トリスタニア人、転生日記   作:かたなあさはまな

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にじふぁん時代の物を上げときます。
初めて書いたやつで書き方すらひどいです。
苦情は受け付けません。



ゼロ魔転生生活 1~13

プロローグ

 

26歳独身 男 若干オタク気味 運無し 趣味 本 テレビ 知識収集

 

親より早く死ぬこと(自殺以外で) 

 

将来の夢は金もちになりニートになること

 

 

 

中学の頃授業をサボりまくって成績悪く、仕方なく入れる高校(電気工事資格が取れる)に入り

 

卒業後就職したくないので同じ学校の専門学校(自動車)に入学

 

卒業後親に就職しないと家を追い出すと言われしかたなく就職

 

そして

 

現在に至る

 

 

 

基本インドアで出社・帰宅以外ほとんど外へは出ず

 

買い物などは帰宅途中で済ますようにしている

 

 

 

とある日なんとなく目的も無く外に出た

 

 

 

トラックに轢かれた

 

轢かれる前後はよく覚えてないが何かを押していたような?

 

跳ね飛ばされた瞬間見たのだが間違いなく携帯をいじっていた

 

 

 

 

 

あのやろう絶対許さん一生遊んで暮らせる金額を請求してやる・・・ラッキー

 

 

 

目が覚めた

 

「あうぅ」

 

「ぅう?」

 

何故だ声が出ないぞ?

 

くそっ 事故の後遺症か 目もよく見えない

 

 

 

あたりを見渡すと人らしき物も見える

 

声を出しながら体を動かし気がついた事をアピールする

 

 

 

おっ気がついたな こっちにくる

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

 

なんで抱きかかえられてるんだ?

 

 

 

もしかすると手足がないのか?

 

手足がなければ体重の半分近く無くなるらしいが

 

よく動かないが手足の感触があるため間違いなくある

 

いくら長い間昏睡してやせ細った体でもそこまで軽くなるわけがない

 

耳がよく聞こえない情報が一切入ってこない

 

っちまあいいや そのうち何とかなるだろ 眠いから寝る

 

 

 

 

 

1年経過

 

 

 

 

 

率直に言おう

 

 

 

俺赤ん坊??

 

何だこれは

 

あれから徐々にではあるが目が見え音は聞こえ手足の感覚が戻ってきて

 

状況が認識できた

 

 

 

俺は赤ん坊になった

 

 

 

これは夢に違いないな

 

脳みそは現代のパソコンですら劣るスーパーコンピュウターだ

 

昏睡が現実じゃあ何日経ってるかは知らんがこんぐらいは出来るだろう

 

だが夢と言うのは操作できる・・・らしい やったことないけど

 

これが夢だと自覚しているため操作出来てもいいのだが

 

ちなみによく夢かどうか頬を抓るというのがあるが 夢の中でも痛みを感じることができる

 

何故なら脳が人格に見せている光景だからだ 脳が痛いと感じればそれは現実になる

 

ゆえに痛みでは夢かどうかは判断できない・・・でもおかしい

 

 

 

まあいい寝るのは好きだし赤ん坊を満喫していよう

 

漏らしたのを尻の穴まで拭かれるのは嫌でしょうがないが

 

 

 

 

 

やあ クリス・ド・プルトン だよ

 

変な名前

 

あれから2年たった

 

 

 

舌足らずだが喋れるようになりこの生活の現状が理解できた

 

だがよくわからない

 

まるでマンガの世界の中世ヨーロッパだかにタイムワープした用な感覚だ

 

レンガ作りって 城って ちっさいけど

 

しかも建築方法メチャクチャ何故建っていられるんだ?

 

ただわかるのは貧乏だってことだ 何故かって?

 

隙間風が吹いているからさ

 

よく崩れんな〜

 

まあいい

 

 

 

夜両親の話を盗み聞きしたらなんでも俺が14になるころには没落貴族になるらしい

 

そしてさらに驚愕の事実

 

この世界魔法がある

 

そんなあほな

 

まあいい そこは(よくないけど)まあいい

 

とりあえず まずは没落貴族になることを避けねば

 

しか〜しそれは簡単 俺の持っている知識を使えば あっと言う間に金持ちさ〜

 

 

 

だが問題は両親にどうやって説明するかだな〜

 

うん、無理

 

だっていきなり3歳児が自分たちより高度な知識ペラペラ喋りだしたら怪しむ

 

う〜む どうするかしっかり考えなければ

 

それに上手くやれば金持ちニートになれる

 

ふっふっふ まだ俺は諦めてないぞ〜

 

よしとりあえずは

 

 

 

夕食時

 

「ちちうえ、ははうえ、ぼくにマホウをおしえてくだしゃい」

 

と舌足らずに言う

 

母親が驚いた顔で

 

「どうしたのクリス?」

 

と聞いてくる

 

「はやくマホウをおぼえて ちちうえとははうえのやくにたちたいんです。」

 

ちょっと無理があったかな?

 

「しかしなあ」

 

と父親

 

「いいじゃないですか それに」

 

と切なそうな顔で援護してくれる母親

 

「そうだな」

 

とこれまた切なそうな顔で了承してくれた父親

 

「ちちうえ ははうえ ありがとうございます」

 

俺が救ってやるんだよ と満面の笑みで心に思う 俺

 

よっしゃあ魔法だがんがん覚えるぞ〜〜

 

1

 

父親は忙しく

 

母親も若干忙しいとの事で

 

とりあえず杖の契約方法を教えてもらって一人でやる

 

簡単に教えてもらったが杖とは自分の手の延長 魔力を溜め変化させる所と 言ったとこか

 

ふむ むずい 契約で2週間かかっただがしか〜しこれで次にいけるぞ〜

 

「クリス次は『ライト』を出来るようになりましょうね。」

 

「はい ははうえ」

 

呪文を唱えてひたすらライトといい続ける

 

「じゃあがんばってね」

 

「がんばります ははうえ」

 

後は一人でひたすら光るまで唱え続ける

 

何でもコモンマジックというらしく初歩の初歩だそうだ

 

 

呪文内容は

 

〔魔力よ杖に集まりて光となれ〕

 

魔力を光に変換って

 

たしか光は電磁波の一種で電気や電磁波はすげー細かい物質・・・だったかな?

 

光を当てて回る風車とかもたしかあったはず

 

これが初歩だなんて凄い初歩だな

 

これは要研究だな

 

ふむ・・・光らん

 

何でも父親は風のライン?とかいうやつで母親は水のドット?だそうだ

 

よくわからんその辺の説明も聞いてないしな

 

まあ才能が無いほうなんだろう

 

「私たちの息子だからあんまり伸びないだろう」

 

とか言ってたし

 

杖がピカッと光るまでに2日かかり、なんとなくだがコツがわかった

 

 

 

とりあえずこのライトの呪文を変更して魔力を溜めまくる さあどこまで溜まるかな?

 

 

 

おお弱い閃光弾みたいになったぞ

 

だけどもうふらふらだ なるほどこれが精神力が尽きるってやつか結構きついぞ

 

何でも魔法はやればやるほど強くなるそうだ、とりあえずお昼寝してもう一回だ

 

 

 

次の日はレビテーションとフライをやった

 

これも初歩の初歩だそうだ

 

・・・レビテーション(重力操作)が?初歩の初歩?

 

・・・これも要研究だな

 

フライも初歩の初歩だが これは風魔法だな

 

今日もぶっ倒れる寸前までやったぜい

 

 

 

夕食での成果報告で両親共に大変喜んでくれたどうやらずいぶんペースが早いようだ

 

ま 当然だな魔法は主に想像力が必要のようだし

 

精神年齢は29だからな しかも想像(妄想)も得意だし

 

 

 

1週間後にはサイレント(消音)を教えてもらう

 

いやいやいや空気(音)の振動を打ち消すって

 

 

 

固定化とディティクトマジック(探知魔法)もその次の週には出来るようになる

 

・・・コモンマジックはんぱねえ

 

固定化は物をそのまま維持し続けるって 冷蔵庫いらねえ

 

ディティクトマジックを物にかけるとその成分がわかる・・・らしい感覚でって でも

 

マ・ジ・デ・すげえ顕微鏡やら試験薬すら使わず魔法一発って

 

とりあえず昼寝まで倒れる寸前まで夜寝るときはベットの中で力尽きるようにする

 

 

 

一応水と風のラインスペルを教えてもらったが恐らく出来ては駄目だろう

 

とりあえず成功しない振りをして(成功したけど)コモンマジックを2ヶ月ほどひたすらやり続ける

 

結果

 

『ライト』 目が見えなくなるほどの閃光弾を5・6発打てるようになる

 

 

 

『レビテーション』 を変化させて対象の重力操作をすることに成功した 

 

なんとか1回だけ対象の重さを少し重くすることが出来る

 

 

 

『フライ』 だいたい20分間続けて飛べるようになった 

 

レビテーションと組み合わせることが出来たら凄い事になりそうだ

 

 

 

『ディティクトマジック』 なんとかボンヤリと構成がわかる

 

本当は魔法が仕掛けられてないかもわかるらしいが仕掛け方がわからん

 

 

 

『固定化』は直径1サントの20サントの枯れ木に倒れる寸前までかけると

 

子供の力じゃあ折れなくなる

 

しばらくたち 「ははうえもじをおしえてください」と言ってみる

 

まだ早いと言われたが言語はともかく文字は

 

独学じゃあ絶対無理だからちょっと駄々をこねたらその日の夕食時に父親に報告された

 

そしたら先生をつけてくれると言う そんな金があったか?

 

 

 

次の日に紹介されたのがなんでも家で代々雇われている護衛だそうだ

 

「私の名前はヴァリュスです。宜しくお願いしますねクリスお坊ちゃま」

 

「よろしくねヴァリュス」

 

俺のほうが年上だああああぁぁぁぁ 

 

お坊ちゃまはやめろおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

 

とは言えず若干引きつっているであろう笑みを浮かべる

 

 

 

母親から何でも曾祖父が昔魔法学院とやらに通っていた時に

 

使っていたらしいボロボロの教科書を貰いそれで文字を覚える

 

ちなみに祖父のときから学院に通ってはいないそうだ

 

ヴァリュスに文字を教わって教科書を読み一人でこっそりラインスペルを習得し始める

 

教科書の内容によると魔法というのは両親から受け継ぐらしい

 

つまりは風と水が出来やすいはずだ

 

 

 

色々話しているうちにヴァリュスの祖父が俺の曾祖父に拾われてからの代々の付き合いだとか歳の近い弟が

 

父親の護衛についているとか色々話をした

 

没落することは父親から口止めされているらしく時々、希望をもっている みたいな事を言う俺に対して

 

つらそうな顔をする 没落させないけどな

 

 

 

1年後

 

4歳になり毎日毎日死ぬかと言うほどの魔法の連発をしまくってなんとか

 

風のドット 水のドット 土のドットになった

 

ちなみに土は錬金という便利すぎる魔法を覚えるために訓練した

 

 

 

おお気がついたら両親のレベルまで後一歩

 

ヴァリュスに文字を教えてもらいとりあえず天才だ〜とか色々騒がれるとやっかいなので

 

出来る魔法をこっそり増量中

 

魔法と同時に実戦経験はゼロだが何故か知識として覚えてる体術を研究開始

 

体術といっても合気道を若干 空手の本を読んだことがある 後その他諸々をちびっと 知っている

 

そして

 

脳はスパコン 実はプラグラムが組めるのだ〜

 

パソコンで組むプログラムではなく繰り返しすることによる対応能力もしくは第6感と言われているやつ 虫の知らせとも言うね

 

あれは経験だからねともかく経験値をあげなければ

 

あと脳の処理速度を上げる訓練をやる ようは本の速読だね やりまくっていつでもこの状態に出来るようにする

 

集中力を維持する訓練も同時進行でやりまくる

 

ここまでくると死んで生まれ変わった事を信じるしかなそうだ

 

前世の記憶はやはり魂の記憶なのかねえ? 子供の体だから驚くほどの速さで仕込める

 

 

 

1年後

 

風のドットの上 水のドットの上 土のドットの中まで成長

 

筋肉も一応つけてはいるが成長の妨げになるのでそこそこにする

 

家に週2回くる物売りと話す 情報を制する者は世界を制するってね

 

色々話をしてこの世界には炭・コークス・鉄・紙 等が高級品として売られているらしい

 

ふっふっふ全部作り方知っている 

 

しかも高級品の理由はメイジが作ってるからだ

 

工業化に成功したのはゲルマニアとかいう国だけで品を見せてもらったが

 

出来は・・・いまいちだな

 

 

 

訓練続けて1年後

 

 

 

風・水はラインに 土はドットの上に没落貴族まであと7年

 

行動開始だ

 

「父上 私にも領地経営のお手伝いさせてください」とだめもとで言ってみる

 

当然のことながら渋る父親

 

「早く覚えて父上のお手伝いをしたいのです」

 

苦い顔をして了承してくれた。

 

まあ没落することをわざわざヴァリュスにまで口止めをしているのだ、まさか「没落するから駄目だ」なんて言えまい

 

色々領地を見て回ったが・・・貧乏だ それにひどい有様だ

 

なにがひどいって汚物が・・・

 

なんでもマリー・アントワネットの時代も汚物だらけだったそうな・・・疫病の元だハヤクナントカシナイト

 

父親の後ろをついて回って2ヶ月色々覚え 行動開始だ

 

回って見た中で城に近く一番貧しく領民も少ない村を貸してもらえるよう交渉する

 

