あんハピ♪パラダイス♪   作:naogran

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季節は夏。ある朝、今日は雨が降っている。

瑠璃「今日も雨かぁ。流石にちょっとは滅入るわね。」

牡丹「最近雨ばかりですものね。」

大吾「この時期は梅雨だから仕方無えよ。」

牡丹「所で、はなこさんは・・・」

杏の席を見るが、杏はまだ来てなかった。

瑠璃「どうしたのかしら?」

総一「何時もは元気に来るはずだが、来てないのが珍しいな。」

京平「また何処かでやられてるかも知れねえな。」

すると学校の予鈴が鳴り、小平先生が入室した。

小平先生「おはようございます。」

全員「おはようございます!」

小平先生「えっと・・・花小泉さんはまだですか。珍しいですね。」

瑠璃と牡丹は心配している。

小平先生「さて!今日皆さんにお出しする新たな幸福実技の課題は、願いを叶えるです!」

大吾「願いを?それって七夕の事ですか?」

小平先生「流石吾野君。皆さんは叶えたい願いはありますか?」

瑠璃「願い?」

小平先生「そもそも願いと言うのは・・・」






するとそこにびしょ濡れになった杏が遅れて来た。

杏「おはようございます!」






小平先生「まあ花小泉さん!どうしましたか?凄い格好ですが。」

杏「すみません・・・あの、朝家を出たらもの凄い猫が降って来て傘がにゃーと逃げて、川に落ちたら雨がばさばさっと飛んでそれで・・・」

話してる最中に杏の顔が真っ赤になった。

小平先生「成る程!正直訳が分かりませんが、色々大変だったのが分かりました。タオルは持ってますか?」

カバンを開けると大量の水が溢れ出た。タオルを出したが完全にビショビショ。

杏「はい!」

瑠璃「先生!私持ってます!」

小平先生「では体を拭いて下さいね。その間には課題に必要な物を配ります。」

京平「瑠璃、牡丹、俺のタオルも使ってくれ。」

大吾「俺のも使え。」

総一「俺のは予備用で。」

瑠璃「ありがとう。」

牡丹「ありがとうございます。」

瑠璃と牡丹はタオルを使って杏の体を拭く。






拭き終わり、杏が席に座る。

瑠璃「大丈夫なの?」

京平「お前顔真っ赤だぞ?」

杏「大丈夫!ありがとう!えへへへ・・・何だか体がフワフワする・・・」

牡丹「はなこさん、何時もの髪飾りはどうされたんですか?」

杏「それが、来る途中外れちゃったんだ・・・止める所が壊れてたみたいで・・・」

クローバーの髪飾りの止める部分が壊れてしまってる。するとギシギシを音が聞こえた。

総一「な、何だこの音?」

牡丹「何の音でしょう?」

すると天井から大量の水が流れた。水が杏だけ直撃した。

大吾「何故!?何故杏だけに!?」

水を喰らった杏が倒れてしまった。

瑠璃「はなこ大丈夫!?」

牡丹「はなこさん!?」

大吾「おい杏大丈夫か!?」

京平「杏しっかりしろ!」

総一「こりゃあヤバいな、今日は早退させよう。」

こうして杏は早退する事となった。


7話「6月28日 はなこのお見舞い」

放課後、全校生徒が下校する。京平達5人はまだ教室に居た。

 

瑠璃「願いを叶えろなんて、相変わらず無茶苦茶な課題ね。」

 

京平「しかも、もうすぐ七夕だからって、短冊まで配られるとはな。」

 

短冊を皆に見せる。

 

牡丹「そうですね。私など願い事をする事すら烏滸がましいと言うのに。」

 

瑠璃「大体、願いなんてそんなに簡単に叶う訳。ん?これ・・・」

 

牡丹「はなこさんの・・・」

 

瑠璃の手には、青い短冊と赤い短冊があった。赤い短冊は杏の短冊だった。

 

牡丹「何時も元気なはなこさんが早退なんて、少し心配ですね。」

 

瑠璃「京平君、はなこって早退した事あるの?」

 

