牡丹「お弁当?」
京平「何かあるんですか?」
小平先生「明日は1日、幸福実技学園外授業として、近くの小山に開運オリエンテーリングに行きます。」
瑠璃「開運?」
杏「オリエンテーリング!?」
瑠璃「良い?ちゃんと付いて来るのよ。」
その日の夜、杏は部屋でワクワクしていた。
杏「遠足~。遠足~。バナナ♪」
そして牡丹は。
牡丹「ありがとー。」
メイド長が用意してくれた準備物を確認する。
牡丹「えっと〜、他は〜。」
そして響は、部屋を暗くしてクッキーの本を読んでた。蓮は部屋で寝ていた。
その頃京平は部屋で遠足の事で悩んでた。
京平「遠足で逆ナンされませんように。」
そして大吾は部屋で湿布を貼っていた。
大吾「明日に備えて体調を良くしねえとな。」
その頃総一はベッドに寝転がっていた。
総一「何か明日の遠足疲れるイメージが湧くけど・・・」
その頃瑠璃は弁当の材料を確認していた。
瑠璃「開運オリエンテーリングねぇ、にしてもお弁当の材料買い過ぎたかしら?」
そしてチモシーは暗い部屋で何かをしていた。
そしてオリエンテーリング当日。小山付近に到着した。
小平先生「この小山にはいくつもパワースポットが点在しています。」
女子生徒達「パワースポット?」
小平先生「今日はそのチェックポイントを巡り皆さんに運気を溜めてもらいます。」
瑠璃「運気ねぇ。」
総一「随分とスピリチュアルだな。」
小平先生「私1人で不幸な皆さんを引率するのは大変なので、今日は助っ人に。」
すると木の上から何かが降りて来た。
チモシー「やあチモシーだよ!」
降って来たのはチモシーだった。しかも金色に輝いてる。
チモシー「今日は金色の開運バージョンで登場なのだよ!」
杏「うわぁー!ピカピカチモシー!」
瑠璃「金なのに何でこんなに安っぽいのかしら?」
チモシー「3倍速いーーーーつもりだよ!」
総一「チモシー、今のお前売ったら高い価値付くか?」
チモシー「僕を売っても意味ないよー。」
小平先生「チモシーったら無駄に動くと化けの皮が、じゃなくて金が剥がれますよ?」
チモシー「えへへ〜、それじゃあ早速スタートの順番をーーーくじで決めるよ!」
杏「わーい!やるやるー!」
だが引いたのはビリだった。
杏「伊達じゃない・・・」
京平「今度は俺が引く。」
引いたのは同じくビリだった。
京平「何故だ・・・」
響「お前達は不幸過ぎて最早カウントしない!我々が一番最後の出発のチームだ!じゃあな!」
響と蓮が出発した。
瑠璃「予想してたとは言え、やっぱり最後・・・」
杏「ごめんね・・・」
牡丹「気にしないで下さい。」
京平「何故ビリが2つ入ってたんだ?」
大吾「分かんねえ。」
チモシー「じゃあビリチーム達。僕が後ろから付いて行って皆の事あったか~く見守るからね。」
総一「きめぇ。」
瑠璃「何か、色々嫌な予感が・・・」
チモシー「君を笑いに来た。」
総一「うぜぇ。」
そして6人も出発する。
杏「うわ~。凄いぽかぽか~!」
瑠璃「そうね。」
杏「気持ち良いね!」
総一「確かにこんな長閑な天気も良いな。」
牡丹「ち・・・下さい・・・」
瑠璃「ん?」
牡丹「皆さん・・・お待ち下さい・・・がくっ。」
瑠璃「大丈夫!?」
総一「久米川、俺が背負ってやるから少し休め。」
牡丹「ありがとう・・・ございます・・・」
総一が牡丹を背負う。
響「現在地・・・ロスト・・・」
