この素晴らしい世界に傭兵を! TSR   作:ボルテス

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※警告! 今回のお話は、多少下品な表現があります。
苦手な方はご注意下さい。

書いてる内に長くなったので分割します。
リメイク前の物を読んでいた方は分かると思いますが、次回はヤツが出ますよ!

これからも、こんな事が多々あると思いますが、どうか当作品をよろしくお願いします。


八話 この銀髪の女神に再会を!

「…SEXYしようぜ」

 校舎の壁際に俺を追い詰めた御剣が妖しく笑うと、そう耳元で囁いた。

「く、来るな!」

 

 逃げようとするが金縛りになったように、俺の体は動いてくれない。

「SEXYしようぜ」

 動け、動いてくれよ…。

 今動いてくれないと、掘られるんだ。

 動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け、動け……。

 …頼む、頼むから動いてくれよ……!

 それでも、俺の体は動いてくれない。

「……SEXYしようぜ」

 御剣はズボンを下ろした。

 も、もう勘弁してくれええええええっーーー!

 スボンの下から現れたのは、御剣の人を殺せそうな程、長く鋭い分身。

 御剣は俺にそれと向けると、そのまま前に突き出し……。

「…さあ、そのまま飲み込んで、僕のエクスカリバー」

 

「アーーーーーーーーーッ!!」

 誰もいない校舎に、俺の断末魔が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわああああああああああっーーー!!」

 俺はガバッと馬小屋の寝床から起き上がった。

 そのまま即座に周囲を見渡し、御剣の姿がないのを確認するとホッと息を吐く。

 

「ゆ、夢か…」

 よかった……。本当に良かった……。

「…どうしたのカズマ? 悪い夢でも見たの?」

 

 隣で寝ていたアクアが目を擦りながら言ってきた。

 その態度は普段と変わらない。

 俺はその場にいた全員にあのハンサムな世界での出来事を説明し、アクアの胸をパフパフした件は、全面的に俺が悪かったと謝ったのだ。

 

 …まあ、アレはグルグルの影響だろうと、ウィズが言っていたのだが。

 ウィズの説明を聞いても、アクアが怒ったままだったので俺は、アクアに心にもない賛辞を送り、どうにか機嫌を直してもらい現在に至る。

 

「だ、大丈夫だ。問題ない…」

「それ、大丈夫じゃない人が言うセリフなんですけど」

 そう言って俺を心配そうに見てくるアクア。

 

「ア、アクア様ああああああああっーーー!!」

 俺はそんなアクアの態度に軽く感動を覚え、アクアの腰に抱きついた。

「きゃっ! ち、ちょっとカズマ! いきなりどうしたの?」

 

「み、御剣が、俺を掘ろうと……!」

「大丈夫よ、もうハンサムもアゴの人もいないから……」

 アクアは優しく言うと、俺の頭を優しく撫でる。

 

 …俺の母親もこうして、アクアのように頭を撫でてくれていたのだろうか…。

「アクアって、こうしてると母ちゃんみたいだな。…まあ、俺は母親の記憶がないから分らんけど……」

 

 俺の言葉にアクアは、微妙そうな表情で口を開く。 

「…カズマ。 それは、女の子に言うセリフじゃないと思うの」

「そう言えば、お前って何歳なの?」

 

 何となく気になって、俺はアクアに聞いてみた。

 だが、アクアは固い表情で俺から視線をソっと逸し。

「…禁則事項よ」

 

 …なるほど、ババアか。

 昨晩、色んな意味でお世話になった事だし黙っておこう。

 それにゲームでは、若い見た目でも実際の年齢が相当な歳だったなんて事はよくある設定だしな…。

「そうか…。 そうだよな。女性に歳を尋ねるのはマナー違反だよな。…俺が悪かったよ」

 

「分かればいいのよ。それにカズマは、私をもっと敬うべきだと思うの! 分かったら、もっと私を敬ってよ! お供え物の一つでも供えて、『いつもありがとうございます、女神様』って言って感謝してよ!」

