あんハピ♪パラダイス♪   作:naogran

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すごろくの実技が終わって、今日の授業が終わった後の放課後、杏達は、とあるカフェに来店していた。瑠璃がジュースを運んで牡丹や京平達が座ってるテーブル席に座った。

瑠璃「はぁ、疲れたわ。」

牡丹「すごろく最後まで残ってしまいましたね。」

瑠璃「その結果最下位だしね。」

大吾「全くだ。まさか俺達も最下位になるとは思って無かった。」

牡丹「本当に申し訳ありません・・・ろくにお役に立てず、あ!でもイカごときが皆さんのお役に立とうなんて痴がましい事ですよね。謝罪するなら私が生まれて来たそのものについて・・・」

瑠璃「イカ、気に入ったの・・・?」

総一「おいおい久米川、ネガティブモード解放してるぞ。」






するとそこに。

杏「いちごオレ♪いちごオレ♪!お待たせー!」

いちごオレを持った杏が来た。だがその瞬間。

犬「ワンワン!」

杏「グヘァー!」

突然犬が杏に目掛けるかのように突進した。持ってたいちごオレが無残に溢れてしまった。

女性「ごめんなさい!フラボーズー!」

飼い主の女性が杏に謝って犬を追い掛ける。

杏「いちご・・・オレ・・・」

ショックのあまり泣いてしまった。

瑠璃「はなこ大丈夫?ほんと、ついてないわね・・・」

京平「あの犬わざと杏に突進したかのようにしか見えないな。」

牡丹「ティッシュどうぞ。」

杏「ありがとう!」

牡丹からティッシュを貰った杏は天使のような笑顔を見せた。瑠璃は、あの時のすごろくを思い出した。それは、好きな人の名前を大声で宣言する問題の時、杏が代わりに好きな人(動物)を言ったお陰で瑠璃の好きな人が言えなくて済んだからである。

瑠璃「(やっぱり、あの時助けてくれたのよね?あの人の事がバレないように。)ねえはなこ。」

杏「何ヒバリちゃん?」

瑠璃「幸福実技の最後で、私を庇ってくれたんでしょ?あ、ありがとね。」

杏「え?」

瑠璃「え?」

だが杏は何の事か理解してなかった。

瑠璃「違うのなら忘れて!」

杏「何が?何が?」

大吾「瑠璃、俺さっき言った事忘れないぞ。」

瑠璃「ちょっと大吾!ってそれより!例の宿題の話をしに来たんでしょ?早く始めるわよ!」

杏「あ!うん!」

牡丹「作戦会議ですね。」


4話「4月29日 ナゾナゾな罰ゲーム」

時は遡り、職員室に呼び出された6人。

 

瑠璃「ラッキーアイテム?」

 

総一「それが俺達への宿題ですか?」

 

小平先生「はい。幸福実技で最下位だった皆さんのデータを元に、信頼出来る占い師が選んでくれました。この紙に書かれた物を、週明けに提出して下さいね。」

 

瑠璃「呪い師って・・・」

 

京平「かなりオカルトだなおい・・・」

 

小平先生から紙を貰い、宿題を始める事となった。そして現在。

 

瑠璃「ラッキーアイテムなのに、写真で撮ってくれば良いなんて。」

 

大吾「かなり適当だな。牡丹は何だったんだ?」

 

牡丹「友達との素敵な思い出でした。」

 

大吾「え?」

 

杏「良いなー!私はお花なんだー!名前長くて、うーんと、暁の門に咲く幸福の花だって。」

 

総一「何だそれ?何処のゲームのアイテムだ?」

 

杏「この町で見付かる物だって書いてあるけど。」

 

牡丹「ヒバリさんは?」

 

瑠璃「え!?わわ私のは、何て事無いわよ?家ですぐ撮れそうだし・・・」

 

杏「えー?気になる教えて教えて!」

 

京平「俺も気になるな。なあ瑠璃教えてくれるか?」

 

瑠璃「じ・・・・・自分の・・・・・飛びっきりの笑顔・・・・・」

 

杏と牡丹は呆れてるかのような顔をした。

 

瑠璃「そう言えば、京平君や大吾と総一は何なの?」

 