当たり前のように迷ってしまったこの2人。
総一が牡丹を背負い、京平が牡丹のバッグを背負う。
牡丹「坂道は苦手なもので・・・京平さん申し訳ありません私のバッグを・・・」
京平「気にするなよ。重い荷物を持つのは男の仕事だからな。」
瑠璃「それは良いけど本当に大丈夫?」
牡丹「皆さんとの輝かしいイベントの思い出に食い込めないくらいなら、無理に参加して息絶えた方がマシです!」
総一「久米川がまたネガティブモードを発動したな。」
瑠璃「うん。無理しないでね。」
杏「うわー!可愛いー!こんな所にも猫ちゃん居るんだね!」
大吾「黒猫が行進してる!?」
瑠璃「黒猫・・・!?しかも団体で・・・」
牡丹「ああ!靴紐が!何故急に両足とも・・・」
両方の靴紐が解けてしまった。
総一「何故!?」
瑠璃「靴紐・・・」
牡丹「こんな事もあろうかと予備の紐を!京平さん!バッグの中に予備の紐を!」
京平「あ、ああ分かった!」
牡丹のバッグから予備の紐を探る。すると。
京平「ん?おい牡丹、この茶碗割られてるぞ?」
バッグから真っ二つになった牡丹の茶碗が出て来た。
牡丹「ああ!愛用してるお茶碗が真っ二つに~・・・」
瑠璃「不吉過ぎる・・・」
大吾「埒があかない!黒猫から遠ざけるぞ!」
その後黒猫達から遠ざけて進む。
瑠璃「はぁ・・・本当に開運なんてするのかしら・・・」
大吾「まだまだこれからだ。諦めたら何も無い。」
杏「ヒバリちゃん。ねぇ分かる?ヒバリの鳴き声だよ!嬉しいな〜!こんな近くで聞けるなんて!」
耳を澄ますと雲雀の鳴き声が聞こえた。
京平「本当だ!これは運が付いてる気がするな。」
瑠璃「まぁ開運するかどうかはさておき折角なら気持ち良く行きましょう。」
牡丹「そうですね。」
杏「うん!」
牡丹「総一さん、降ろして良いですよ。」
ゆっくりと牡丹を降ろす。
総一「大丈夫か?あんま無理するなよ?」
牡丹「はい。」
杏「あ!吊り橋だー!」
吊り橋へ走る杏。
牡丹「はなこさん!」
瑠璃「はなこ!」
大吾「おいやべえ感じがするぞ!」
吊り橋を渡ろうとするが、吊り橋の板が壊れた。
瑠璃「はなこ!」
大吾「今行くぞ!」
チモシー「僕の出番だよーー!!」
危機を見たチモシーが駆け付けるが、石に躓いてしまった。
チモシー「これが、若さか・・・」
そしてチモシーは谷底へ落ちてしまった。
総一「チモシーがクワトロの如く修正されたな。」
瑠璃「はなこ!大丈夫!?」
大吾「今助けるぞ!動くなよ!」
杏「大脱出・・・」
そして無事杏を救出成功。チモシーは川に落ちて浮いてる。
牡丹「間一髪でしたね・・・」
瑠璃「あなたは橋と相性悪いんだから!」
京平「咄嗟に行動するなよ!」
杏「そうなの!?」
瑠璃「ほら・・・繋いでたら危なくないでしょ?行くわよ」
杏「うん!」
瑠璃の手を繋ぐ杏。
牡丹「微笑ましい光景ですね〜。」
大吾「瑠璃の奴、頼もしくなったな。」
杏「ぼたんちゃんはこっち!」
牡丹「あ・・・はい!」
杏の右手を牡丹が繋ぐ。
杏「ヒバリちゃんってば心配性だな〜!」
瑠璃「あなただからよ。」
総一「微笑ましい3人だな〜。」
京平「じゃあ俺達も行くか。」
響「こら!!手を繋いで通せんぼするな!」
後ろに響と蓮が立っていた。
杏「あ!響ちゃんと蓮ちゃん!」
蓮「やあ。」
瑠璃「何で私達の後ろに」
総一「また迷子か?」
響「うるさい!」
