ダンジョンに浪漫を求めるのは間違っていない   作:マジカル☆八極拳

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現在の進捗 ダークソウル3を放送しながらイルシール突入して次はエルドリッチッチ君ですがアンリちゃんはイベントすっ飛ばしたのでいません(血涙

グラぶるはアーカルム転世が面白いけど時間食いつぶしでもうほんとお手上げですたい




第11話 猛犬、降り立つ怪物祭

 

「「おお〜…」」

 

世界の中心、この世で最もHOTな街、世界中から人の集まる街と言われ事実日中でも日没後でも人の多いこの街だがいつも以上に人で溢れ活気付いている。

初めてこの[祭]に参加する僕らとしては田舎丸出しで感嘆符だらけの感想しか出て来なかった。

 

 

怪物祭(モンスター・フィリア)

 

 

先日ダンジョンからモンスターが捕獲され引き上げられていた理由はこの祭にあるそうだ。

この捕獲されたモンスターを闘技場で調教(テイム)し冒険者の抑止力としての有用性とか、強さとかを分かりやすく魅せる為のもの…ってエイナさんが言ってたかな?

ギルドと商業系ファミリア最大手のガーネーシャ・ファミリアが密に連携を取って取り仕切っているそうだ。

 

メインストリートを歩きながら僕とアカツキは無数に立ち並ぶ露店を眺めながら人の流れに乗って練り歩く。

小さな子供達が親にせびって屋台のじゃが丸君を買ってもらったり、睦まやかに手を繋ぎ祭を楽しむ恋人達、そして何かとお祭り好きなこの街の人達相手に商魂逞しくモノを売りさばく商人。

この街の地下で今も行われてる命のやり取りが嘘のように地上は平和だった。

切った張ったの血生臭い生活をしているだけにこの和やかな一時が幸せに思える。

これを憧れの人(アイズさん)と過ごせればなぁ…。

 

「悪いな、アイズ・ヴァレンシュタインではなくて」

 

くっくっ、と僕の顔を見て隣のアカツキが笑う。

顔に出ててたのか…、恥ずかしさに顔が熱くなるのを隠すように辺りを見回す。

 

「い、いませんねーシルさん」

 

先程【豊饒の女主人】の前を通った時に猫人のアーニャさんやヒューマンのクロエさんからお使いを頼まれていたのだ、内容は『お財布を忘れて祭りを回っているシルさん(おっちょこちょい)に財布を渡してお土産を買ってこさせること』。

この前の事もあって少し迷惑掛けたかなーと僕は進んでお使いを受けたけど、僕よりアカツキの方が乗り気だったのが意外だった。

そして何より気になったのが、彼がアーニャさん達に開口一番謝った事と『あの』アーニャさんが彼が話し始めた時に「ひっ」と小さな悲鳴を上げ震えていたのだ。

僕が出て行ったあと何かあったのか…シルさんを見つけた時にでも聞いてみよう。

そう思って迷子の子猫ならぬシルさんを探しているのだが彼女の姿が一向に見つからない。

女主人の店員さんはみんな美人揃いだから人目に付くはずだし、彼女の鈍色の髪も僕の白髪並みにあまり見ないので目立つはずなんだけど。

そう辺りをキョロキョロしているとアカツキが隣から消えていた。

迷子が一人から二人に増えたのかと辺りを見回してると背後から香辛料のいい匂いが漂い、振り向くと彼が皿を二つ持って立っていた。

 

「腹拵えしておこうベル。なかなか面白いものを見つけたんでな、買ってきたぞ?辛いものは食べれるか?」

 

 

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

 

いやいや、まさかこの世界にあんなものが売ってあるなんて思いもしなかった。

探し人も見つからず、腹も減っていたから何か食べるものをとチラチラ探していたらそんな所にひょっこり漢字が目に入ったのだ。

しかも元の世界でもそれなりに慣れ親しんだ料理の名前。

マグマのような辛さを体現したような赤さに緑を彩る薬味、そしてその中に漂う崩れた白い豆腐。

 

 

それはまさしく【麻婆豆腐】だった。

 

 

これを衝動買いした俺に誰が非を唱えれるだろうか?