京平「俺は、2人の新しいフレンドだ。」

 

大吾「何か俺のは、幸福の花と2ショットだったな。」

 

総一「確か俺は、花園と一緒に撮るって書いてるけど、これ巫山戯てるだろ。」

 

牡丹「ヒバリさん!私で良かったら何でも協力します!」

 

杏「私も!」

 

瑠璃「1人で撮れるって!」

 

そこにこっそり見てる2人が顔を出した。響と蓮だった。新聞を読んでるのを見せ掛けて見ている。

 

牡丹「そんな事仰らず、明日はお休みですし、皆で集まりませんか?」

 

杏「賛成!」

 

瑠璃「・・・・・・分かったわよ。」

 

杏「あれ?ケーキ来ないね。」

 

そしてやっとケーキが来て6人が食べる。そして会計を済ませて帰る。

 

瑠璃「じゃあ13時に学校近くの公園で集合。」

 

牡丹「はい。待ち遠しいですね。」

 

杏「いっぱい遊ぼ!」

 

瑠璃「目的は悪魔で宿題でしょ?」

 

大吾「遅れそうな場合は連絡してくれよ。」

 

 

 

 

 

 

そして6人が去った後。

 

響「聞いたかレン?」

 

蓮「ごめん、聞いてない。」

 

響「ラッキーアイテム探しだと?そんな事をされたら響達が1番不幸と言う事になってしまうではないか!」

 

新聞をビリビリ破った響と新聞を置く蓮。

 

蓮「1番が良いんじゃなかったの?」

 

響「目に見える形の順位で無ければ意味なんて無い!レン!明日彼奴らの後を付けるぞ!」

 

蓮「えー?」

 

だが蓮はやる気無さそうな表情を表した。

 

響「面倒臭そうな声を出すなー!と言うか、たまには、ひ、響と、休日を過ごしてくれたって良いだろ?幼馴染みなのだから・・・」

 

蓮「だからこそ面倒いだけどね。あれもあるし。」

 

響「そう言う事を言うな!」

 

木の上を見ると、鳥達がイチャイチャしている。

 

蓮「分かったよ。ほらこっち。」

 

響「・・・・」

 

 

 

 

 

 

その夜、瑠璃は部屋でデジカメを用意していた。

 

瑠璃「デジカメは、パパのがあったけど、うーん・・・」

 

今度は服を選ぶ。

 

瑠璃「探し物をするんだから、動き易い服?それとも、折角の休日だし、あんまり着てない、取って置きのワンピースを。はっ!デートじゃないんだから!」

 

ベッドに伏せる。

 

瑠璃「悩み過ぎよね・・・私ったら・・・友達と休日に会うなんて、久し振りなんだもの・・・4時間経過・・・」

 

 

 

 

 

 

同じ頃牡丹の部屋。

 

メイド「牡丹様。明日のお召し物でございます。」

 

牡丹「何時もありがとう。」

 

メイドが用意してくれた服を早速試着する。だがしかし。

 

牡丹「少しきついみたい・・・もしかして・・・太った!?」

 

メイド「おやまあ、申し訳ございません。さゆり様の服が混ざっておりましたね。」

 

牡丹「さゆちゃんの。良かった・・・」

 

さゆりと言う名前は、牡丹の妹の事である。

 

 

 

 

 

 

同じ頃杏の部屋では、杏が服を試着してる。杏の母である桜も部屋に居る。

 

杏「どうかな?変じゃない?」

 

桜「とっても似合ってるわ!後10着位用意しておけば良いかな?」

 

杏「え?」

 

桜「ううん、ヒバリちゃんと牡丹ちゃんと総一君だっけ?良い友達出来て良かったね。」

 

杏「うん!」

 

その後桜は、杏の服を10着用意した。

 

桜「鶴折っちゃおうかな〜?」

 

 

 

 

 

 

そして翌日の12時55分。瑠璃と大吾と総一が公園に来た。既に牡丹が待っていた。

 

牡丹「ヒバリさーん!大吾さーん!総一さーん!こっちです!」

 

瑠璃「ごめんなさい、準備に時間が掛かっちゃって。」

 

大吾「悪い牡丹、待ち疲れたか?」

 

牡丹「問題ありません。」

 