京平「いや、今日が初めてなんだ。まああれだけ水攻撃を喰らったから風邪引くのは当たり前だ。」

 

瑠璃「そうね・・・こっちもあるし。」

 

壊れた髪飾りを見る。

 

瑠璃「短冊と一緒にはなこに届けてあげましょうか!」

 

牡丹「ええ!お見舞いに行きましょう!」

 

総一「それじゃあ、花小泉に喜ぶ物を持って行こうか!」

 

こうして5人は杏の家へ行ってお見舞いをする事に。その前に何かお土産を買う事に。

 

 

 

 

 

 

最初はペットショップ。じゃれてる2匹の猫を見る。

 

瑠璃「流石に犬や猫はお見舞いに持って行けないわね。」

 

大吾「動物系だと噛み付かれるからな。」

 

牡丹「ええ、はなこさんどんな物が嬉しいのでしょうか?」

 

瑠璃「はなこが喜んでる時って・・・」

 

今までの杏を思い出すが、全部動物に喜んでる事しか思い浮かばなかった。

 

 

 

 

 

 

男の子A「行けー!進撃だー!!」

 

男の子B「進め進めー!!」

 

 

 

 

 

 

2人の男の子が猛ダッシュで5人を横切ってそのまま遠くへ走り去って行った。

 

瑠璃「何時もだわ・・・」

 

総一「あの坊主達、はっちゃけてるな・・・」

 

京平「まあ杏も彼奴らと同じテンションだからな。」

 

大吾「最近の小学生は元気だなぁ。」

 

牡丹「うふ。はなこさん何時も笑ってますものね。」

 

瑠璃「とりあえず、自分が貰ったら嬉しい物でも探しましょうか。」

 

牡丹「ええ!」

 

 

 

 

 

 

男の子2人「パラリラパラリラーー!!」

 

 

 

 

 

 

そこでスーパーに訪れてお土産を探す。

 

牡丹「これなんかどうです?」

 

持って来たのは大蛇パワーと言うドリンクだった。

 

瑠璃「ヤマタノオロチ・・・」

 

京平「自分が嬉しい物って言ったけど・・・それで良いのか牡丹?」

 

牡丹「お嫌いでしょうか?」

 

瑠璃「そうね・・・」

 

牡丹「じゃあこれは自分用で。3日は持ちそうですね。」

 

瑠璃「3日・・・?」

 

総一「3日って短くねえ・・・?」

 

カートに大量の大蛇パワーを入れる。

 

大吾「牡丹、下手したら依存症になるぞ・・・?」

 

瑠璃「他に何か・・・あ!これは・・・!」

 

そこで見付けたのは、ピンク色のネグリジェだった。瑠璃はそのネグリジェに見惚れてしまった。後ろで4人が微笑む。すると瑠璃は我に返った。

 

瑠璃「ああ・・・えっと・・・私には似合わないけど、はなこなら!」

 

牡丹「いえいえ、ヒバリさんにもきっとお似合いですよ?」

 

瑠璃「そ、そんな事・・・」

 

京平「いやいや瑠璃、そのネグリジェ絶対似合うぞ?」

 

牡丹「それに比べて私が着たらきっと可愛いリボンとレースが一転、世にも悍ましい奇怪な物に。」

 

瑠璃「そんな事無いと思うわよ・・・」

 

総一「久米川の背後から触手が・・・」

 

大吾「ま、まあ瑠璃、それ杏でも似合うが、瑠璃も絶対似合うぞ?俺が保証する。」

 

瑠璃「そ・・・そう・・・?」

 

大吾に褒められた瑠璃は恥ずかしくなったが。

 

 

 

 

 

 

瑠璃「買っちゃった。」

 

 

 

 

 

 

スーパーから出て杏の家に向かう。

 

瑠璃「結局見付からなかったわね・・・」

 

お土産が無くて残念がる。しかし。

 

女性店員「ありがとうございましたー!」

 

ジュース屋を見付けた。メニューにいちごミルクがあった。

 

京平「そう言えば杏はいちごミルクが好物だったな!こいつはラッキー!」

 

