恋する吸血鬼   作:のゔぇんぶれ

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第五話

三咲町、路地裏。

私、弓塚さつきは目の前にある状況に少々戸惑いを隠せずにいた。

 

「なあ、いいだろ、シオン、さつき」

「「えぇ……」」

 

同居人のリーズさんが隣に遠野君ちにいるメイドさん(ヒスイさんって言ったっけ?)そっくりのメカを隣において、私とシオンさんに向かって土下座している状況。

これで戸惑うなっていう方が無理っていうもんだよ……

 

「大体にして、リーズ。その人形はどうしたんですか」

「いやなに、今日、ドクターが私に用事があったみたいでな。その用事をすましに遠野家へ行ったんだ」

「何それ羨ましい!ずるい!」

 

私なんて行ったところで門前払いされるのに!

「いやあ、志貴様にとってさつきさんはもう過去の人ですし…」とか言って!酷いよ!

確かに、遠野君にとって私は過去の人かもしれないけど!私はこうやって生きてるよ!って報告したいのに!

 

「どうどう、さつき。それで、どうしたんです?」

「用事自体はなんてことない話でさ。ほら、いただろう、あのキモカワイイ猫を追い払ってくれ、っていう話で」

「あれはキモいだけだよ、リーズさん…」

 

相変わらずリーズさんの美的感覚はよくわからない。

あの猫さんのどこがカワイイのか……。

 

「で、リーズはその用事を無事完遂した。そうですね?」

「ああ、何の問題もなく終わらせてきたよ。…………というか、私が顔見せたらささーって波のように引いて行ったよ……。私は可愛がりたいだけなのに……」

 

そう言っていじけ始めたリーズさん。

 

「はい、いじけないでください。で、それとその人形、メカヒスイ、はどう関係あるんですか」

「で、あのキモカワイイ猫達の引きっぷりを見てドクターが一体くれたんだ。そう、これは依頼料として貰ってきたんだ。だからいいだろ、ここにおいても!」

「「えぇー……」」

 

再び私とシオンの困惑の声がダブる。

大体にして、依頼料は普通にお金がよかったよ……。

 

「…………まあ、大体の話はわかりました」

「そうか。ならここでもらってもいいんだな!」

「それとこれとは話が別です。ねえ、さつき」

「そうだよ、リーズさん。そもそも、そのお人形さんの動力は何?」

「ドクターがいうには、企業秘密だそうだ。そしてこれは動かない」

「動かないの?!!!!!!!!!」

「ああ、動かない」

「……さつき、粗大ゴミとして回収してもらいます。手伝ってください」

「ま、まってくれ!インテリア!インテリアとして」

 

シオンの足元にすがりつくリーズさん。

ニッコリと笑うシオン。果たして結果は!

 

 

 

 

 

2500円取られましたが、無事、回収してもらいました。

計算通りです。(byシオン)

 




やっぱこの三人が一番動かしやすいですわ。
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