すると牡丹は、瑠璃の私服を見る。瑠璃の私服は、白と黄色のグラデーションの可愛らしいワンピースを着てる。

 

瑠璃「な、何?」

 

牡丹「可愛らしいお洋服ですね。」

 

瑠璃「あ、ありがとう・・・」

 

総一「そう言う久米川のコート、めっちゃ高そうだな・・・」

 

牡丹「あ、あの、恥ずかしながら私、まだ自分で服を買った事が無くて。何か見るに堪えない醜い部分がありましたら。」

 

瑠璃「そ、そんな事無いわ。可愛いわよ。」

 

大吾「そうそう。牡丹はそのコートを着ても可愛いぞ。」

 

牡丹「ありがとうございます。」

 

瑠璃「はなこと京平君は、まだみたいね。」

 

 

 

 

 

 

集まってる4人を物陰からこっそり見てる響と蓮が居た。

 

響「なんだ、まだ2人足り無いではないか。」

 

蓮は立ったまま寝ていた。

 

響「レン!起きろ!」

 

蓮「あ、暖かくてつい・・・」

 

すると何処からか猫の鳴き声が聞こえた。蓮の足元を見ると、猫達が蓮の足にしがみ付いてた。

 

響「うわぁー!!レンに触れるなー!」

 

猫達を引き離す響。江古田蓮、不幸タイプ『女難』。

 

 

 

 

 

 

すると牡丹のスマホに着信音が鳴った。杏からの電話だった。

 

牡丹「はなこさんからです。もしもし?」

 

電話に出る牡丹。杏は家から電話している。服はビショビショに濡れてた。

 

杏「ごめーん、念の為朝の8時に家を出発したんだけど、マンホールに落ちたり、川に落ちたりして、もう10回位家に戻って来てるの・・・宿題先に始めてて・・・」

 

通話終了。

 

牡丹「だそうです。」

 

瑠璃「まあ、予想出来た事よね。」

 

すると今度は大吾のスマホに着信音が鳴った。京平からの電話だった。

 

大吾「あれ?京平か?どうした京平?」

 

電話に出る大吾。京平は何故か女子達から追い掛け回されてた。

 

京平「あ、大吾?悪いな。俺今女子達から遮ろうとするのに夢中になってるんだ。だから先に始めてくれるか?終わったら連絡する。じゃあな。」

 

通話終了。

 

大吾「だそうだ。彼奴現在女子達から絶賛逃走中だ。」

 

総一「女子達からって、ある意味幸せじゃねえのか?」

 

牡丹「どうしましょう?」

 

瑠璃「時間も限られてるし、とりあえず、1番厄介なはなこの宿題の情報でも集めておきましょう。」

 

牡丹「はい!」

 

総一「じゃあ宿題スタート!」

 

4人は出発した。

 

響「もう動き出した!そんなに大変なアイテムなのか?レン行くぞ!」

 

だが蓮は猫達に囲まれて幸せそうに寝ていた。

 

響「だぁー!またかー!」

 

また猫達を蓮から引き離す響。引き離した後、急いで追い掛ける。また猫達が蓮を追い掛ける。

 

響「こっち来んニャ!」

 

 

 

 

 

 

4人は商店街内を歩いてた。イカ焼きを買って食べ歩きする。次は花屋で情報を集める。響が電柱の後ろから隠れながら覗いてる。蓮はまた寝てる。今度は違う花屋。情報は得られなかった。牡丹はクラクラしながら倒れた。次はまた違う花屋。すると瑠璃は後ろを見る。響と蓮は気付かれたかのように隠れるが、瑠璃はあの看板を見付けただけだった。

 

瑠璃「また会えた・・・」

 

 

 

 

 

 

次もまた別の花屋。響と蓮は駄菓子屋に隠れてる。蓮は何のアイスにするか選んでる。

 

響「もう4軒目だぞ・・・花屋ばかり狙って何をしてるんだ・・・」

 

花屋「暁の門?幸福の花・・・ごめんなさい、分からないわ。」

 

瑠璃「そうですよね・・・」

 

大吾「すみませんわざわざ。」

 

花屋「あ!でもこの町の花の事なら詳しい人が居るわよ。」

 

