ダンジョンに浪漫を求めるのは間違っていない 作:マジカル☆八極拳
日々増えていくお気に入りの数を見るとニヤニヤしてしまう…
拙い文章、描写でございますが完結まで付き合っていただけると嬉しいです。
また、読みにくい所やこうしたら良いなどその他感想ございましたら書き込みお願いします。
《なぜだ、ナゼダ何故だなぜだナゼだなぜだ!?!?》
哀れな獲物との鬼ごっこが終わりを告げ、壁を背にして絶望を表す人間。
あとは自分に蹂躙されるのを待つだけだったというのに、この拳が、脚が白兎を破壊し尽くすだけだったというのに!!
その宴の始まりをあろう事か、先程潰したはずの狐が片腕だけで受け止めていた。
気に入らない気に入らない気に入らない
たかが人間ごときが片腕だけで…潰す。
潰す潰す潰す潰すつぶすツブすツブス潰す!!!
殺意の炎が獄炎の如く猛り狂いこの身の血潮を滾らせる。
怒りに唾液を飛ばし咆哮を上げて牛魔はその豪腕を嵐のように繰り出した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
何が起こっているのか解らなかった。理解できなかった。ただただそれを観ているだけしかできなかった。
袋小路に追いやられあとは死を待つだけだったのに死はやってこず、代わりに頬を挟み撫でるような柔らかくくすぐったい感触と、肉と肉が激しくぶつかり合う音に、洞窟の床や壁を打ち付ける音が響いた。
閉じていた視界を開ければ、そこには五体満足でミノタウロスの前に立ちはだかり、死の嵐をその場から動かず己の四肢だけで捌き切る仲間の姿。
右に左に上に下に、掌を向け円を描くように受け流す。
その動きには余裕しか感じ取れず遊んでるようにしか見えなかった。
一方、拳を繰り出す度にミノタウロスの顔は怒りと困惑が混ざったような表情になっていく。
数十もの拳を打ち続け疲れたのか、少し離れると手を地につけて地面を数度蹴り上げる。後ろの僕諸共突進して圧し潰す気らしい。
「アカツキさん!!」
「待たせたなベル」
半身になってこっちを向く彼は僕を観て優しく微笑んだ。
ミノタウロスが力を溜め切ったのか、それとも自分から顔を背けられた事を怒ってるのか、雄叫びを上げて走り出す。
「この短い間で強くなったな。漢だったぞ」
「アカツキさん、後ろ!!」
大丈夫ーーと言うようにミノタウロスへ顔を向けて、肩幅に足を開き、膝を曲げ、腰を落とし、右手を腰の前で地に掌を向け、指を揃えて左手をミノタウロスに向ける。
「よく見ておけベル。これが生前魔拳の再来、拳のみで英雄と呼ばれた俺の、人生を費やして得た俺の力だ。」
二本の尾を揺らし、彼は大きく深呼吸する。
「行くぞクソ牛。我が八極に二の打ち要らずとは言え、先程の礼だ、全弾貰って逝け」
言うと左手を内に曲げるような形にして体に巻きつける。
真っ直ぐ突っ込んできて、間合いに入ったミノタウロスに一歩、洞窟が揺れるような強い踏み込みと共に巻きつけた左手を解放してミノタウロスの顎を左手首でカチ上げる。
ミノタウロスの体が宙に少し浮いて止まる。
その場で踏み込んで左足を支点に体を入れ替えるように右半身へなりながらまだ宙空に居るミノタウロスへ斜め下からの右肘打ち。
大きくくの字に体を曲げる魔物に深くしゃがんで、また足を入れ替えると左足を大きく踏み出し、体の内ーミノタウロスの下ーへ潜り込むと肩から背で下から上押し上げるような体当たり。
「楊砲」
天井高くまで跳び上がり、落ちてきたミノタウロスへ再び天へ突き上げるように拳を突き出す。破城槌でも撃ち込まれたような鈍い音の後、魔物は天井でバウンドし、また地上に叩き付けられる。
ふぅ。
と、彼が残心を解いてゆっくり息を吐き出す。
終わった、らしい。
周りを警戒しながら彼の元に行くと、ゆっくり後ろへ倒れ込む。
「アカツキ!だ、大丈夫?!」
何とか間に合って倒れてくる背中を支えると彼は疲れた声で、少し寝る、と言って寝息を立て始めた。
流石にこのままここで立ち尽くすのは危険だと思い彼を抱きかかえるように背負った。なんか初めてこの人を拾った時の事を思い出して苦笑いする。
今日は短い間で色々あったなぁ…そう考えていると、数歩歩いたところで立ち止まってしまう。
さっきまで死にかけたり、ミノタウロスを圧倒的に打ちのめしたり、いきなり寝始めた彼を抱きかかえながら色々な感情や溜まった思いがぐるぐる回って安堵した事によってついに爆発し涙と一緒に溢れ出した。
怖かった。
嬉しかった。
逃げ出したかった。
逃げたくなかった。
悔しかった。
誇らしかった。
何より
「よかった……よがっだ…いきていでくれて…よかった…」
☆☆☆☆☆☆
暫く感情のまま声を出し泣いていると僕を包む暖かい感触と誰かが僕を撫でる感覚に散っていた意識が戻ってくる。
良い匂い…柔らかくて優しくて…何だかお母さんに抱かれてるような…。
「私はお母さんじゃないよ?」
そうだね、お母さんには少し若過ぎる感じだし…それならお姉ちゃんかな。
「お姉ちゃん……うん、お姉ちゃん」
僕の頭の上から声がする。その人は少し嬉しそうに呟くと僕の頭を撫でる。
…え?
意識が覚醒し現在の状況を確認、僕は今誰かに抱きしめられ頭を撫でられている。
彼女からちょっと離れる。
残念そうな顔をしているその人は僕より少し背が高く、歳上っぽくて、何よりめちゃくちゃ可愛かった。
めっちゃくちゃ可愛かった。大事なことでもう一度言う。
めっ…ちゃくちゃ可愛かった。
「私は…アイズ。アイズ・ヴァレンシュタイン」
君は?
と、いう風に小首を傾げる彼女に僕は
ほ
「ほ?」
「ほぁああああああああ?!?!」
アカツキを背負って逃げ出してしまった。
今までのタイトルのつけ方ではいいものが浮かばなかったんで崩しました。
たぶんみんな八極拳待ってたはずだし良いよね。
彼らの服装に着いてですがアカツキはfateの麻婆神父(知らない人は『麻婆神父』で検索すれば出てくるはず。)まんまです。
ベルくんはアニメ1話で着ていた服装。
アカツキの容姿については
朝日のようなオレンジ色の髪と尾でフッサフサです。
髪型はランサーの兄貴みたいな感じで最終的にはfgoの李書文みたいにしていきたい…思っといてください(髪型についてなんて書いたか覚えて無いので後ほど追記修正
顔については目付きが悪い系のイケメンです。
ディルムッド(超絶イケメンすれ違う女性が発情するレベル)
↓
越えられない次元
↓
アカツキ(槍ニキ的な野性味あふれて女性がすれ違えば少し振り返る位)
オリ主やからな、そこはな?
所詮お○にーみたいなもんやから許してくだせぇ…(´;ω;`)