どうも燕尾です。
超絶短編
「「「ごめんなさい!!!」」」
学校が終わり、神田明神へと向かった俺を出迎えたのは三人の謝罪の言葉だった。
90度に腰を折ったまま動かない穂乃果たちに俺は少し困惑してしまう。
「え、えーと……?」
心当たりが無いわけじゃない。間違いなく朝の一件と今日一日の態度についてだろう。
そのことについては俺から謝るつもりでいた。この三人が怒ったそもそもの原因は俺にあったんだし。
「なあ――」
「「「ごめんなさい!!!」」」
穂乃果、海未、ことりは頑なに頭を下げ続けている。どうしたものかと悩んでしまう。
まずは、この状況を何とかしないと話にすらもっていけない。
「わかった、わかったから頭を上げてくれ。話しづらいから」
俺の言葉に素直に従って三人は顔を上げる。しかし、不安と恐怖でその表情はやはり暗かった。
俺は穂乃果たちとの距離を詰める。近寄ってくる俺に三人は叱られる子供のようにビクついていたが、お構い無しに目の前まで迫る。そして――
「えっ!?」
「はわ……!?」
「はっ……!?」
三人を抱き寄せた。突然の行動に三人は音にならない声を上げていた。
「安心しろ。俺は怒ってもいないし嫌ってもいない。むしろ、俺の方こそ悪かったな」
「でも、穂乃果たち、遊くんに酷いことを……」
「気にしてないよ」
そもそも、あの位で欝な気持ちになっているならとっくに俺は引きこもっている。言い方は悪いが、いちいち感傷になど浸れないのだ。
「ゆーくん、ほんとに……ほんとに怒ってないの?」
「だから、本当に怒ってないって。なに、怒ってほしいの? ことりたちは嫌われたい願望でもあるのか? だったらネチネチと責めてあげるけど?」
「そんなこと、無いですけど……ですが遊弥……」
「ですがもよすがもない。口説き紛いなことをした俺も悪いし。海未たちもやりすぎたと思って謝ってくれたんだろ? それだけで十分だよ」
俺を見つめる不安げな瞳。そして、不安を拭いきれない表情。思わず俺はため息が出てしまった。
「そんな顔すんなって。誰だって持て余した気持ちをぶつけることあるだろ。いいんだよ、それで」
そういいながらギュッと抱いている腕に力をこめる。安心させるように、これ以上後ろ向きにならないように。
俺の意図が通じていたのか三人は抵抗せず耳を傾けていた。
「俺でよければ何時だって受け止めてやる。無理しなくていい。だからありのままでいてくれ」
「遊くん……」
「ゆーくん……」
「遊弥……」
三人は暫く黙る。そしてそれぞれ顔を見渡して頷いて、笑顔を浮べた。
「うん。良い顔だ」
仲直りもできたところで俺は三人から離れる。
「それじゃあ、放課後のトレーニングをやるか!」
「「「はい、よろしくお願いします!!」」」
元気に答えてくれる穂乃果たち。
今まで
あい、ということで、15話でした
また次回お会いしましょう