集中力持続訓練のおかげでありえないほど早く経営方法を覚え驚かせていたのにさらに驚かせる

 

ぶっちゃけ潰れても問題ないだろうレベルの物の村なのでなんとか成立

 

 

 

次の日にヴァリュスを連れて村へ向かう

 

その際にこの日のために作っておいたシャベルやツルハシ斧を布にくるんで持っていく

 

未熟な錬金で脆い青銅製だけど固定化でがっちがちに固めてあるのでちょっとやそっとじゃ壊れないはずだ

 

「こんなものどうするんですか?クリス様」とヴァリュス不自然ではないように頼みお坊ちゃまはやめてもらったのだ

 

「着いてからの楽しみだよ」といいながら村に着く

 

村に着くと「これはこれはご子息様、今日はなんの御用で」と村長・・・体臭クッサ 風呂入れ 風呂ないけど

 

この村の村民は作物もろくにとれず近くに川すらなく井戸も枯渇していてもうすでに潰れる寸前だ

 

「ああ今日から僕がここの村の管理を任されたんだ」と説明すると

 

「作用でございますか」と若干絶望気味な顔をされた、見捨てられたと思ったのだろう まあいい

 

「この村に力仕事が出来そうな人を集めてくれ」と村長に頼み5人ほど集める 少なっ

 

布を取り用意してきた物を見せる

 

「クリス様これは一体」とヴァリュス、まあ当然だな錬金が出来ることを言ってないし

 

「ああ錬金で作ったんだ」

 

「錬金で!錬金が出来るのですか」

 

「ヴァリュス、父上と母上には内緒にしといてくれ」

 

「なんでです?」

 

「なんでもだ」と会話を終了する

 

集まった人4人にシャベルとツルハシを渡し2つ穴を掘るように言う

 

「もう一方は胸まで、もう一方は水が出るまで掘るんだ」とディティクトマジックで探した水が出そうなところを指示する

 

そして残った一人に斧を渡し薪を作るように言う

 

「じゃあ明日また来るから頼んだよ」

 

「クリス様一体何をするので」

 

「出来てからのお楽しみだよヴァリュス」

 

と残ったシャベル、ツルハシ、斧は村に置いていき今日は城に帰る

 

2

 

 

次の日村に着くと穴が2つ残念ながら水はまだ出てないが 薪が結構な量が出来ていた近くに林があるからいい感じだ

 

とりあえず穴のひとつに今日から汚物を入れるように指示する

 

「今日からここに入れること。今外にあるやつもシャベルで集めてここに入れるんだ」

 

「入れたら草で臭いが出てこないように草で蓋をすること」

 

そして薪に水系統の魔法をかけて水分を抜いていく

 

「クリス様は水系統も使えるのですか!」とヴァリュス

 

「ああ、そうだよ。ちなみにこれも内緒ね」

 

そしてここからが本題だ

 

地面を錬金の応用で掘っていく掘った底と地面が平行になり中央を広く、壁をはさんで煙の通り道を作り、入り口・出口を作る・・・出来た

 

「ここに薪を隙間なく詰めていって」と指示

 

村人数人で怪訝な顔をしながら詰めていく

 

詰め終わったら上から草・土をかぶせ

 

「明後日まで、火を絶やさないこと」

 

「何故です?」とヴァリュスを含め村人

 

「炭を作るんだ。ちなみに火が消えたら炭は出来ないから絶対に火を絶やさないでね。」

 

は?と言う顔になる全員

 

「ま、明後日になればわかるよ」と言いながら薪を用意し火をつけさせる

 

火がついたのを確認したら水を出すほうの穴に行き錬金の応用で穴を掘っていく

 

「ご子息様我々がやりますので」を言ってきたので

 

「皆でやったほうが早い」と言う

 

「クリス様私も手伝います」とヴァリュス

 

日が傾き今日は帰ることにするその際に「火は消さないでね。」と釘をさす

 

帰り道にヴァリュスから「炭の作り方なんて一体どこで」と聞いてきたので

 

「本で読んだのとディティクトマジックで調べたんだ」

 

と嘘をつく、まさか『前世でテレビの鉄腕ダッシュで見たんだ』とは当然言えない

 

「へぇ〜すごいですね〜」と感心されるが家にある殆どの本を読んできたしディティクトマジックも結構高いレベルでマスターしたが

 

本とディティクトマジックでは炭の作り方はわからないだろうなぁ

 

明後日、村に行く、そのときに作っておいた青銅製でさ錆びないよう固定化をかけまくった先端がすぼんでいる筒と

 

大き目のバケツを3個ほど持っていく

 

村に着いた

 

火は消えてないようだディティクトマジックで中の状況を確認して火を消す

 

冷めるまで待っている間に水を出すための穴を皆で掘りつづける

 

ちょうど水が出てきたのでバケツに汲み錬金で泥を取り除いていき最後に煮沸する

 

「ほら水が出来た皆で分けて飲んで、最近は雨も降ってないし水もろくに飲んでないだろう?」

 

「良いのですか?ご子息様」

 

「良いも何もそのために穴を掘ったんじゃないか」と言ったらイヤに感激された

 

村民に水が行き渡ったら再び穴を掘る今度は10人ほど村民が手伝ってくれた、この村には合計25人ほどしかいないので約半分だ

 

そのうち炭が冷めてきたので炭を取り出す

 

「おお本当に炭だ炭が出来てる」とヴァリュス

 

「なんだヴァリュス、信じてなかったのかい?」まあ当然だな

 

「いえそんなことは」としどろもどろで答えるヴァリュス

 

「あとは物売りにこの村に来てもらうようにしてこの炭と食べ物を交換してもらうんだよ」と村長に話す これまた感激していた・・・何故?

 

錬金で支柱を作り先端がすぼまっている方を下に向けて設置する

 

先端に網を張り底から炭を隙間なく敷き詰めその上に薪・砂・小さい石・中くらいの石・大き目の石を敷き詰める用に指示する

 

「クリス様これは何です?」

 

「これは水を漉す為の物だよ」と作業を見ながら言う

 

「これで漉せるのですか?」

 

を、終わったな

 

「まあ見てて」と言って上から泥水を入れる

 

しばらくすると下に置いたバケツに水が溜まっていく

 

「おお水だ水だ〜」と村民が涙を流さんばかりに喜んでいる、まあ今まで泥水ぐらいしか飲み水がなかったのだろう・・・かわいそうに

 

「水を飲むときは煮沸するんだよ」と注意点を言い これからは炭を売って生活するよう伝える

 

「それじゃあ今日はそろそろ帰ろう」とヴァリュスに伝え村を離れる

 

「ご子息様、この度はありがとうございました。」と頭を下げる村民達、あれは村民全員いるんじゃないか?

 

帰り際にヴァリュスに尋ねる

 

「なんかえらく感謝していたけど水はわかるけどそこまで感謝するようなことかな」

 

「何を言っているのですかクリス様 貴方様はあの村を救ったのですよ」とどこか尊敬のまなざし?を向けてくる

 

「そんなに?」

 

「ええ、今あちこちの村でも同じぐらいしいですからね あの村以外はいくところは無いでしょうし」

 

・・・正直そこまでの事態だとは思わなかったな、まだ平和で豊かな日本人の性が抜けてないってことか

 

 

 

城に来た物売りにあの村に行くよう伝えしばらく日がたつと父親から呼び止められた

 

「クリスお前あの村で炭を作っているそうだな!!」

 

「はい父上。作り方を本とディティクトマジックで調べたんです」と言っておく

 

「凄いな!物売りが言っていたぞあんな出来のいい炭はそうそうないって」

 

・・・文明レベル低すぎじゃないだろうか この世界

 

「ほかの村々にも教えてほしい」と頼まれたので

 

「はい喜んで」と言う

 

・・・よっしゃあ計画通り

 

しばらくして畑を作る際に 作物との感覚をあけその隙間に肥溜めを入れて肥料にするよう伝えこれからは焼畑を絶対にしないよう

 

焼畑はやった時はいい作物が取れるが後々に土地がやせるからね

 

あとは肥溜めを錬金で熟成させてから使うよう言う

 

 

 

一年後には炭と作物でいい感じに栄えてきた

 

一応木がなくなるので途中から薪を買って炭を売るよう伝える

 

計画成功。もう領地を継ぐ前に没落するようなことは無いだろう

 

たった1年でずいぶんと様変わりした

 

ヴァリュスは恐縮しまくりながらも家の兵団の隊長になった弟のほうは副隊長だ

 

その際に「私達ははそんなに強くない」見たいな事を言っていたが時期領主の権限で無理やりやらせた

 

「だったら今から強くなればいい」見たいな事を言ってやった・・・半分泣いていたな

 

 

 

俺は7歳になり魔法の訓練をぶっ倒れるまで毎日欠かさずやっていたおかげで

 

風のライン 水のライン 土のドット おまけに火のドットになった

 

途中錬金などで畑を耕す道具を作っているところを母親に見らればれてしまったが

 

特訓の成果で風と水と土がドットだと言って嘘をついておく やはり騒がれると面倒だし

 

まあ、騒がれたけど

 

それに両親共に若干余裕が出てきたらしくパーティーなるものに参加するようになってきた

 

俺も参加するよう言われたが魔法がこの歳でドットになること事態が珍しいらしく間違いなく注目されるし

 

イヤだと駄々をこねなんとか行かず、ここの所訓練ばかりしている

 

一応炭と作物は父親のアイディアということにしてもらう・・・じゃないと目立つし

 

最近では兵団に混じり剣の稽古と体術の稽古をつけてもらっている

 

最初は「クリス様はメイジなのですから」と言われたから「じゃあ杖が無かったらどうするんだ」といって黙らせた

 

体術の稽古のときに弱めの兵団員を倒したらメチャクチャ驚かれた

 

まあ7歳子供がいきなり腕をつかんだ瞬間ぐりっと捻り大人を地面にひれ伏させたらそりゃあ驚くわな

 

「一体今のは何なんですか?」と聞かれたから「ああ僕が考えたんだよ」と言っておく、合気道だよとは言えないし

 

「さすがはこの領地を復興なされたクリス様だ」 と感心された

 

 

 

ときたま自分達より位が上の貴族等に「ぜひあなた方の息子に会いたいものだ」と言われたらしく

 

どうしてもと言われ渋々数回だけパーティーにでたが

 

基本は城で勉強と訓練ばかりしている。やはり興味あるものは吸収が早い。

 

 

 

3年経過し10歳になり「そろそろ鉄でも作るか〜」と思い立ち 父親に

 

「父上、鉄を作る方法を思い立ちました」と言い許可を得る

 

これで新しい商売が出来ると喜んでいたなあ

 

昔これまたテレビで見た昔日本でやっていた精製方法をやらせる

 

まあ簡単に言えば炭と砂鉄を一緒に高温で燃やせば鉄が出来る

 

簡単な釜を作り方法を伝え領民達にやらせる

 

最初はうまく出来なかったがディティクトマジックを使いながら試行錯誤して

 

2ヶ月もするとなかなかいいのが出来てきた、後は鍛造だな

 

他のところからそこそこ出来る鍛冶屋と契約し日本刀の作成方法を思い出し

 

熱し・叩き・折り重ね・水につける を3ヶ月近くやりながら形を作っていくよういい含める

 

新しい商品の完成だ。かなりの硬度を持つ切れ味がいい剣、しかも兵団にいるメイジたちに固定化をかけさせる

 

俺のは色々口を出し日本刀を作ってもらう、硬度が高いため刃が極限まで薄く加工でき、さらに固定化をかけているので

 

ちょっとやそっとじゃあ刃こぼれすらしない 切れ味最高

 

 

 

更に和紙を作らせる

 

草を煮てやわらかくして粘つきのある草を探し出しそれを入れて網ですくう 超簡単

 

日本の昔ながらの和紙だってのにこっちの世界じゃ超高級品になっちまった

 

工房は作らず各家庭で作らせ、販売の値段・数量・生産量を管理する

 

儲けすぎると目をつけられるからね

 

そんなこんなでちょっと裕福な領地に。肥溜めを作ったおかげで疫病も少なくなってきたし万々歳

 

 

 

更に2年たつ 12歳になった

 

領地経営が国に認められて新たな領地が与えられた・・・荒れ果ててたけどなこれが褒美か?