瑠璃「本当ですか!?」

 

すると花屋は地図を渡した。

 

花屋「3丁目の梅お婆ちゃん。植物園で花の飼育を担当してたの。何時も日向ぼっこしてるから聞いてみたら?」

 

4人「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

4人は急いでその公園へ向かった。

 

響「走り出したぞ!」

 

蓮はアイスを買って食べてた。

 

 

 

 

 

 

???「わぁ〜!美味しそう!」

 

 

 

 

 

 

突然誰かの声が聞こえた。横を見ると、蓮のアイスを見て美味しそうに見つめる杏が居た。

 

響「バレたーーーーー!!」

 

蓮「一口食べる?」

 

杏「良いの!?」

 

響「そんなの許さん!じゃない!逃げるぞ!」

 

2人は一瞬で杏から逃げた。

 

響「そうやってレンは何時も何時も!」

 

杏「デート?」

 

走り続ける響に引っ張られる蓮。

 

響「なんとかまいたようだな!」

 

だがしかし、またさっきの駄菓子屋に戻って来た。杏が立っていた。

 

響「何故!?お前!さては忍びか!?」

 

杏「え?ずっとここに居たよ?」

 

蓮「響のあれで、元の場所に戻って来ちゃったんだよ。」

 

響「何!?」

 

キョロキョロ見回す響。

 

杏「ねぇねぇ!2人で遊んでたの?」

 

響「っ!(響の企みに気付いて無いのか!)」

 

蓮「いや、そう言う訳じゃ・・・」

 

響「その通りだ!分かったらさっさとあっちへ行け!」

 

杏「そっか、折角会えたから皆一緒に遊べたら良いと思ったんだけどな〜。」

 

響「お前達と?お断りだ!」

 

猫「にゃー!」

 

杏「ニャンニャン!」

 

蓮の足元に猫が座っていた。

 

響「しまった!奴らか!」

 

後ろをみると、白猫の大群が迫って来た。

 

杏「ニャンニャンだー!」

 

白猫の大群に向かって杏が走り出した。だがしかし、一瞬にして白猫にボコられた。その白猫達は蓮にしがみ付いた。

 

杏「大胆・・・」

 

響「レンにくっ付くな!」

 

蓮「ごめんよ。響が五月蝿いから、言う事を聞いてくれないか?」

 

言う事を聞いた白猫達はその場を去った。だが今度は黒猫が迫って来た。

 

杏「あ!」

 

だがしかし、黒猫にまたボコられた杏。

 

杏「これまた大胆・・・」

 

響「くっ!キリが無い!」

 

蓮を引っ張って逃げる響を追い掛ける黒猫を追い掛ける杏と言う可笑しな鬼ごっこが始まった。

 

蓮「世紀末・・・」

 

走ってる途中で猫達に追い詰められてしまった。響は蓮を庇う。

 

響「か、囲まれた!この泥棒猫共め!」

 

猫達はジリジリと近寄る。すると猫達の目が光りだした。

 

杏「ニャンニャンだ!ニャンニャンがいっぱいだよー!」

 

標的を杏に変えた猫達は、杏に攻撃を開始した。響と蓮は呆然と見ていた。そして猫はその場を走ろ去った。杏はボコられて倒れた。

 

蓮「大丈夫?」

 

杏「うん!慣れてるし!」

 

響「こんな事に慣れてるのか・・・無理な奴だな・・・」

 

杏「そんな事無いよ!ちょっと触れたし!えへへ〜!」

 

響・蓮「ちょっと?」

 

杏「あ!ヒバリちゃーん!」

 

遠くで4人を見付けた。

 

響「何!?尾行だ!」

 

杏「アンパンと牛乳ですか?」

 

 

 

 

 

 

その頃4人は公園に居る梅お婆ちゃんに尋ねる。

 

梅婆ちゃん「暁の門に咲く、幸福の花。」

 

牡丹「ご存知では無いでしょうか?」

 

梅婆ちゃん「検討は付く。」

 

瑠璃「教えて貰っても。」

 

梅婆ちゃん「嫌じゃ。」

 

大吾「何!?」

 

梅婆ちゃん「最近花を粗末に扱う者多くてなぁ。」

 

