この身に纏いしオーラに懸けて   作:炬燵猫鍋氏

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まずはアバン的な感じで。


プロローグ

それは、人の歴史の新たな始まりだった。

光輝く赤ん坊が、公式記録上の最初の一人。

そして、次々と産まれる異能の持ち主、異形の姿。

 

イタズラ描きを実体化させる少女。 

牛頭で産まれ、未来を予知する少年。

その手で触れるだけで、いかなる難病もたちどころに癒す聖者。

 

確保も収容も保護も追い付かなかった

 

そして、『それ』は遺伝した。

片親の能力を受け継ぐ者。両親が共に力を宿していたならば、それを合わせた新たな力を持って産まれる者。

 

悪夢(ゆめ)神話(きぼう)は既に現実になりはて……成って果てていた。

 

大きな、まさしく未曾有の大混乱を社会に、いや世界に与えながらも時は流れた。

 

『それ』はいつしか、『個性』と呼ばれるようになっていた。力を有する者の方が社会の構成人数において上回り、8割にも及んだ現代。

過去の社会には存在しなかった者たちが、その『個性』をもって大きな影響を与えるようになっていた。

一つはヴィラン。『個性』を悪用し、法を守らぬ犯罪者は(ヴィラン)と呼ばれた。

まるで、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

『個性』の使用は原則的に公共の場では禁じられている。

個々で異なるそれを、法で細かく律するのは余りにも困難な為、私有地のみでの使用、または使用許可を職種ごとに限定することで、社会の混乱を避けようとしたのだ。

『個性』の中には、容易に他者を害せる物が多く有る。

解除不能な武装した民衆が闊歩する社会で平穏を保つには、そうせざるを得なかった。

だが、従わぬ者達は際限なく現れ、既存の司法機関で対処できない程の混乱が長く続いた。

それを収束するべく現れたもう一つの存在。

それがヒーローだ。

ヴィランを取り締まる為の自警団を前身とする彼らは、『個性の使用を個人の判断で許されたライセンス所有者』であり、その多くはヴィランの逮捕や、事故・災害においての救命活動にその『個性』をもって社会に貢献し、報酬を得ている。

人々を救う憧れの存在であると同時に、『個性』を思うがままに使用できる立場であるがゆえ、ヒーローを目指す子供達は年々増加し、殆どの高等学校には、ヒーローになるための教育を施す『ヒーロー科』が存在しているほどだ。

 

その中の頂点が、国立雄英高校。入試における倍率が300倍にも及ぶエリート校だ。

数多くの一流ヒーローを輩出し、現役のプロヒーローを講師に招くこの雄英において、明日のプロヒーローを夢見る一人の少年、桜邏(おうら)

 

この物語は、自分自身の『個性』の正体を探りながら、雄英でヒーローを目指し努力する彼の…彼のヒーローアカデミアの物語だ。

 

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