。」

 

杏「うん!」

 

京平「おう!」

 

 

 

 

 

 

その頃響は。

 

響「迷っては・・・おらんぞ。」

 

何時ものように迷ってた。

 

 

 

 

 

 

小屋に隠れた3人はリュックの中の荷物を出す。

 

瑠璃「マークが入ったカードに、バナナとパンの缶詰、500mlのペットボトル、軍手にタオルに双眼鏡。レジャーシート。」

 

京平「俺達サバイバル訓練受けてるのか?」

 

杏「笛もあるよ!」

 

瑠璃「吹かないの。見付かっちゃうでしょ。」

 

鬼ごっこのルール説明を見る。

 

瑠璃「えと・・・開催エリアは塀に囲まれた敷地内。どのように逃げても隠れてもOK。」

 

京平「部屋割りが一緒になったチームメイトが全員捕まるとゲームオーバーになる。完全に家畜状態だな俺達。」

 

瑠璃「ゲーム終了の正午ぴったりまでに捕まった人数とタイムを総合して順位を決定する。」

 

杏「この四つ葉が私達のチームマークなんだね。」

 

瑠璃「そうね。」

 

京平「俺達のチームマークは太陽か。」

 

ルールの続きを見ると。

 

瑠璃「何よこれ・・・!?」

 

響「上位入賞チームには林間学校2日目にスイートルームと豪華山の幸・・・最下位チームには身一つで野宿!?食事は現地調達だと・・・そんなのまっぴらごめんだぞ・・・そして・・・響は1人どうしてこんな所にいるのだ~!」

 

何故か響は滝から這い出てる岩に立ち止まっていた。

 

響「レン〜〜〜!!!」

 

すると大吾が響の叫び声を聞いた。

 

大吾「萩生の叫び声?あっちか。」

 

 

 

 

 

 

そして瑠璃に戦慄が走った。

 

瑠璃「無理・・・無理よ・・・無理!畳の上で眠れなかったぐらいなのに野宿だなんて~!」

 

杏「心配いらないよ。お昼まで捕まらないで隠れてれば良いんだよね。楽勝だよ。」

 

瑠璃「その自身は何処から来るのよ?」

 

京平「いや待て瑠璃、まだルールの続きが書いてあるぞ。」

 

瑠璃「え?」

 

京平「昨日作った木彫りが色んな所に置かれてる。自分達の木彫りを見付けてチーム全員が合流したらボーナスの点数が貰えると書いてあるぞ。」

 

瑠璃「木彫りを見付けてゴール・・・」

 

京平「午後までに逃げ惑うか、木彫りを見付けてボーナス点数を貰う。どっちもリスクが高くなるが。」

 

瑠璃「そうね・・・ここも何時かは見つかるだろうし牡丹も心配だわ。皆と木彫りを探しましょう!」

 

杏「うん!」

 

京平「俺も手伝うぞ!」

 

瑠璃「ありがとう!」

 

ドアを開けて行動しようとしたが。

 

杏「お腹が空いてもう一歩も歩けない・・・」

 

瑠璃「まぁ、今日は朝食取ってなかったし。」

 

京平「仕方ない。腹拵えするか。」

 

瑠璃「そうね。確かバナナが・・・」

 

杏「バナーナ!」

 

瑠璃「とりあえずこれを・・・」

 

杏にバナナを渡そうとしたその時。トンビがバナナを盗んで去って行った。

 

杏「そんなバナナ・・・」

 

京平「鳶に油揚げを攫われるとはこの事か。」

 

杏「バナーナ・・・」

 

瑠璃「もう一つあるわよ・・・」

 

杏「はん・ぶん・こしようね!」

 

 

 

 

 

 

その頃響はまだ動いてなかった。すると何かを閃いた。布を結んで長いロープにして、降りようとする。だがしかし。

 

響「やはり無理か!」

 

短かった。すると結び目が解けてしまった。

 

響「しまっ・・・」

 

しかし残りの布を使ってムササビのように浮かぶ。

 

響「なんのーーー!!!」

 

しかし落っこちてしまった。

 

響「これも無理か~!」

 

 

 

 

 

 

その頃チモシーはと言うと。

 

チモシー「星マークさん一つゲット!」

 

女子生徒「いや〜!!」

 

チモシー「でもこれじゃ効率悪いなぁ・・・何か見えにくいし。よ~し。いっけ~!」

 

コンテナからチモシーを発射した。

 

チモシー「綺麗な編隊!」

 

 

 

 

 

 

その頃総一と牡丹と蓮は。

 

蓮「どの辺りが良いかな?」

 

牡丹「あ、あの・・・」

 

総一「何処まで歩くんだ?」

 

3人「ん?」

 

目の前が突然爆発した。

 

総一「何だ!?」

 

煙の中から現れたのは2匹ミニチモシーだった。

 

総一「ミニチモシー!?」

 

蓮「こっちはダメだ!」

 

3人が逃げる。

 

牡丹「また私が足手纏いに・・・どうか置いて行って下さい。」

 

そう言われると茂みの中に隠れた。ミニチモシーが3人を見失った。

 

蓮「静かにしてて。豊島君、久米川さんをお願い。」

 

総一「お前、行く気か?」

 

蓮「大丈夫。頼むね。」

 

総一「分かった。けど捕まるなよ。」

 

蓮「うん。」

 

ミニチモシーの後ろに蓮が立った。

 

蓮「鬼さんこちら!」

 

ミニチモシーから逃げる。

 

牡丹「蓮さん・・・」

 

総一「彼奴、勇敢だな。」

 

 

 

 

 

 

その頃響は川から上がった。

 

響「死ぬかと思った・・・だが滝は脱出したぞ・・・」

 

そして響が前を見ると。

 

響「!?」

 

大吾「・・・」

 

目の前に大吾が座って響を見ていた。

 

響「吾野!?何故ここに!?」

 

大吾「萩生の叫び声が聞こえたから来て見ると、滝から這い出てる岩に座ってたのが見えたから。」

 

響「見てたのか・・・!?」

 

大吾「正直に言おう。一部始終見てた。」

 

響「な!?」

 

大吾「しかし布を使って浮かぶとはねぇ。まるでマントマリオみたいだったよ。」

 

響「それ以上言うな!そんな事より雲雀丘達と合流したくはないがこれも勝利の為だ・・・まずはレンを見付けないと・・・」

 

大吾「俺も京平と総一と合流しなきゃな。」

 

響「吾野!レンが見付けるまで離れるなよ!」

 

大吾「はいはい。」

 

 

 

 

 

 

小平先生「願わくば我に七難八苦を与えたまえ。元より負の業を背負った幸福クラスの皆さんに過酷な試練を与えるのは心が痛みますが、これもあの憐れな子供達が本当の幸せに辿り着く為。」

 

鬼ごっこはまだ始まったばかりだった。

 

「続く」




    キャスト

 小川京平:内田雄馬

 吾野大吾:八代拓

 豊島総一:仲村宗悟

 花小泉杏:花守ゆみり
雲雀丘瑠璃:白石晴香
久米川牡丹:安野希世乃
  萩生響:山村響
 江古田蓮:吉岡茉佑

 小平先生:原由実
 チモシー:森永千才

次回最終回「8月19日 幸せな林間学校」

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