瑠璃「私達はそんな事は!ただ写真に収めるだけです!」

 

梅婆ちゃん「プイ!」

 

だが梅婆ちゃんは認めない。総一は小声で大吾に話す。

 

総一「なぁ大吾、このババア殴って良いか?」

 

大吾「やめとけ。」

 

牡丹「気難しい方とは聞いてましたが。」

 

 

 

 

 

 

杏「ヒバリちゃん!牡丹ちゃん!大ちゃん!総ちゃん!」

 

茂みから杏が顔を出した。

 

 

 

 

 

 

瑠璃「は、はなこ!」

 

総一「花小泉!やっと来たか!」

 

杏「遅れてごめんね!」

 

牡丹「ご無事で何よりです!」

 

瑠璃「公衆電話からでも、牡丹の携帯に連絡くれれば良かったのに。」

 

杏「そうしようと思ったんだけど、こっちへおいでよー!」

 

響「呼ぶなー!」

 

隠れてる2人を呼んだ。

 

瑠璃「あなた達!」

 

杏「ずっと一緒だったんだよ!」

 

響「こ、この鈍臭い女が町で彷徨っていたから保護してやっていただけだ!」

 

総一「出た方向音痴女!」

 

響「だから違う!」

 

梅婆ちゃん「私はもう行って良いかね?」

 

瑠璃「あ!待って下さい!」

 

ベンチから立ち上がり歩こうとするが。

 

梅婆ちゃん「おっと!?」

 

杖を落としてしまった。落ちた杖を蓮が拾って梅婆ちゃんに返した。

 

 

 

 

 

 

蓮「どうぞ。」

 

 

 

 

 

 

すると梅婆ちゃんは蓮を見て心を奪われた。すると木から3羽の小鳥が蓮にくっ付いた。すると後ろから光が現れた。梅婆ちゃんは天使だと思った。

 

梅婆ちゃん「て、天使様ー!」

 

瑠璃「様子が可笑しいわね・・・」

 

牡丹「ええ、丸で操られてるような・・・」

 

響「くっ、またか・・・」

 

大吾「また?お前心当たりでもあるのか?」

 

響「レンは子供の頃から特異体質なのだ。一言で言うなら、それは・・・」

 

梅婆ちゃん「この方の友人と言う事なら仕方無い!特別に教えてやろう!幸福の花の場所を!」

 

大吾「あっさり!?」

 

梅婆ちゃん「マイスイートエンジェル!」

 

 

 

 

 

 

こうして梅婆ちゃんから教えて貰った通りにその場へ向かう。響と蓮はまたこっそり追い掛けてる。だがその途中。

 

杏「あ、そう言えば、京ちゃんは?」

 

牡丹「そう言えば、遅いですわね。」

 

すると後ろから女子達の声が聞こえた。

 

4人「ん?」

 

響「何だ?」

 

後ろを見ると、京平が女子達に追い掛けられてこっちに逃げて来た。

 

京平「おーい!」

 

総一「京平!」

 

京平はそのまま7人を通り過ぎて走り去り、角を曲がった。女子達も角を曲がった。

 

瑠璃「本当に逆ナンされてるわね・・・」

 

牡丹「凄いですね。」

 

 

 

 

 

 

そして京平が戻って来た。

 

京平「あ〜!逃げ切れた。」

 

大吾「お前さっきどうやって振り切ったんだ?」

 

京平「角を利用して遮ったんだ。それでどうだ?宿題は順調か?」

 

総一「今目的地に向かってる所だ。」

 

京平「お!もうそこまで来たのか!じゃあ行こうぜ!」

 

響「彼奴、女子から逃げてるのか?」

 

 

 

 

 

 

そして再び目的地に向かう。石階段を登り、岡の上を登る。牡丹は疲れ果ててる。

 

瑠璃「幸福の花は、岡の上の植物園に。確かに、花は沢山ありそうだけど、形までは教えて貰えなかったし、まだ骨が折れそうね。」

 

牡丹「私も折れそうです・・・」

 

瑠璃「折れる前に休んでね。」

 

大吾「誰か助けてやれよ!」

 

総一「久米川!」

 

大吾と総一が牡丹を担ぐ。

 