 

 …俺はそんな調子に乗っているアクアには構わず、スッと立ち上がる。

「…そんな事より、そろそろ飯食いに行こうぜ。……バアさん」

「今、行くから待って.....。 .....今、私の事をバアさんって呼ばなかった!?」

 

 最後の方だけ小声でボソッと言った俺を見て、アクアが声を荒げた。

「今日は何食おうかな」

 俺はそんなアクアを尻目に馬小屋の出口へと向かう。

「ち、ちょっとカズマ、待ちなさいよ! 私はバアさんじゃないの! ピチピチのレディなのよ!!」

 俺は必死に訴えかけてくるアクアを振り返り。

 

「…ふっ(笑)」 

「わあああああああああっーーー!」

 

 背中をポカポカと殴るアクアを連れて、俺はギルドの酒場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…バアさんは用済み。バアさんは用済み。バアさんは用済み。バアさんは用済み。バアさんは用済み。バアさんは用済み。バアさんは用済み。バアさんは用済み。バアさんは用済み。バアさんは用済み。バアさんは用済み……」

 

 器用に椅子の上で膝を抱えたアクアが、何やらブツブツと呟いている。

「カズマ、流石に女性にバアさん呼ばわり、しかも用済みとはあんまりではないか? それに用済みとか.....! そ、そう言う事は私に言ってくれ!!」

 

 修理のついでに、鎧を強化したダクネスが身を乗り出し、興奮した様子で俺に言ってきた。

 本当にこいつの病気を治す薬、売ってねえかな……。

「俺はバアさんとは言ったけど、用済みとまでは言ってないぞ…」

 

「そうなのか? なら私が足を引っ張った時にでも言ってくれ。 期待しているぞカズマ。 ハアハア…。 そ、想像しただけでもう武者震いが……!」

 

 俺はブルりと身を振るわせるポニーテールの変態から目を逸し、未だにブツブツといっているアクアに話しかける。

 

「…なあアクア、そこで拗ねてないで、お前もキャベツの報酬を受け取りに行ったらどうだ。 後で酒の一杯でも奢ってやるから機嫌直せよ」

「…二杯なら許してあげる」

 

「…分かった。 二杯奢ってやるから、早く行ってこい」

 俺がそう言うとアクアは、上機嫌でキャベツの報酬を受け取りに、ギルドのカウンターへと向かった。

 

 アクアの後ろ姿から、ふと視線を向けた先では、めぐみんがキャベツの報酬で強化した杖に頬ずりをしている。

 …おい、お前そこ俺と代われ。私は杖になりたい……。

 

 俺がめぐみんの杖を羨ましそうに眺めていると、キャベツの報酬を取りに行っていたアクアがトボトボと肩を落として戻ってきた。

「どうした?」

 

 アクアはハッとした顔で俺を見ると、期待に満ちた目で。

「その…。 カズマさん、今回の報酬はおいくら万円?」

「百七十万エリスだな」

 

「「「!?」」」

 アクアとダクネス、めぐみんが三人揃って絶句する。

 …百七十万エリスとか、自分でもクリス様のために少々頑張り過ぎた気がするな。

 

 きっとこれが愛の力というヤツだろう。

「カズマ様ー! 私、前から思ってたんだけど、あなたってハンサムよね!」

 

「は、ハンサムは止めろよ! どうせ褒めるんなら、イケメンとかにしろよ! 俺、ハンサムとかいう恐ろしい単語は、もう聞きたくないんだよ! 色々と思い出すから!!」

 

「…それで、イケメンのカズマ様に私からお願いがあるの。…聞いてくれる?」

「……なんだ」

 

 アクアは恥ずかしそうに、モジモジとした後、上目遣いで。

「………お金貸してくれない?」

「え、嫌だよ?」

 

