世界の繋がり   作:桜吹雪✻

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招待状1

 

その世界に来たのは、以前いた世界からの繋がり。

 

別に行っても行かなくてもどちらでもよかった。

すでに向こうで暮らしている者もいるらしい。

 

 

「あ、私もたまに行ってるよ!結構人も多いみたいだね」

 

唯一まともに話をする、友達・・・というのだろうか。

私より少し年下だと思う。年齢を聞いたことがないから詳しくはわからないけど・・・

 

「ねね!行ってみたらどうかな?」

 

もう一つの世界に行った先でも一緒とは限らない。

探せば見つかるが、時間はかかるはず。

 

「・・・そうだね、考えとくよ」

「やった!じゃあ、今日のところは帰るね、おやすみ!」

 

言ってすぐに消えた。

とても行動が速く、しっかりものの彼女ラピスらしい。

 

 

少し前に渡された招待状。誰からの物かはわからない。

気付いたら手元にあったのだ。

 

 

(・・・行ってみようかな)

 

 

この世界も、少し飽きていたところだ。

これが続けば生き続けることが困難になり、また眠り続けることになる。

 

(ちょうどいい退屈しのぎ・・・にはなるかな?)

 

 

 

 

「どうかした?」

 

ぼんやりと、昔のことを思い出していたら無意識に足が止まっていたらしい。

数歩分前を歩くラピスは不思議そうな顔をして私を見ていた。

少し離れた所にいる彼女の仲間達は、そんな私達に気付かない。

 

「・・・何でもないよ」

「本当?」

 

隣まで行くと、同じように歩きだした。

少し前を歩く者達は相変わらず楽しそうに騒いでいる。それが煩わしくて仕方ない。

 

 

 

意識的に仲間を増やしたラピスと違い、適当にしている私にとって、この世界での仲間・・・友人とまで呼べる人間は彼女だけ。

私から見れば、彼女のあれらに対する気持ちも、あまり思い入れはなさそうだ。

 

 

「少し昔を思い出してただけ」

「・・・リア?」

 

 

自分が最初に生きていた世界のことをそう呼んでいるらしい。

呼び方はそれぞれ違うし、元の世界も同じとは限らない。

 

 

「あぁ、いや・・・そこまで昔ではないよ」

「そうなの?ならいつの「おーい!」・・・」

「・・・呼ばれてる、行っておいで」

 

 

言おうとしたのを遮られたことが不快だったのか、背中を向けてるのを良いことに不愉快そうな顔で舌打ち。

私に対する態度とは雲泥の差だ。呼ばれた方を向いた時には既に笑顔なのだから、尊敬する。

 

 

ラピスが近寄れば、他の仲間達も歓迎して変わらず楽しげに大声を出す。

携帯を取り出しその場に椅子を出して座る。勝手に帰ると彼女は無言で悲しむ。

 

 

少し前に来ていたらしいメッセージ。いつの間にか入っていた。

何気なしに開けば、お知らせの文字。さっさと目を通しても大したことは書かれていない。

 

 

(・・・あぁ、つまらないなぁ)

 

 

 

空を見上げても、誰かが自慢のために召喚した化け物だけ。

 

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