杏「ねぇ、2人の宿題の写真はもう撮ったの?」

 

瑠璃「まだだけど。大吾と総一もまだ撮ってないわ。」

 

杏「じゃあ、ずっと私の手伝いをしてくれてたの!?ありがとう!」

 

瑠璃「ああ!!」

 

急に瑠璃に抱き付いた杏。牡丹が写真を撮った。

 

瑠璃「何してるの牡丹?」

 

牡丹「ヒバリさんの飛びっきりの笑顔のシャッターチャンスだと思いまして・・・」

 

瑠璃「だから!私のは気にしなく良いってば!!」

 

杏「私も撮りたい!」

 

デジカメで撮ろうとするが、反応は無し。

 

杏「あれ?」

 

大吾「来る時川に落ちたと聞いたが・・・」

 

京平「なら壊れるのは当たり前だろ!」

 

杏「あ、そうだ。」

 

瑠璃「写真撮れたら、後でデータ渡してあげるわよ。」

 

京平「所で、何でお前らがここに居るんだ?」

 

後ろに響と蓮が立っていた。

 

響「行く道が同じだけだ!勘違いするなよ!この響がお前等と一緒に遊びたい訳が無い!」

 

京平「あっそ、もし巫山戯たら帰れよ。」

 

響「な!?」

 

6人は目的地へ再び歩き出した。

 

瑠璃(この前からやけに突っ掛かって来るのよね・・・私何かしたかしら?)

 

杏「あ!見えたよ!」

 

そして岡の上の植物園に到着した。

 

響「おお!」

 

蓮「綺麗だね。」

 

杏「色んな花いっぱい咲いてるね!お!この花は?」

 

黄色の花を見付けた。

 

瑠璃「酢漿草(カタバミ)よ。」

 

京平「花言葉は『輝く心』『喜び』『母の優しさ』だ。」

 

杏「へぇ〜!詳しいね!幸福の花ってやっぱり幸せっぽい形だよね?四つ葉のクローバーとか?」

 

瑠璃「それは葉っぱでしょ?花言葉で言えば、鈴蘭が近い気がするけど・・・」

 

京平「確か鈴蘭は『再び幸せが訪れる』『純粋』『純潔』『謙遜』の花言葉があるから、俺もそのような気がするな。」

 

瑠璃「でもそんな簡単な訳無いし。」

 

牡丹「す、すみません・・・骨は無事ですが・・・寿命を大分縮めてしまったみたいで・・・少し休憩して・・・」

 

瑠璃「すぐに休んで!」

 

大吾と総一に支えられた牡丹がやっと到着して、すぐに休む。瑠璃が腕時計で時刻を見る。

 

瑠璃「もう16時。閉園時間は18時らしいから、余裕は無いわね。まずは暁の門を見付けないと。山頂の門は、違うわね。」

 

 

 

 

 

 

その頃響と蓮は展望台から4人を見てる。

 

響「こんな状況になってしまったが、響の目的は変わらん!お前を幸せになどさせるものか!」

 

その後杏と瑠璃と京平で暁の門を探す。大吾と総一は牡丹と一緒に休んでる。蓮は草の上で気持ち良さそうに寝てる。杏と瑠璃は花を眺めてる。すると蜂が出て来た。

 

 

 

 

 

 

そして夕方になってようやく牡丹が回復した。

 

瑠璃「元気になった?」

 

牡丹「お陰様で。すっかり日が暮れてしまいましたね。」

 

瑠璃「そうね、ちょっとマズイかも・・・」

 

京平「でもこの後どうやって探すんだ?このまま無かったら洒落になんねえぞ?」

 

すると何処からか光が照らし出された。

 

杏「ん?あ!見て皆!」

 

5人は杏が指差した方を見ると、上にある鐘の門が光輝いてた。

 

牡丹「暁の門・・・」

 

杏「きっとそうだよ!」

 

総一「本当にあったんだ・・・」

 

大吾「と言う事は、幸福の花はあそこにあるって訳だな!」

 

瑠璃「そうね、行きましょ!」

 

 

 

 

 

 

6人は暁の門へ向かう。響と蓮も付いて来てる。

 

牡丹「フラワーメイズと書いてありますね。人気のデートスポットみたいです。」

 