 俺はアクアに即答した。

 もう金の使い道は決めてあるのだ。クリス様に頂いたあの栄養ドリンク。

 

 あれは疲労回復の効果もあるらしく、飲むとだいぶ体調がいい。

 なので、キャベツの報酬で2ダース程買う予定だ。

 

「お願いよおおおおお! 私、酒場に十万近いツケがあるの! 今回の報酬じゃあ足りないのよ! 五万でいいから貸して、カズマさあああああん!」 

 

「そんな事言われてもなあ…。 そろそろ拠点も欲しいんだよな。いつまでも馬小屋暮らしってのも落ち着かないし…」

 

 困ったように言う俺を見て、アクアは泣き落としは通用しないと考えたのか、ニヤニヤとした表情で。

「…そりゃあカズマも男の子だし、夜中ゴソゴソしてるの知ってるから、早くプライベートな空間が欲しいのは分かるけど」

 

「え、お前起きてたの…。 …もしかして、昨日顔に少しかかったのもバレてるのか……」

 俺は、思わずそう呟いてしまった。

 あ、やべ……。

 

「ね、ねえ、カズマさん…。い、今、顔にかかったって言って聞こえたんですけど? じょ、冗談よね? …ね?」

 俺はおずおずと聞いてきたアクアから、ソッと目を逸らし。

 

「…予想以上に飛んだんだよ……」

「…カ、カズマの変態! 鬼畜! レ◯パー!」

 涙目になったアクアが俺からバッと距離を取った。 

 

「お、おい! レイ◯ーは止めろよ! 本当にワザとじゃないんだって!」

 本当にワザとじゃないのだが。

 ただ、飛距離の自己ベストを更新してしまっただけだ。

 

「私、カズマの事信じてたのに! 今晩にでも、私に乱暴するつもりだったんでしょう! エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!!」

 

「しねーよ! まだしねーよ!!」

「まだ!? お、おまわりさーん! 犯さ…むぐ!?」

 俺は、シャレにならない事を叫ぼうとしたアクアの口を素早く手で塞ぎ。

 

「よーし、アクア。 五万ぐらいなら、俺が出してやる! だからちょっと黙ろうか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の金でツケを払ったアクアが、今日のご飯代もないと言うのでクエストを受ける事になった。

 だが…。

「…何だよこれ、依頼が殆ど無いぞ」

 俺はギルドの掲示板を見て、思わず呟いていた。

「カズマ! これはどうだ! 山に出没するブラックファングを…」

 

「却下」

 俺の言葉に、興奮したらしいダクネスが頬を赤らめ。

「即断だと!? ハアハアッ……。さ、流石カズマだ!」

「…なるほど。 流石カズマさん。 略して、さすカズね!」

 俺から金を巻き上げ、上機嫌のアクアがどこぞの劣等生の兄を持つ妹のような事を言ってくる。

「…しかし、見事に高難易度のクエストしか残っていませんね。カズマ、この一撃熊の群れの…」

「却下だ」

 

 このパーティーで高難易度のクエストとか厳しいだろ…。

 下手すりゃ死人が出るぞ。

 俺がどうしようかと悩んでいると、ギルドの受付のおっぱいさんがやってきた。

 ちーす、おっぱいさん。

 その胸元が開いたダボダボの服、いつになったらポロリするんですかね?

 実は俺、ずっと楽しみに待ってるんですが…。

「その……申し訳ありません。 最近、魔王軍の幹部らしき者が、街の近くの城に住み着いた影響か、この近辺の弱いモンスターが隠れて仕事が激減しております。 来月には、幹部討伐のために騎士団が派遣されますので、それまではここに残っている高難易度のお仕事か、その幹部の偵察クエストしか……」

 

 おっぱいさんが、心底申し訳なさそうに俺達に差し出したのは、ドクロマークが幾つも付いた依頼書だった。

 

 ……うん、無理。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからの俺達はというと、まともなクエストを受けられないため、金のないアクアは商店街でバイトをし、ダクネスは筋トレをすると言って実家へ帰った。