牡丹「高麗人参と山かけミルクで!」

 

瑠璃「美味しいの・・・?」

 

大吾「不味そ・・・」

 

女性店員「ありがとうございましたー!」

 

いちごミルクを買った。

 

瑠璃「よし!お土産も決まったし急ぎましょう。」

 

牡丹「ええ!はなこさんのお家はこのアーケードを抜けた先に・・・」

 

アーケードを抜けて外に出ると、激しい雨が降っていた。

 

瑠璃「雨・・・こんなに強かった?」

 

大吾「もはや豪雨だな・・・」

 

 

 

 

 

 

外に出て、杏の家の前に到着したが、家からかなり毒々しいオーラが溢れ出てた。

 

 

 

 

 

 

瑠璃「はなこの家・・・ここ・・・よね?」

 

牡丹「ええ、そのようです・・・」

 

総一「もうこれ家じゃなくて廃墟と魔王の城と同じ雰囲気が出てるな・・・」

 

京平「何時も通りだな彼奴の家は。」

 

瑠璃「何故だか、家の周りにとてつも無い不のオーラを感じるわ・・・」

 

大吾「何か、入ったら呪われそうだな・・・」

 

瑠璃「こ、怖くなんか無いわよ・・・!」

 

 

 

 

 

 

勇気を出してインターホンを鳴らす。出て来たのは、杏の母親の桜だった。

 

桜「はいはーい!」

 

京平「桜さんこんにちは。杏のお見舞いに来ました。」

 

桜「あら京平君!お見舞いに来てくれたの?ありがとう!」

 

大吾「こんにちは桜さん。」

 

桜「大吾君も来てくれたの?嬉しいわ!ん?後ろの3人は?」

 

大吾「ああ、紹介しましょう。クラスメイトの豊島総一と雲雀丘瑠璃と久米川牡丹です。」

 

桜「まあ!3人が杏のお友達のヒバリさんと牡丹さんと総一君ね!」

 

総一・瑠璃・牡丹「はい!」

 

桜「うふふ。3人のお名前最近良くあの子の話に出て来るんですよ?」

 

牡丹「あの、杏さんのお姉様ですか?」

 

桜「お姉様!?」

 

京平「あ。」

 

すると桜は、一瞬にして5足のスリッパを用意して正座をした。

 

桜「私、杏の母でございます!こんな所で立ち話もなんですからどうぞ!」

 

総一「花小泉の母かよ・・・お姉さんかと思ったぞ・・・」

 

大吾「れっきとした杏の母親だ。お姉さんと言われると何時もああなるんだ。」

 

桜「杏?杏起きてるー?お友達がいらっしゃったわよー?」

 

瑠璃「いえあの、杏さんにこれを渡していただければ。」

 

2階から杏が顔を出した。

 

杏「わあー!ヒバリちゃんにぼたんちゃん!」

 

京平「おっす杏!俺達も居るぞー!」

 

杏「京ちゃんに大ちゃんに総ちゃんも!来てくれたんだうわ!!」

 

1階へ降りようとしたその時、足を滑らせて階段を転げ落ちるが、落ちた先にクッションがあったので無事だった。

 

桜「あらあら。」

 

瑠璃「だ、大丈夫!?」

 

牡丹「何故こんな所にクッション?」

 

総一「対策ですか?」

 

桜「この子ったら、昔からおっちょこちょいで、よく転んだりするものですから。危ない所には対策してあるんですよ。」

 

瑠璃「・・・」

 

桜「杏大丈夫?全く誰に似てこんな・・・うわ!!」

 

クッションで足を滑らせて、桜の頭を杏の頭にぶつけてしまった。

 

瑠璃「遺伝だわ・・・」

 

総一「遺伝だな・・・」

 

牡丹「遺伝ですね・・・」

 

 

 

 

 

 

杏「お土産だー!」

 

桜「お土産ねー!」

 

 

 

 

 

 

その後5人は杏の部屋にお邪魔する。お土産のいちごミルクを美味しそうに飲む。

 