京平「確かに園内に花が大量に咲いてるな。デートに相応しい。」

 

杏「ここを抜ければあの門?」

 

牡丹「そうみたいですね。」

 

杏「よし!行こう!」

 

瑠璃「ええ!」

 

6人がフラワーメイズに入った。

 

響「我々も行くぞ!」

 

2人も入った。フラワーメイズの中は、花のトンネルがあった。

 

杏「綺麗〜!」

 

牡丹「幻想的な場所ですねー。」

 

瑠璃「はぐれないように注意してね。」

 

杏「はーい!」

 

京平「もうこれ、トンネルよりアートだな。」

 

総一「はぁ・・・」

 

大吾「どうした総一?何か不満でもあるのか?」

 

総一「そう言う訳じゃなくて、お前ら何時まで尾行してるんだ?」

 

後ろでは、響と蓮が付いて来てる。

 

響「ひ、響はたまたまレンとロマンティックな場所を歩きたいと思っただけだ!」

 

総一「嘘言っても無駄だ。お前ら俺達の手柄を横取りしようと企んでんだろ?」

 

響「う、うるさい!あ!あっちへ行ってみよう!」

 

蓮を引っ張って右の道を歩く。

 

響「このままでは我々が1番不幸に、何か良い点は無いかレン?・・・・ん?レン?」

 

だが何故か蓮の姿が何処にも無かった。察した響は恐怖を感じた。

 

響「レン!何処だー!?レン!レン!何処だーーーーー!!!」

 

このフラワーメイズは、迷路になっていた。響は1人怖がっていた。恐怖のあまり泣いてしまった。

 

響「響を・・・1人に・・・するな・・・」

 

だがその時。

 

 

 

 

 

 

杏「見付けた!」

 

響「うわぁー!?」

 

茂みの中から杏が顔を出した。

 

 

 

 

 

 

杏「えへへー!」

 

響「お前どうして!?」

 

杏「やっぱり、皆で一緒に歩きたいなって思って。」

 

響「え・・・?」

 

すると杏は、茂みから抜け出そうとするが。

 

杏「あれ?」

 

響「どうしたのだ?」

 

杏「えへへー。抜けない。」

 

抜け出せない状態になってしまった。

 

響「は?」

 

杏「どうしよう・・・」

 

 

 

 

 

 

響は杏を掴んで強引に抜け出させようとする。そしてやっと抜け出せた。

 

 

 

 

 

 

杏「えへへー。一生抜けないかと思ったよ!」

 

それを蓮が隠れて見てた。

 

響「これで貸借り無しだからな。」

 

杏「え?えへへー!」

 

響「全くお前と一緒だとろくな事が無いな。」

 

杏「もしかして迷ってた?」

 

杏は満足そうに笑った。その後2人を尾行する。

 

響「別に響が一緒に行きたい訳じゃ・・・」

 

 

 

 

 

 

杏と響は、5人と合流した。

 

牡丹「来ました!」

 

杏「ごめんね!また待たせちゃって。」

 

瑠璃「別に良いわよ。バラバラに行動するのも変だしね。」

 

蓮「やあ。」

 

後ろから蓮が響を呼んだ。

 

響「レン!何処に行っていたのだー!」

 

そしてフラワーメイズを抜けた先は、花の大地が広がっていた。

 

大吾「こいつは凄いな!」

 

京平「また幻想的な世界に迷い込んだな俺達。」

 

牡丹「これはまた美しいですわねー。」

 

瑠璃「ここまで来たんだから、絶対に幸福の花を見付けるわよ!」

 

杏「うん!」

 

そして幸福の花探しもラストスパートに差し掛かった。すると響は何かを見付けた。それと同時にアナウンスが鳴った。

 

アナウンス「間も無く閉園時間です。本日は御船植物園にお越し頂きありがとうございました。」

 

牡丹「あらまぁ・・・」

 

総一「もうタイムアウトかよ・・・」

 

瑠璃「もうちょっとだったのに・・・」

 

何故か響は何かを戸惑っていた。

 

杏「ダメか・・・」

 

京平「仕方無い、諦めるか・・・」

 

