激動の時代 第一次世界大戦   作:ドイツ

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前夜

私は父上に拾われて幸せ者だと今でも思う

小さいころはよく漏らして父上、母上に苦労させていたらしい

そんな私を育ててくれた両親には感謝の思いしかない

 

そして我が家が公爵家なのもあり権力的な意味では他の大人からも丁寧に扱われた

 

しかし、そんな私にも苦労が無かったわけではない

先程のはあくまでも礼儀を知っている大人であり彼らの子供達は当然そんな事を持ち合わせていない

当然虐められる対象にされた

 

シュッツァー「父上、どうして私は他の人とは顔つきが違うのでしょう……………?」

俺は拳を握り椅子に座り読書をしている父にそう聞いた

 

俺が8歳になってまもない頃は西洋人ではないこの顔で他の貴族やその子供からよくからかわれたり虐められたりした

 

公爵「また虐められたのか?」

父は眼鏡を外して此方を振り向くとカイゼル髭というスタイルの髭を弄りながら私にそう聞いてきた

 

シュツァー「………………うん、俺悔しいよ。憎くいよ………みんなとは違った姿をしている事が

 

私は父上に己が西洋人ではない人種の顔をして産まれてきた事を酷く憎たらしいと伝えた

すると父上は立ち上がり私の目の前まで来るしゃがんで何をするのかと思えば頭をそっと撫でてくれた

 

公爵「いいか? 決して自分が他者と違う姿で産まれようともそれを決して憎むでない。そんな事を考えている暇があったら他の何かに挑戦してみるんだ。お前にしかないスキルをつけて奴らを見返してやれ」

 

その言葉は軍人になった今でも覚えている。

それ以来、俺はただひたすら他の奴らには無い「力」を求めるようになった

 

その力が何であるかは私としての結果は「知識」であると思っている

ある偉人は「知識への投資は常に最高の利息がついてくる」と言っていたようだ

正にその通りだと思っている

少なくとも知っておいて損のある知識などこの世には存在しない

 

さて、こうして知識を追い求めた結果 私は大学をトップの成績で卒業しその後は軍事学校へと入り今の自分がいる。

 

万年筆を置くと今まで書いてきた本から目を上げ横のカップに入った珈琲を飲み一息つく。

明日はいよいよフランツ・フェルディナンド大公夫妻のサラエボ訪問だ

よりによってボスニア併合で不安定な「かの地」に行かれるとは・・・・・

しかも6月28日はセルビアのオスマン帝国に敗れたコソボの戦いの日であり夫妻の結婚記念日でもある。

セルビア人が夫妻を襲うことも十分ありえる。

本来なら警備を多くするべきだが夫妻は皇帝から嫌われているからな・・・・・

少ない警備になるかもしれん

 

 

 

 

昨日の会議の結果、私は先頭車に乗ることになった

本当になにもなければ良いのだが・・・

 

そう思いつつ外を見ると深夜の真夜中 月が屋敷を照らしていた

私は明日のためにも本を閉じランプを消すとベッドへと入り深い眠りへとついた

 

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