杏「美味しいー!」

 

瑠璃「ごめんねはなこ。何だか騒がせちゃったみたいで。」

 

杏「ううん!来てくれて凄く嬉しいよ!」

 

牡丹「思ったよりお元気そうで良かったです!」

 

京平「具合はどうだ?大丈夫か?」

 

杏「うん!もう熱も下がったし、朝はびっくりさせてごめんね?」

 

大吾「気にするなよ。朝の事は仕方無かったからな。」

 

総一「そう言うこった。」

 

すると桜がお茶を持って来た。

 

桜「お茶でもいかが?」

 

持って来たお茶を皆がいただく。

 

桜「うふふ。その制服を見ると私の友達が来てる気がしちゃう。」

 

3人「ん?」

 

杏「あのね、お母さんも天ノ御船学園の生徒だったの。」

 

なんと杏の母親の桜は天ノ御船学園のOGだった。

 

牡丹「そうなんですか?」

 

総一「OGだと?」

 

瑠璃「もしかしてクラスは・・・」

 

桜「7組よ?」

 

瑠璃「やっぱり・・・」

 

牡丹「ですよね・・・」

 

総一「流石遺伝だなぁ・・・」

 

杏「私達一緒なんだよね~!」

 

桜「そう!ラッキーセブン!」

 

京平「でも不幸な事もありましたよね桜さん?」

 

桜「所でこの子皆さんにご迷惑をお掛けしてるんじゃないかしら?」

 

瑠璃「え?迷惑って?」

 

桜「だってこの子とってもドジだから。」

 

牡丹「いえ、そんな事・・・」

 

総一「寧ろ楽しい毎日を過ごしてますよ。」

 

桜「そうそう。ドジって言えばね。」

 

3人「ん?」

 

桜「あ〜!ドジっちゃった〜!」

 

持って来たのは杏の思い出のアルバムだった。

 

瑠璃「これは!」

 

入園式と入学式の写真を見ると、動物に噛まれた物ばかりだった。

 

瑠璃「こっちも!?」

 

桜「写真を撮ろうとすると動物が襲って来てたのよね~。でも入園式も入学式も無事参加出来て良かったわ。」

 

瑠璃「そうですね。」

 

大吾「いや、無事ってレベルじゃないでしょ。しかし噛まれてもポジティブだな杏は。」

 

桜「あら!ごめんなさい。お茶を持って来たつもりが、じゃあごゆっくりね。」

 

杏「ありがとー!」

 

桜が部屋から出る。

 

 

 

 

 

 

瑠璃「お母さん、はなこと良く似てるわね。」

 

総一「雰囲気が良く似ていらっしゃる。」

 

牡丹「本当に楽しいお母様ですね。」

 

杏「えへへへ〜。」

 

牡丹「それにしても、はなこさん髪形が違うと雰囲気変わりますね。」

 

杏「そうかな?あ!何時もは横髪の長い所を結んでお団子にしてるんだよ。」

 

大吾「大変そうだな。」

 

瑠璃「そう言うヘアアレンジもあるのね・・・」

 

牡丹「ヒバリさん興味あるんですか?」

 

瑠璃「べ・・・別に可愛い髪形に興味があるって訳じゃ!それに私、可愛いのは似合わないし・・・」

 

大吾「そうか?瑠璃にも可愛い素質があると思うけどな。」

 

杏「そんなのやってみなくちゃ分かんないよ~!」

 

瑠璃に飛び付いた杏と牡丹が瑠璃の髪をいじる。

 

 

 

 

 

 

杏・牡丹「可愛いーーー!!!」

 

瑠璃の髪型をポニーテールにした。相当似合ってる。

 

総一「凄いな瑠璃!お前にも可愛い素質があるじゃねえか!」

 

牡丹「ヒバリさんとっても可愛らしいです!さらさらの黒髪が美しくて・・・生まれつき色も薄くて天パの私からすると月とドブネズミのようです。」

 

またもや牡丹のネガティブモードが発動した。

 

大吾「自虐的になる理由が分かんねぇ・・・」

 