響「クックック!無様だな!お前達が罰ゲームの宿題をしている事は最初から分かっていた。万が一ラッキーアイテムを手に入れそうになったら邪魔してやるつもりだったな〜。響が手を下すまででも無かったな!」

 

牡丹「まぁ。」

 

瑠璃「そう言う魂胆だったなの。」

 

響「お、怒らないのか?」

 

大吾「呆れてるだけだ。」

 

響「な!?」

 

杏「今日はヒバリちゃんとぼたんちゃんと京ちゃん達だけじゃなくて、響ちゃんと蓮ちゃんと一緒に遊べたから、楽しい1日だったよ!」

 

響「・・・・・・・カメラを貸せ!」

 

牡丹「どうぞ。」

 

響にカメラを貸す牡丹。

 

響「お前らのもぬけずらを響が写真に収めておいてやる。」

 

そして杏達3人を写真に収めた。そしてカメラを牡丹に返した。すると京平が、デジカメで自分と響と蓮の3ショットをこっそり自撮りした。

 

響「帰るぞレン。」

 

蓮「ああ。」

 

響と蓮は帰って行った。

 

瑠璃「全く、どうせならタイマーで8人撮れば良かったのに。」

 

杏「あ!」

 

牡丹「またいくらでもそう言う機会はあると思いますよ。クラスメイトですから。」

 

杏「そうだね!」

 

すると総一は杏と瑠璃と牡丹の3人をデジカメで撮った。

 

総一「これこそまさに花園なのかもな。」

 

大吾「ちょっと京平、俺を撮ってくれるか?あれと2ショットしたいんだ。」

 

京平「OK分かった。撮るぞー。」

 

大吾のデジカメで大吾を撮った京平。響と蓮は帰る途中、蓮が響を見て微笑んだ。

 

響「な、何だ?」

 

蓮「何でも無いよ。」

 

響「何でも無いなら笑ったりはしないだろ?何なのだ?」

 

蓮「別に。」

 

響「何なのだったら何なのだ!」

 

蓮「しつこいなー。」

 

 

 

 

 

 

翌日。6人はカメラと写真を持って職員室に入った。

 

小平先生「それでは、幸福の花は見付からなかったと。」

 

杏「はい・・・」

 

牡丹「惜しい所までは行ったのですが、暁の門の写真は撮ったので。何とかお目溢しを。」

 

カメラを受け取った小平先生が画像のファイルを見ると。

 

小平先生「あら!撮れているじゃないですか。」

 

3人「え?」

 

小平先生「本当は暁の門と言うだけあって、日の出に見つけ易い物なのですが、夕方の日の入りに見付ける事が出来るとは、ついてましたね。」

 

カメラの画像を見る。

 

瑠璃「これが、幸福の花?」

 

杏「響ちゃんが撮ってくれた写真だ!」

 

瑠璃「あの子・・・」

 

小平先生「それに、雲雀丘さんの笑顔も、久米川さんの友達との思い出もしっかり写っていますし。この1枚で、3人の宿題はクリアと言う事にしましょう。素晴らしい休日を過ごせたと言う事で大変良かったですね。」

 

3人「はい!」

 

小平先生「それに小川君達の写真もしっかり撮れてますし。今回の6人の宿題はクリアですね。」

 

京平「よっしゃクリア!」

 

大吾「チャンスを見逃さなくて良かったぜ。」

 

総一「さあ!この調子で幸せを掴むぜ!」

 

その夜、杏と牡丹と瑠璃は、響が撮ってくれた写真を飾る事にした。幸福の花、牡丹の友達との思い出、瑠璃の飛びっきりの笑顔がしっかりこの1枚に写ってた。

 

「END」




    キャスト

 小川京平:内田雄馬

 吾野大吾:八代拓

 豊島総一:仲村宗悟

 花小泉杏:花守ゆみり
雲雀丘瑠璃:白石晴香
久米川牡丹:安野希世乃
  萩生響:山村響
 江古田蓮:吉岡茉佑

 小平先生:原由実
 花小泉桜:儀武ゆう子
 梅婆さん:新井里美
  飼い主:野口瑠璃子

やっと最新話投稿出来ました。昨日までの9日間連続出勤で疲れ果てました・・・(笑)

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