私の初単独任務は搭乗マキナちゃんに戦い方の指導だ。
うちは一族の伝統で初めての単独任務はお客さんからお金を貰わない決まりになっている。
その代わり家族からお小遣いが貰える。
恐らく戦い方の指導なので10万円位だ。
まだまだお兄ちゃんやお姉様のように1回で1000万円の単独任務は遠いようです。
実は私はお兄ちゃんやお姉様、お兄ちゃんの眷属以外の人と話すのが苦手だ。
上手く指導できるのか心配だった。
・・・と悩んでいると指導当日になった。
私はマキナちゃんを連れて風紀委員室へやってきた。
「イツキ兄さん。」
「どうした白音?」
「神威で私とマキナちゃんを次空間へ飛ばしてもらえないですか?」
「白音ちゃん?次空間って何?」
「安心して下さい。何にも問題ありませんマキナ。ただ時間の流れが外の1時間が神威の中では1週間になるだけです。」
「なにそれ!すごい!イツキ先輩はそんな事が出来るんですか?」
「出来るよ。それとマキナちゃんで良かったかな?」
「はい。」
「これからも白音と仲良くしてね。」
「はい。こちらこそよろしくお願いします。・・・にゃん。」
「にゃん?」
「緊張するとつい出ちゃいます。」
「白音。猫又はみんなそうなのか?」
「姉様とマキナしかあった事が無いのでわかりません。」
「口癖になる同類は多いにゃん。」
「黒歌は酷いよな。」
「いきなりひどいにゃん。」
「気にするな。それとふたりを次空間へ飛ばすよ。こっちで2時間後くらいにこっちに戻すけどそれでいいかな?」
「はい。」
「えーと・・・2時間だから・・・2週間!」
「普通に同じ時間の流れにする事も出来るけどそれだと時間がかかるでしょ?だから中の時間を早めたんだ。白音、頑張れよ。」
「はい。行ってきます。」
そう言うとお兄ちゃんは神威で次空間へ飛ばしてくれた。
・・・
「ここはどこなの?」
「イツキ兄さんと黒歌姉様の神威の次空間。」
「あそこにある道具は?」
「戦いを学ぶ道具。でもまずはマキナに戦い方を教える。仙術、使える?」
「使えないの。」
「なら先ず使うからイメージをして。仙術はイメージ。お姉様の教え。」
「仙術はイメージ」
「そう。まずは見てて。」
そう言って私は仙術を体全体に纏う。
「これが基本。どうイメージする?」
「・・・・・・・・・やってみる。」
sideマキナ
白音ちゃんのを見てイメージを完成させた。後はやってみるのみ。
白音ちゃんは頭の先から仙術が溢れてくるようにやっていた。
でも私はそのイメージが出来なかったから拳から出すイメージをした。
まずは仙術を感じる。
心臓に集中すると何かを感じた。
それを両腕の拳に持って行って徐々に出す。
足りない。もっと出す。これをずっと続けていった。
sideback
2時間経ったな。そろそろ出すか。
俺は時間が来たのでふたりを出した。
「どうだった?マキナは?」
「やっと腕全体に仙術が纏えるようになった。基本は出来るようになったから後は自分でやるしかない。白虎拳だけは教えた。」
「そうか。できそう?」
「仙術のタイプが違うから白虎拳と違う技になると思う。遠距離攻撃はしばらく出来ないと思う。」
「そうか。まぁ基本が出来るならOKだ。よくやった。」
「うん。」
こうして白音の初単独任務が終わった。
「マキナはリアスの所へ行くか?」
「はい。」
「なら飛ぶから捕まって。」
「飛ぶ?」
「そうだよ。飛雷神の術」
・・・
オカルト研究部に着くとマキナは目を回していた。
「あちゃー目を回しちゃったか。」
「イツキ先輩久しぶりです。」
「木場か。久しぶりだな。マキナを寝かしといてくれないか?」
「任せてください。・・・見事に眼を回してますね。」
「だな。」
「あらあら。マキナちゃんは目を回してしまいましたか。」
「朱乃か紅茶をくれないか。少し疲れた。」
「いいですよ。少し待っていてくださいな。」
「リアス!」
「何かしらイツキ。」
「白音が言うには基礎は出来るようになったから後は自分次第だって。後は簡単な技の使い方を一つだけ教えたみたいだ。」
「そうなの。ありがとう。」
「遠慮すんな。それとこれから白音に単独で任務を出す時はちゃんと依頼の金を貰うからな。」
「わかってるわよ。マキナをありがとうと伝えといてちょうだい。」
「了解だ。」
「もう帰りますの?紅茶の用意が出来たので1杯呑んでくださいな。」
「ありがとう。いただくよ。」
「どうかしら?」
「また腕をあげたな。美味しいよ。」
「ありがとうございます。」
「それじゃあまた来るよ。」
そう言って俺は風紀委員室へ戻ったのだった。