 

国が経営していた領地が荒れ果ててるって

 

商人連中から色々話を聞き、この国が4カ国中最低ランクに属すると言っていたのを実感する

 

 

 

俺のほうはメチャクチャ訓練しまくったおかげで体術・剣術では兵団中トップクラスに

 

魔法のほうも 風のトライアングル 水のトライアングル 土のライン 火のライン になる

 

兵団のメイジ連中もメチャクチャ驚いていたなあ・・・ありえないって

 

でも小学生レベルの理科の知識があれば誰でも簡単に出来ると思うんだがなあ

 

火をおこすときには空中にある分子を振動させて

 

水を出すときは空中にある水分を集めて

 

ただ風と土の原理が良くわからなくとも問題ない。両方ともイメージで操作するからなぁ

 

 

 

そうそう、水系統の訓練にもなるし水の魔法で領民達の治療を始めた

 

貴族様にやって下さるなんてって感謝しまくってた

 

月に20人ぐらい治療をしていたらメキメキ治療の腕があがって来た

 

まずはディティクトマジックで病気の箇所を確認し集中的にそこに水を操り治療する

 

領民達が金を払おうとしてきたから「金目当てでやってるんじゃねえ、俺が直してぇから勝手にやってるんだ」と

 

ちょい格好つけて言ってやった うんハズイ

 

それに商売にするとあちこちから貴族が来る可能性があるしね

 

「領主の息子が暇つぶしで平民を治している」って思われているほうが都合がいい

 

目をつけられると厄介だしね、それと言うのも最初は簡単な傷から初めて行ったら 腹痛を治すぐらいになってきたら

 

話を聞きつけて重病人が来るようになってきた、ディティクトマジックで調べたらおそらく盲腸だろう

 

前世の趣味で手当たり次第に知識を詰め込んでいったから医療関係もあって助かった

 

無事治療を完了し、しばらくしたら今度は不治の病ときやがった

 

今度はガンか少し時間がかかったが無事完治。一応簡単な口止めをしておく、噂を聞きつけました〜なんて大量にこられたら大変だ

 

そんなことをしばらく続けて気がついたら他の領地の平民がやってきたりして、しまいにゃあ

 

遺伝子治療まで出来るようになっちまった・・・もう治せない病気を探すほうが難しいな

 

遺伝子治療法は前世のときのアイディアだ 

 

まず体の中で魔法により新たな器官を作ってそこに脊髄から取り出した万能細胞を入れて培養する 

 

その際に遺伝子を操作をして正常にした万能細胞を増やす。ある程度増えたら今度は体中に正常な遺伝子の万能細胞をばら撒く 全身の遺伝子が正常なのと入れ替われば完了

 

唯一の救いは貴族連中にはそれほど知れ渡らなかったってことだ、まあ完全無料だしねプライドのみの貴族様が

 

平民達と同じ扱いなんてのは耐えられないだろうし、どんな金持ちが来ても無料でやってたからね

 

そのおかげで平民達から『全治のクリス』なんて二つ名をもらっちまった。ちょっと嬉しい

 

ちなみに兵団からわ『刹那のクリス』なんて言われている。意味は組み合った瞬間に俺にひれ伏しているからだそうだ

 

前に『風で水分を集め水分を分解して酸素と水素に分けてそれを燃やし維持する』なんてオリジナルトライアングルスペルを

 

やっていたらそれを見ていたやつらからは『獄炎のクリス』なんて物騒な二つ名をつけられちまったけど、一応内緒にしてもらった

 

 

 

しばらくしこの生活にも慣れたとはいえ日本食食べたいな〜なんて思い立ったのでこの領地に来る商人たちに聞きまくって

 

色々見つけそれを栽培させてみた

 

結果は新しい宿が出来上がった。特に何も無い我が領地、あるのは 『大変珍しい味の料理』 俺が食いたかっただけなんだがなぁ

 

3

 

 

しばらくしいつもの風景となった兵団連中と混じり訓練する俺達の所に一報が入ってきた

 

何でも亜人である『翼人』が領地に入ってきたそうだ

 

早速撃退する準備を始めるヴァリュスを筆頭とする兵団に「俺も行く」と言う

 

「危険です」と止めてくるヴァリュス以下兵団員達

 

「何故だ?体術でも剣術でも魔法でも、お前達には引けはとらないつもりだが」と黙らせる

 

「だ・旦那様に怒られます」とヴァリュス

 

「じゃ、許可を貰ってくる」と走り出す

 

 

 

しばらくして

 

 

 

「許可貰ってきたぞヴァリュス兵団長殿」と急遽出発・・・しかかったヴァリュスに言う

 

頭を落とし「わかりました。ただし危なくなったら逃げてくださいね」

 

連れて行きたくない感を前面に出すヴァリュス

 

「ああ、わかった善処する」と・そっぽを向き答える俺

 

殆ど半泣き状態になりながら「では行きましょう」と言ったヴァリュスの言葉を合図に

 

苦笑しながら出発する兵団員達

 

ちなみに俺はヴァリュスの言うことを基本聞かない

 

しかし亜人なんて本で読んで知ってからどういうのだろうと思ってたからなぁ

 

会うのが楽しみだ

 

翼人が出た村まで3日かかるとのことで1日目は

 

途中の村により温泉に浸かり一泊する

 

もちろんこの温泉も俺が探し出し魔法で掘らせた物だ

 

他の村にも公衆浴場はあるが温泉はここだけだ

 

俺が浸かりたいがために作ったのだ・・・快適だ文句あっか?

 

 

 

2日目は途中で野宿し3日目に村に着く

 

「ん?なんだあれ」村の中央で人盛りが出来ており何やら騒いでいる

 

「これはこれはクリス様に兵団の皆様方ようこそいらっしゃいました」と、この村の村長

 

ちなみに、お坊ちゃま だとか 御子息様だとか呼ばれるのが嫌だったため

 

クリス様で統一させた・・・まあそれでも嫌なのだが

 

想像してほしい、常日頃か『様』付けで呼ばれるのを。

 

昔あったなぁ、高校生のころ友達に「何呼び捨てにしてんだよ」なんて言われたから「じゃあなんて呼べと?」と言ったら

 

「様つけろ」と「ふ〜ん、別にいいけど。電車の中だろうと道端だろうと 様 つけるよ?俺だったら嫌だなぁ」て言ったら黙ったけど

 

 

 

「・・・そんなことより、この騒ぎはいったい何だ?」と気を取り直して聞く

 

「翼人を捕まえたのです。クリス様」

 

「何だと?」と言って走り出す 「お待ちください危険です」などと言ってくるが無視して走る

 

「クリスだどいてくれ」村民達がどいてくれて縛り上げれられて転がっている翼人が見える

 

「これが『翼人』か」近づいていってよく見ようとすると

 

「危険ですクリス様我々の後ろに」と腕をつかまれた

 

「どこが危険なんだ?縛り上げられて・・・」女の子だしかも見かけは俺よりも年上で16・7と言った所か

 

よく見るとボロボロで・・・翼が折れている

 

ヴァリュスの手を捻り上げ走りよっていく

 

両手両足が縛り上げられていて猿轡までされている

 

「厳重に縛られているがこれは誰がやったんだ?」と自分でも声が冷たくなっていくのがわかる

 

「こ、これは私達めが」

 

「この翼人に何か危害を加えられたのか?」

 

「いえすでに弱ってましたので」

 

「この翼人は何か言ってなかったのか?」・・・言葉に怒気がこもる

 

俺に青ざめた顔で村民が答える

 

「た、助けを請うておりました」

 

「ほう、翼人とは言え、無抵抗の、怪我を負っている、女を、貴様らは、問答無用で、縛り上げたのか」

 

怒りで肩が震える

 

「お待ちくださいクリス様、怪我を負っているとはいえ相手は『翼人』先住の魔法を放ってくる危険が・・「助けを求めているのにか?」

 

ヴァリュスを睨みつける

 

「知っているだろうが、俺は女に手を挙げる趣味は無い」

 

「それがたとえ『亜人』であってもだ」大声を出す

 

「さっさと、縄をほどけぇ」腹の底から怒鳴る

 

「「は、はい」」 「今すぐに」 「お許しを」と口々に言う村民共

 

解かれた翼人に近づきディティクトマジックをかけ状態を調べる

 

骨が折れて衰弱してはいるが、まだ死に至る状態ではないようだ

 

すぐに水を使った回復魔法をかけ治療を開始する

 

「クリス様何を「黙ってみていろ」・・・はい畏まりました」

 

骨が治り傷が回復したのをディティクトマジックで調べる

 

一応日本刀を何時でも抜ける状態にして頬を叩き呼びかける

 

「おい、話は出来るか?」

 

「はい、なお して いただい て、ありが とう ございます」

 

どうやら最初から気がついていたようだ

 

「一応聞くが敵対する意思はあるか?」

 

「なぃです」

 

「おいヴァリュス。」

 

「何でしょうクリス様」

 

「この翼人に食事と寝床を用意しろ」

 

「なっ何を」

 

「一応監視はしておけ、抵抗できるほど体力は無いと思うがしなければお前達が納得しないだろう」翼人に聞こえるように言う

 

「ですが」

 

「ならば俺が用意する」

 

「・・・わかりました、仰せのままに」

 

「とりあえずこの村に一泊するいいな」

 

「了解いたしました」

 

 

 

 

 

夜考える、あの後ヴァリュスや村長たちが言ってきたああしなければ危険だったと、先住の魔法は脅威なのだと

 

「そんなことはわかっている、しかし死にそうな者をあそこまでする必要があるのか?」

 

「ですが」

 

「しゃべる事すら満足に出来無いものが呪文を唱えられるとは思えんが?」

 

「それは」

 

「助けを請うているものを虐げるのか貴様らは」

 

「・・・」

 

「よく、俺みたいな貴族は稀だと 他の領地ではよく平民が貴族に虐げられていると聞くが」

 

「それとこれとは」

 

「そうか・・・もういい話は終わりだ、出て行け」

 

「クリス様」

 

「でていけ」

 

「畏まりました」

 

これがこの世界の仕組みか自分達が虐げられているからと言って自分達よりも弱いものを助けようなどとは思わないってことか

 

 

 

朝になり翼人が気がついたと報告が入る

 

 

 

「入るぞ」とドアを開けヴァリュス・村長と共に小屋に入る

 

「あ、私を治療してくれた」

 

と、体を起こす

 

 

 

「では早速だがどうして怪我をしていた?それにどうしてここに来た、他の翼人は?」

 

「それは、ワイバーンに襲われて、他の人たちはたぶん・・・」

 

「そうか・・・それは災難だったな」

 

ふむどうするか、たぶんと言うことは生き残っている可能性も少なからずあると言うことか

 

だからと言ってこの村に置いておくわけにもいかんしな

 

「名前はなんと言うんだ?」

 

「ラコイと言います」

 

「村長もし他の翼人が現れたら襲われた場合を除き、極力争わずに話し合いをしこちらに連絡をしろ、いいな?」

 

「は、はい、了解いたしました」と言って頭を下げる

 

「ヴァリュス、ラコイを連れて帰るぞ」

 

「なっそんな」「そんなこと」と慌てるヴァリュスと村長

 

「お前達も実力のある者の目が届いてないと不安だろう?」

 

「それはそうですが」「領主様やクリス様にご迷惑は」

 

「これは決定事項だ口を出すことは許さん」と言いきる

 

ラコイが恐る恐る聞いてくる

 

「私はどうなるのですか?」

 

「安心しろ、第一その状態じゃあ歩くことすらろくにできないだろう?」

 

「危害は加えんし仲間が見つかったらすぐに返してやる」

 

「ありがとうございます」

 

「さて、朝飯を食って一時したら出発だ」

 

「了解いたしましたクリス様」「ではすぐに村の者に用意させます」

 

 

 

道中順番に監視をしながら、監視していた兵団の男達は思った『『『亜人とは言え、こうして見ると、結構カワイイな』』』

 

村に着き温泉に入れるとき誰が監視に就くが少しもめたが

 

ラコイは風呂に入るの初めてだと言うので村民の女性に入り方を教えてあげるよう頼み込み(おびえていたが)

 

監視は風呂の外周を囲んでいればいいだろうと言い放ってやった・・・どこの世界でも男は男か

 

入浴中の音を聞いていたせいで悶々としてやがったなあ・・・逆に悪かったかな?

 

やはり兵団に女性も入れるべきか?しかしなあ・・・帰ってから皆に話すか。

 

 

 

城に着き父親に事情を話し害は無いことをラコイとの顔合わせをさせて近くに監視つきではあるが許可が得られた

 

ちなみに女性兵士は皆に大賛成された・・・入れるか女性も

 

 

4

 

 

ラコイを保護して3ヵ月になった

 

最初にラコイに

 

「今後の為にも『亜人』である君と仲良くする必要がある」

 

と言い積極的に話しかける様話をし表に出るときは俺や兵団とともに行動させた

 

さすがに国にばれると面倒なことになりそうだったから

 

外に情報を流さないようにと領民達に言い含め 外から治療を頼みに来る連中にはラコイと合わせないようにした

 

領地に来る商人達に翼人について色々話を聞いたのだが

 

何でもどこかの国で平民の男と結婚した翼人がいるらしい

 

その話を商人達に領地に流してもらうよう頼んだ

 

その甲斐あってか最初はおびえていたラコイと領民達も徐々にではあるがうちとけてきたようだ

 

俺もちょっと興味があったのでラコイをディティクトマジックで色々調べてみた

 

その結果やはり遺伝子構造が違うようだ

 

翼人と結婚したと聞いたが恐らく子供が出来ないもしくは孫が産まれないだろう

 

昔馬とシマウマを掛け合わせた結果がそうだったはずだ

 

一応治せなくはないので商人達に当の本人らに会ったら、子供が出来ないまたは孫が出来ない恐れがあるよう伝えてくれと頼んでおいた

 

 

 

そして、翼人と言えばやはり先住の魔法だろう。

 

翼人達は精霊の魔法と言っているらしいが

 

とりあえず成り立ちから調べ、周囲は使わせる事に反対したが「こちらに攻撃しなければ問題は無い」と納得させ

 

目の前で使わせたり、色々やらせてみた

 

簡単に言えば系統魔法は無理やり精神力で精霊?を従わせることに対して

 

精霊魔法はお願いして協力してもらっている、と言うのが正しいだろうか

 

だからこそこちらより無理なく強力な魔法が出来ると言うことだろう

 

一応「俺も精霊魔法が出来るようになりたいんだけど」と駄目もとで言っては見たが

 

何でも精霊と通じ合えなければ出来ないそうだ

 

当然俺は精霊は見えないし声も聞こえない・・・無理だなこれは

 

 

 

