白狼は深紅の夢をみる   作:あずきどろっぷ

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更新遅くなりましたゴメンなさい。今回もひどい目にあってます。おんなじような展開ばっかりでゴメンなさい。


侵略者 その2

結局その日はご主人様が帰ってきた後、少し気まずい食事が行われたこと以外は特になにもなく1日を終えた。ご主人様の目もだいぶ良くなったようで、次の日にはケロッとしていた。そして今ご主人様は探し物を探しているのか、机や箱の物を取り出しては放り出してを繰り返していた。「なぁダニーにラフィー、僕の時計を知らないかい?」うーん、知らないなァ…「(ダニー、知ってる?)」「(いや…)」だよね。どちらもと知らなかったので、「クゥーン」と鳴いた。「そうかい…おっかしいなあ!僕の時計どこに置いたんだろう…?」ある場所は見当もつかなかったので、私らはご主人様が散らかした物をくわえては直し、くわえては直しを繰り返していた。…散らかすのやめてくれないかなぁ。「はっ!」とそこへディオくんが現れた。二人は数秒の間様子を伺うように動かず、怪しい笑みを浮かべるディオくんの手にはカチッカチッカチッと規則正しい間隔で音をたてるご主人様の懐中時計が握られていた。…盗った?「少しの間この時計貸してくれよな…僕は時計を持ってないんでね。おっと!友達に合う時間に遅れる…」と言ってサッと踵を返して行ってしまった。…君時計持ってたじゃあないか…。ショックをうけて呆然と立ち尽くすご主人様の顔を元気付けるように一舐めした後、ディオくんの後を追いかける。「ふん…なんだアホ犬か、ジョジョはどうした。あいつに貴様らクソ犬を近付けるなと言ったはずだが…」…腹立つなァ…「ガヴヴヴゥ…(それ以上好き勝手いうんじゃあない…)」と警告する。私だけならまだしもダニーとご主人様を貶すのは許さない。「作法もなっていないヤツに犬の躾なんぞ…」もう我慢できない。考えるよりも先に行動に移した。「ワウッ!!ガヴッ…」ディオくんの足に噛みつき、唸り声をあげる。ディオくんは驚き、若干の焦りをみせている。ダニーが噛まなかったから私も噛まないとでも思ったのか?…笑えるなぁ。「このクソ犬めッ!!人間に噛み付くとはいい度胸だなッ!!」「ギャイッ」う、…痛…ディオくんは私を引き剥がそうと頭を何度も足で蹴ってきた。しかしこれで離せばずっとディオくんに低くみられることになるだろう。それだけはゴメンだ。「チッ…!!」「!!」あ、あれはナイフッ!!どこに隠していたんだ…!?私としたことが、ナイフをちらつかされて一瞬噛む力を緩めて、ディオくんを牙から逃れるチャンスを与えてしまい足を離され、そのまま壁に蹴りつけられる。「ギャッ…グヴヴヴゥ…」「ふん、ナイフをみて力を緩めたな?貴様、ナイフを知っているな?」…ッ!!!感付かれた…ッ!!出来る限り動揺を面に出さず、ディオくんを睨み付けていると、「ラフィーッ!!ディオッ!!ラフィーに何をしたッ!!」「何をしたもなにもコイツから仕掛けて来たんたぜ…おっと、そういえば友達と約束をしていたんだったな…」…ご主人様ァッ!!「(ラフィー、大丈夫かい…?)」「(ボクシングに比べればましさ…はは)」とはいえ頭がクラクラする…。次会うときはどういう顔をすればいいんだろうか。ちょっと、疲れたから…寝るよ。「ラフィー…くそっディオーッ!!」結局騒ぎを聞き付けた執事さんが私を手当てしてくれて、そのあとはいつも通りの1日を過ごした。明日はご主人様が大きな木の下まで連れてってくれるって言ってたなァ…楽しみだ。

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