杏「天パも可愛いよぼたんちゃん!」

 

総一「そうだよ!そんなに気にするなよ!」

 

牡丹「天パが良いと言って下さる方は天パではない方ばかりなんですよ~?ウフフフフ・・・」

 

瑠璃「あ!けど牡丹の緩めの三つ編み似合ってるし良いと思うわよ?」

 

杏「でも降ろした所も見たいな〜。」

 

瑠璃「そうね。」

 

すると2人は牡丹を睨む。

 

牡丹「え・・・何ですか・・・?」

 

そして2人一斉に牡丹に飛び込む。

 

大吾「今度は牡丹に!?」

 

 

 

 

 

 

そして牡丹の三つ編みを解いた。

 

牡丹「ああ・・・め、眼鏡が・・・」

 

京平「何だこの美少女は・・・!?」

 

総一「だが結構良いかも・・・」

 

すると牡丹の目が3になった。

 

牡丹「い・・・いけません!私髪を解いたら自分でまとめられないですし眼鏡が無いと何も見えない・・・ああ!頭・・・」

 

壁にぶつかって倒れてしまった。

 

瑠璃「残念美少女過ぎる・・・」

 

総一「こう言う久米川良いかもな〜。」

 

京平「総一?」

 

その後牡丹が復活。

 

牡丹「はなこさんこそ、もっと違う髪型も。」

 

杏「ぼたんちゃん?」

 

桜「プロレスごっこかしら?」

 

 

 

 

 

 

そして3人お互いに髪型を変えっこした。杏はツインテール。瑠璃は三つ編み。牡丹はポニーテールなど。

 

 

 

 

 

 

大吾「もう何か楽しそうにはしゃいでるな。」

 

京平「まあ楽しそうで何よりだ。」

 

総一「3人可愛い素質を発揮してるな。」

 

大吾「総一は何言ってるんだ?」

 

 

 

 

 

 

そして時間が過ぎて6時になった。

 

瑠璃「やだ!もうこんな時間!」

 

大吾「早っ!」

 

牡丹「本当ですね!」

 

瑠璃「ごめんなさい、すぐ帰るつもりだったのに。」

 

総一「何か悪いな。」

 

杏「ううん。皆とお喋りしたら凄く元気になったよ!」

 

牡丹「本当に。顔色がすっかり良くなりましたね!」

 

瑠璃「そうだ!これ。」

 

髪飾りを渡す。

 

杏「ありがとう!これお母さんに貰った大事な物なんだ~!」

 

瑠璃「じゃあそろそろ行くわね。」

 

杏「うん!また明日ね!ヒバリちゃんぼたんちゃん!京ちゃん大ちゃん総ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

カラス「カー!」

 

カエル「エル!」

 

 

 

 

 

 

瑠璃「お邪魔しました。」

 

牡丹「遅くまですみません。」

 

京平「ちょっと迷惑だったでしょうか?」

 

桜「いえいえ。また来て下さいね。」

 

大吾「では桜さん、また会いましょう。」

 

総一「お邪魔しました。」

 

帰る5人。すると雷鳴が鳴った。

 

瑠璃「何か今、ゾクッってしたわ・・・」

 

牡丹「この禍々しい雰囲気は一体・・・」

 

京平「もう魔王の城だろ・・・」

 

 

 

 

 

 

そして翌日。杏は今日も休みだった。

 

瑠璃「今日も休みだなんて・・・昨日早めに帰るべきだったわね。」

 

牡丹「ええ・・・」

 

瑠璃「京平君、はなこは大丈夫なの?」

 

京平「桜さんに電話した所まだ微熱だって言ってた。」

 

牡丹「それに引き換え私など、昨夜から関節痛と午前2時から始まった片頭痛に襲われていましたのに、朝になったらすっかり体調を取り戻しこうしてのこのこと学校に来てしまいました・・・」

 

大吾「どんな回復能力を秘めているのですか牡丹さん?」

 

総一「もしヤバかったら病院行けよ?」

 

瑠璃「雨、止まないわね・・・」

 