そしてしばらくしラコイが見つかった村から

 

他の翼人が出たと連絡がありすぐに向かうことにした

 

どうやら今回は争わずに話しあったようだ村で待っているらしい

 

 

 

「ああ、クリス様お待ちしておりました、こちらです」

 

村に着き村長に案内させ待たせている小屋に向かう

 

扉をあけるとそこには翼人達がいた

 

「ラコイ!!」

 

「お母さん!!」

 

と、がっしり抱き合う翼人の親子

 

とりあえず親子水入らずで話をさせようと外へ出る

 

「しかしクリス様の読み通りこの村に翼人が現れましたね」

 

「読みもなにも襲われた所から一番近いのがこの村なんだ、むしろ現れない方がおかしい」

 

とヴァリュスと話していると小屋の方で話が終わったそうだ

 

 

 

「クリス様この度は私の娘を助けていただいてくださって、ありがとうございました」

 

といって頭を下げるラコイの母親

 

「いや、傷つき助けを求めているので助けただけだ」

 

我ながらくっさぃ台詞だ

 

「まあ、とりあえず母親が無事でよかったなラコイ」

 

「はい、クリス様ありがとうございました」

 

「一応聞くが翼人の中で傷を負っているものはいないか?いたら治すぞ」

 

まあ見た限りではいないが一応聞かないとわからないからな

 

 

 

とりあえず簡単に話した後ラコイ達は森に帰ることになり別れた

 

 

 

「しかし、寂しくなりますねえ」とヴァリュス

 

「何言ってんだ、最初さんざん反対してたくせに」

 

最初はあれだけ反対していた兵団達も心なしかさびしそうだ

 

「それは最初は警戒してましたが、話してみるとなかなかいい子でしたし」 「かわいかったしなあ」「もうちょっと一緒にいたかったなあ」

 

などとヴァリュス以下兵団、まあいくらか亜人に対する偏見が改ざんされたと喜んどこう

 

他の村々にも結構な頻度で顔を出しまくったからかなりよくなったし

 

 

 

ラコイの騒動から4ヶ月たち俺は壁にぶち当たっていた

 

今現在俺は風のトライアングル だけど感覚でわかるんだもうすぐスクエアになるって

 

スクエアっていうのは用は4つの系統を組み合わせることが出来る

 

実は獄炎の二つ名をつけられらときの魔法は未完成だったんだ

 

火を発生させると同時に火を安定させなければいけなかった・・・だけどもうひとつ組み合わせることが出来ないから

 

ばらけてしまう・・・それにメインは風の遍在だありゃあ用はナルトの影分身だからな

 

遍在との知識の共有すばらしい。遠くにいながらも知識を収集できるし、遍在だからこそ命を掛けて戦うことが出来る

 

風の偏平を手に入れたときの作用効果は計り知れないだからこそ是非にでも手に入れたい。スクエアを

 

しかしどうすればいいのかわからないドットからライン ラインからトライアングル等にあがっていったときは

 

それほどの苦労がなかった だが今回は違うあと一息というところまで来ている

 

精神量も十分にあるだが何故かあがらない

 

兵団にいるスクエアにも色々聞いたがやはりよほど追い詰められないと上がらないらしい

 

だがアドバイスはそれ以上聞くことができない、なぜならトライアングルであることすら内緒にしているのだ

 

今俺は風と水のライン 火と土のドットということになっているトライアングルになったときを詳しく聞いていたら怪しまれる

 

どうすればいい・・・どうすれば

 

 

 

しばらくしミノタウロスの情報が入ってきた

 

チャンスだ自身を追い詰めるのにはちょうどいい・・・情報を俺でストップさせ兵団には俺から伝えると言っておく

 

早速手になじみ改良を加えまくった日本刀を持ち一様遺書らしきものを机の上に置き出かける「ミノタウロスの所に行って来ると」書置きをしほかの者に見つからないように出かける

 

 

 

体術・剣術また各系統魔法を組み合わせたトライアングルスペルを使えば簡単に倒せるが今回は風の系統だけを使う

 

フライとレビテーションを組み合わせたオリジナル飛行魔法を使い 馬で3日かかる距離を半日で移動する

 

そしてミノタウロスが出たとされる所にたどり着く

 

一様エアカッターで周囲の木々を切り倒しエアハンマーで倒木を吹き飛ばす

 

 

 

しばらくしミノタウロスが出てきた、情報通り1体だ

 

日本刀を抜かず構える、鞘と柄の部分を杖の契約をしてあるため鞘から抜いても魔法は放てる

 

 

 

まあ本で読んだどうりだ、分厚そうな皮膚 ごつい左手の斧そして頭蓋骨でできた首飾り

 

サイズからして子供だろう・・・頭にくる

 

ミノタウロスが近寄ってくる体に緊張が走る

 

接近戦に持ち込まれないようにしなければ、力比べになろうものなら勝ち目は無い

 

『エアハンマー』

 

吹き飛ばす

 

ミノタウロスが走ってくる

 

トライアングルスペル『エアトルネード』

 

5メイル程の竜巻を発生させ吹き飛ばす

 

竜巻が消える前にスクエアスペル『カッタートルネード』を唱えるが不発

 

くそっ出ない

 

エアハンマー・エアカッターなどで牽制するが決定打に欠ける

 

ともかく近づけないようにしないと

 

ミノタウロスがこぶし大の石を投げつけてくる

 

石をよけるがとっさの事で詠唱が中断される

 

顔を向けたとき眼前に斧が迫ってくる

 

「ブモオオオオオオオオオオオオオオオ」

 

ぎりぎりよけたが右手に殴り飛ばされる

 

やばい

 

エアハンマーを放ち距離をとろうとするが踏ん張り耐えやがった くそっ

 

やばい

 

斧による決定打は何とか回避しているが何回か殴られアバラを痛める

 

やばい

 

呼吸がつらい

 

やばい

 

エアカッターでは奴の皮膚は切れない

 

エアハンマーでは奴はもう動じない

 

エアニードルでは奴の皮膚は貫けない

 

エアトルネードではもう足止めにもならない

 

やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ

 

ただがむしゃらに魔法を放つ、放つ、放つ、放つ

 

死にたくない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 

気がつくと声が出ていた

 

「死んでたまるかあああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

 

 

 

 

よく覚えてないがミノタウロスを倒したような気がする

 

もうよく目が見えない腹に斧が突き刺さっている

 

「ごほっごほっ」

 

精神力が底をつきかけている

 

血がなくなり腕が動かせない

 

相打ちかまあいい最後の魔法はおそらく『カッタートルネード』スクエアスペルで倒したんだ

 

まあこんな最後になるとは思ってなかったがまあいい

 

もうじたばたしてもしょうがない

 

目がかすむ

 

誰か目の前に立っている

 

俺を覗き込んでいる

 

ちっ 仲間か 1匹だけじゃあなかったか

 

ク ソ

 

 

5

 

 

目が覚める

 

「空だ」

 

空が見える

 

ここはどこだ

 

辺りを見渡すが木々しか見えない

 

?おかしい

 

下を見る木の枝で組み合わされた床だ

 

隙間からかなり離れた所に地面が見えるどうやら木の上のようだ

 

「っぐ」腹やアバラなど各所が痛む

 

「クリス様、目が覚めたんですね」

 

声に顔を向けるとラコイがいた

 

「なんでラコイがいるんだ?」

 

思わず首を傾げる

 

「なにを言ってるんですか。大きい音が聞こえるからと他の人たちが向かったら、倒れているミノタウロスとクリス様を見つけたんですよ。」

 

「そうか・・・ミノタウロスは死んでいたか?」

 

どこか他人事のような感じだ。実際倒した所を見ていなかったからな

 

「はい、体中を切り刻まれて絶命していたと聞いています。」

 

「でも グスッ 本当によかったクリス様が生きていて」と言って泣きついてくる

 

 

 

泣き止んだ所で話を聞く、先住改め、精霊の魔法を使いその場で応急処置をし

 

俺をこの場に連れてきて、傷の本格的な治療をしてくれたらしい

 

しかし傷が傷だけになかなか治らず血も流しすぎたためかもう1週間近く眠っていたとの事だ

 

「えっ、ヴァリュスを呼びに言った?? 本当に?」

 

「はい、4日前に出て行ったのですけど、私達は飛ぶのが遅いのでまだ帰って来ないんですが」

 

「え?その前の3日は?」

 

「なに言ってんですか3日3晩ずぅっと魔法をかけ続けてたんです。でもなかなか傷が完治しなくて。グスッ」

 

やばいまた泣き出しそうだ

 

「あっはっはっはっは、ごめんごめん そうか〜そんなにひどかったか〜」

 

「ヒック、ひどいなんてものじゃぁありませんでした、グスッそのまま ッヒ死んじゃうかと グスッウッウッウッ」

 

やばいはずした

 

「あ〜泣くな泣くな わかったからわかったから」

 

「所で俺の杖はどした?」

 

流石に抱きつかれると傷が痛む、この感じだと恐らく血がなさ過ぎて傷が完治しなかったって所だろう

 

・・・後遺症ないだろうな ちょっとあせる

 

「あ、はい、すぐにお持ちしますね」と飛んでいくラコイ

 

いや〜翼人と仲良くしといてよかった〜

 

なんてのんきな事を考えていると

 

「ク〜リ〜ス〜さ〜ま〜」

 

軽く冷や汗が出てくる 、いあっはっはっは 気のせい気のせい さ寝なおそっと

 

「いたああぁぁぁ、あれですねぇ、そうでしょうぉ、ク〜リ〜ス〜さ〜ま〜ぁ〜」かなり遠いはずなのに怒声が聞こえてくる

 

ちら見したら凄い形相でこっちを見ている

 

やばいあの乗っている馬速い、言い訳を考える暇も無い

 

「ヴァリュスさ〜んこっちです〜」と 余計なことを言ってくれちゃっているラコイ

 

その後みっちり怒られたことは言うまでもない

 

 

 

ヴァリュスと兵団たちは城に俺が無事だと言うことを隼便で報告しまだ動けない俺共々翼人達に歓迎された

 

意外と美味いものを食っているみたいで大変堪能できた

 

俺は自分で自分を治療し大事をとってあと1日滞在することになった

 

ヴァリュスになぜミノタウロスを一人で倒しに向かったのかと問い詰められ苦し紛れに「もう少し強くなりたっかったからだ」と言ったら

 

「「そんなことで命を掛けないでください」」とラコイ共々泣かれた

 

 

 

そして翼人に見送られながら集落を去る俺達

 

「しっかし本当にラコイを保護してよかったなあ、あんなに歓迎されるとは思わなかった」

 

「ええ本当ですねぇクリス様。あのとき保護してなければクリス様今頃死んでいますしねぇ」と笑顔で睨んでくるヴァリュス

 

「わるかったよもう無茶しないよ」スクエアになったことだし、と心の中で思っておく

 

こっそり水水水風の適当スクエアスペルを唱えたら出来た死ぬ思いをしたかいがあった

 

「今後は外に出かける時は監視をつけさせて貰いますからねクリス様」

 

「もう今後は絶対に一人で無茶はしないからほんっとうに勘弁してください」と頭を下げる俺

 

「絶対ですよ、ちなみに帰ったらみっちりと旦那様方にもしかってもらいますからね」

 

やばい、父親はともかく母親には泣かれる可能性がある

 

「出来ればそれも勘弁してほしいんだけど」とヴァリュスにすがる様に見て抵抗をするだけしてみるが

 

「駄目ですこれは決定事項です」とピシャリと言われ城に帰るなり延々と小言を言われ続けたのは言うまでもない

 

 

 

帰ったからやることはひたすら風の遍在作りだ。最初は美味く出来なかったがぶっ続けでやること1週間

 

なんとか1体だけ作れるようになった、監視の目をが届かない上空からこっそり外に出し

 

あとはひたすら組み手の型でもやらせておく

 

とりあえず監視がつくのは外に出てからなので城内に居る限り安全だ

 

しかし遍在は凄い、組み手の成果がフィードバック式に送られてくるからどんどん成長する

 

イメージトレーニングなんて目じゃない

 

 

 

ひたすら遍在を作り続けて3週間なんとか3体同時に作ることが出来るようになった

 

本当は遍在だけやっていたかったのだが、近辺に居た重病人を殆ど治したとはいえ、未だに断続的にちょこちょこやってくる患者さん

 

兵団の宿舎に設けてある診療所で暇になったときに「もうそろそろ後続人作るかぁ」ともらしたのだが周囲に居る助手代わりの水メイジたちが嫌そうな顔をする

 

「ですがクリス様のやる治療は高度すぎて我々にはとてもとても」などと言い出す

 

「だけどここ数年で簡単な奴ならできるようになっただろう?」と聞くが

 

「簡単な奴と言われても、こちらは水メイジのスクエアが数人がかりでやる作業を、クリス様はたった一人で行われるではないですか」

 

ちなみに何故スクエアが何人もいるかと言うと、俺の噂を聞きつけ物は試しと冷かしに来たら、あまりの腕前に「弟子にしてください」などと地面に頭をこすり付けて言ってくるのでしょうがなく

 

「俺のことをむやみに言いふらさないこと、あと 見て技術を盗め」等を条件に雇ったのだが、これが中々上達しない

 

彼ら曰く「クリス様は凄すぎる」なんて言って来るから

 

「俺は水のラインだぞ、俺に出来てスクエアが出来ないなんてことは無いだろう」

 

とトリステイン貴族のプライドを刺激してみるが

 