杏「ねぇねぇ!2人も一緒に!」
響「断る!」
すると橋が揺れだした。
響「何だ!?」
なんと猿がナイフを持って吊り橋を支える縄を切ろうとしていた。
瑠璃「猿!?」
大吾「何やってんだあの猿共!」
杏「凄〜い!お猿さんがナイフ使ってる!」
牡丹「まぁ器用な。きっと誰かの落とし物を拾ったんですね。」
京平「呑気に関心してる場合か!ってかあのナイフ誰の落し物だ!?」
響「レンに反応しないと言う事はメスではないようだな。」
すると吊り橋が激しく揺れた。
瑠璃「言ってる場合じゃないでしょ!走るわよ!」
全員が走り出す。途中で牡丹が倒れたが、蓮が牡丹を持って走り出す。
響「あ!ずるいぞ!」
その逆方向で、猿達が何かを持っていた。
瑠璃「一体何なの・・・?」
その頃猿は持ってた何かを開けた。それは杏のお弁当だった。弁当を食べようとした時、猿は何か視線を感じた。後ろを見ると。
そして全員は。
チモシー「おーい!」
小平「あなた達で最後ですね。何処かで不運な目に見舞われてましたか?」
杏「いえ。とっても楽しかったです!」
響「響達は巻き込まれただけだ!」
瑠璃「はぁ・・・」
小平先生「それと、誰か1人足りないような気がしませんか?」
7人「え?」
瑠璃「大変・・・京平君が居ない・・・」
なんと京平の姿が無かった。
杏「京ちゃんが居ない!」
牡丹「もしかしたら、さっきの吊り橋で・・・」
小平先生「仕方ありません。無事に帰って来れたら良いですが、帰って来れなかったら皆さんと捜索しましょう。」
大吾「京平、何処に居るんだ?」
総一「今は無事を祈ろう。」
小平先生「さあ、この丘の向こうが開運第一チェックポイントですよ。」
丘の上に行くと。
杏「うわぁー!綺麗ー!」
花畑が広がっていた。
小平先生「ここで運気をいただきつつランチにしましょう。」
そして皆でランチを頂く。
杏「凄い綺麗だねー!この山昔から登りたかったんだー!」
バッグの中を探る。
杏「あれ?」
牡丹「どうしました?」
杏「ない・・・お弁当が・・・ちゃんと巾着に入れて持って来たのに・・・」
なんと杏のお弁当が無くなってた。
瑠璃「何処かで落とした?」
弁当は猿に食べられたと思ってる。すると杏はフラフラしながら歩き出した。
牡丹「はなこさん、何処へ?」
杏「ちょっと食べられる野草を・・・」
瑠璃「やめなさい!」
大吾「杏が飢えた!?」
すると1つの野草を見付けた。
瑠璃「それは毒草!」
総一「食うな!」
今度はキノコを見付けた。
瑠璃「それは毒キノコ!」
大吾「食うな!マリオだったら小ちゃくなるけど!」
牡丹「お詳しいですねヒバリさん。」
瑠璃「両親の仕事絡みで詳しくなっちゃっただけよ。」
食べ物が無くなった杏は泣いてしまった。
瑠璃「もう草なんか食べないで。ほら。一緒に食べましょう。」
牡丹「私のお弁当も是非。」
大吾「俺の弁当も分けてやるよ。」
総一「早くお前の腹を満腹にしねえとな。」
杏「皆・・・ありがとう・・・」
5人「いただきまーす!」
杏「ん?響ちゃんと蓮ちゃん!」
後ろに響と蓮が立っていた。
牡丹「良かったらご一緒しませんか?」
響「何で我々がここで食べないといけな・・・」
蓮「うん。」
断る響だが、蓮は一緒に食べたい様子。
響「おのれ・・・食べ物でレンを釣るとは・・・!」
悔しながらも一緒に食べる。
響「レン!これを食べるが良い!響特製サンドイッチだ!」
