恋する吸血鬼   作:のゔぇんぶれ

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第56羽

三咲町 路地裏。

 

「むー!!!むむぅーっっ!!!!!」

「ということで第三回、シエル可愛い大会を行いたいと思いまーす!」

「………………………」

「「「はい」」」

 

なんだか口にガムテームをはられた女の人を抱きかかえて現れた真祖、アルクェイド・ブリュンスタッドさんとレンさん。そして逆らったら死ぬ事がわかっているので、決して逆らわない私達、弓塚さつき、シオン、リーズバイフェさん。

あ、みなさんこんにちわ。約三ヶ月ぶりぐらいです、このSSの主人公、弓塚さつきです。

 

「むぅー!!!!むむぅううううううううううううううううううううううううう!!!」

「うっさい」

「むっっ」

 

無理やり連れられてきただろうに、抱えられてる状態から地面に落とされる女の人。哀れすぎる…。

 

「あ、あの、ノエル先生…?」

「なんだ、サツキ?知り合いか?」

「ああ、うん。リメイクで追加された、…代行者の一人で愛染ノエル先生。多分仮名だろうけれどね。…色々とだめな大人で、まあ、私ぐらいしか女生徒は優しくしてなかったかなあ」

「まあ、なんとなくそれはわかります。雰囲気で」

「むぉ………。むぇむぇむさん……」

 

痛くないようにガムテームを剥がしつつ、なんとかノエル先生を救出する私。この人どれだけあれか、っていうのはまあ、本編をやってもらうことにして。

 

「きいて…弓塚さん……。この吸血鬼、私が寝ているときに襲ってきてここまで連れてきたの…。ひどいと思わない…?」

「あー。そういうときもあります。多分、アルクェイドさんは遠野君とシエル先輩に素っ気なくされたのでは?」

「…………そういえば、ふたりとも忙しそうでした」

「先生は?」

「暇だったわ」

「だからだと思うよ」

「そんな……」

 

なにか、そんな事があるわけがない、とアルクェイドさんを見るノエル先生。だか、アルクェイドさんはニッコリ笑って。

 

「すごーい!さつきは名探偵か何かなの!?」

「いえ、なんでしょう。経験からくるなにか、です」

「15年以上だもんなあ…」

「そうですねえ…」

「そんなに長い間この吸血鬼放って置かれたの!?」

「退治しようにも、……地球壊れちゃいますし…」

「地球そのもの、だと思ってほしいわ」

「暴れたあとの話です」

「あー。うーんそこまで、そこまでやらないと思うけれど」

 

思わずリーズさんの顔を見やる私。なんだかとてもなにかいいたそうな顔をしているが、それを言ったらここで私達の命が終わる、みたいな雰囲気である。そして、私の顔を見るとなんだか悟ったように苦笑いを向けてくるのであった。

まあ、そうだよね。そういう反応しかないよね。

 

「ということでー!さつきが説明してくれたところではじめよー!第三回、シエル可愛い大会ー!」

「…ぇ」

 

ノエル先生が私達を見やる。まあ、そうだよね。ノエル先生からしたらなんとも言えないよね。でもここで、否定すると命がいくつあっても足りない、と言う顔をして首を振る。

 

「………………………はい……………」

 

なにか本能で悟ってくれたらしい、ノエル先生。よかった、よかった。

いやまあ、良かったのは私達だけでノエル先生は何も良くないだろうけれどね!

 

 

その後、アルクェイドさんの独壇場は夜明けまで続いた、とさ…。

 

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