恋する吸血鬼   作:のゔぇんぶれ

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第二十話

三咲町。

 

「ハッピーハロウィーン」

「トリックオアトリート!」

「サツキ、いたずらしてくれ!」

 

上から、シオン、私、リーズさんとなります。

というかリーズさん…。

あ、はい、三咲町の正義の吸血鬼、弓塚さつきとは私のことです。

 

「リーズ、ちょっとお話が」

「ち、違うんだシオン!話を聞いてくれ!」

「聞きますからちょっとこちらの方へ」

「い、いやだ!!!ちょっとしたおちゃめじゃないか!!シオンの鬼!悪魔!アトラス!!!!」

 

そう言って走り去るリーズさん。

というか走り去るぐらいならちょっとしたおちゃめ言わなきゃいいのに…。

 

「はぁ…。やれやれです」

「あははは、お疲れ様シオン」

「お疲れ様です。お菓子食べます?」

「いいの?!」

「ええ、今日はそういう日なのでしょう?お金はリーズ持ちでかってあります」

「やったー!!!!」

 

今日、夕方珍しく出かけてると思ったらそういうことだったらしい。

いやあ、ハロウィーン様様だね!

まあ、私、一切仮装してないけれども。仮装しようかなーと思ったのだけれどもよく考えたら街でないし。

 

「おかしい、サツキが仮装してないとか…。おかしい…そんなことは許されない…」

「おかえりなさいリーズ」

「ただいまシオン、サツキ。まあ、ちょっと街へかけてみたらやはりと言うか、仮装してる人たち多かったな」

「やっぱりー?うーん…するべきかなあ…?」

「うん、するべきだ」

 

力強く頷くリーズさん。

なんだろう、ちょっとコワイ。

リーズさんちょっとこわいよ…?

 

「リーズ…?」

「い、いや、ほら。せっかくのそういう機会だしな…?」

「……それはそう、ですね」

「だろう?」

「・・・さつき」

「サツキ!」

 

ひぃっ、シオンまでそっち側へ回っちゃうの?!

じりっじりっ、と迫りくる二人。追い込まれる私。

 

「待って待って待って待って?!衣装がないじゃん?!」

「そういうことなら、私におまかせー♪」

「ドクター!来てくれたのか!」

「はい♪」

 

琥珀さんまできた?!

そしてその後ろには、随分とノリノリで小悪魔の格好をしているレンさんと、私と同じように大分無理やり着せられた感じがする白レンさんの姿が。

 

「ふふーっ、もう何も怖くないぞ」

「そうです、弓塚さん、皆でやれば怖くないです!」

「…あれ?私も着せられるのですかこれ?!」

「「うん」」

「…………想定通りです。ですので着ましょうさつき」

 

さっきの間は何かな?!

シオン実は逃げる気だったよね?!でもなんか諦めたような口調だよね?!

こっち帰っておいで?!一緒に逃げよう?!

 

「……………(ふるふる)」

「…諦めなさいな、サツキ」

 

レンさんは可愛いし白レンさんも似合ってるからいいじゃない!!!!

やめてよしてこないで、ああーれええええええええええええええええええええええええ!!

 

 

 

楽しくハロウィンの街を歩きました!皆で衣装着れば怖くない!

ハッピーハロウィーン♪

 

 




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