「くっ、それでも我々では貴方に及ばない」と言ってくる

 

そういやあここにいる奴らって忙しい時に来た奴らばっかで来て早々に威張りくさってたから

 

「じゃあこの病人任せたぞ」なんて軽〜く、この世界の不治の病を任せたら「出来るわけがない」なんていっている奴らの前でちょいちょいっと治してプライドへし折ったんだっけ

 

 

 

「しょうがないここ最近は一区切りついたし教えますか〜」なんていったらものすごくうれしそうだ

 

まずは体をディティクトマジックで詳しく調べることから始めさせる

 

「体の構造は個体差はあるけど基本的にはほぼ一緒だ。だからあとは大きく構造が違う人は通常の構造に直せばいい。」

 

「そんな簡単に言われましても」

 

「そんなこと言っても基本はこんな感じだぞ?これさえ出来れば大抵の不治の病は治せる」

 

「そんないいきられましても」と尚も出来なさそうに言ってくるので

 

「ある程度慣れてきたら色々教えるから」と言い切って後は出来ない患者が着たら呼ぶように言い含め自分の修練に向かう

 

今では兵団に自分が行きを、遍在2人で組み手、残りの遍在が研究。これが最近のスタイルと化しつつある

 

 

 

そして最近は研究の成果が出てきた

 

通常2人で行うペンタゴンスペルなどは血縁関係者でなければできない。というのも血が近くないと魔法が混ざらないからだ

 

ということは遍在は自分のコピー、つまり「遍在となら組む事が出来る」と言う訳だ

 

物は試しということでやってみたのだが・・・見事に失敗した

 

今後しばらくは遍在に組ませ色々やってみるしかあるまい

 

ちなみに失敗の原因はコントロールの未熟とちゃんとしたスペルではなかった事

 

まあ、前からわかってはいたがラインやトライアングルなどの魔法は元の威力よりも増幅される傾向がある

 

ペンタゴンスペルともなると強大すぎて上手くコントロールが出来ないというわけだ

 

 

 

研究の成果その2

 

この世界には『風石』等の魔力が宿る石がある。他にもダイヤモンドなどの純度の高い鉱石等には特に魔力が宿りやすいことがわかった

 

だが、その他にも魔力を宿らせる方法がある

 

それは『固定化』だ、この魔法は物に魔力を定着させる効果があるこれを応用できないかと色々やってみた

 

その結果、『固定化』の呪文を変化させることで『魔法を固定化』することに成功した

 

とりあえず日本刀にかけてみた

 

そもそもこの日本刀、ただでさえ良い物を使い、いい腕を持つ職人に、いい方法で作らせ、さらに錬金をしまくり刃先をミクロン単位で薄くし固定化を掛けまくった結果・・・

 

岩さえ両断できるようになってしまった

 

この日本刀にさらに風の系統魔法である、エアカッターを固定化させる。用はただでさえ切れまくる刃にカマイタチを付加させたのだ

 

さらに柄の部分に宝石を埋め込み魔力を溜め込んでみた

 

うん・・・やりすぎた

 

なにせ ブンッ とふると10メイル離れた所にあるはずの岩が パカッ っと割れてしまう まあ普段は切れ味があがるだけにし俺の意思がないとカマイタチは発生しないようにしてはあるが

 

それでも驚異的な切れ味を誇る

 

 

 

他にも色々やってはいるが、どれもこれもが危険すぎる。

 

これらは胸の中でしまっておこう

 

・・・もうミノタウロスすら刀一本振るだけで倒せるよ ←実際に懲りずに1人で行ってしてみました 楽勝だった

 

とはいえ一応実験・研究は続けていくつもりだ どんどん馬鹿みたいに強くなっていく自分が怖い

 

 

6

 

 

 

13歳になりいつもどうりにガンガンやっていたある日

 

 

 

「クリス様急患です、すぐ来てください」とお呼びがかかる

 

最近は教え始めた甲斐もあって診療所の助手達もものすごく上達している。もはやちょっとやそっとじゃ呼ばれなくなってきたのだがそれが呼ばれたって事は

 

 

 

患者を見て最初に出来たことは絶句だった。

 

こんなもの診なくてもわかる・・・即死だ、だが何故生きている

 

「貴族様お願いでございます、どうかこの女の子をどうかお救い下さいませ」

 

この子を連れてきた物だろう全身血だらけだ

 

「ああ、わかった。これは俺一人でやる皆は別室にて待っていてくれ。」

 

皆を追い出しディティクトマジックをかける

 

左腕の各所は削れ壊死寸前、腹も完全に背中まで穴が開いている、足も両足共にボロボロだ

 

だが、一番の問題はなぜこんな状態なのに生きていられるか、だ

 

ショック死してもおかしくない、もはや生きているのが奇跡としか言いようのない

 

失血死をなぜ起こさない。血の乾き具合からして3・4日は経っている たまたまにしては出来すぎている

 

おそらく・・・口を開け八重歯を見る

 

通常とは違い長く鋭く尖っている

 

吸血鬼だ

 

脅威的な生命力の為治療はスムーズに進んだ

 

まず服を脱がしこびり付いた血を落とす

 

ここ最近作った体の主なビタミン剤を圧縮固形化させた錠剤を水魔法に溶かし細胞を活性化・作り上げていく

 

足りない血液は水と塩を混ぜ合わせ生理食塩水を作り出し血液に混ぜる

 

傷をほぼ治しこの子を連れてきた老人に話を聞く

 

なんでも身寄りがない行き倒れてるこの子を拾い、しばらくしたらフードをかぶったメイジに襲われたとのことだ

 

実際は追ってきたメイジが正解だろう

 

 

 

老人にしばらくは絶対安静の上助かるかどうかわからないと嘘をつき

 

この子を俺が引き取ることにする

 

反対の声が上がったがいざというとき、そうしないと守れないと適当に言って納得させる

 

無事直ったらそっちに会いに行く、と老人と約束し帰らせ

 

この吸血鬼の少女と同じ部屋にいる事にする

 

 

 

部屋に入りベットに寝かせ吸血鬼の象徴である牙を削り大の字にベットに縛り 喋れないように猿轡をかませる

 

いきなり起きて精霊魔法をぶっ放されたんじゃたまったもんじゃぁないからな

 

風の遍在を3体出し

 

最後の治療をして完治させ

 

吸血鬼を・・・起こす

 

 

 

目を覚まし暴れだす

 

・・・鉄の土台のベットに鉄のチェーンでつなげてあるはずなんだが今にも壊れそうだ

 

杖を突きつけてとりあえず黙らせる

 

猿轡を外す

 

「私に何をするつもり」吸血鬼が聞いてくる

 

「特に危害を加えるつもりはない、その証拠に傷はもう治っているだろう?」

 

と言って元々傷のあった所を杖で指し示す

 

「じゃあなに?私の体が目当て?」

 

と、とんでもない事を言ってきた 慌てそうになったが慌てると格好がつかないので平然と

 

「そのつもりなら元々話などしないはずだが?」

 

と何とか平常心で返す

 

「確かにそうね」とうなずく

 

「俺はクリス。そっちの名前は?吸血鬼じゃ呼びにくいからな」

 

「エルザよ。同じ人が何人もいるってことは遍在ね、となるとかなりの腕前ってとこかしら?」

 

「まあな、暴れても無駄だぞここには本体はいないしな」と念の為、嘘をつく

 

「とりあえずエルザ、君には2つ選択肢がある。」

 

「ここで死ぬか、それとも」

 

エルザが若干おびえた目でこちらを見る

 

「ここで平和に暮らすかだ」

 

エルザが一瞬呆けた顔をし

 

「えっ!!」

 

おーびっくりしてるびっくりしてる

 

「別に吸血鬼だからといってわざわざ、人間を殺すまで吸い続けないといけないわけでもないんだろ?」

 

「それに家畜の血でも問題はないんだろ?」と本で得た知識を話す

 

「でも、私は吸血鬼だよ、人間の天敵とされている」などと聞いてくるので

 

「俺にとってはもう天敵でもないな、第一エルザ牙はどうなってる?」

 

といって手の拘束を解く

 

エルザは自分の口に手を入れるが

 

「あっ歯が欠けてる」とびっくりする

 

「ああ、治療のついでに調べて削っておいたんだ、生え換わるみたいだし別にわざわざ牙から吸う必要もないんだろ?」ディティクトマジックで入念に調べたからまず間違いないだろう

 

「で?どうする、ここを安住の地として平和に暮らすか。それとも、また追われ身の立場に戻るか。」一応安心させる為に微笑んでおくか。それにどっちかって言うと脅しだな、牙削っちまってこっそり血を吸うなんて無理だろうし

 

「本当に?本当に平和に暮らせるの?」今まで苦労したんだろう、今にも泣きそうな顔で聞いてくる

 

「ああ、エルザ君が望めばね。」まあ、ディティクトマジックで色々体の構造を調べさせてもらうが、問題は無いだろう

 

「でも、吸血鬼の言うことなんて信用できないでしょ?」

 

まったく泣くほど嬉しいんだったら素直に言えばいいものを

 

「その点については大丈夫だ」と言って半年前に作り上げたネックレス型のオリジナルマジックアイテムを取り出す

 

「これを可能な限り持っていてもらう」

 

「え?それは何?」

 

「これはな」と言って近くにいる遍在をネックレスに埋め込まれた宝石に吸い込む

 

「魔力をためたり、使用した魔法を維持するためのアイテムで、遍在を入れればこちらの意思で出すこともできるし、中から出てくることもできる」

 

「さらに中から周りの様子も監視できる代物だ」

 

作り上げるのに苦労したんだよな〜これ。風石の周りと構造を固定化し中を空にして、別の風魔法を入れるさらに、火石を入れれば火の系統、土石を入れれば土の系統、水石を入れれば水の系統が使用可能だ

 

ちなみにコモンマジックは4系統とはまったくの別物だったので苦労したが、ダイヤモンド等の魔力が宿りやすい宝石で使用できる

 

 

 

あのあと、いやー泣かれた、よっぽど安心したのだろう。俺の用意した家畜の血を飲みネックレスを机の上に置き、すぐに寝た。

 

次の日からディティクトマジックで体の構造を調べ上げ前々から考えていた『体の構造を人間に近づける』為の実験をさせてもらうよう頼む

 

少しずつ遺伝子を変えていき、新陳代謝を抑え、エネルギーの過剰摂取しなくてもいい体に変えていき、血ではなく人間と同じ食べ物でも生きていける体に変化させた

 

結果的に寿命が少し短くなってしまったがエルザはまったく気にしなかった、それどころか「人間の食べ物がこんなにおいしかったなんて」なんて言って喜んでいた。まあ、人間でもそうだが自分が必要としている栄養分は美味く感じる、今では血を飲むと油を飲む時みたいに気持ち悪くなるそうだ。

 

7

 

 

 

エルザを調べ研究すること1年たった、まあ調べると言ってもディティクトマジックを使ってるだけだが。

 

エルザの体は凄かった、人間と比べて体の質そのものが違った。

 

そのデータを元に自分の体をいじることにした。

 

まずは骨、骨密度はすでに常人の倍以上にしてあったのだが、恐らくこの世界特有なのだろう。

 

新しい物質で作られていたのを元に可能な限りエルザに近い構成にしてみた。結果は簡単に言うと鉄からアルミに変えたって感じだ。

 

次に筋肉。これまた筋肉も全身瞬発力と持久力を備え持つ筋肉に変えてあったのだが、エルザの筋肉は構造が違った。

 

通常人は1本なのに対しエルザは10本で同じ量を作っていた。当然ながら紐を太い1本で作るよりも細い紐を何本も重ねて作ったほうが丈夫になる。

 

心臓をいじるのはさすがに怖いので心臓以外の筋肉を全て同じようにした・・・まあ多少はエルザのオリジナルよりも劣るがそれでも、鍛えたものの倍以上の力を誇る。

 

ちなみに体重は元の1.5倍になってしまった、消費カロリーも1.5倍に増えたため食事の量が増えたが。

 

あと前々から商人達から色々な珍しいものを買っていた。そしたらある日種の状態の穀物の入っていた袋を数種類持ってきた。

 

もちろん言い値で買った、なんと異世界で米・大豆・そば・麦などが食べれるとは夢にも思わなかった。味噌と醤油を作るぞ。ちなみに納豆は作らん。作るのは簡単だがあんまり好きじゃないし。

 

しかも当然ながらこちらの世界の穀物と文字通り『質』が違うはっきり言って比べ物にならない、おかげで『プルトン領で作られる穀物は最高級品』と名が売れて更に儲かることに・・・あまり有名にはなりたくないんだけど、目をつけられるし。一応今まで通り両親を言いくるめ少量高額で売って豊かになりすぎないようには調整しているが。

 

その儲かった金で色々な珍しいもを壊れていなければ買うと商人に言って少しだがいろんな物を買っていたら、ある日原チャリ、つまり原動機つき自転車を手に入れた。

 

若干壊れていたものの、かなり安く手に入れられ前世での知識を元に整備しなおした。

 

バッテリーが上がり内部に水が入りが多少さびていたが、ディティクトマジックで調べ錬金で、ばらすことなく治した。

 

専用工具も無いのにエンジンをばらしたりしたら、元に戻らないからな。

 

しかもバイク1台とはいえ色々な素材が使われている数えだしたらきりが無い。ディティクトマジックで構成を調べ何とか金属の複製にも成功した。これを工業化に成功したら産業革命が起こるだろうな・・・する気はないが。ガソリンを精製し特殊マジックアイテムだと言い張り乗り回す。楽しい