牡丹「今度はお腹が・・・!」

 

総一「早くも!?」

 

 

 

 

 

 

その頃杏は、部屋のベッドで横になっていた。だがとても退屈そうな表情をしていた。

 

杏「学校、行きたかったな・・・」

 

 

 

 

 

 

そして昼になり、学校で弁当を食べる5人。

 

響「奴が居ないと静かだな。」

 

京平「お、2人さん。」

 

蓮「花小泉さん今日も休みなんだね。」

 

牡丹「はい。まだ熱があるようでして。」

 

京平「まあ微熱だから、昨日よりマシになってる。」

 

蓮「昨日雨で濡れてたよね。」

 

瑠璃「昨日はなこん家の周り異様に雨が降ってたわよね。」

 

牡丹「空も真っ暗でしたしね。」

 

大吾「もう毒々しかったな。」

 

瑠璃「せめて雨が止んでくれたら良いのに・・・」

 

総一「でもそんな簡単に止む訳が。」

 

すると蓮が、牡丹のティッシュを借りる。

 

蓮「良い?」

 

牡丹「ええ。勿論。」

 

ティッシュを使ってある物を作った。

 

瑠璃「それってもしかして・・・」

 

牡丹「てるてる坊主?」

 

京平「へぇ〜、蓮って器用だな。」

 

出来たてるてる坊主にマジックで顔を描く。

 

蓮「出来た。」

 

出来た顔は寝てる顔だった。

 

響「って寝てたらダメだろ!」

 

蓮「そう?」

 

牡丹「確かにあんまり雨が止まなさそうですね。」

 

響「全く、レンに任せるとこれだから・・・」

 

すると学校の予鈴が鳴った。

 

小平先生「ランチタイムはもう終了ですよ。」

 

瑠璃「あ!次の授業!」

 

響「音楽か!!」

 

小平先生「早く音楽室に向かって下さいね。」

 

音楽室へ走って向かう途中、また牡丹が倒れた。

 

 

 

 

 

 

その頃杏は、髪飾りを直そうと真剣だった。

 

杏「この部分を、くっ付ければ・・・」

 

ペンチで止める部分をくっ付けようとしたその時。

 

杏「あ・・・」

 

 

 

 

 

 

チモシー「ささささ!」

 

小平先生「さっさと行きましょう。」

 

 

 

 

 

 

そして放課後。教室で7人がてるてる坊主を作る事に。

 

響「よし!じゃあ始めるか!」

 

工具セットの蓋を開ける。

 

牡丹「それは?」

 

蓮「響の工作セット。幼稚園の頃から使ってる奴。」

 

総一「何か危険な工具が入ってるんだが。」

 

響「芸術の神はいつ降りて来るか分からんからな!こうして常に持っているのだ!」

 

京平(既に見放されてる気がするんだが。)

 

牡丹「それでは私も。」

 

そう言って取り出したのは救急箱だった。

 

響「何!?」

 

牡丹「私の治療セットです。」

 

瑠璃「まあ何時も持ち歩いてるものね。」

 

響「まさかそれでてるてる坊主を?」

 

牡丹「はい。使い慣れてる包帯ならきっと良い物が出来そうな気がしまして。」

 

響が熱く燃えてる。

 

総一「何故燃えてる!?」

 

瑠璃「私は・・・」

 

牡丹「それは・・・ヒバリさんのお弁当を入れる大切な。」

 

瑠璃「うん。まあね。」

 

響「フンッ!何か普通だな!」

 

瑠璃「当たり前でしょ!」

 

京平「普通だから良いんだよ!」

 

てるてる坊主制作開始。

 

総一「てるてる坊主昔よく作ったな〜。」

 

 

 

 

 

 

そして時間経過。

 

響「邪悪の雨め・・・この大いなる力の前に平伏すが良い・・・」

 

大吾「禍々しいな萩生よ・・・」

 

牡丹「この包帯は別注でお願いしたんです。傷に優しく体の動きにフィットしますよ~。」

 

瑠璃「てるてる坊主には何の関係も無いけどね。」

 

