恋する吸血鬼   作:のゔぇんぶれ

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第45羽

三咲町 路地裏

 

「じーめじめ」

「じーめじめ」

「……………」

 

はい、私弓塚さつきと白レンさん、レンさんの路地裏同盟まともな方チーム(シオンもまともな方…かなあ?)で路地裏でじめじめしております。

いやあ、ほんと、梅雨っていやになっちゃうよねえ…。

 

「ところで、さつき。貴方あのピアニスト倒さないの?」

「……んー、倒してもいいんだけど私消えない?」

「代替わりするだけでしょ?消えるのは向こうじゃない?」

「そっかー。……あれ?でも私こないだ倒したときはタタリで気の所為だったんだよね?」

「…」

 

頷くレンさん。タタリ、と言ってしまってから白レンさんの方をちらりと見たけれど、なんとも思ってない、というかまあ、それは白レンさんだからっていうのもあるのかもしれない。

まあ、レンさんも白レンさんもそんなに気にしてなさそうだからいいかなって。

 

「あ、そうね。タタリはさつきだものね」

「………」

「ひえっ!?怒ってらっしゃった?!」

 

じぃーと私を見てくるレンさん。まあ、そうだよねえ。お怒りだよねえ、なんてしょんぼりしていると、

 

「じょーだんよ、じょーだん。私がそんなことで怒るとおもって?」

「……………」

「それはそれ。これはこれ。食べ物取られたらレンだって怒るでしょ?」

「………………」

「でしょう?」

「カニ食べれなかったのまだ根にもってらっしゃるの」

「当たり前じゃない」

 

ふふん、と胸を張るようにそういった白レンさん。いや何もいばるようなことではない気がするのだけれども。よほど大事だったんだなあ、カニが、…というよりその大事な人、と一緒に食べようとしたことが。

まあ、私もその気持はわからないでもないんだけれども。遠野くんと一緒になにか食べようっていうときに邪魔されたら怒っちゃうかも。…いつか、そんな機会が訪れるのかな。

 

「ねえ、レンさん達。聖杯って」

「やめときなさい。きっとろくでもないことになると思うし、貴方一度、「聖杯でも無理」って言われてるんでしょう?」

「・・・・・・・・・・」

「夢の中でならなんとかって話だけど」

「そんなに叶う可能性ないの?!私の願いって?!」

 

確かにヒロインになりたい、って願いは聖杯でも無理って言われたけれど、それ以外も無理なの?!そんな私無理言ってた?!

いや、なんだろう、私が聞く限り遠野くんの中では私はもう死んでる人みたいだし、トラウマになってるみたいだけどさあ!それをなんとかさあ!私のルート使ってさあ!

…それがまず無理なのはわかってるけれども…。

 

 

リメイクぅ…リメイクはよぉ…。

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