 

他にも色々買ったが・・・何故か武器が数が多い気がするがまあいいだろう。重火器数種、軍用の道具などもあったが、ことごとく壊れていた。まあ治したが

 

ぶっちゃけ、「トリスティン征服できるんじゃね?」って感じだ。めんどいからやらないけど。

 

あとは液晶テレビ(破損)、DVDプレーヤー(破損)、DVD(未開封)色々、小型発電機(破損)などを買った、のんびり治そう。

 

 

 

修理、研究、訓練、等をガンガンやっていたらあっという間に1年が経ってしまった。

 

父親から「もうそろそろお前も学院に行かなきゃな」なんて言われた

 

「へ?いや別にいいですよ?行かなくても」

 

「何を言っているんだ。公にしなかったとは言え裕福になったのはお前のおかげだ 行って来なさい」

 

「そうですよクリス?私たちは貧しく行けなかったのです。せめて貴方は行って来なさい」と母親

 

・・・いや本気で遠慮したいんだけど、めんどいし

 

なおも断ろうとする俺をこれまた真剣な目つきで進める両親その上「お前のためだ」等と言ってくる始末

 

いや・・・この領地をついでのんびり暮らせればいいんだけど本当に。

 

 

 

嘆いていても仕方が無いひっさし振りに学校に行きますか・・・嫌だなあ、まさか(精神年齢?)40歳になって再び学校に行くとは

 

治療の助手達を数人領地に残らせ他は全員他でやるように言い含める。なぜなら治す相手がもう殆どいないからだ。ここらへんは殆ど治しきってしまったため他へ移るしかない。もちろん只なんてやったら旅費がなくなってしまうから可能な限り安くするよう言ってはあるが。

 

他にも色々学校に行くための領内での準備をしていたらエルザに「いっちゃやだ〜おにいちゃんが行くなら私もいく〜」なんて駄々をこねられた。そう俺はなんと『お兄ちゃん』等と言われているのだ、なつかれたなあ。エルザは中々の美少女だし・・・これが『妹萌え』と言う奴か?残念ながら俺はそういうのはよくわからん。

 

まあ連れて行けるわけ無いので「休みの日には帰ってくるから」と説得してあきらめてもらう

 

 

 

出発の日にはやっぱりエルザに泣きつかれ、なんとか引き離す(力が落ちたとはいえ、それでも馬鹿力)

 

原チャリにまたがり最低限の荷物を持って出発する。

 

 

 

通常馬車(約時速10km)で4週間以上はかる〜くかかる距離を、原チャリでかっ飛ばしていったため(改造強化済み、リミッター解除済み)途中休んで3日でついた。

 

トリスティン学園につき、案内係は原チャリを見た瞬間『なんだこれは』見たいな顔をしていたがスルーする、近くにいるメイドに部屋を聞こうと話しかけようとした所に

 

「クリス様、クリス様ではありませんか」と言いながら走ってくるメイドさん・・・やばい

 

「ちょ、ちょっと静に」といって静かにさせる

 

「君はもしかして」

 

「はい、前にクリス様に病を治していただきました。」

 

やっぱりな、まあ覚えてないけど

 

「すまないねぇ、覚えてないんだ。今まで何百人治したかわからないから。」本当にかなりの数を治してきたからなぁ

 

「いえ、そんなクリス様は今までたくさんの平民を治してこられたんです覚えてないのは当然です。」

 

「はは、すまないね」まあ、そんなことはさておき

 

「今年からこの学園に入ることになったんだけど。」

 

「まあ、それはおめでとうございます。もし何か用事がございましたら是非、お申し付けくださいませ。」と、頭を下げるメイド

 

「それで早速だけど、俺が『全治』だって事は内緒で頼む。」

 

「え?何故ですか」

 

それはもちろん

 

「目立ちたくない。目立つために治療してたわけじゃあ無いからな。」学院生活も地味に過ごそう。

 

「はい、わかりました。」

 

メイドの手をふと見るとガサガサだ、まあこの世界じゃあハンドクリームなんて無いだろうし、あったとしても平民じゃあ買えないだろう

 

「手を出してごらん」と、言って刀の鞘を触る

 

「はい、何でしょう?」

 

服のポケットに入れてあるビタミン剤を取り出し呪文を唱え、水に混ぜて手を治療する。

 

「あっ、そんな私のなんて」と言って引っ込めようとしたので、手をつかむ

 

「治ったよ。」

 

「そんな、私なんかのためにクリス様の魔法を」

 

「ん?不治の病も治せるんだよ?俺は。手荒れぐらい簡単だ。」と言ってさらに呪文を唱える

 

土を素に手のひらサイズの蓋付きのプラスチックの入れ物を作り、その中に錠剤を溶かし簡単な細胞活性効果付きハンドクリームを作り出す。

 

「とりあえず、クリームを作ったから。寝る前とか、洗いものした後とかにガサガサしてる所に薄く塗って。」

 

まあ10個ほどでたりるかな?

 

「レビテーションをかけたから軽く持てるはずだよ?みんなで使いな。」と言い渡す

 

「そんな!!貴重な秘薬を私たちのような平民なんかに。」

 

まだそんな事を言ってくるのか

 

「そんな手間じゃあ無い。足りなくなったら言いな?また作るから。」

 

「はっはい、ありがとうございます。」と言いなんだか涙目で抱え走っていく

 

なんか変なことしたかな?・・・まあいいか

 

 

 

その後他のメイドに部屋の場所を聞き案内してもらう。

 

荷物を持とうとしたが原チャリも部屋に置いておくつもりなので、断りすべてレビテーションで浮かせ持っていく。やはりこう言った行為そのものが珍しいのだろう、驚いていた。 だけど、男として女の子に荷物を持たせるのはちょっと嫌だ。

 

部屋に入り荷物を放り適当に精神力を消費したら、目ざまし時計を引っ張り出し(メイドインジャパン)セットし、夕食まで寝る。

 

 

 

夕食は脂っぽかった、気持ち悪い。

 

しかも一人前のはずなのにすごい量だ、いくら食事量が増えたとしてもあんなに食えん。明日時間を見はかって量と脂を減らすよう厨房に頼もう。

 

風呂に入るが中世の時代のサウナ風呂みたいな感じで最悪だったため、今度きちんとした風呂を作ることを誓い、全精神力を使い遍在を作り、適当に学院内を探索るようにし眠りに就く。遍在効果により起きたら学院の構造がわかると言う寸法だ。魔法って便利

 

次の日の朝食(脂と量がすごい)を食べ、適当にぶらぶらし厨房へ行く。ちなみに始業式は4日後だ

 

「ちょっといいかな?」と言い裏口から厨房へ行く

 

「貴族様、何か御用で」

 

おおでかい、親方か?何がでかいって全体がでかい。

 

「いや食事のことでちょっと「あっクリス様じゃありませんか!!どうしました?」

 

昨日のハンドクリームをあげたメイドか

 

「いや、食事のことでちょっとね」

 

「クリス様と申しますと昨日塗り薬を頂いたと言う」と親方?

 

「ああ、まあそのクリスで間違いないと思うけど。」

 

「それは失礼しました、いや上等な塗り薬を与えてくださったそうで。」

 

「ん?そんなたいしたもんじゃないよ」

 

「いえそんな、他のものが使ったら一晩で手荒れが治りましたよ、クリス様」

 

「そうかい?まあ、足りなくなったら言いな?また作るから」

 

ちょっと細胞活性が強過ぎたかな?まあいいか

 

「ま、それはともかく食事のことなんだけど」と話を戻す

 

「へっへい何か御不満が?」

 

「いや、味は問題ないんだけど、量と脂をちょっと減らせないかい?」

 

「すいやせんが、それはできねんで」

 

「むりかい?俺の分だけちょいと減らせない?」

 

「それをやりやすと、他の貴族さまから差別するのかと苦情が・・・」

 

「あーー」なるほどね、めんどくさいなあ

 

「よし、こうしよう。厨房の裏はまず他の貴族は来ないだろうから適当に机と椅子を用意するからここで食べる。そうすれば問題ないだろう?」

 

「ええ?そんなこと貴族さまにはさせられませんよ。」

 

「そうですクリス様」

 

「ああ、その点は大丈夫。俺は気にしない、見つかって責められても俺が貴族の権限で無理やり従わせたことに・・・従わせてるんだから、俺に責任が回るようにしてくれればいい。これで解決。」

 

 

 

そのあと、なんだかんだと言われたが、無視して邪魔にならない所に屋根と机と椅子を錬金で作ったら了承して(あきらめて)くれた。よかったよかった。

 

 

 

8

 

 

 

学院に来てまずやることは、学院で働いている平民達に、クリスが来たと言うことを内緒にさせることだった。

 

ほっといたらまず貴族・平民関係なく知れ渡る。間違いない

 

それは嫌だったのでまず、平民達に念を押すことから始める。

 

学院じゃあ絶対に『全治のクリス』と呼ばないこと、むやみに治療を頼まない事・・・まあ、休み時間やら放課後やらに治してあげることにはしたんだが。

 

ただ、この学院に来て気になったことがある。

 

シエスタと言うメイドだ。

 

まあメイドそのものは問題ないんだが何故か黒髪黒目だ。

 

この世界に来て黒がかった髪・目は見たことがあるが、完全に黒と言うのは見たことが無い。

 

まあ「黒髪・黒目なんてめずらしいね」と聞いてみたら「あ、はい。私の一族多いんですよ〜」という会話をして終わった・・・うん、まあいいか、それほど他人の髪やら目やらに興味ないし、突然変異かなんかだろう。

 

働いている平民の家族・知り合いに病人がいると言うことで頼みに来るのも多数いる。

 

断るほどのことでもないので、学院に来てもらうことを条件に了承する。

 

その際に空いている平民の部屋を待合室みたいな状態にして待ってもらうことにする。

 

もともと平民達には大変に人気あったので学院で働いている人たちに色々と手引きをしてもらうことにする。他の貴族共にばれたら騒ぎになるからね。

 

ただ学院長のオールド・オスマンにはばれているらしく「ばれないようにするんじゃぞ」とすれ違いざまに言われた・・・気をつけよう。

 

学院が始まって授業開始30分で・・・寝た。

 

だってレベルが低すぎるんだもん。

 

勉強大嫌いだった俺でもわかる内容だ。

 

中学生1年、下手すると小学生で習うような内容をやっている。

 

レベル低い。まあしょうがない、電気どころかガスすら使ってない文明世界だ。一応時計があるから中世以下ではないようだが。

 

基本的な俺の一日は

 

朝起きる

 

洋服ダンスから適当に服を引っ張り出し着る ちなみに服は3着しか持ってきていない。てかそれで十分だろういちいち服を選ぶのは面倒だ。

 

遍在を2体作り外へ訓練させる。

 

やっぱり体術・剣術・魔法の訓練だ。遍在は風の系統で作られ、風の系統の魔法しか放てない。

しかし、ダイヤで作った魔法、ようは精神力を溜め込めるアイテムを作ったため、それを元に遍在でもコモンマジック・他の系統を放てるようになった。

 

朝飯はもはや習慣になった厨房の裏に行き、そこで食べる。

 

授業中は寝る。ともかく寝る。教師に起こされても寝る。

 

最初は起こしていた教師も次第に諦めたようで起こさなくなる。魔法の勉強もすでに終わったも同然なので、起きていてもしょうがないし。ちなみに教科書は速読ですでに読み終わっている。

 

昼飯時に授業は終わる。

 

昼飯を厨房裏で食べ、病人を治療。精神力を消費し眠る。

 

夕食は遅めにとる

 

こちらの身勝手な頼みを聞いてる身なので厨房がひと段落したら一緒に食事を取るようにしている(やっぱり強制)時たま領地から食材を送ってもらい一緒に食べる、うけはいい。

 

体術・剣術の訓練をし精神力を消費し眠る。

 

 

と言う生活を繰り返す。やはり同じ日常が一番落ち着く、時々貴族に肩がぶつかっただの何だのと、くだらないことで文句を言っている貴族にぶつかり、文句を言われている最中に平民を逃がす等の行為を何回かしていたら2つ名をつけられた。『底辺のクリス』まあ『全治』のほうで騒がれるよりはましだろう。

 

ちなみに意味は、低姿勢で勉学がなく魔法の才もなく(入学時に水のドットと嘘をついた)プライド・家名の誇りも無いと言う意味だそうだ。

 

 

そんな生活を続けてはや半年、最悪な変化が訪れた。

 

 

ある日、いつものように昼飯を食いブラブラしながら寮に戻ろうとしていたらいきなり「お兄〜ちゃ〜ん」と、聞き覚えのある声がするほうへ振り向くと、ドゴンッ という音と共に気を失った。

 

 

 

9

 

 

 

 

・・・お ちゃ  クリ  お兄ちゃ  クリス様  お兄ちゃん」

 

 

「んっが」目が覚める。

 

ぼんやりとした頭で辺りを見渡すと、ガキ共がこちらを見ている・・・

 

体がいてぇ、たしか『お兄ちゃん』と言われてなんか『エアハンマー』を打ち込まれたような衝撃が・・・

 

目の焦点が合ってきて前のぼんやりと見ると・・・エルザだ。

 

ああこりゃ夢だ。寝よ寝よ。

 

「お兄ちゃん起きて」

 

目が覚める。

 

がばっ

 

 

体を起こし周りを確認する。

 

うん、ベットの上じゃあないな。

 

そして何故か目の前エルザが。その横にはラコイがいる・・・???