大吾「瑠璃の正論だな。」

 

蓮「良かったらこれを見本に。」

 

京平「まともなのは俺達と瑠璃と蓮だな。」

 

響「なるか!」

 

チモシー「ねえねえ!皆で何してるのー?」

 

響「ああ。お前か。」

 

京平「なんだてめえか。」

 

チモシー「花小泉さんが居ないと僕に対するリアクションが寂しいね・・・」

 

瑠璃「そのはなこが、来れたら良いと思って。」

 

牡丹「皆でてるてる坊主を作ってるんです。」

 

チモシー「そっか!」

 

ジャンプして机の上に乗る。

 

チモシー「僕に出来る事があったら言ってよ何でもやる・・・よ?」

 

蓮がチモシーをじーっと見る。

 

チモシー「何・・・?」

 

すると1枚の風呂敷を取り出した。

 

チモシー「え?何?」

 

蓮「果報は寝て待て。」

 

時間だけが過ぎていく。そして。

 

響「出来たぞ!」

 

響のてるてる坊主が完成した。顔はシーサーになってる。

 

瑠璃「それ・・・てるてる坊主?」

 

響「何処からどう見てもてるてる坊主だろう。この崇高な佇まいお前達には分からんか。」

 

京平「いやお前の頭は何を考えてるか分からん。お前の頭は異常か?」

 

牡丹「私も出来ました!」

 

牡丹も出来た。包帯を巻かれてミイラ風になってる。

 

瑠璃「こっちも!?」

 

大吾「ハロウィンか!!」

 

響「断然響の方が良いな!」

 

蓮「どっちもどっち。」

 

大吾「正論。」

 

瑠璃「私も出来た。はなこてるてる坊主よ。」

 

はなこそっくりのてるてる坊主が完成した。

 

牡丹「にこにこ笑って本当にはなこさんそっくりですね。」

 

総一「おお!上手く仕上がってるなー!」

 

響「だが奴の名前を付けるとは、増々雨が止まなさそうではないか。レンはどうだ?」

 

蓮「出来た。」

 

出来たてるてる坊主は、チモシー本体に風呂敷で結んでるだけだった。

 

蓮「これで朝まで」

 

チモシー「マジか。」

 

蓮「マジ。」

 

チモシー「う~ん・・・何でもやるって言っちゃったしな~。」

 

蓮「出来る。君なら出来る。」

 

瑠璃「京平君達は出来た?」

 

京平「おう。出来たぜ。」

 

3人が出来たてるてる坊主を見せた。顔はそれぞれの3人にそっくりに描かれてる。

 

京平「やっぱ普通の方がしっくり来るな。」

 

大吾「俺達の顔を描いて完璧に仕上がった。」

 

総一「これで雨止んだら良いな。」

 

響「フンッ!どれも普通ではないか。」

 

総一「普通だから良いんだよ。」

 

京平「そうそう。金持ちか庶民だったら庶民を選ぶくらいが丁度良い。」

 

大吾「それ何の例えだ?」

 

その頃杏は寝ていた。桜が部屋に入ると、ある物を見付けた。

 

桜「まあ!これ・・・」

 

髪飾りが分解されてた。

 

 

 

 

 

 

その夜、皆雨空を見ていた。学校ではてるてる坊主が吊るされてた。チモシーも吊るされてた。

 

 

 

 

 

 

翌朝、空から光が照らし出された。今日の天気は快晴になった。

 

響「よし!今日は1番乗りだぞ!!」

 

朝早く響と蓮が登校したが。

 

牡丹「おはようございます。」

 

総一「早いな来るの。」

 

既に5人が来ていた。

 

響「1番じゃないのか・・・!」

 

瑠璃「随分早いのね。」

 

蓮「てるてる坊主が気になるって響が早く行きたがって。」

 

響「言うなレン!」

 

京平「そんな事かよ。俺だったら素直に言うけどな。てるてる坊主が気になってしょうがないって。」

 

牡丹「無事晴れて良かったですね。」

 

チモシーは寝ていた。寝てるチモシーを蓮が撫でる。

 

