この素晴らしい世界に傭兵を! TSR   作:ボルテス

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 感想欄でエリス教徒とおぼしき読者様から、ネタが分かり辛いとのご指摘を頂きました。
 ですので、遅ればせながらも前回のマクロスネタの解説を。

 まず『芸で制圧』とは、マクロスに出てくる巨人族、ゼントラーディ人ネタです。
 マクロスシリーズを知らない、見た事がない方にとっては意味の分からないネタだったかと思います。

 大雑把に説明すると、彼らゼントラーディ人は戦う事しか知らず、文化の概念自体を持っていませんでした。
 何だかんだあって、人類とゼントラーディ人は戦争状態に突入しますが、一人の歌姫の歌の力により戦争は和平交渉をもって終結します。

 つまり、文化を持たない彼らゼントラーディ人は、歌姫の歌に感動し、武器を捨てたと言う訳です。
 最初見た時は私も正直、意味が分かりませんでした。(まあ、そのうち慣れましたが…)

 次に『ヤック・デカルチャー!』と言う単語ですが、この言葉は『信じられない!』『凄い!』『ヤバイ!』との意味だそうです。
『ハラショー!』(素晴らしい!)が一番意味が近く、分かりやすいかと思います。

 これからは事前に予備知識が必要になるネタは、使わないように心掛けます。
 未だに読者の皆様方の目線に立てていなかった事、深く反省し、伏してお詫び申し上げます。

 なお、今後睡眠不足でカズマさんのテンションがおかしな事になる事もないので、どうかご安心下さい。

 では、最後に読者の皆様、前書きでの長文失礼しました。

 


十一話 この素晴らしい世界に馬面を!

「痛てて…。 クソッ、まだジンジンするぜ…」

 

 冒険者ギルドへ向かう俺達の隣から、一組の冒険者達の話し声が聞こえてきた。

 俺が横目で盗み見ると、その中の戦士風の男は怪我でもしたのか、右腕に包帯を巻いている。

 

「しかし、ホントついてねーよな。なんだって、あんな所にアンデッドナイトがいたんだろうな…。しかも、凄え慌ててたというか、命からがら逃げて来たみたいな感じだったし……。この辺にヤバイモンスターでも出るようになったのか?」

 

 その、アンデッドナイトという単語で俺は直感した。

 きっとあの廃城の生き残りの仕業だろう。

 …すいません。それ多分俺のせいです。正確にはボン太くんのせいです。

 

「…傷は大丈夫なのかダスト。 エリス教の教会に行って回復魔法をかけてもらったらどうだ?」

 クルセイダーらしき男の言葉に、戦士風の男は言いづらそうに頬を掻き。

 

「…あー。い、いやあ、それがよ…。前、酔ってた時に、エリス教の美人プリーストにセクハラしちまったらしくて出禁に……」

「……あんた本当にバカだね。死ねばいいのに」

 

「リーン、お前、俺の怪我が治ったら覚えてろよ。『ダスト様ごめんなさい』って言うまで接檻してやる」

 戦士風の男と魔法使いの女の子が睨み合いを始め、クルセイダーの男が仲裁に入る。

 

「おい、ケンカはよせ。傷に響くからな。 …ダスト、せめて一週間ぐらいは大人しくしておけよ。都合の良い事に、キャベツ狩りの報酬で金はあるから、暫くはギルドで酒でも飲みながらのんびりしよう」

 

「そうだな…。じゃあ一杯やるか!」

 酒と聞いて、テンション高く宣言する戦士風の男。

 その姿を見て、罪悪感から俺は胸を押さえる。

 

「どうしたのですか、カズマ? 胸なんて押さえて…」

 俺の隣を歩いているめぐみんが、俺の顔を見て不思議そうに首を傾げた。

「…いや、何でもない」

 

 罪悪感に苛まれながら、俺はめぐみんと共に冒険者ギルドへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…カズマ、めぐみん。 その…。 言い辛いんだけど……」

 ダクネスを探しに、ギルドの建物の中に入った俺とめぐみんを出迎えたのは、暗い表情をしたアクアだった。

「どうかしたのですか? というか、ダクネスはどこに…」

 めぐみんの問いには答えずに、アクアは目を伏せ、悲しげな表情で。

 

「…ダクネスが昨夜、痴漢に襲われたわ」

 

「「えっ…」」

 アクアの話を聞いためぐみんの顔から、さっと血の気が失せた。

 

 今日はまだダクネスを見ていない事を考えると、最悪は……!