具材はかなりグロテスク。
響「食べたかろうがお前達には一口たりとも・・・」
サンドイッチを食べた瞬間、固まってしまった。相当不味かったらしい。
響「さっき走ったから味がちょっと可笑しくなったか・・・」
瑠璃「一緒に食べない?」
抵抗しようとするが、響の腹が鳴った。
瑠璃「ほら。」
そして響にサンドイッチを差し上げる。
響「フン・・・あえてその手に引っ掛かってやろう。」
杏「じゃあもう1回いただきますだね!」
瑠璃「そうね。」
7人「いただきまーす!」
小平「まだまだいけますね。」
チモシー「ワカメ!」
エビフライを杏がいただく。
杏「こ・・・このエビフライ、エビの味がするよ!」
牡丹「え?しないものもあるんですか?」
杏「うちのお母さん、揚げ物皆炭にしちゃうから。」
大吾「それ昔食べたが地獄だったな。」
瑠璃(炭って・・・)
杏「美味し過ぎる〜!」
牡丹「可愛いしとっても美味しいお弁当ですね。」
瑠璃「今日はちょっと作りすぎちゃって・・・」
牡丹「このお弁当はヒバリさんが?」
瑠璃「うん・・・うちはずっと両親が仕事で海外だから料理は自分で・・・」
杏「え?じゃあヒバリちゃんはおうちに一人なの?」
瑠璃「そうよ。言っとくけどだからって別に寂しいとかは・・・」
杏「良いな~!お父さんとお母さんがヒバリちゃんを凄く信頼してるって事だよね!」
瑠璃「!・・・そんな事・・・」
杏「だってヒバリちゃんこんなに美味しいお弁当作れるしね!」
牡丹「美味しい!」
蓮「うん。美味い。」
響もいただいてる。
杏「それに今日は皆で食べてるからも~っと美味しいよね!」
牡丹「ええ!本当に!」
総一「確かにそうだな!」
瑠璃(そっか・・・幸福実技の授業ってこう言う事なのかも。)
蓮「そう言えば、小川君は何処に居るんだろう。」
瑠璃「ええ、無事なら良いけど。」
小平先生「皆さ~ん。ここの花畑は大して運気が強くないのでお昼を食べたらとっとと次へ行きますよ。」
瑠璃「って違うの!?」
チモシー「お色直し。」
また金色に塗る。
牡丹「食後の後は、これとこれと。」
杏「ヒバリちゃんに借りたスプーンとフォークちょっと洗って来るね!」
川へ向かった杏。
チモシー「私は帰って来た。」
オリエンテーリング再開。
チモシー「今度は僕が先頭だよ。チモシー、行きまーす!」
小平先生「今度のチェックポイントは一層強い運気流にまみれられる滝ですよ」
瑠璃「そろそろ私達も準備を・・・あれ?はなこは?」
牡丹「先程お借りしたスプーンを洗うと言ってたんですけど・・・」
大吾「洗いに行って戻って来ないと言う事は・・・」
総一「それってつまり・・・」
4人「まさか!!」
察した4人が杏を探しに行く。
瑠璃「はなこー!」
牡丹「はなこさーん!」
大吾「杏何処だーー!!」
総一「花小泉ーー!!」
川の方に着いた。
牡丹「ヒバリさん!そちらの方は!?」
瑠璃「ううん、居ないわ・・・」
大吾「おい!此奴が落ちてたぞ!」
そこに大吾が何かを発見して見せた。
瑠璃「これは、はなこの!」
それは杏が使ってる四つ葉のクローバーの髪飾りだった。
瑠璃「はなこ!!」
総一「まずいな・・・京平だけじゃなく花小泉までも失踪するとは・・・」