蓮「お疲れ様。」

 

机の上に置かれてるそれぞれのてるてる坊主を取る。

 

瑠璃「はなこ来るかしら?」

 

牡丹「来ますよ。」

 

総一「昨日微熱って京平言ってたしな。」

 

響「そうだ!来るに決まってる!」

 

蓮「うん。」

 

晴れの青空を見上げる。しばらくしても杏は来なかった。だがその時。

 

 

 

 

 

 

???「あれ!?」

 

 

 

 

 

 

聞き覚えのある声が聞こえた。後ろを見ると。

 

杏「おはよう!皆早いね!」

 

なんと杏が元気良く登校。

 

瑠璃「はなこ!」

 

牡丹「熱下がったんですね!」

 

京平「熱が完全に治ったな!」

 

杏「うん!もうすっかり元気だよ!外も凄く良い天気だから嬉しくて早く来ちゃった!」

 

大吾「それで良いんだよ杏は。天気が良いのが丁度良いってな。」

 

響「クックック!当然の結果だ!」

 

杏「響ちゃん、それ何?」

 

響「フッフッフ!雨が止んだのもグヘェ!!?」

 

蓮のチョップで響を黙らせる。

 

総一「クリティカルヒットしたな。」

 

響「何をするのだレン・・・」

 

蓮「響うるさい。」

 

瑠璃「はなこ、その髪型・・・」

 

杏「そう!お母さんが直してくれたみたい!」

 

髪飾りが直ってた。

 

牡丹「やっぱりはなこさんは、何時もの髪型とその髪型が1番似合うかもしれませんね。」

 

総一「確かに。その髪型がしっくり来るな。」

 

杏「えへへ〜。あれ?ヒバリちゃんそのてるてる坊主、可愛いね!」

 

瑠璃「ありがとう!」

 

小平先生「おはようございます。もう体調は大丈夫ですか?花小泉さん。」

 

杏「はい!」

 

小平先生「それは良かったですね。所で皆さん、課題は出来ましたか?」

 

7人「課題?」

 

小平先生「幸福実技の願い事は今日までですよ?」

 

6人「あ・・・」

 

京平「先生!俺出来ました!」

 

短冊を小平先生に見せる。願い事は『逆ナンが無い日常を送れますように』と書かれてた。

 

大吾「京平何時の間に!?」

 

小平先生「小川君は出来たんですね。他の皆さんはどうしました?」

 

瑠璃「課題・・・忘れてました・・・」

 

小平先生「あら?そうですか?」

 

7人「ん?」

 

小平先生「短冊はあくまでおまけ。願いを叶える、と言うのが課題ですよ。どんな小さな願いでも叶う事を待っていたら何も変わりません。願いが叶う様一歩前に踏み出す。それが何時か自分を幸福へと導く鍵になるはず。でしたらそれはもう既にあなた方の手元にあるのではないですか?」

 

それはてるてる坊主の事だった。

 

京平「俺がやったのはあくまでおまけかよ・・・」

 

総一「京平が落ち込んでるな。」

 

大吾「大丈夫だ京平!これからまた良い事あるかもだぞ!」

 

京平「まあ、そうだな!挫けてたら何も得られない!」

 

杏「私も書いて来たよ!」

 

小平先生「それでは皆さん。外へ行きましょうか。」

 

8人「はい!!」

 

外に笹が立てられてた。てるてる坊主とチモシーを吊るした。そして杏が吊るした願い事は『イチゴ牛乳おいしかった〜〜』だった。

 

「END」




    キャスト

 小川京平:内田雄馬

 吾野大吾:八代拓

 豊島総一:仲村宗悟

 花小泉杏:花守ゆみり
雲雀丘瑠璃:白石晴香
久米川牡丹:安野希世乃
  萩生響:山村響
 江古田蓮:吉岡茉佑

 小平先生:原由実
 チモシー:森永千才
 花小泉桜:儀武ゆう子

次回「7月11日 戦う期末試験」

作者「次回の回で3人を変身させます。興味ある方は次回待っていて下さい。」

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