三咲町 路地裏。
「…………はっ。今日は何の日?」
「「ネノヒダヨー」」
「違うよ?!」
というやり取りをここ毎日しております、弓塚さつきです。
嫌だってほら、今月は5月。
5月の別名は皐月。
皐月と言えば私、弓塚さつき!
そう、今月は私の月なのです!讃えよ!たたえて早くリメイクはよ!
リメイクを出して、ファイナルさっちんを出すのです!
「……………………はぁ」
「そんなに深く溜息をつかないでよ?!」
「いえね、サツキ」
「うん?」
「もし今リメイクが出たとしましょう」
「うん」
「まず初見、というかFGO民は流れてきません」
うっ。痛いところを。
そうなのだ、今、リメイクを出したところで私達の存在を知ってる人はそうそういないのだ。
唯一の出番であった四月馬鹿の日も完全に乗っ取られたし…。
はー、これもそれも早くリメイクを出さない菌類が悪い。
「…じゃあ、私達がFGOに出ればいいじゃない!」
「サツキは志貴以外の人を愛せますか?」
「………………。想像できない」
「でしょう。万年片思いのサツキが他の人になびくとはそう思えないのです」
「ま、万年片思いじゃないもん!今年のクリスマスには告白するもん!うまくいくもん!」
うまくいく、のは完全に想像だけれども。
でも、そういうことか。私が遠野君以外の人を好きになる、のか。
…………想像はできるけれど、でもそれは私、じゃない気がするんだよ。
流されやすくて、扱いやすそう、っていう事なんだろうけれど、そこは譲っちゃいけない気がする。
「それに、あれです。FGOに流れるのは多分、真祖と志貴、後は「あのカレーぐらいなものです」」
「やっぱそうなる?っていうか恐れ知らずだねシオン。幾らあの人がカレー大好きだからってそんな呼び名をするなんて」
「い、今のは私ではありません!」
「え?じゃあ、誰?」
幽霊?!
…………いや、まあほら。私達が幽霊怖がるっていうのもあれなんだけれども。
「弓塚さーん!」
そう言ってシオンの後から出てきたのは見覚えのない少女。手首と足首から先はどうなってるのか分からないけれど馬である。
でも私の名前を知っている…?
「あ、この姿であうのは、初めてですね。私、第七聖典の守護霊、セブンっていいます。ななこ、って呼んでください。いっつもあのカレー魔神がお世話になっております」
「あ、これはこれはご丁寧に………。ってええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?!」
第七聖典?!第七聖典ってあのシエル先輩の最終兵器の?!
私を追いかけてるときに使ってるあの装備の?!
どうして、なぜ、WHY?!
「……………おお、驚いた」
いつの間にか帰ってきていたリーズさん。
いやその反応はほとんど驚いてないね?!
「向こうにいた時話は聞いていたが、まさか少女だったとは」
「あ、そうか。リーズ、聖堂騎士でしたもんね」
「うん。で、ななこちゃんはどうしてここに?」
「家出してきました!もうあのカレー魔神にはついていけません!」
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ?!
家出?!家出なんで?!アイエエエエエエエエエエエエエ?!
私の混乱が続いたまま、次回へ続く。
ななこ初登場である。
出したかったの…。ななこ出したかったの…。