牡丹「どうしましょう・・・私がはなこさんをしっかり引き止めていれば・・・昔からそうなんです・・・母譲りの病弱のせいで自分の事だけ精一杯になってしまって・・・開運オリエンテーリングだと言うのにグズでのろまでマヌケで亀で人間の失敗作のような私が無理矢理付いて来てから・・・はなこさんが何処かで不幸な目に遭っていたらと思うと~・・・」
大吾「おい牡丹!自分を責めるなよ!やっちまったもんは仕方無えよ!」
瑠璃「まだ何かあったって決まった訳じゃないでしょ?」
総一「そうだ。ここで何かあったらそりゃヤバイけど。」
牡丹「でもあのはなこさんですよ?」
静かな空気が漂った。
瑠璃「でも・・・ほら!はなこって悪運ありそうじゃない?」
牡丹「悪運?」
大吾「それ杏に対しての褒め言葉か?」
瑠璃「だから大丈夫なはずよ!早く探してあげよう!」
牡丹「その通りかもしれませんね。」
響「仕方無い!どうしてもと言うなら探すのを手伝ってやる!」
瑠璃「何時の間に!?」
大吾「何故付いて来た!?」
響「巻き込まれついでだ!行くぞレン!」
蓮「とりあえず小川の下流を探すから。」
付いて来た響と蓮が杏を探しに行く。
瑠璃「先生ー!」
小平先生「ん?どうしました?」
総一「花小泉が居なくなったんです!」
小平先生「花小泉さんが?」
牡丹「お昼の後、食器を洗いに行くと言ったきり消えてしまって・・・」
大吾「京平と杏が居なくなるとは厄日だな・・・」
小平先生「分かりました!チモシーを向かわせましょう!チモシー良いですね?」
チモシー『分かったよ!すぐに探しに行くから!』
トランシーバーでチモシーに連絡する。
小平先生「あなた達も近くを探してみて下さい。」
瑠璃「はい!」
総一「行くぞ!」
牡丹「はい!」
4人が杏を捜索する。
小平先生(あの子の不幸は侮れないわ・・・)
そしてトランシーバーに付いてるイヤホンを耳に付ける。
小平先生「ハローCQ。ハローCQ。(何か今までにない妙な予感が・・・)っ!?まさか!!」
その頃響と蓮は、小川の下流に付いた。
響「しかし行方不明とは、困った奴だ!」
蓮「響、そっちは違う。」
響「べ、別に間違えた訳では無いぞ!」
すると響は、小川の向こうにあの看板を見付けた。
蓮「どうした?」
響「いや、行くぞレン」
蓮「アイキャンフライ。」
響「ノーウ!!」
同じ頃4人も杏を捜索中。
瑠璃「はなこーー!」
牡丹「はなこさーん!」
大吾「杏ーー!!」
総一「花小泉ー!居るなら返事してくれー!」
牡丹「ここにも居ないようですし、私達も下流へ行ってみましょう!」
瑠璃「そうね!」
下流へ着いた。杏を探すが何処にも居なかった。
瑠璃「あ、あれは・・・!」
すると瑠璃は牡丹の後ろに隠れた。
牡丹「え?ヒバリさん?」
瑠璃「何で・・・何で・・・あの人がこんな所に・・・?」
目の前にあったのは、オジギビトの看板だった。しかも錆びてる。
大吾「あの看板良く見掛けるな。」
牡丹「あれは・・・ヒバリさんの恋人の。」
瑠璃「こ・・・こここ恋人!?ち、違う違う!!まだだから!!」
牡丹「え?まだ?」
瑠璃「良いから!早く行くわよ!!」
総一「あ!おい瑠璃待て!」
瑠璃「何なの総一!」
総一「看板の矢印の先を見ろよ。」
矢印の先を見ると、誰かの足があった。すぐにその正体を確かめに行くと、なんと杏が倒れて気絶していた。
大吾「杏!!」
瑠璃「はなこー!!」
牡丹「はなこさん!お気を確かに!」
そして杏が目を覚ました。
瑠璃「もう何であんな場所に?」