 

 その間、俺は何をしているのかというと、筋トレやランニングをしたり、めぐみんの一日一爆裂とやらに付き合ったりと、割とのんびりとした毎日を過ごしている。

 

 …まあ、その廃城が魔王の幹部が住み着いた城だと、後で分かったのだが…。

 俺は片手間に廃城にいるという、魔王軍幹部を目撃した人の話を集めてみた。

 

 どうやら相手は、二億エリスの懸賞金が掛けられたデュラハンのベルディアだという事が分かった。

 なんでも聞いた話によると、相当な剣術の使い手らしい。

 

 少し昔の話になるが、この国の首都で一番強いパーティーでも討ち取れなかったと。

 それでも、ベルディアに深手を負わせる事には成功したらしいのだが、そのパーティーの全員が死の宣告の呪いを受けたという話だ。

 

 その呪いは、この国で最も高いレベルのアークプリーストでも、解呪はできなかったらしい。

 …そのパーティーメンバー達がその後、どうなったのか。

 

 それをいくら探しても、噂レベルの情報しか見つからなかった。

 噂の中の一つに、『奇跡的に呪いの解呪に成功して、そのパーティーメンバーの一人がどこかの街で魔法具店を開いたらしい』。

 

 と、いう情報があったがしょせんは噂だろう。

 …魔道具店と言えば、ウィズの店にもまだ行っていなかった。

 

 ウィズには、共同墓地の浄化はアクアにやらせるからと言った際に、『せめて、お礼にリッチーのスキルを教えます』と、名刺を渡されたのでその内会いに行く事になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 廃城にめぐみんが、爆裂魔法を撃ち込むようになってから四日目の朝。

「『エクスプロージョン』ッッッ!」

 今日もめぐみんの爆裂魔法が廃城に放たれた。

 

 廃城が爆炎に包まれ、遅れて爆音が轟く。

「今日のはいい感じだな。…なあ、めぐみん」

「何です?」

 

 俺は世間話でもするような気軽さで、魔力を使い果たし、地面に倒れているめぐみんに告げた。

「今まで黙っていたけど、爆裂魔法を撃った廃城な。 あそこに、魔王軍の幹部が住んでいるらしいぞ」

 

「えっ」

 倒れたまま、驚愕の声を洩らすめぐみん。

「どうした? 大丈夫か?」

「だ、大丈夫です。…な、なるほど。理解がよく分かりました」

 

 …どうやら、大丈夫ではなさそうだ。

「そ、それより! 何で知っていたのなら、教えてくれなかったんですか!? カズマが廃城を指差して『やっちゃいなよYOU!』と、言ったから爆裂魔法の的にあの廃城を選んだのに!」

 

 …そういえば、そんな事を言った記憶があるな…。

 例によって徹夜明けのような高いテンションで言ったのだろう。

 

 でなければ、そんな酔っ払いみたいな事を言う訳がない…はずだ。

 そう考えながら、俺はここ数日間から加わった新たな日課をこなすため、めぐみんから少し離れて、しゃがみ込み。

 

「…いいかめぐみん。男は後ろは振り返らない生き物なんだ…。俺の後ろに道はない、俺の前に道ができるんだ。だから、俺は常に前だけを見る」

 

「…言ってる事は格好良いのに、どこ見ながら言ってるんですか……」

「めぐみんのトレジャーです」

 黒とは…。

 ロリッ子のくせに、めぐみんもやりおるな…。

「身動き一つ取れない、いたいけな少女の下着をガン見するとか…。せめて、偶然とかならまだ許せますけど、ワザとはダメですよ。…という訳で早く私をおんぶしてください」

 

「お構いなく」

 耳まで赤くして言っためぐみんに俺は、一切迷う事なく答えていた。

 脳内保存、脳内保存っと。

 

