恋する吸血鬼   作:のゔぇんぶれ

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第十二話

三咲町。

 

「すごーい!君は…君はなんのフレンズ?」

「いや、突然現れてそんなこと言われても…」

 

突然琥珀さんが現れたと思ったらそんなこと言われて困惑する、私、弓塚さつきなのでした。

ただそのフレーズは何か聞いたことがあるような。どこでだっけな…?

 

「突然どうしたんですか」

「おや、けものフレンズをご存じない?」

「けものフレンズ…?聞いたことが無いですね」

「いいですか、シオンさん。このけものフレンズはですね、始まる前はとっても評価が低かったんです。製作委員会は少数だし」

「たしか「てさぐれ」と同じ所だったか」

 

リーズさんが頷いている。

というか見たことあるんだ、リーズさん…。

 

「ですです。でも、「てさぐれ」ということは?」

「まあ、熱狂的なファンを生むだろうな」

「そうなんですよ。ただ、始まる前はそこまでいくとは誰も想像してなかったんですねえ」

「他にも、「メイドラゴン」とか「ガウドロ」とかあったからな」

 

メイドラゴン…?ガウドロ…?

ダメだ、この二人の会話が一切理解できない。

ちらり、とシオンの方を見ると、私と同じような顔をしている。

 

「ねえ、シオン…?」

「リーズはそういう情報どこで得てるんでしょうかね」

「まあ、アルバイトしてるし多少はお金あるんだろうけれど…ねえ…?」

「もうちょっとお金入れてくれてもいいのに…」

 

とはいえ、リーズさんのお陰で生活も安定してる、んだし強くは言えない。

でも少しは私達も働いたほうがいいんだろうなー、とか思う。

久々に缶拾いとかしようかな…。

なんて考えていると。

 

「あ、すまない、サツキ、シオン。すっかりドクターと話し込んでしまって、二人を放置してしまった」

「ううん、気にしてないよ」

「一段落ついたんですか?」

「いやー、もうちょっとかかりますかねー?…でも、流石にお二人を放置しっぱなしっていうのもあれですし」

 

そう言って、琥珀さんは何かの紙を出してくる。

何々ー…?ネカフェの割引券?

 

「今私が持っているこの、ネカフェの割引権を使って今から「けものフレンズ」をオールナイトで見る回をやろうとおもいまーす!」

「「はい?」」

「とりあえず、私が持ってるBD付きファンブックを見てそれからー」

「待って待って待って?!オールナイトで?!」

 

何を言っているんでしょうこの人達、みたいな顔をしながらそういう私。

うん、なんか理解が、理解が追いつかないよ?!

というか二人の目が怖いよ?!

 

「大丈夫、大丈夫、何も怖くないよー」

「一歩踏み出せばたのしいよー」

「「ひぃっ?!」」

 

私とシオンは逃げ出しました。

捕まってはいけない!食べられちゃう!

食べないで!美味しくないから!

たーべーなーいーでー!

 

 

 

その後、レンさんに助けてもらいました。

たーのしー!

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