「お、おい、それでダクネスは、ダクネスは無事なのか!? 無事なんだよな!?」

 

 脳裏に浮かぶ最悪の光景を振り払うように、俺はアクアの両肩を摑んだ。

 …だが、アクアはそんな俺から目を逸し。

 

「どう説明していいのか分からないわ……」

「嘘だろ…」

 

「自宅への帰り道だったそうよ。 その途中で、妙な服装の変質者に出会ったらしいわ。 ダクネスは反撃もせずに捕まって、その場に組み伏せられ、たいした抵抗もせずにーーー」

 

「…ん?」

 …今、何か妙な単語を聞いたような気がするけど、俺の聞き間違いだよな……。

 

「ブラシで念入りに髪を梳かれーーー」

「………」

 

「ツインテールにされてしまったの!!」

 

「舐めんな」

 俺は即答すると、辺りを見渡す。

 すると、ギルドの隅のテーブルで小さくなって、冒険者達にからかわれているダクネスを発見した。

 ダクネスの髪型は普段のポニーテールではなく、ツインテールだ。

 金髪でツインテールの女の子は、かなりの高確率でツンデレなのだが、ダクネスはそんな要素を欠片も持っていない事を俺はよく知っている。

 

「も、もう、アクア…。 脅かさないで下さいよ……」

 めぐみんは恨みがましい視線をアクアに送る。

 

「ご、ごめんね。でも、私を雑に扱うカズマを驚かせてやろうと思ったの! だから反省もしてないし、後悔もしてないわ! やられたらやり返す、二割増しよ!!」

 

「…それを言うなら倍返しな。倍返し」

「それよ! 倍返しよ!!」

 俺のツッコミを受けて、ドヤ顔で訂正するアクア。

 …今度ハリセンでも作って、思いっ切りコイツの頭を引っ叩いてやろう。

 視線をダクネスの方へと向けると、ダクネスをからかっていた冒険者達は、もう満足したのか既にいなくなっていた。

 俺達はテーブルに突っ伏しているダクネスの下へと向かい、声をかける。

「…おい、ダクネス。昨日の事を聞いたぞ。大丈夫なのか?」

「あ、ああ…。 針金と接着剤で強制的にツインテールにされただけだ。 問題は一晩たっても戻らない事か…。 これでは、髪が傷んでしまうな……」

 

 俺の声に赤い顔を上げると、片手で自身の髪の毛をいじりながら言ったダクネス。

 その様子を見て、めぐみんが心配そうな表情で。

「…ダクネス。 本当にそれだけなのですか?」

 

「そう、たったそれだけなのだ!!」

 

 ダクネスは叫ぶと同時に、バンとテーブルを叩いて、勢い良く立ち上がった。

「だ、ダクネス、落ち着いて下さい! 」

 

 突然、激昂したダクネスをめぐみんが手で制して、落ち着かせようとしている。

 だが、それも効果はなく……。

 

「これが落ち着いていられるか! 私は痴漢をされたと言うのに、被害と言えばツインテールにされた事だけだ。 普通痴漢に遭えば、押し倒され、抵抗むなしく(※禁則事項です)されたり、乱暴に(※禁則事項です)されたり、する物だろうが!!」

 

 金髪ツインテールの変態が拳を握り、そう力説してくる。

 だ、誰か…。 誰かこの中にお医者様はいらっしゃいませんか!?

 

 ウチのクルセイダーが変なんです! い、いや、正確には変態なんです!! 