日本らしき国がある事を確認してはいたがまさかこの料理と此処で出逢うとはこれは運命に違いなかった。

出逢うべくして出逢ったのだ。

ならば買うしか選択肢はなかった。

むしろ買わなければならない、此処で買うずにいつ買うというのか?

そんな使命感に似た想いに駆られ、ベルの分も合わせて二つ買って少年の元へ戻ったわけだが…ベルには申し訳ない事をしてしまった。

 

ベルが麻婆豆腐を食べて倒れるまで自分が買ったのが『激辛』だった事を忘れていたのだ。

たかが麻婆豆腐の激辛で…と思う人もいるかもしれないがそれは違うのだ、何故ならこの麻婆豆腐を売っていた店の名は『泰山』といい、その店の『激辛』を食べさせてしまったのだ。

 

この行いがどれだけギルティな事なのか。

ダンジョンで例えるならひよっこの駆け出しを深層に『此処がダンジョンの一層目だよ(ゲスがおスマイル』と教えて放り出すのと同じである。

つまりは難易度ナイトメア。

 

それを辛さに耐性の無さそうな少年が全て平らげたのは恐れ入ったが案の定、目を回して倒れてしまった。

なかなか手を付けようとしなかった彼の前で俺が早々に食べきってしまったのがいけなかったのだろう、それを見て、一般人に食べれるものと思わせてしまったのだ…この罪は重い。

ただ師を真似、口から火が噴き出すような辛さに耐えて、顔を歪めながらも食べる姿には愉悦を感じ得ずには居られなかったのは秘密だ。

 

 

 

睡眠不足も祟ったのか倒れたベルを寝かせられる場所を探していると、我らが家出女神と遭遇した。

見事なパイスラッシューーその胸はジッサイ、豊満であったーーを観衆に見せつけながら何かを背負った女神に ー丁度向こうもベルを探していたからであり、面倒だった訳ではないー ベルを預けて、再びシル・フローヴァを探す。

そう言えばヘスティアと別れる際『アカツキクン、不甲斐ない女神でごめんね…』と、大変申し訳なさそうにしていたが一体この数日に何があったのか…。

 

そんな事を思いながら女給を探し女神らと別れて1時間程経ったが、まるで影も形も見当たらず目撃者も0ときた。

休憩がてらふらふら路地裏に進むと足跡にしては余程重いものを持たないと出ないよう音が聞こえてきた。

こんな音を出しながら歩く者は知ってるモノではイシュタル・ファミリアのフリュネ・ジャミールというカエル人間かオークみたいなモンスター位だが…どうやら悪い方だったようだ。

 

路地の角からソレが姿を表す。

その姿はオークよりも筋骨隆々で体が大きく、そして緑色の体表に醜い顔をしていた。

ざっと2.5Mちょいというところか、その大きな体に見合った手は俺の頭をすっぽりと覆って握り潰せそうだ。

 

俺達の担当アドバイザーの講習に確か該当するモンスターが居たはずだ…確かそう、

 

『トロール』

 

そんな名前のバケモノだ。

 

しかしまぁ何故こんな街中でコイツがいるのか甚だ疑問なのだが、問題はそこじゃあ無い。

少し前から狐の強化された聴力は街中が『騒がしく』なっていたの感じていたが、その正体がコイツみたいなのが何匹か散らばったせたいだとすれば大問題だ。

誰が何の為にとかは今どうだっていい、早く鎮圧しないと死人が出るし最悪ベルとヘスティアの身が危ない。

 

