帝国新聞
「フェルディナンド大公夫妻、サラエボにて暗殺!? セルビア人の男を逮捕」
6月28日、サラエボにてオーストリア・ハンガリー帝国のフェルディナンド大公夫妻がサラエボにてボスニア系セルビア人に暗殺されました。これついてオーストリア政府はセルビアに犯人の引き渡しなどの書かれた最後通牒をセルビア政府に突きつけるとのことです。なお、この事件を受け帝国内では怒りの声が非常に聞こえており、国民の大半がセルビアとの開戦を叫んでいるようです。なお、ドイツは戦争になったときはオーストリアを全面支援することを公表しました。」
「皇帝陛下申し訳ありません、私がついておりながら大公夫妻の護衛を果たすことができませんでした。
この失態、この命で償いを・・・・」
私は皇帝陛下の前でこれかと言わんばかりに上半身を倒して謝罪をした。
心臓の鼓動ははやくなっており、手は汗でぐっしょりと濡れ眼球は一点を見ることができず視界はぼやけていた。
皇帝「よい、奴は神に挑戦しその報いを受けただけに過ぎない。奴はそうなる運命だったのだ。」
その言葉を聞くと顔をあげて少し安心するかの様に表情が戻る。
己の罪は許されたが護ることが出来なかったという罪悪感だけは尚も残る。
「ありがとうございます……。」
再度お辞儀をして
皇帝「だが帝国としてはあの國をそのままにするわけにはならない。コンラート」
彼はそう叫ぶと入口扉が開きコンラート参謀総長が入ってくる
コンラート「御呼びでしょうか皇帝陛下」
皇帝「あの國が最後通牒を受け入れなかった時に備えて計画を立てておけ」
計画とは言わずとも分かるかと思うがセルビア進攻の計画である。
「了解いたしました。では失礼いたします」
参謀総長はそう言うと部屋を後にした。
「では皇帝陛下、失礼いたします」
私は陛下に一礼をすると大広間を後にした。
数日後、オーストリアからセルビアに最後通牒が渡された
内容は大まかに言えば
1、帝国への反対的なプロパガンダを行った全組織の解散
2、大公夫妻の殺害に関わった者の直ぐ様の逮捕
3、その後の尋問にて帝国側の人物をその手続きに参加させること
大まかに言えばこの三点である
これを突きつけてから48時間以内に相手側が回答しなければ国交断絶。
戦争となる
ただ、セルビアの背後には常にロシア帝国がいる
当然あの国に宣戦布告をすればロシアも動員を開始するだろう。
少なくとも帝国の軍隊はセルビア程度であれば捻り潰すことは可能だが同時にロシアを相手にするとなると我が国だけでは無理がある。
だが戦争が起きた際にはドイツの参戦が確定することとなった今であればセルビアも要求を呑むか?
「おっと、もうこんな時間か」
時計を見れば既に深夜の0時になっており私は日記を閉じ寝床についた。