 力説を終えたダクネスは、怒りでプルプルと震えながら。

 

「…それにあんな物は痴漢と言えん。 私が捕まえて、痴漢の何たるかを教えてやる!!」

 怒るポイントがいまいち俺にはよく分からないが、ツッコむと面倒臭そうなので、黙っておこう。

 

 俺はそんな荒ぶるダクネスをジッと見つめ。

「まあ、落ち着けよ。 …しかし、良く似合ってるな。ツインテールも」

 

「そ、そうか。 少し子供ぽいかと思って、恥ずかしかったのだが…」

 俺はモジモジとしながら、恥ずかしそうに言ったダクネスに、

 

「…よし、ならダクネスたんのためにも、その痴漢を捕まえに行くか!」

 その可愛らしい髪型に相応しいようにと、『たん』付けで名前を呼んだ。

 

「な、なあ。 今、私の事を『ダクネスたん』と呼ばなかったか……?」

「言ってない」

 キッパリと断言する俺に、アクアとめぐみんは声を潜め。

「カズマさん。『たん』付けとか引くわー」

「カズマ、気持ち悪いです…」

 二人して、キツめのコメントをした。

 

 何気にめぐみんの言葉が一番堪えるな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 街を歩いていた冒険者達にも散々からかわれ、とうとう膝を抱えて地面に座り込んだダクネスをアクアが励ましている。

 

「そんなに落ち込まなくてもいいじゃない! 私はツインテールのダクネス、とても可愛いと思うの! 子供ぽくたっていいじゃない! ダクネスが可愛い髪型してる事の何が悪いのよ!」

 

 きっと悪気はないアクアのその言葉に、トドメを刺されたダクネスは顔を伏せ、耳まで真っ赤にしてピクリとも動かなくなった。

 時刻は夕方。

 俺達はダクネスを襲った痴漢の情報を集め、次に出没すると予測された場所の近くにある空き地に来ていた。

 周囲には俺達の他に人はおらず、木の陰や無造作に置かれた木箱など、隠れる場所には困らない。

 ギルドの方にもクエストとして、依頼が出されていた。

 

 もう八件も被害があったらしく、その被害者達は全員ポニーテールにされてしまったらしい。

 その八人の被害者達は、間の悪いことに全員外出中で接触する事が出来なかった。

 

 なのでめぼしい情報は、ギルドの掲示板に張り出されていた『ポニー』という単語と奇妙な格好をしている事しかなく、ダクネスに聞いても背後から取り押さえられたので、あまり覚えていないとの事だ。

 

 …まあ、ダクネスの場合は興奮し過ぎで、覚えていなかったのだろうが……。

 しかし、なぜダクネスだけがツインテールにされたのかは未だ不明だ。

 

 俺はダクネスが回復した時を見計らって、今回の作戦の説明をする事にした。

「…よし、作戦を説明する。 囮役はアクア、お前だ。 相手が釣れたら相手を引きつけつつ、ダクネスとめぐみんの所まで誘導してくれ」

 

「分かったわ」

 ダクネスの髪の仇討ちだと、珍しく気合を入れていたアクアが頷く。

「ダクネスとめぐみんは、市街地に繋がってる出口。…つまりここで待ち伏せしてくれ。 特にダクネスは顔を覚えられてるだろうから、見つからないようにな」

 

「…分かった」

「了解しました」

 地図を指差しながら言った俺の言葉に、ダクネスとめぐみんがコクリと頷いた。

「そして、俺は万一に備え、アクアの近くで待機だ」

「…ねえカズマ。分かってると思うけど、危なくなったらお願いね」

 

 俺の顔を見上げながら、アクアが不安気な表情で、そう念を押した。

「わーてるよ。 了解、了解ー」

 

「…本当に頼むわよ。 捕まっても、ポニーテールかツインテールにされるだけとは言っても、髪は女の命なんだから!」

「そう言うもんか…」

 

 男の俺にはいまいち良く分からないが、見ればめぐみんとダクネスがウンウンと頷いている。

 俺は一度深呼吸をすると宣言した。

 

「ではここに、作戦名『女神の生き餌』を開始する! 各員配置に付け! ASAP!(可及的速やかに!)」

 俺の言葉を聞いて、アクアが不安そうにぽつりと呟く。

 

「…私、今から魚に食べられる、生き餌の気分なんですけど……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダクネスとめぐみんと別れ、俺達も配置に付こうとしていた時、俺はふとある物の存在を思い出した。

「…おっと、忘れるとこだった。 ほら、アクア。コレ持ってろよ。 相手に怪しまれずに済むから」

 

 俺はアクアに小さい木の板を差し出した。

「……ねえ、カズマ、これは何?」

 それを見たアクアは、ゴミを見るような目で俺を見てくる。

 