トロールが醜悪な顔を崩して更に邪悪な笑みを浮かべると近くにあった角材を手に振りかぶる。

なんの技術も無いただの攻撃。

それこそ一般人や格下の冒険者ならそれだけで死に至らしめれるだろう。

 

 

だがまぁ、このトロールは相手が悪かった。

振り下ろされた角材が地に叩きつけられるより早く『バギャ!』と手羽先の骨を折るような音が響き、その後に何かが家屋に吹き飛んでいく。

 

 

《GUOOOOOOO!!!》

 

 

振り下ろした腕が90度反対の方向に曲がり関節から大量の血が噴水のように噴き散らし、トロールが痛みに悲鳴を上げた。

相手がひよっこ…それこそベルのような冒険者なら兎も角、中国武術を修めた相手に武器を、只の鈍器を持って攻撃などやり返してくれと言ってるようなものだ。

ただ振り下ろされる一撃など、如何に力強かろうがその前に肘を支点に止めて折ればいいだけの話。

狩る側から狩られる側へと堕ちた怪物は突然の痛みと格下と思っていた相手からの攻撃に慄くのつかの間、何をしてくれた!と怒りの咆哮と共に立ち向かってくる

 

「遊んでる暇はない」

 

気を練り発勁も乗った下三方から放たれる三打。

その延長線上、体内で魔石を中心に交わる点で小さな爆発が起こりこみ上げた血反吐を吐いて怪物が倒れるとその骸が灰と化す。

 

 

三点兇手

 

 

はてさて肉が分厚そうだったが効いたか。

レベル差があれば倒すのは難しいとは聞いたがアビリティによる威力ブーストでも乗っているのか…あれ?そもそもブーストって書いてたっけ?

 

なんにせよこの程度のモンスターがうじゃうじゃといるのならそれだけベル達が危なくなる。

 

灰の山から魔石を拾ってバリバリ砕き咀嚼する。

体の中にある見えない錠前がカチリと外れて新たに二尾が顕現する。

先程より『騒がしさ』増している。

 

この状況、どれだけどの程度のモンスターが放たれたのかわからないが人手がいる。

即刻鎮圧できるほど力を持つ者が。

 

 

カチカチ

 

 

素早く、かつ一撃でモンスターを屠れる程の力が。

 

 

カチリ

 

 

英雄の力が。

 

 

カチ

 

 

近くに、この場に居ないなら。

 

 

ガチャ

 

 

()()()()()

 

 

ガタン

 

 

「ぶっつけ本番、しかも能力も代償も分からない」

思い描くはケルトの英雄。

 

 

ギィ

 

 

「だが噛み合った。つまりは今がその時だ」

義に厚く、影の女王の弟子にしてその魔槍を賜った男。

 

 

バタン

 

 

 

虚像招拝(ガウザヘロウ)

 

 

 

体から何かがごっそり抜き取られ顕現した一尾が消える。

その犠牲と共に世界の壁をぶち抜いて【英霊の座】()より青の煌めきが降り立つ。

 

 

従者・槍兵(サーヴァント・ランサー)クー・フーリン、召喚に応じ馳せ参じた。って随分荒っぽく呼びやがったが何か急ぎか?」

 

 

呪いの朱槍を携えた男は辺りを見渡すと獰猛な笑みを浮かべた。




英霊より武器を の作者さんの設定が好きでしてねリスペクトしておりまして召喚したくてしたくて仕方なかったのです。あとノッブ。ノッブ好きだよノッブ、携帯のバックアップ消えてノッブも消えたけど(血涙

あとオーバーロードの二次創作Over princeが凄く好きでしてもうすぐ最終話なので皆様も良ければ読んでみてください
あの人みたいな面白くて引き込まれるようなお話を書きたい…

ここまで読んでいただき有難うございます
感想評価お待ちしております。
白霊も闇霊侵入もお待ちしております。

活動報告にて今後の槍ニキの扱いを皆さんにある程度決めて貰おうかと思います、よろしければご意見いただけレバと思います
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