 

あれぇ??なじぇ??

 

 

「えっとエルザとラコイは何でここにいるのかな?」とりあえず聞いてみる。

 

「休みの日に帰るっていいながら、ぜんっぜん帰ってこないから会いにきたの。」

 

「私はエルザちゃんに行こうと誘われてきちゃいました。」

 

 

ああ、そういえばこの半年間帰るどころか手紙すら送らなかったなぁ。

 

 

まあ、あのあと ひと悶着あり「や〜だ〜 か〜え〜ら〜な〜い〜」と言って駄々をこねるエルザ。困っている顔をしているが反対しないラコイ。

 

ちなみにエルザとラコイはフェイスチェンジを入れたアイテムで牙と翼を隠してるので問題は無い。

 

エルザが広場で駄々をこねまくっているときに何故かオールド・オスマンがひょっこり現れ。

 

「まあ、だいじょぶじゃろ。平民の宿舎にも空きはある。」

 

等とラコイの胸を凝視しながらほざく糞爺。

 

「いや、えっと、それはまずいんじゃ。」と言おうものなら

 

「お兄ちゃん。エルザのこと嫌いなの?」と涙目上目づかいで見てくるエルザ。

 

まさか「吸血鬼と翼人なんでやめてください。」等と言えるわけもなく。

 

エルザとラコイは俺の関係者ってことで平民達には温かく。貴族達には、さげすむ目・いやらしい目・温かい目・なんか怪しい目 (なんかハアハアしている)で迎えられた・・・勘弁してくれ。

 

 

「所でエルザとラコイって知り合いだっだっけ?」

 

たしか一度も会わせたことがないはずだが。

 

「お兄ちゃんが学院に行った後ラコイが家に来たんだよ。」

 

「本当は翼が隠れるアイテムを頂いた後に行きたかったのですが、一部の仲間に反対されまして。」

 

なるほど。まあ、そりゃそうだな。いくら助けたからと言ってすぐには信頼はできないわな。

 

 

 ちなみに他の貴族の奴らに反対されてもおかしくないのに、何故こんなにもすんなりいったかというと。俺が領地経営をやりすぎたからである。

 

もはや我が『プルトン領』は高級ブランドになってしまった。

 

炭・鉄・紙は言わずもがな、コークス・食物・家畜・靴・武器・防具において 『トリスティン王国』 一優れているとまで言われている。目をつけられないようにするつもりだったんだがなあ。

 

工場は作らず各家庭で作るようにして、販売数・値段などを細かく決め儲けすぎないようにしていたら、一応口止めはしていたものの『もっと裕福になりたい』と言って他の領地に行ってしまったものもいる。まあ、やり過ぎるとその土地の木々が無くなって最悪の事態になるのだが・・・放っておいた「まっいーか」と。

 

他の領地で炭・鉄・紙を安く大量に作られた為、食物・コークス・家畜・靴・武器・防具を作り始める。

 

ちなみに他の領地でも肥溜めを作ったり穀物を持ち出して勝手に作られたりしたのだが、いかんせん作り方が『便利に』とか『手っ取り早く』と言う感じで作ろうとしているためまったく成功はしていない。プッ

 

この時代は基本靴は木で作られているため大変痛い。何故かゴムが手に入った為加工し靴を作る。加工方法は『世界の果てまで行って〇』で覚えた。

 

靴の知識は『未来創造〇』で覚えた知識を使う。足に豆のできない靴の完成だ。ちなみに豆は火傷なんだぜ知ってた?

 

牧畜をして農作業の効率を上げ、家畜では簡単なニワトリに手を出す。この時代のニワトリの生卵は食べれないため、食べれる生卵を産むニワトリを作る為、各種掛け合わせて作り上げる。たしかこれも『未来創〇堂』

 

パンにも手を出すことにした。これまたこの時代のパンは固い、フランスパンより固い。

何故なら酵母菌がまだ使われてないからだ。ちなみにこれも『未来〇造堂』・・・だったかな?

成熟しきってない酒をパン生地にまぜ寝かせる等の試行錯誤をし、柔らかいパンを作り上げる。

う〜ま〜い〜ぞ〜

 

味噌・醤油も少数高額でなかなかの売れ行きだ。領民に作り方を教える時に魔法を使うと嘘をつき、作り方を盗まれないようにする。

 

水蒸機関などは「さすがにやりすぎかな〜」と思って手は出していない。

 

作ったものの多数は領内で回し、国に税金などを払うため残りの少しを、貴族に向けて高額少数販売をする。

 

たまに大量に売ってくれとは言ってくるが工場等ないため無理と言って黙らせる。

 

このように高級商品を作っている領地の跡取り息子な為、おおっぴらには文句を言ってこない。ちなみに商品の発案は、領民とか父親と言うことにしている。俺の周りで騒がれたくないし。

 

商品は高額だが売っている数が少ないため、領地はそこそこレベルで豊かだ。

 

あまりに儲けすぎるとアホ共が寄ってくるしね。

 

 

トランプ、オセロなどの庶民にも簡単にできるゲームをはやらせる。

あと遊び場も作っておいた。とはいえ簡単なんだが・・・競馬場だ。

 

 

 

 

 

 

10

 

学院にエルザ・ラコイが来て2ヵ月たったある日の夜、エルザが部屋にやってきた。

 

いつもは問答無用で開けて突撃してきたり、朝起きたらベットの中にもぐりこんでいたりと 色々やっちゃってくれるエルザだが今日は、何か落ち込んでいるような、悩んでいるような雰囲気だった。

 

「なんだ、どうした?エルザ」

 

「お兄ちゃん、エルザね今日でバイバイしようと思うの。」

 

「どういう意味だ?」

 

話を聞くとエルザを襲ったメイジが学院の生徒がいるらしい。

 

「とりあえずそいつは誰なんだ?」

 

「えっ」

 

「逃げなきゃいけないのか、逃げなくてもいいのか調べてみないとわからないだろう?」

 

 

その日のうちに聞けるだけ情報を聞き次の日も情報を集める。

 

 

エルザのからの話によると。

 

相手の名前はタバサ、まず間違いなく偽名だろう。

 

トリスタニアとガリアの国境近くのガリアの方の村で襲われた。

 

髪と目が鮮やかな青とのことだ。

 

ガリアの青という言葉がある。特に王族は鮮やかな青だそうだ。

 

服装から同じ1年だろう。

 

それぞれ各学年は2クラスずつあるので、時たま爆発音がする隣のクラス。

 

明日本人を直接見ることにして・・・まあ うんしょうがない、今日はしょうがないからエルザと一緒に寝ることにする・・・泣きそうだからね!!エルザ。ほんとだよ。良い匂いとかしないからね。よこしまな気持ちは無いよ。本当だよ・・・本当だからね。

 

 

次の日の朝・・・ろくに寝れなかった。昨日精神力を削る前にエルザが来たため助かった。

エルザはベットに入り早々寝てしまったが、起きたらもぐりこまれているほうが数倍ましだった。

 

 

エルザはまだタバサには見つかっていないとのことだから数日間遍在を仕込んだアイテムを持っていてもらい、部屋にいてもらうことにする。

 

 

朝食時厨房には今日から数日間食堂で食べることをつげ、食堂でタバサを待つ。

 

髪と目、鮮やかな青だ。ただ王族に近いものが、直接吸血鬼退治などと言う事は通常、しないだろう。

 

直接見ていると気づかれる恐れがあるので、遍在を仕込んだアイテムでタバサを監視し続ける。すると赤い髪の毛をした女の子がタバサに絡んでいる。

 

しばらくしたら赤い髪の女の子がタバサから離れ、ピンクの髪の女の子をいじり始める。

 

会話の内容から赤い髪のほうがキュルケ、ピンクのほうがルイズと言う名前のようだ。

 

しばらくしたらキュルケがまたタバサへと戻っていく。

 

 

ガリアの王族を見たことは無いが、タバサは間違いなく王族関係、しかも吸血鬼退治を一人でこなせるレベルの腕前。

 

あれほど目立つ『青だ』周りが気づかないはずが無い。

 

とすれば『護衛』か・・・

 

タバサの護衛にキュルケが就いていると見せかけて、フェイスチェンジでキュルケの青を隠しタバサが護衛についていると見るのが正解かな?

 

・・・にしても凄い量を食べるな。

 

 

授業が終わる。 (今日は本当にぐっすり眠れた。)

 

昼食時は食堂の入り口の目立たないところに遍在入りアイテムを隠し、タバサを待つ。

 

タバサが入りしばらくした後、アイテムを回収し食堂に行きタバサに近いところに座る。

 

 

キュルケがタバサの隣に座っているが、しばらくするとキュルケが席を立ち男たちの方へ向かっていく。

 

念のため風系統の魔法で音を拾い、話を盗み聞く。

 

話の内容からするとキュルケはゲルマニア出身だそうだ・・・?

 

話の内容から演技をしているようには思えない。 見当違いか?

 

 

次の日に思い切った行動に出ることにする。

 

エルザをタバサに引き合わせる。

 

エルザは驚いていた。まあそうなるわな。

 

「なっなんでそんなことをするの?」

 

「まあ話を聞け。」

 

「お前は吸血鬼だ。だから逆に吸血鬼とは思われない行動をする。」

 

「どういうこと?」

 

「吸血鬼は太陽の光が苦手だ。そうだろう?」

 

「うん。太陽の光を浴びると火傷しちゃうんだけど。でも」

 

「そうだ、もうお前は火傷をしない。俺がならないようにしたんだからな。」

 

まあ間単に言えば遺伝子治療をした。・・・治療するのは簡単じゃあなかったが。

 

「用は、朝日を浴びながらタバサの前に顔を出して。吸血鬼が食べないはずの人間の食事を一緒に食べる。普通に考えたらありえない。そうだろう?」

 

「しかもお前は2ヶ月以上学院にいる。通常吸血鬼は1、2ヶ月ごとに血を飲まなければいけない。」

 

「あっ」

 

「そうだ。学院で吸血鬼騒ぎは起きていない。だからお前が疑われる可能性は低い。それにほかの生徒がいる中でいきなり襲い掛かってきたりはしないだろうからな。」

 

下手をすれば国際問題となる。それに吸血鬼は基本賑やかな都市には来ないとされている。

 

ましてやここはメイジしかいないと言っても言い、メイジの為の学院だ、まず自分から来る吸血鬼などいな・・・そういえばここにいたな。目の前に。

 

 

次の日に行動に出る。

 

 

 

11

 

 

 

 

夜のうちに遍在を入れたアイテムを各所に配置し、タバサを待つ。

 

タバサが寮から出てくると同時にタバサの目の前になるよう二人で歩く。ちなみに手をつないでます。

 

すでにラコイにはエルザがばれる危険性があると言い、一応離れているよういい含めておく。

 

遍在からの映像で、タバサが驚き警戒しているのがよくわかる。

 

食堂に入る。予想通りタバサが俺たちの死角に座る・・・遍在アイテムのおかげで見えているけどね。

 

エルザが食事を取っていることに困惑しているのがわかる。

 

キュルケがタバサに近づき少し話をしている。

 

内容は前にいる俺と隣にいる少女の名前・何時頃からいたのか

 

名前で警戒心を強め、滞在期間で困惑している。

 

エルザと俺に話しかけている奴等と簡単な会話をする。まあほとんどがエルザ目当てなんだが。

 

 

その後数日ほどは普通に過ごしてもらう。タバサの監視つきだが気づかない振りをするよう言い含める。まあそのタバサを俺がさらに監視しているわけだが。

 

 

 

その後4日ほど経過したあと予想外の事態が起きた。

 

 

 

夜二人だけで話がしたいとタバサが俺を呼び出した。まず間違いなくエルザのことだろう。

 

指定された人気の無い場所に行くと、タバサが待っていた。

 

 

いつでも反応出来るよう、タバサに気づかれないように身構える。

 

 

するとタバサがいきなりひざまずき!! ・・・ひざま ずき?

 

 

 

「あなたに頼みがある。『全治のクリス』どうか私の頼みを聞いて欲しい。」

 

・・・あれ??

 

 

「え〜と。あのミス・タバサ?」

 

「エルザには危害を加えないことを約束する。どうか願いを聞いて欲しい。」

 

・・・どうなってるんだ?

 

「よくわからないけどエルザを呼んで、話を聞くだけ聞いて良いかな?」と困惑気味の俺。

 

タバサが頷いた・・・まあ良いってことだろう。

 

エルザを呼で来る。

 

一応最初にエルザがどういう状態で人間には危害を加えない事をあらかた説明しておく。

 

・・・なんかどうでも良いって感じだな?

