三咲町 路地裏
「いやあ……いやぁ……!」
見ました?!見ましたね?!月の裏側PVでの私のヒロイン顔!!!!!あれはすべてのヒロインを過去にする顔ですよ!!!!
あ、皆さんこんにちわ、このSSの主人公で、月姫の真ヒロイン、弓塚さつきです!!ふふふっ、いやあ、待ったよ!待った!この時を!まった!
「トリップしてますね」
「サツキー、かえってこーい。まだクラスメイトBの可能性は捨てきれないぞー」
「そ、そんなことないもん。だって、あんな素敵な一枚絵をもらえたんだよ?」
「そうですね、あれは可憐でした」
「でしょー?」
にっこにこの私。いやあ、ほんとあれよねあれ。待ったかいがあったってものよね。
いやだってさあ、あんなの期待しかないじゃない!ついに!私が!
「まあ、でもあれですよね。いつ出るかわからないですよね」
「うっ…、いやでも、汚い話、売れたんでしょ?」
「そうらしいな。まあ、この勢いでメルブラも頼むぞ」
「そうですね、メルブラもお願いしたいですね」
「メルブラも売れれれば私達出れるものね!」
いやまあ、私はほぼ確定したところはあるのだけれども。やりました。なにせヒロインですからね。やったね!
「まーた志貴様のトラウマになるだけな気もしますけれどね。カーナビになったあれのせいで」
「カーナビwwwwwwwwwwwwww」
「いやいやいやいや、今回はちゃんと遠野君と結ばれるから!見ててよー!」
いつの間にか現れた琥珀さんにそういった私。いやまあ、琥珀さんが突然現れるのはいつものことなんだけれども。でもまあ、あれだよねあれ。
「琥珀さんがしっかりまともだったよね。一枚絵だと」
「ヨヨヨ…ひどいわ、弓塚さん。まるで私がまともじゃないかのいいよう…」
「いや、マトモじゃないでしょ」
「マトモじゃないと思いますよ」
「マトモっていう言葉を辞書でお引きになって?」
リーズさん、シオン、白レンさんが一気につっこんでいきました。一番パンチラインがすごかったのは白レンさんだと思います。いわゆるラップバトルだったら割と盛り上がるレベルで。
レンさんが、うなずいていいのかうなずいちゃまずいのか、みたいな表情をしかけてるようなしかけてないような。いや、してないわ。レンさんはいつもどおりの表情だったわ。
「なんだろう、味方が居ない!翡翠ちゃんにいやしてもらいたい!」
「まあ、このメンバーで味方を求めようとしたのが失敗だったね、ドクター」
「そうそう、でも、まあ。私達は感謝もしてますよ」
「まあ、そうだね」
「……本当?」
「本当、本当」
「あっ、こらっ。調子に乗らすと!」
「まあ、そうですよねー。この琥珀ちゃんが居ないと皆さん困りますもんねー」
立ち直りが早い。というか、ちょっとうざかった。うん、これは白レンさんの言う通りあれだった。調子に乗らせてはいけなかった。
なんて思いながら、日々をすごしているのでした、と。