三咲町。
「すごーい!君は…君はなんのフレンズ?」
「いや、突然現れてそんなこと言われても…」
突然琥珀さんが現れたと思ったらそんなこと言われて困惑する、私、弓塚さつきなのでした。
ただそのフレーズは何か聞いたことがあるような。どこでだっけな…?
「突然どうしたんですか」
「おや、けものフレンズをご存じない?」
「けものフレンズ…?聞いたことが無いですね」
「いいですか、シオンさん。このけものフレンズはですね、始まる前はとっても評価が低かったんです。製作委員会は少数だし」
「たしか「てさぐれ」と同じ所だったか」
リーズさんが頷いている。
というか見たことあるんだ、リーズさん…。
「ですです。でも、「てさぐれ」ということは?」
「まあ、熱狂的なファンを生むだろうな」
「そうなんですよ。ただ、始まる前はそこまでいくとは誰も想像してなかったんですねえ」
「他にも、「メイドラゴン」とか「ガウドロ」とかあったからな」
メイドラゴン…?ガウドロ…?
ダメだ、この二人の会話が一切理解できない。
ちらり、とシオンの方を見ると、私と同じような顔をしている。
「ねえ、シオン…?」
「リーズはそういう情報どこで得てるんでしょうかね」
「まあ、アルバイトしてるし多少はお金あるんだろうけれど…ねえ…?」
「もうちょっとお金入れてくれてもいいのに…」
とはいえ、リーズさんのお陰で生活も安定してる、んだし強くは言えない。
でも少しは私達も働いたほうがいいんだろうなー、とか思う。
久々に缶拾いとかしようかな…。
なんて考えていると。
「あ、すまない、サツキ、シオン。すっかりドクターと話し込んでしまって、二人を放置してしまった」
「ううん、気にしてないよ」
「一段落ついたんですか?」
「いやー、もうちょっとかかりますかねー?…でも、流石にお二人を放置しっぱなしっていうのもあれですし」
そう言って、琥珀さんは何かの紙を出してくる。
何々ー…?ネカフェの割引券?
「今私が持っているこの、ネカフェの割引権を使って今から「けものフレンズ」をオールナイトで見る回をやろうとおもいまーす!」
「「はい?」」
「とりあえず、私が持ってるBD付きファンブックを見てそれからー」
「待って待って待って?!オールナイトで?!」
何を言っているんでしょうこの人達、みたいな顔をしながらそういう私。
うん、なんか理解が、理解が追いつかないよ?!
というか二人の目が怖いよ?!
「大丈夫、大丈夫、何も怖くないよー」
「一歩踏み出せばたのしいよー」
「「ひぃっ?!」」
私とシオンは逃げ出しました。
捕まってはいけない!食べられちゃう!
食べないで!美味しくないから!
たーべーなーいーでー!
その後、レンさんに助けてもらいました。
たーのしー!