白狼は深紅の夢をみる   作:あずきどろっぷ

7 / 7
感想でいただいた通り、改行を増やしました。
読みやすくなっていればいいなぁ、と思います。
意見などはドンドン取り入れたいと思ってますので、ご指摘や感想お待ちしております。


第7話

今日は、約束通りご主人様が大きな木の下まで連れてきてくれた。もちろんダニーも一緒にだ

ただ、一つ気がかりなのはパイプをふかすのは良くないんじゃあないかな…と。

そんなことを思っている内に、むこうの方からドタドタという足音と、楽しそうな声が聞こえてきた。

ダニーもそれを伝えようと、「ワン!!」と鳴いた。そして走ってくる男の子達に気付いたご主人様が、話しかけ、「おーい!!みんな登ってこいよ!隠れてパイプふかそう」と誘う。

最初は友達かなぁ?と思ったのだが、どうやら男の子たちはそう思ってはいないらしい。

すぐさま見下すような表情をした後に、「おい、変なのがなんか言ってるぜ」「向こう行こう、ここで遊ぶのは危ないぜ…チクられるからな」と言って踵を返してしまう。

もちろん、チクリ魔と呼ばれて頭に来ない人はいないだろう。ご主人様も直ぐに木から飛び降り、

「言ってみろ!!誰がチクリだァ!!」と男の子の一人に殴りかかった。…直ぐに手を出すのがご主人様の悪い所かなァ…。

男の子達も仲間を殴られて黙っているはずもなく、「(あっ!!)」「(ご主人様!!)」後ろから木の棒で殴られてしまい、ご主人様はその場にうずくまってしまった。

男の子達が「ケッ!チクリ魔のジョジョめッ!!」こいつと遊ぶとチクられる、と言い何処かへ行ってしまったのを見届けた後ご主人様の元へと駆け寄り、顔を舐める。

「(心配しなくても大丈夫。私らはご主人様の味方だ…)」「(ジョジョ坊っちゃま、元気をだしてください)」と。

ほどなくして急に勢い良く起き上がったかとおもえば、「ディオ!!ディオだな!!ディオが彼らに僕の不利なデタラメを吹き込んだのだッ!!なぜかディオは僕を陥れる事ばかりしているッ!!どんどん侵略される気分だッ!!」と叫んだ。

確かにそれはあるかもしれない。そしてご主人様は、「ディオ!!」と何度も叫びながら走りだし、最終的には川のほとりで寝転がり、そして川を見つめて悲しげな顔で何かを考えていた。

「お前たちだけはディオが何をしたって僕の友達だよね?」と言って撫でてくれた。決まってるじゃあないか、ずっとご主人様の友達さ。

こんなやり取りをしていると、背後でパキッと枝を踏んだような音が鳴り、ご主人様とダニーが振り返る。

「(あっ)」視線の先にはこの間ご主人様が助けた女の子がいた。見つかって恥ずかしかったのか、女の子はサッと木の枝に籠をかけて走り去ってしまった。

「?誰だ今の女の子…僕をじっとみてた……どこかであったことのあるよーな気もするけど…」「(ダニー…)」「(えぇ、そうでしょうね)」

ご主人様はそう言って、籠の中身を見に行って、ハッとした。

「僕のハンカチ!!思いだした!!人形をとられて泣いていた女の子だ!僕のハンカチを洗って届けてくれたんだ!!」どうやら思い出したようで、嬉しそうに「ブドウありがとう!ねーッ明日もここにいるから君もおいでよーォッ!」と言い、その場に座ってブドウを食べ始め私らにも分けてくれた。

「黙ってたったの一言も言わないで女の子ってカワイイな…」と言いながら。

どうやら恋をしたらしい。うまくいくといいなァ、ご主人様。

 




更新遅れてごめんなさい…!!小説の事忘れてませんのでご安心を。。。
展開も特に変化なしでごめんなさい…
それと、お気に入り5件ありがとうございます!!励みになります!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。