恋する吸血鬼   作:のゔぇんぶれ

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第55羽

三咲町 路地裏

 

「いやあ……いやぁ……!」

 

見ました?!見ましたね?!月の裏側PVでの私のヒロイン顔!!!!!あれはすべてのヒロインを過去にする顔ですよ!!!!

あ、皆さんこんにちわ、このSSの主人公で、月姫の真ヒロイン、弓塚さつきです!!ふふふっ、いやあ、待ったよ!待った!この時を!まった!

 

 

「トリップしてますね」

「サツキー、かえってこーい。まだクラスメイトBの可能性は捨てきれないぞー」

「そ、そんなことないもん。だって、あんな素敵な一枚絵をもらえたんだよ?」

「そうですね、あれは可憐でした」

「でしょー?」

 

にっこにこの私。いやあ、ほんとあれよねあれ。待ったかいがあったってものよね。

いやだってさあ、あんなの期待しかないじゃない!ついに!私が!

 

 

「まあ、でもあれですよね。いつ出るかわからないですよね」

「うっ…、いやでも、汚い話、売れたんでしょ?」

「そうらしいな。まあ、この勢いでメルブラも頼むぞ」

「そうですね、メルブラもお願いしたいですね」

「メルブラも売れれれば私達出れるものね!」

 

いやまあ、私はほぼ確定したところはあるのだけれども。やりました。なにせヒロインですからね。やったね!

 

「まーた志貴様のトラウマになるだけな気もしますけれどね。カーナビになったあれのせいで」

「カーナビwwwwwwwwwwwwww」

「いやいやいやいや、今回はちゃんと遠野君と結ばれるから!見ててよー!」

 

いつの間にか現れた琥珀さんにそういった私。いやまあ、琥珀さんが突然現れるのはいつものことなんだけれども。でもまあ、あれだよねあれ。

 

「琥珀さんがしっかりまともだったよね。一枚絵だと」

「ヨヨヨ…ひどいわ、弓塚さん。まるで私がまともじゃないかのいいよう…」

「いや、マトモじゃないでしょ」

「マトモじゃないと思いますよ」

「マトモっていう言葉を辞書でお引きになって?」

 

リーズさん、シオン、白レンさんが一気につっこんでいきました。一番パンチラインがすごかったのは白レンさんだと思います。いわゆるラップバトルだったら割と盛り上がるレベルで。

レンさんが、うなずいていいのかうなずいちゃまずいのか、みたいな表情をしかけてるようなしかけてないような。いや、してないわ。レンさんはいつもどおりの表情だったわ。

 

「なんだろう、味方が居ない!翡翠ちゃんにいやしてもらいたい!」

「まあ、このメンバーで味方を求めようとしたのが失敗だったね、ドクター」

「そうそう、でも、まあ。私達は感謝もしてますよ」

「まあ、そうだね」

「……本当?」

「本当、本当」

「あっ、こらっ。調子に乗らすと!」

「まあ、そうですよねー。この琥珀ちゃんが居ないと皆さん困りますもんねー」

 

立ち直りが早い。というか、ちょっとうざかった。うん、これは白レンさんの言う通りあれだった。調子に乗らせてはいけなかった。

なんて思いながら、日々をすごしているのでした、と。

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