白音には仕事が終わり次第迎えに来るから待っているようにと伝えてサーゼクスのところへ戻るのであった。
「イツキ君。どうだったかな?」
「白音はうちはに来るそうです。仕事が終わり次第迎えに行くと約束してきました。」
「そうか。あの娘にも君の駒を与えるのかい?悪魔の駒と似ているあのチェスの駒を?」
「そこまで知っていましたか。そうですね。与えますよ。最後は黒歌の妹にと決めていたのでやっと自分の家族が揃いました。」
「眷属の事をそちらでは家族というのか?。」
「そうですね。勿論悪魔とのレーティングゲームの際は眷属ということになってますけどね。それと約束を果たそうか。悪魔でも使えそうな忍術だったかな?」
「そうだね。ありそうかい。」
「俺が直接教える訳でわないけど、仙法の使い方を教えてくれる蝦蟇仙人の所へ行けば才能があれば擬似的なチャクラを手に入れられる。その機会を与えるでいいかな?」
「その仙法とは誰でも使えるのかな?」
「才能さえあれば。自然を感じる才能がね。」
「自然を感じる才能か。・・・その蝦蟇仙人を紹介してくれるかな?」
「いいけど厳しいよ。これは魔力と違ってそこからエネルギーを取り入れて使う方法だからね。」
「理解しているよ。」
「本質を理解していないね。俺を通して仙法のチャクラを身体に流すから肩に触れていて。」
「わかったよ。」
そう言ってサーゼクスが俺の肩に触れる。
触れるのを確認して俺は自然エネルギーを溜めて俺とサーゼクスの中を循環させ始めた。
サーゼクスは少し苦しそうに顔を歪める。
それを見てから俺は自然エネルギーをすべて俺の身体から外に放出した。
「サーゼクスは才能があるな。」
「こんなに苦しいのにかい?」
「苦しいからだよ。流れを感じただろ?」
「感じたよ。」
「後はこの苦痛に慣れることが必要になるね。」
「この苦痛はずっと続くのかい?」
「まさか。1人前に仙法を扱えるようになれば痛くなくなるよ。今回はサーゼクス自身が取り込んだ自然エネルギーじゃないから苦しかっただけだよ。」
「なるほど。このチャクラと呼ばれるものの利点は?」
「形態変化を自由に使える事だ。」
「形態変化とは何かな?」
「簡単に言うと」そう言って右手にチャクラの珠を作った。そしてそのチャクラの珠に炎・水・土・雷・風に変化させた。
「基本はこの五つの属性が基本だ。」
「なるほど。その五つの組み合わせで忍術を使うのか。」
「印と練り込む事が必要になるけどな。」
「印と練り込むか。」
「それについては今度来た時に本を持ってくるけどその前に知りたければ蝦蟇仙人に聞いてな。」
「わかったよ。それとこれからは少しの間はぐれ悪魔の解除をする為に動き出すからよろしくね。」
「ありがとうサーゼクス。」
この日からサーゼクスは妻の黒歌のはぐれ解除の為に動き出し、2週間後に解除出来たと報告があったので俺は黒歌に変化を使ってもらいながら白音のいる孤児院に向かった。
「すいません。白音の迎えに来たのですが。」
「お待ちください。」
そう言って奥へ行き
「白音ちゃん。お兄ちゃんが迎えに来たよ。」
と呼んでいた。
階段を降りてきて直ぐに白音は俺に突進して来た。
かなり力があったせいで少しよろけた。
「お待たせ。白音。お利口さんに待ってたか?」
「もうすぐ13歳だよ。問題ないよ。」
「そうか。なら一緒に家に帰ろうか。白音。それと隣にいるのが俺の仲間だ。挨拶してね。」
「白音です。よろしくお願いします」
そう言って腰を曲げて挨拶した。
変化した黒歌もバレないように
「こちらこそよろしくね。」と答えていた。
これを聞いた俺は
「白音の・・・うちは白音とお兄ちゃん達の家に帰ろうか。」
とは俺が言うと白音は涙を浮かべながらも力強く頷いた。
それを見て俺は白音の目に浮かぶ涙を指で拭いてから「行こうか。」と言って実家に向かうのであった。