「か、構いますよ! パンツ見ないで下さい! 私だって恥ずかしいんです!」

 めぐみんが赤い顔で俺に言ってきたので、俺は仕方なくめぐみんを背負う。

 

「…めぐみんの嘘つき。 仲間にする時に言ってたのに…。 何でもするって……」

「た、確かにそうは言いましたが…」

 俺は背中で言い淀むめぐみんに、早口で畳みかける。

「それに自己紹介の時、めぐみん言ってたじゃん! 紅魔族一の手◯キの使い手だって! それに比べれば、パンツ見られるぐらい問題ないだろ!」

 

「そ、そんな事で紅魔族随一になった覚えはありませんよ! さ、させませんよ。 させませんからね!!」

 

 俺はお馴染みの寝不足によるフワフワする感覚に身を任せ、背中で顔を赤くするめぐみんと、終始和やかに語り合うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その次の日。

 俺とめぐみんが、一日一爆裂に向かうため、街を歩いていると誰かの視線を感じた。

「…どうかしたんですか、カズマ?」

 

 難しい顔をした俺を見て、めぐみんが聞いてきた。

「尾行されてる」

「えっ」

 

 敵意は全く感じないが、間違いない。スリか何かだろうか?

「…そのまま前を向いてろよ。 この通りを左に行けば、路地裏に出る。そこまでおびき寄せて、潜伏スキルで隠れて背後から取り押えてやろう」

 

「は、はい」

 俺のいつもと違う態度に、めぐみんが戸惑いながらも返事をした。

 俺はそのまま、めぐみんと共に手近な路地裏へと入って行く。

 

「あ、あれー? 確かに、ここに入ったはずなのに…」

 そのまま、しばらく壁に張り付いてめぐみんと潜伏していると、聞き覚えある声が聞こえてきた。

 

 …この女神のような声の主には一人しか心当たりがない。

 俺は音もなく、その声の主の背後に立つと震え声で。

「く、クリス様……!」

 

「ッ!? や、やあ。奇遇だね……。……って、どうしてちょっと泣いてるの?」

 俺の言葉に、ビクッとしたクリス様が振り返りながら言ってきた。

「いえ、生きてるって素晴らしいなと思いまして……」

 

「…あ、ああ。うん。あたしもそう思うよ…」

 手で涙を拭う俺を、戸惑いの表情で見るクリス様。 

 おっと、そろそろ本題に入らなければ。

 

 俺の女神様が心配そうにこちらを見ている。 

「クリス様。さっきから、俺達の後を尾けてたみたいですけど、何か用でもあったんですか?」

 

「き、気付かれてたの? …せっかく、驚かせてやろうと思ったのに…」

「俺に気づかれないようにするには、潜伏スキルでも使わないと。 職業柄、人の気配には敏感ですから…」

 

 すると、俺の言葉を聞いためぐみんが、不思議そうな顔で首を傾げ。

「…? 冒険者って、そんな職業でしたっけ?」

「…そんな事より、クリス様。 俺達に何か用があったんじゃないですか?」

 

 めぐみんの疑問をスルーして尋ねた俺の言葉に。

「そう、キミ達に頼みがあるんだよ!」

 

 クリス様は実に楽しそうな笑顔を見せた。




次回予告

 クリスの案内で、とある洞窟へと向かったカズマとめぐみんが見た物は、『極めて効果的に敵の戦意を喪失させる』恐ろしい装備だった。

 その装備は、カズマがいた世界で使用されていた最強の陸戦兵器。
 アーム・スレイブ、通称ASと構造が酷似していた。

 その恐るべき装備を駆使し、カズマはクリスと共に魔王の幹部がいると言う廃城へ潜入するのだが、途中で敵に見つかってしまい……。

『ーーー五分で片付けるぞ!』
《ーーーラジャー》

 次回、『この素晴らしい世界に◯◯◯◯を!』

 ーーー本来なら存在しないはずの装備が異世界にて、猛威を奮う。 






 あ、今回はマジなヤツです。

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