 これは何かと問われば、極めて有効なカモフラージュ手段だと答える他ないのだが……。

 そのアクアが持っている小さな木の板には『ポンコツ女神、一回千エリス』と、書いてある。

 

 ピュアな俺には、何が一回なのかさっぱり分からないが、どうやらアクアには意味が分かったのだろう。

 …まあ、それも当然だ。なぜならアクアは……。

 

「それ持って歩いてたら、相手もお前が自分を捕まえようとしてるとは思わないだろ。それにお前、水商売の女神なんだろ? なら、ちょうどいいじゃないか」

 

「ち、違うわよ! 私、水商売の女神じゃないの! 水よ! 水の女神様なのよっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 生き餌改め、アクアを囮にした作戦が開始してから一時間が経過した。

 だが、未だに痴漢が出る気配は無い。

 

 俺はアクアから十メートルほど離れた茂みに隠れ、獲物が網に掛かるのを今か今かと待っていた。

 アクアは俺の書いた小さな板を持って、まばらに生えている木々の近くをゆっくりと歩いている。

 

 歩きながら、アクアがぽつりと呟く。

「…私、今から身体を売る女子高生の気分なんですけど……」 

 

 薄暗くなって来た事で不安になったのか、アクアが俺がいる方行に向かおうとしたその時、敵感知スキルに反応があった。

 やっと獲物が網に掛かったか…。

 

 その反応はぐんぐんとアクアとの距離を詰め、やがてアクアの前にゆらりと人影が現れた。

 その人物は黒いコートのような服を着ていた。

 

 更には変態らしく開いたコートの隙間からは、素肌が覗いており、手には針金とヘアブラシを持ち、頭には馬のかぶりものをしている。

 

 ……なるほど、『ポニー』ってそう言う事か…。

 あれがダクネスを襲った変質者で間違いないだろう。

 馬のかぶりものをした男なので、『ぽに男』とでも名づけておくか。

 

「ぽに…」

 ぽに男は、手に針金とブラシを携え、アクアにゆっくりと近づいて行く。

 

 それを見たアクアがジリジリと後ずさり、短い悲鳴を上げた。

「へ、変態…!」

「ぽに……!」

「か、カズマさああああん!? 変態がいるんですけど! それも、極めて特殊な変態がいるんですけど! 助けてええええええっっ!!」

 

 大声で叫ぶと、アクアは俺とは反対方向へ逃げだした。

 と同時に、ぽに男がバッと両手を上げ、高速でアクアを追う。

 

 …どうやら変態の身体能力が高いのは、この世界でもお約束のようだ。

 そして、アクアは捕まったところで、髪型を変えられるだけだという事を忘れたように必死に逃げている。

 

「い、いやああああああああああああああーーーっっっ!!」

「ぽに、ぽに……!」

 

 アクアが泣きながら必死に逃げ、その後をぽに男が追う。

 …やっぱり、アイツは泣いてる時が一番可愛いなあ……。

「いいぞー! もっとやれーーーっ!!」

 

 気づけば俺は拳を振り上げ、大声でぽに男に声援を送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達は作戦通りに、ぽに男を誘導する事に成功し、無事に捕まえる事ができた。

 …できたのだが、囮役をしていたアクアは先ほどから、膝を抱えて地面に蹲り、一言も喋らない。

 

 …今は、アクアの事は後回しにして、ぽに男に話を聞こう。

 だが、俺が話を聞こうとする前に、ダクネスがロープで拘束されたぽに男に詰め寄った。

 

「…貴様、それで痴漢のつもりか! 髪型を変える程度の事しかできないとは……! 痴漢として恥ずかしくはないのか!!」

「はーい、お薬出しときますねー」

 

 そんな荒ぶる変態を黙らせるため、俺はここに来る途中で買っておいた棒状の太めの飴をダクネスの口に突っ込んだ。

「むぐっ!? かひゅま、らにをする!」

 

 まんざらでもない顔で、頬をモゴモゴさせ、俺に言ってくるダクネス。

 俺はそんなダクネスに、キツめの口調で命令をする。

 

「…舐めろよ」

 

「は、はひっ!!」

 ドM的には今の俺の言葉はグッときたのか、ダクネスが恍惚としたヤバ目の顔で返事をした。

 