 

タバサの話によるとエルザのそばにいる俺の事を調べたら、俺が不治の病すら治せる事がわかり何でも母親を治して欲しいらしい。

 

詳しく話を聞くのに、俺の部屋に連れ込んで話を聞くべきか、タバサの部屋に入って話を聞くべきか尋ねたら、タバサの部屋に招待された。

 

 

 

 

結論から言おう・・・さすがに王家のごたごたに巻き込まれるのはちょっと。

 

物凄く困った顔をして悩んでいる俺を見てなんか絶望的な顔をするタバサ。お願いそんな悲しそうな顔しないで。

 

ただ何故毒を盛られ母親がまだ生きているのか、何故次の跡取りである、タバサが生きているのかが物凄く気になった為、元々の原因から話すよう促す。

 

 

 

 

王になれなかったスクエアである弟と、王になった事を弟に祝福された兄。

 

それ以外にには各家族構成、昔の思い出ぐらいしか聞き出せなかった。

 

 

スクエアか。

 

 

「先代の王はボケていたのか?無能と呼ばれていたんだろう?ジョゼフ王は。」

 

「聡明な王だったと聞いている。ただ、ジョぜフを王に指定したときのことはわからない。」

 

ふむ。

 

「タバサ、最後に聞きたいんだが、トリスティンの魔法学院にどうして留学してきたんだ?」

 

「イザベラに行けと命令された。」

 

ん〜 昔仲のよかった従姉妹姫にか。

 

 

「わかった。ちょっと考えさせてくれないか?」と言うと驚いたような、希望が見えたような表情をしてきた。

まあ協力をしかも他国の人間から得られるとは思わなかったのだろう。

 

隣ではエルザが俺の事を見て驚いている。まあタバサと同じ考えだったのだろう。

 

 

 

 

自分の部屋に戻り

 

エルザに猛反発される。

 

「いくらお兄ちゃんでも危ないよ。」

 

まあぶっちゃけ危ないとか言うレベルじゃないんだろうけど。

 

「タバサの反応が薄すぎてよくはわからなかったが、この話を断るとエルザ、お前が襲われる危険性がある。」

 

「えっ」

 

「だってそうだろう?タバサの目の前にいたのは吸血鬼をかばう希望だぞ?普通に考えてお前を人質にとるぐらいの事をされてもおかしくないしな。」

 

と言うと押し黙ってしまう。

 

一応勝手にいなくなったら地の果てまでも追いかけて連れ戻すからなと言っておき、部屋に戻りラコイにもう安心だと説明するよう言っておく。

 

 

さて、どうするか。

 

 

 

12 番外編

 

 

 

 

 

 

 

ある虚無の曜日のことだった。

 

 

 

今日は虚無の曜日。いつもなら偏在を作り上げ、寝る。これが今までの虚無の曜日のすごし方だったが、エルザとラコイが来てからというもの、ロックしてあるドアを精霊魔法であけたり、ドアを開かないようにしていると、エルザがドアをぶち破ったりしては

 

「お兄ちゃ〜ん一緒に外で遊ぼうよ〜」

 

と言ってラコイも一緒になり、俺を引きずり出す日の方が多かった。

 

だが今日は、何でも学院の従業員達とトリスタニアまで一緒に買い物をするらしく、朝から静かだった。

 

 

 

暇だ。知らず知らずのうちに、朝早く起きる習慣が身についてしまった為、眠れない。

 

 

原チャリでもいじるか。

 

 

基本周囲にばれると厄介なことになる恐れがある為、遠距離の移動しか使わないつもりでいたら、学院に来て以降一切触ってすらいない。足元のスペースとかごが荷物置き場と化している。

 

部屋でやってもいいのだが、ガソリン中毒とかになると治すのが面倒なので、人気が無い学院の裏でやることにする。

 

まずは固定化のかけなおしをする。エンジン内部のピストンから、ボルトの一本まで厳重に固定化をかける。

 

何故こんなことをするかと言うと、部品の劣化を防ぐためだ・・・ここがまず『固定化』の凄さだろう。

 

『劣化』と言ってもかなりの種類がある。変形による・熱による・時間による・酸化による・磨耗による・etc.

挙げればきりが無い。『固定化』はその全てを防ぐ。前々から研究はしているが、どう力を行使しているのかが、未だによくわからない・・・話がそれたかな?

 

まあ簡単に言えば、通常どんなものでも無理に負荷をかけると壊れてしまう。だが、『固定化』と言うチート級の魔法をかけることにより、かなりの負荷をかけても壊れなくなる。

 

つまり、燃料をガソリンからニトロにかえても、エンジンが爆発しないと言うことだ。

 

・・・まあさすがにニトロはないが、訓練の片手間でガソリンよりも揮発性・燃焼効率がはるかに高い燃料をすでに作ってある。

 

厳重にエンジンに固定化を掛け終わった後、ガソリンを抜いた原チャリにこの燃料を入れてエンジンを掛ける。まずはアイドリング状態で様子を見る。

 

 

カチッ キュルルルル ドルン ドッドッドッドッドッドッドヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴぼぁごぉぉぉヴャヴャヴャヴャヴャヴャカチッキュルルルルルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥ・・・・・

 

 

・・・固定化をかけ忘れたマフラーが根元から吹き飛んだ。もちろんメーターは振り切っていた。

 

マフラーが無くなった後なんか青っぽい炎が見えたような気がしたが・・・気のせいだろう・・・うん気のせい気のせい。

 

 

まずマフラーを錬金でつなげてから「うあじゃあぁ」・・・火傷した。

 

短時間でここまで熱くなるか?普通。

 

 

マフラーを冷まし、錬金で修復し、つなげ直す。固定化を厳重にかけ、念のためエンジン周辺の固定化をかけなおす。

 

そのあと燃料タンクの蓋をネジ式に錬金加工し、タンクに固定化を掛ける。また、タンクとエンジンをつなぐホースを錬金し、外れないよう加工・固定化を厳重に掛ける・・・運転中に尻の下が爆発して死んだなんて冗談じゃあない。

 

あとチェーン・ギヤ・その他の稼動部分も固定化を掛けておく。

 

錬金でドライバーを作りアイドリングの調整をする。まあ、回転数が最低になるよう調整しとけばいいだろう・・・と、思っていたのだが、エンジンを掛けるとメーターが何故か30kmになる・・・タイヤ、回ってるなあ。

 

 

調整ではこれ以上下がらないので、2サイクルオイルを適当に作り燃料に混ぜてみる。

 

元々このバイクのエンジンは2サイクルだったのだが、固定化をかけたので、入れる必要がなくなった為、入れていなかった。

 

 

若干遅くはなるが、それでもタイヤは回る。当然アクセルは触ってすらいない。

 

これ以上は調整できないので、遠心クラッチのバネを錬金し、硬くする。

 

これによりエンジン回転速度が速くてもタイヤは回らない。あとは微調整をしてアクセルを回すとクラッチが繋がるようにする。最後にクラッチに影響が出ないよう固定化をかけて終了。

 

 

なんか怖いので、遍在を出し運転させてみる。

 

 

 

アクセルを回した後いきなり宙返りをして、遍在がバイクの下敷きになる。

 

・・・乗らなくてよかった。

 

 

壊れていないかチェックし念のため、全ての箇所に満遍なく固定化をかけておく。

 

どう改造するか考え込む。

 

 

よし。

 

タイヤを重力操作で重くしまくり、魔法を定着させる。大体前輪50kg、後輪100kgぐらいかな?

 

ちなみにこの魔法はグラビトンと言う。完全オリジナルだ。

 

まあ通常、あえて重くするなんてことはしないわな。

 

これでウイリーは何とかしなくなったが・・・カーブが曲がれない。

 

無理やり曲がろうとしても、遠心力で横転し運転している遍在が吹き飛ぶ。

一体何Km出てるんだ?このバイク。

 

本来この型のバイクにはつけないのだが、両側に横転防止の為、両端を重くしたサイドカーをつける。

・・・なんだこれ?

 

少々重くなり、衝撃が直に伝わるようになってしまったためタイヤ以外の箇所にレビテーションをかけて軽くし、定着させる。

 

何とかカーブ中に横転しなくなったのだが、横を向いたまま滑り結局曲がれない。速度が速すぎる。

 

 

ちょっともう辺りが暗くなってきたため、遍在アイテムに、風石と精神力を溜めた宝石を、バイクの各部につけて曲がるときに、風と重力操作で無理やり曲がれるようにする。

 

そのおかげで前進するときに補助し、タイヤが空回りなんてことは無くなった。

 

まあ、結果、飛べるバイクになっちまった。

 

 

最終結果は4人乗りができ、感覚からして、軽くで、100km以上でるバイクが出来上がってしまった。

 

このバイク法定速度は30kmなのだが、この世界には国土交通法なんてものは無いから、無問題。

 

 

・・・やりすぎたかな?

 

 

 

 

 

 

 

トリスタニアのとある店

 

 

 

 

「お兄ちゃん鈍感なんだから、このくらいの着て誘惑しないと気づかないよ〜。」

 

と言って、着てないのも同然レベルに透けているネグリジェをラコイに押し付けるエルザ。

 

「で・でも〜」

 

「『でも〜』じゃないの。これは決定事項なの。」

 

「まったく。いっつも一緒に行こうって、言ってるのに来ないんだからこれぐらいしなきゃ。」

 

「だって。クリス様のベットに忍び込むなんて恥ずかしい。」

 

「そんな涙目なってもだ〜め。さっさと買ってきなさい。」

 

と、そんなエルザを呆然と見ている他の女性陣。

 

(え・エルザちゃんってあんなに積極的だったんだね。)

 

(そ・そうみたいね。びっくりしちゃった。)

 

 

「さ〜て、私はこれにしようかな〜。」

 

と言って、ラコイに渡したものよりも、さらに上の下着に手を伸ばそうとするエルザ。

 

「え・エルザちゃんは駄目よそんなの着ちゃ。」

 

「そうよそんなの着ちゃ駄目。」

 

「えっ何で邪魔をするのお姉ちゃん達」

 

と言いながら、無理やり店から引きずり出す、シエスタとその同僚達。

 

「ちょっとは〜な〜し〜て〜。」

 

抵抗しようとするエルザだが、持ち上げられ ろくに抵抗できずに、店から強制的に出て行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶるるっ

 

「なんだ?なんか寒気がするぞ?」

 

「だけどここまでバイクばらしちゃったら、今更止めれないしなあ。」

 

「ちゃっちゃと終わらすかぁ。」

 

 

 

 

13

 

 

 

 

次の日の夜

 

 

さすがに話の内容がやばすぎるため、学院ではなくトリスタニアにある宿で部屋を借り、別々に入り密談をする。

内容が内容だけに、午前中にエルザに「まあ、危険すぎるから、どうにか断ってくる。」と嘘を言っておく。

 

・・・信じないよな〜さすがに。

 

 

 

「タバサの母親を治すにあたって、いくつかの条件があるんだけど、いいかい?」

 

「話して。」

 

 

「ジョセフ王への復讐を諦める・たとえなにがあっても俺の名前を出さない・ガリア国内にて信用できる者を仲間にする・次回の呼び出しが来たら俺に教える・作戦は俺が考える。」

 

 

「これを守れると言うなら協力しよう。」

 

「それでいい。」

 

タバサが頷く。 あっさりと。

 

 

「えっと、考えた? やっぱり復讐したいなんて言われたら、堪ったもんじゃないんだけど。」

 

 

「大丈夫、復讐は諦める。」

 

 

・・・その返答の早さが逆に不安なんだけど。

 

 

とりあえず今はお互いに過度の接触は避ける。指示が来たときの知らせ方等を話す。

 

 

「所でそれは何?」

 

と、腰に挿した日本刀を指差す。

 

「ああ、これは杖だ。」

 

「学院で持っていなかった。」

 

「学院内で持つにはちょっとな。」

 

「そう。」

 

とりあえず話が終わり、別々に宿を出て学院に戻る。

 

 

 

まあ、エルザには問いただされたけどね・・・もちろん断ったと言ったさ?

 

信じたかなぁ 無理だろうなぁ 

 

・・・ま、なんとかなるだろう。

 

 

 

後日、遍在入りのアイテム (遍石と命名)を、病気の診断アイテムだと偽り、タバサに渡す。

 

 

「使用方法は、この石をなにか堅いもので3回たたく。そのあと病人にもたせて、光ったら終了だ。」

 

この遍石、普段は魔力消費を抑える為にいわゆる、スリープモードにしてある。

 

こうすることにより、1週間分の魔力で作った遍在が、1ヶ月持つようになる。

 

 

「後は俺の所に持ってくれば、どういう状況かわかる。」

 

「わかった。」

 

 

 

その次の日はすでにタバサは学院からいなくなっており (注・エルザ調べ)、すでに母親のもとに行ったようだ。

 

 

3週間ほど経ったある日の夜、タバサが部屋にきた。

 

「これを」と言い、遍石を返してくる。

 

まあ遍在のフィードバック効果で、結果は知ってるんだけどね。

 

診断結果は、全身に水系統の『何か』が混じっていて、それのせいで脳に障害が起きている。

 

また、その『何か』はとても強力で、全てを取り除くのに最低2ヶ月はかかるだろう。

 

それを伝えると、タバサは震えながら俯き、涙を零した。

 

ちょっと、抱きしめてあげたい衝動に駆られつつ、少し待つ。

 

 

「今治すのはまずい。それと、次に互いが接触するのは、指令が来たときか信頼できる者が見つかってからだ。」

 

「わかった」

 

 

部屋を出て行こうとするタバサが、振り返り尋ねてくる。

 

「どうしてここまでしてくれるの」

 

「仮にも『一国の王に復讐する』なんて、大それた事を決意したやつが、断られたぐらいで諦めるとは思わない。最悪『力ずくでも言うことを聞かせよう』とかするんじゃないか?」

 

一応弱者で通ってるしね。

 

「・・・それは」

 

反論しないタバサ。

 

まあわかっていたとは言え、冷や汗が出てくる。

 

あぶねーいくら俺でも、 エルザやラコイを人質にとられでもしたら、どうにもならん。

 

ドアに手をかけながら「迷惑をかけてすまない。 ・・・それとありがとう。」

 

と言い 部屋を出て行くタバサ。

 

 

『頑張って何とかしてやろう』と、思う単純な俺。

 

 

 

ま、助けてやるか。

 

 

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