恋する吸血鬼   作:のゔぇんぶれ

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もうすぐ冬コミということで。
とは言え今回、特別編は向こうでやったのでいつもと何も変わらずに。

金曜日N35aです、よろしくお願いいたします。


第二一話

三咲町 路地裏

 

「しんぐるべーしんぐるべー、すずがーなるー」

 

私、弓塚さつきは浮かれていました。

いえ、私だけではないです。町全体が浮かれています。

なぜなら、12月だから。そう、12月といえば。

 

「針供養ですかね」

「あれ、関西の方の行事だろ?」

「あ、そうなんですか?」

「らしい」

「うん、そうだとしても私達には関係ないよね?!」

 

私すっごいヒント出してたよね?!

ジングルベル歌いながら浮かれたたよね?!

そうだよ、クリスマスだよ!恋人達がパーティーピーポーする日だよ!

 

「ではないとしたら、あれかな?赤穂義士祭」

「殿中でござる!殿中でござる!」

「討ち入り前!」

 

まあ、私達、大晦日とかの時、ついつい見ちゃうけれど。あ、そうそう、テレビはあるんだよ。色々と頑張ったの。…家ないから、所謂ポータブルテレビだけど。

それでもやっぱり関係ないよ。

 

「なんだ、それでもないのか」

「それでもないのですか…。難しいですね…」

「難しくないよ?!すごいヒント出してるじゃない!」

「そうだったっけ、シオン」

「…さつきが何か歌ってたのは知ってますけれど…」

「二人共知ってるよね?!」

 

いや、たしかに海外の人達はクリスマスの過ごし方がぜんぜん違うって聞くけれども。

それでも二人共それなりに日本歴長いからわかってくれるはず!

でも、二人共顔きょとん、ってしてるから、これ、私がいいたいこと通じてないね?

 

「クーリースーマース!クリスマスです!」

「「うん、知ってる」」

 

そう言って、リーズさんは笑って、シオンは微笑んでいた。

うん、そうだった、こういう人達だった。

…まあ、だから私、この二人大好きなんだけれど。

今はそれは置いといて、だ。

 

「知ってるならのってくれてもいいじゃない!」

「いやあ、まあ、乗りたいのは山々なんだけれども」

「何年立ってもどうしても、乗り切れないといいますか」

「なあ?」

 

苦笑いをしながら、そう答えるリーズさん。

この二人でもそうなのか、なんてちょっとさびしい顔をする、私。

まあ、リーズさんは元々教会の人だし、仕方ないっちゃ仕方ないんだけれども。

 

「ただし、クリスマスは好きだよ。美味しいものが食べれる」

「そうですね。…今年、ちょっと黒、ですし、ちょっとは贅沢しますか?」

「ほ、本当に?!なら私ケーキが食べたい!」

「いいですね、ケーキ」

「ショートケーキにしようか、それとも他のがいい?」

「クリスマスといえば、ショートケーキだよ、ショートケーキ」

 

ニッコニコで上機嫌になりながらそう言った私。

ショートケーキショートケーキ♪

やっぱクリスマスっていいよね!

 

 

 

 

 

…告白?できないにきまってるじゃない。

仕方ないよ!…仕方ないよ!!!!勇気がないんだもん!!!!

来年こそ…来年こそは…

 

 

 

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