 ダクネスは地面にペタリと座り込み、俺の方に視線を送り、時折色っぽい吐息を吐きながら、棒状の飴を赤い顔でチロチロと舐めている。

 

 見ていると股間が元気になりそうな光景だが、何だかめぐみんからの視線が冷たくなった気がするな…。

 俺は、ぽに男に向き直るとマスクを取る。

 

 すると、マスクの下から現れたのは馬面の若者だった。

 俺は馬面の青年に問いかける。

「…どうしてこんな事をしたんだ?」

 

「だってポニーは最高じゃないスか…。 うなじの色っぽさに、ロングのしっとりとした女の子らしさ。 つまり、ポニーは最高ス!」

 

「それで、こんな猟奇犯罪に手を染めたのか…。 そうか…。なら、仕方がないな…。 …ついでに聞きたいんだが、何でダクネスだけツインテールにしたんだ?」

 

「この男、しれっと仕方がないとか言いましたよ…」

 めぐみんがジト目で俺を見てくるが、話が進まないのでここはスルーだ。

 

「…ダクネス? ……ああ、昨日ツインテールにしたお姉さんの事っスか? ポニーテールもいいけど、最近ツインテールの魅力にも気づいたんスよ! 一見幼いように見える髪型なんですが、歩くたびに揺れる左右のテールで、男を惑わす魔性の髪型なんスよ!!」

 

 …なるほど、獲物をおびき寄せるチョウチンアンコウみたいなものか。確かに一理あるな……。

 俺はその言葉に深い感銘を受けながら、ぽに男の肩をポンと軽く叩き。

 

「…お前の考えはよく分かった。 確かに、ツインテールもポニーテールもとてもいい物だ。 他にも個人的に同意したくなる意見も多いが、犯罪は犯罪だ。 これからお前を警察の引き渡す。 …まあ、何だ…。厶所でも身体には気つけろよ……」

 

「はい。 お手数をお掛けします…」

「あ、頭が痛くなってきました……」

 何やら分かり合っている俺達を見て、めぐみんが頭を押さえながら呟いた。

 

「…それにしても、お兄さんは初めてあった気がしないっス」

「奇遇だな。俺もだよ…」 

「「………」」

 

 ……俺とぽに男はお互いに見つめ合うと、それぞれ相手を指差し、ニヤニヤしながら。

「ツイン! ツイン!」

「ポニー! ポニー!」

 

「「あははははははははっ!!」

 アクアは膝を抱えたままジッと動かず、ダクネスは赤い顔で荒い息を吐きながら棒状の太めの飴を舐めーーー

 

 そして、めぐみんは突然爆笑しだした俺達を見て、こめかみを押さえている。

 僅か数分で作られたカオスな空間に、俺とぽに男の陽気な笑い声が響き続けた。

 

「「ポニー! ポニー!」」

「「ツイン! ツイン!」」

「「あははははははははっーーー!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告

「我が名はえ◯りあ! ハーフエルフ随一の死語の使い手にして、もぶりあと呼ばれし者…!」

「おい、めぐみん。い、いきなりどうしたんだ?」
「…汝も我が強大なる精霊術師としての力を欲するか? ならば、我に最高純度のマナタイトを捧げる準備をせよ!」

「た、対価がいるのかよ…。つーか、精霊術師ってなんだ。お前はアークウィーザードだろうが。…おっと忘れる所だった。そんな事より次回予告をしないとな。さて次回のタイトルは『再会のアゴ』だ。………アゴ? えっ……。ちょっ……! ううう、嘘だろぉ!?」

「ふふっ…。汝が、かの男を想う時、かの男もまた汝の事を想っているのだ」

「や、止めろおおおぉーーー!! ハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖いハンサム怖い……」

「てな訳で次回は『再会のアゴ』よ! 次回のお話では、原作よりも強化されたカズマさんが見れるらしいから、楽しみにしてなさいな! ……ところでダクネス。原作ってなんの事かしら…?」

「私に聞くなアクア、私だって分からん。…そろそろ、読者の皆とはお別れの時間の様だな。次の話も読んでくれると嬉しい。では、また次回会おう」

「またねー」




 ※サブタイトル以外は大体合ってます。あと作者はエミリアが嫌いな訳ではありません。
 むしろ大好きです。きっと知的な人が声を当ててるんだろなー。(棒)
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