改めて、見てみるがやはり分からない。何を考えているか。
「おい、お前がこの世界を壊しに来ている奴か?」
『ああそうだ。』
敵と普通に話している事に戸惑っている二人をほっといて、二人の背中を触り、触った手を合わせる。
「じゃあ、行ってみようか!」
「はい?」「へ?」
次の瞬間、二人が一つになる。当然の如く二人に告げる。
「とりあえず、妖仙・優魄院・イナバ、という名前にしよう。さん、はい!」
「「妖仙・優魄院・イナバ誕生!って、恥ずかしいです!」」
『えっと?ぶっ潰していいのかな?空兎』
「潰させる訳にはいかないが始めよう。」
今の発言に違和感を感じた。俺はアイツを知らない。なのにアイツは俺を知ってるような感じだった。何かある。そのことを見透かしたのか、敵は続ける。
『もう少し先に進めば分かるさ。未来に行ければ、な。天地の俺はやられたとなると…まぁいいか。行くぜ!』
言っている事が全然分からなかったが、今はそれどころではない。
さっさとキメたい俺は二人に合図を出す。それで分かったのか、頷き、スペカを放つ。
「霊兎・ルナティックレッドアイズソード・エラー!!」
前回の天地では相殺まではいくが、押し切れなかった。
『撃ち落とせ〈憤怒・サタンレイビス〉』
今回もまた同じになってしまった。スペカは互角。俺の持つ力で何が出来る?また黒兎に頼るか?
(俺の力で!){偏った考え方やめろよ。テメェじゃ無理だ。}
(うるせぇ!){今のお前じゃ勝てねぇ。}
(そんなの分かってる){まだお前は弱い。}
『どうしたよ、空兎!!』
(もう、やめよう){もうやめよう}
({とりあえずアイツを倒そうか...})
空と黒の兎が考える事を放棄した。黒が力を貸し、空が守るための力を手にする。
「消えろ、〈魔符・ホワイトブラスト〉」
敵を魔術がのみこむ。
『ハッ、今のお前なら塗り替えるかもな...あの世界さえも。』
そう言って敵は消え去った。
そして空兎の意識も自身の魔術によって刈り取られた。
~数日後~
目が覚めるとまたあの部屋にいた。
「早く次の世界に行かなきゃな。」
すると、戸が勢いよく開き、妖夢と鈴仙が入ってくる。俺はスキマを開こうと立ち上がったその時、
ガシッ
二人に抱きつかれた。
「まだ行っちゃ嫌です。黒兎さんのまま行かせません。」
「黒兎よね。空兎はまだ起きてないのね。だったらまだ行かせない。私達が笑顔で送る人は決めてあるから。」
今の俺は黒兎だ。何も出来ないこいつを出す訳にはいかなかった。俺はもうしばらく、ここにいることになった。
~更に10日後~
「ん?なんだこれ。」
ようやく、意識の戻った空兎に予想外な出来事が起きていた。二人がくっついているのである。仕方なくそのまま横になっていた。朝になり、二人が起きると俺の顔を見て、真っ赤になっていた。そのまま二人はご飯を作りに走って行った。その隙に、俺は家を出てスキマをだす。すると後ろから声をかけられた。
「空兎さんこれからも頑張ってください。困ったら助けに行きます。」
「頑張ってね。また今度会いましょう。」
俺は二人から貰った、ネクタイとリボンをもってスキマに入る。また彼女達には会えるだろう。だってあんなに笑顔で泣いていたのだから。きっと会わないとな。そう、誓った。
はい、というわけで、幽兎編完結です。いや〜長かった。というか、これからが長い。前に空兎の話はノートに書いていて、完結した。と話をしました。
実は、結構続編を書いています。子孫の話をひたすらに書き続けて、大変な事に。自分の好きなキャラ一人と結婚というのは無理でした!3人と結婚します。まぁ異世界だし、許してください。つまり、結構な人数出来るわけで。最終的には全て一人にまとまるのですが、書くものが増えました。夏休み中に最悪、後2,3話出せたらなぁと思ってます。
こんなキャラクター出して欲しいというのがあればぜひ言ってください。出します。続編に登場が多いと思いますがよろしくお願いします。
それでは、また次回お会いいたしましょう。バイバイ。