杏「えっと・・・最初小川で食器を洗ってたら髪飾りが無くなってることに気付いて、周りを探してるうちに川に落ちちゃって、掴まれる所が無くて結局流されながら石が落ちて来たり、おっきな魚が襲って来たり、何故かお猿さん達が笑顔で手を振ってくれたり、それでやっと彼処まで這い上がれたんだ。」
瑠璃「想像以上ね・・・」
大吾「何でピラニアが?ここアマゾンじゃねえぞ。」
そこに響と蓮が合流した。
響「見つかったか!全く世話の焼ける奴だ!」
杏「ごめんね〜。」
蓮「響もあちこち迷ってたくせに。」
響「そ・・・それは!迷ってた訳ではな無く・・・」
すると瑠璃は看板を拭く。響がそれを見る
蓮「どうしたの響?」
響「いや、何でも無いぞ。」
瑠璃「それじゃあ、先生の所へ行きましょ。私達リタイアしますって。」
杏「え〜?大丈夫だよ!体も温まって来たし!」
大吾「それ牡丹の薬で何とかなってるだけだろ。」
瑠璃「そうよ。また何かあったらどうするの?」
するとそこにある奴が現れた。巨大な熊だった。
瑠璃「あれって・・・」
杏「森のくまさん・・・」
響「そんな可愛い物じゃなかろう・・・」
瑠璃「何でこんな所に熊が居るのよ!」
すると熊が雄叫びを上げた。牡丹が倒れた。
瑠璃「牡丹大丈夫!?」
チモシー「やあやあ皆ー!お待たせー!花小泉さんは見付かったんだねー!良かった良かったー!」
川を泳いでるチモシーが現れた。
杏「あ、ありがとう!」
大吾「おいチモシー!呑気に泳いでる場合か!後ろ見ろ後ろ!」
チモシー「ん?」
後ろに熊が居た。
チモシー「あれ?もしかして・・・」
そして熊がチモシーを飛ばした。
杏「チモシー!鮭の如く!!」
そして熊は標的を杏達に変えた。
響「な、何か熊除けの道具は!」
瑠璃「そんなのある訳・・・!」
すると誰かが走る姿があった。
瑠璃「あ!」
すると瑠璃は瓶を熊に投げるが、怒らせてしまった。全員が瓶を投げるが熊にはノーダメージ。そして近付いて、瑠璃が傘をさしたその時。
???「どりゃーーー!!!!」
1人の男が熊にキックしてダメージを与えた。キックした後7人の前に着地した。
瑠璃「あ、あなたは・・・」
???「やっと合流出来たな。」
その人物の正体は、京平だった。
瑠璃「京平君!!」
杏「京ちゃん!!」
大吾「京平!!お前無事だったんだな!」
京平「ああ。心配掛けたな。」
すると熊が京平に襲い掛かるが、京平はジャンプして躱した。
京平「おい熊!俺を食え!」
今度は京平に標的にした。そして引っ掻きをしようとしたその時。
小平先生「伏せて!」
瑠璃「え!?」
京平「!!」
小平先生がライフルで熊の顔に弾丸を命中させて怯ませた。怯んだ隙に麻酔弾を3発射った。熊は眠った。
京平「凄え・・・」
小平先生「皆さん怪我はありませんか?」
全員「先生!」
小平先生「麓の動物園から熊が脱走したとアマチュア無線から聞いた時はまさかだと思いました。」
瑠璃「先生、その銃は?」
小平先生「あなた方のような最高についてない生徒達を守るには様々な資格がいるんですよ。」
総一「と言う事は先生狩猟免許所有してるんですか?」
小平先生「まさか、ここまでとは思ってませんでしたが。」
瑠璃「あ、そうだ!これ小川の畔に落ちてたわ。」
髪飾りのクローバーを杏に返す。
杏「ありがとー!」
