とある場所、秘境の遺跡で子供を集めるもの達がいた。
全員が軍服を着込み、ある道具を無理矢理触らせようとしている。
子供達が触ろうとしているのは、聖遺物と呼ばれるものとは違う、異物である。だが、いま彼らは焦っていた。
「早くさわれッ、適合すれば家に帰してやるッ」
誰かが叫び、泣き叫ぶ子供に適正があるか触らせようとしている。
目の前にあるのは刀である。だが禍々しく、誰かの腕が鞘を握っていた。
これは回収しようとして適合しなかった者の腕だが、説明する暇はない。
いま急がなければいけない。組織が動く前に、
「ぐわっ」
だがそう思うリーダーの前に、誰かの悲鳴が響く。
高速で誰かが子供をさらい、我々から取り上げた。
「装者かっ!?」
この世界には装者と呼ばれるもの達がいる。だがそう簡単に動けないと踏んでいたが、どうやら違う。
それはフル装甲の、鎧を着込む者だった。
『ファイズギア・カブトギア・ドライブギアッ。スピードアップッ』
エンジン音が鳴り響き、より加速して銃を取り出した兵隊を倒す。
早い、これが太古の道具の力。
男はそう思い、このままでは勝手な行動で、本国で自分は死罪だろう。
最悪が頭をよぎり、ならばと、刀を手に取る。
「ウッギアァァァァァァァァァァァァァァァ」
刀の力が身体を駆けめぐる。これは適合したのではなく、暴走なのだとわかるが仕方ない。
そう思っていたが、
『ヒビキギア・ゴーストギア・クウガギア。シールアップッ』
拳が放たれ、それが身体を駆けめぐる力を刀へと押し返す。
まるで禍々しい力を消し飛ばすかのような一撃。それは静かに言う。
「どうやら目を覚ましたか、妖刀村雨」
そう、これが聖遺物妖刀村雨だ。薄れていく意識の中、そう考えていた。
そして告げた。戦士は、
「悪いが、司令官から早急にって言われてる。乱入させてもらうぞっ」
戦士はそう言い、ベルトに付く、ハンドルのようなものをひねる。
『ガングニール・ハーツッ』
光りが集まり、刀へと放たれる。
世界が光りに包まれた。
「妖刀村雨、回収完了っと」
「お疲れさまです」
緒川さん並び、組織の人達が子供や暴走した兵士達を捕まえている。
戦士は姿をとくと、日本人の高校生で、空を見る。
「さて、俺は学校に間に合うかな?」
「送りますよ、といっても、海外ですからね・・・」
さすがに苦笑する緒川。戦士もまたいいやと呟く。
「装者のみんなは普通に過ごせるんだ、ならいいさ」
そうつぶやき、緒川から貴方もですよと釘を刺される。だが無視だ。
そんなやりとりの中、突如気づく。
「誰だ」
オーロラのように空間が歪み、周りが身構えたとき、彼らが現れる。
二人組の男、コートの男と、もう一人は知っている戦士だった。
「・・・どうやらまだ仕事らしい」
そう苦笑する中、破壊者の戦士が言う。
「おまえに頼みがある、運命の歪曲者、仮面ライダーツルギ」
定められた悲劇を狂わせ、歪曲する戦士。それが仮面ライダーツルギ。
宿命を壊し、それでもいいと願う者達の願いに現れる戦士。
これもまた、一つの物語に乱入する話である。
シリアス風ですが、ギャグです。
それではお読みいただきありがとうございます。