三咲町 路地裏
「シエルの!私服が!!!!!!かわいい!!!!!!!!!!!!!」
現れたと同時にそんな事を言い放った真祖、アルクェイド・ブリュンスタッド様。あ、はい皆さんこんにちわ。このSSの主人公、弓塚さつきです。
いや、たしかにあのPVのシエル先輩は可愛かったとは思いますが、私達に言うことでしょうか。いえ、絶対言わなくていいことだと思います。いやだって、この流れ絶対あれじゃないですか。パイルバンカー食らって爆発するやつじゃないですか。
いやだぁ…折角私達は静かに正義の味方をしているだけなのに。いや、なんだよ、静かな正義の味方って。
「またですか真祖。いや来るとは思っていましたが」
「思ってたならいいじゃん!聞いてよ!シエルの私服がね?!」
「かわいい、っていう話でしょう。いえ、あなた見慣れているのでは?」
「見慣れてはいるけれどもそれはそれ、これはこれ。メディアの違いよ」
「メディアの違い」
「そう、メディアの違い」
うんうん、と頷きながらそういった真祖様。ベタぼれなのはいいのだけれど、その度にうちに来るのはいかがなものか。今の所はななこちゃんもレンさんたちも来ていないのでこの攻撃力の高いラブラブ攻撃を受けるのは私とシオンだけだ。リーズさんはお仕事で留守だよ。今日ほどそれが羨ましいと思ったことはないよ。
私達もやはりお仕事をしないといけないのではと思う。いや、私達に向いてる仕事って何、と言われると困るんだけれど。
「いやー、ほんとね。眼福ってやつよ。私のかっこいい姿も見せられたし」
「なんだかすごい対峙してましたよね」
「まあ、それはね。メディアの違いをね」
「便利ですよねそれ」
「便利よね。私は今後も使っていこうと思うわ」
ふふん、とした顔をする真祖様。いや、こうやって見ると美人さんでかわいいんですけれどね。そりゃ遠野君だって美人だって思うよ。…むぅ、なんかすごいあれだ。もやもやはする。遠野くんは私だけ見ててくればいいのに。
そうすれば私と一緒に……うぇへへへへへへへへへへへへへへ…
「ねえ、あなたの相方、乙女がしてはいけない顔をしている気がするんだけれど」
「いつものことなんで気にしないでください」
「そう?」
「所で、ミス・シエルは志貴の記憶を消せるのでしょうか」
「無理、じゃない?なんかシエルの上司とかなんだかわからない人が増えてるからその編が絡んでくるんでしょうし」
「なんだかわからない人」
「あなたの相方みたいな普通の人っぽいのいるじゃない?あの人、なんだか知ってる顔してたり何も知らない顔してたりするじゃない?だからなんだかわからない人ポジ」
「ノエルでしたっけ?……サツキ、ライバルが増えてますよ」
「ふぇ………?何?」
「おかえり」
「おかえりなさい。ということで、真祖。二人でしっかりとミスシエルの可愛さについて聞きますから、どうぞ」
「いいの?!じゃあね、じゃあね」
その話は、夜明けまで続いたという。どうしてくれるの、シオン…。