小平先生「じゃあ麻酔が効いてる間にこの子を動物園に届けて来ますね。他の皆のように早く下山するんですよ。」
京平「先生、その熊700キロあるんじゃ・・・」
大吾「よいしょで背負えるレベルじゃねえぞ・・・」
こうして全員が小山を下山する。
杏「色々あったけど楽しかったね!」
瑠璃「そう・・・?私はそれ所じゃなかったけど・・・」
牡丹「すみません・・・何時も肝心な所でお役に立てず・・・やっぱり私なんて・・・」
瑠璃「何言ってんの?私達牡丹の薬と傘で助かったんじゃない。」
杏「ありがとう。ぼたんちゃん!」
牡丹「お2人共・・・」
響「またメスか。」
また蓮の頭に小鳥が乗っかった。
瑠璃「でも、鳥の声を聞きながら歩くの悪く無いわ。」
響「ま、まあな・・・」
大吾「そう言えば京平、吊り橋の時から居なかったけど何があったんだ?」
京平「ああそれはだな・・・」
吊り橋から逃げた7人。その時猿が持ってた何かを開けた。それは杏のお弁当だった。弁当を食べようとした時、猿は何か視線を感じた。後ろを見ると。
京平『てめえら・・・よくもやってくれたな・・・・!』
なんと京平が立っていた。しかも怖い顔をして猿達を脅す。恐怖を感じた猿達は走り去って行った。京平は杏のお弁当を取り返した。
京平『全く、あの猿共め。って、逸れちまったな。まあ何とかして皆と合流しなきゃな。』
凡ゆる道を行き、昼になって弁当を食べる。
京平『ふぅ・・・このオリエンテーリング色々ヤバい雰囲気が漂ってるな。さてと行くか。』
弁当を食べ終えて、行動を開始する。
京平『森の中に入ったが、迷わずに歩かねえとな。』
すると熊の雄叫びを聞こえた。
京平『何だ!?あっちか!?』
そして走って行って熊にキックしたのだった。
京平「と言う訳さ。」
総一「何だかんだでお前超人か?猿を追い払ったり熊にキックしたりと。」
京平「そこまでじゃねえよ。そうだ!杏、これお前の弁当だろ。中はまだ大丈夫だ。」
バッグから杏の弁当を取り出した。
杏「私のお弁当!ありがとう京ちゃん!」
すると杏は響と瑠璃の手を握った。
杏「またどこかに落ちたり迷子になっちゃうといけないから!」
瑠璃「・・・そうね。」
牡丹は瑠璃の手を握る。
響「仕方無いな・・・」
蓮の手を握る。
杏「じゃあ行くよーー!!」
皆が走って行く。
総一「友情が更に芽生えたな。」
大吾「萩生って意外と良い奴かもな。」
京平「じゃあ俺達も行くぞ!」
その頃小平先生は熊を運んでいた。チモシーの体にはワカメがくっ付いてた。
小平先生「海まで飛ばされたんですね。」
チモシー「海水いっぱい飲んだ・・・」
そして動物園まで熊を運び終えた。
飼育員「本当にありがとうございました!すみませんすみません、ありがとうございます!」
チモシー「う〜ん、やっぱ金じゃなかったかな〜?」
小平先生「それにしてもあの子達一人一人は相当運が悪いけど今日のオリエンテーリングで悪運が開けたようね。」
開運オリエンテーリング終了。
「END」
キャスト
小川京平:内田雄馬
吾野大吾:八代拓
豊島総一:仲村宗悟
花小泉杏:花守ゆみり
雲雀丘瑠璃:白石晴香
久米川牡丹:安野希世乃
萩生響:山村響
江古田蓮:吉岡茉佑
小平先生:原由実
チモシー:森永千才
次回「6月28日 はなこのお見舞い」
感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。