白銀・剣。とある世界の出身者であるが、仮面ライダーの世界、その世界の戦士、仮面ライダー鎧武こと、オーバーロード葛葉紘汰と接触。のちに仮面ライダーの力を手にする。
彼の世界にも独自の力があり、その力との混合仮面ライダーとして覚醒した。
仮面ライダーにしては異例の存在、人間でありながら異形の力を使用し、世界の命運をねじ曲げる乱入者。それが彼こと、仮面ライダーツルギの役割。
「そんな彼だからこそ、頼みたい」
鳴滝と呼ばれる男、そして世界の破壊者、仮面ライダーディケイドこと、士が彼らの前に現れ、いま説明している。
ここにいるのは司令官、風鳴弦十郎を始め、学業や海外で仕事している者以外は全員いる。剣は、諦めた。
ここで剣以外に年若いのは、白銀の名前を持つ奏と、まだ身元などを準備している錬金術師でもあるエルフナインだけだ。
「君は異世界、その世界の歴史、物語、正史世界とも言われる話に乱入し、話をねじ変える役割。それが君だ、故にそんな君にしか頼めないことだ」
鳴滝はそう言いながら、士もそれに苦笑する。
「この俺ですら手を出せないほど、俺達仮面ライダーの世界からも離れた世界だ」
「俺達、聖遺物が存在する世界に似た世界か?」
弦十郎の言葉に、士はああと頷く。
「世界はこの世界を含め、数多の可能性軸、全く違う世界、少し違った世界。歴史の中に一部独特な技術があったりと、言葉にしたらきりがないが、こいつはそんな世界の中で、全ての世界の物語に乱入する力を、仮面ライダーとして得ている」
「世界の破壊者たるディケイドとは違う、物語を壊すのではなく、ねじ曲げる存在。ある意味破壊者よりも質が悪い存在だが、逆に見れば、そのおかげで救われる世界もある」
許されるのなら、その物語をねじ曲げ、悲しみを、悲劇を壊す存在。
それが仮面ライダーツルギの役割。それが彼が彼たる存在と言う。
「話を戻そう、君は異世界にいる間、肉体の成長は止まるから、寿命なぞの問題は心配するな。この世界も、連絡などしなければ、数分程度の誤差ですむ。異世界の活動は問題ない」
「それはすでにしてるだろ?」
それに司令官を始め、多くの人はなぬ?と剣を見る。すぐに顔を背ける辺り、前科があるようで、弦十郎は頭を痛める。
その話もあるが、彼らはすでにそんな活動をしている剣に、どんな世界に出向いて欲しいのか聞かなければと、弦十郎は訪ねた。
「その世界は俗に言う、ファンタジーの世界だ。まあ、RPGの世界だな」
「魔王を倒すのか?」
「それはその世界の人間の役目だ、君はしなくて良い、むしろするな。世界の理が崩れる」
鳴滝がそう釘を差すが、奏は目の前にいれば殺るなと思いながら、やれやれと思う。
士達もそう思うからか、目の前に現れた敵だけにしてくれと言いながら、説明を戻す。
「その世界にも神がいるようだ、だが、その神が問題なんだ」
「神が問題?」
「その神が異世界の、若い人間を次々と転生者としてその世界に送る。強力な能力や武器をつけてな。その中に、とんでもないものも含まれていながら、送るだけ送って放置している」
「・・・あほかその神」
意味もなく強力な力を持つ者なんて、どう足掻いても悪い方にしか進まない。
鳴滝もその通りだと同意見であり、弦十郎達も考え込む。
「考えてくれ、なんの覚悟もない子供が、国を覆す力を得るんだ。魔王を倒すと言う名目だが、その力が問題なものばかりだ」
「放置ということは、管理もないも無いのか? 確かに問題だな」
弦十郎はそう思う。強すぎる力が正しく使われているか、見守る立場の弦十郎からすれば、この行為は厳罰に値すると考え込む。
「その力の中に、ソロモンの杖があると言えば、君達も無視できないだろ?」
一瞬、全員の思考が止まった。
鳴滝は静かに、ことの重大さに気づいてもらえたように、話を続ける。
「どういった経緯かは知らないが、間違いなくこの世界のソロモンの杖だ。しかもその神は、あろうことか機能を完全回復させて渡している。どれほど回復させたかは私達も分からない」
「待てッ、ソロモンの杖とは聖遺物のことだろうッ!?」
「ああ、ノイズを出すことができる、杖のことだ」
全員が呆然となる。もしもここにクリスがいれば激昂していただろう。
苦労して、数多の経緯を待つ完全聖遺物。それがまさかの再利用されていた。
「回復と言うのは、まさかノイズまで」
「使える恐れがある、だから君に頼むしかないんだ、仮面ライダーツルギ」
どうやら剣はいま、世界の特殊な枠組みにいるらしい。
未来予知、幻術、空間と時間停止など、特別な病気や毒も効かない。いまの剣は普段の姿でノイズの即死も回避できるらしい。
「仮面ライダーツルギ、君は異世界で神により修復された、ソロモンの杖の破壊を頼みたい。君にしかできないことだ」
「頼む頼まないより、俺はその神を滅ぼしたい」
「それはそれで問題だからやめてくれ」
鳴滝も思いは同じだが、それを止めておく。いちおうは神だからだ。
「断る理由はないな、奏さん」
「はいよ、旦那。私は剣と共に、その世界でソロモンの杖破壊するよ」
「・・・・・仕方ないか」
苦渋の顔で承諾する。
この話を聞く限り、装者達にも内密しておくしかないだろう。
そんな会話の中、彼らは去り、剣はふうとため息を吐く。
「メンバーは俺と奏さんか、しかも分かってるのは、魔王っていうもんが人間の社会に侵略行為してる世界で、異世界の若い人を手当たり次第に力持たせて送り込む魔境か・・・その世界の神は、何を考えてる? 力持たせれば魔王倒すのなら、その世界の人を選んで渡せよ」
「同感だな、どちらにしても、俺達にはこれ以上何を言っても意味はないな」
弦十郎はそう言い、剣と奏の前に立ち、静かに指令を下す。
「仮面ライダーツルギ並び、オーバーロード白銀奏に次ぐ。至急異世界に出向き、修復されたという聖遺物、ソロモンの杖の破壊を命じるッ」
「「了解っ」」
学業やら終わり、関係者が連絡する前に移動する。一応時折連絡などで帰ることを約束して、剣はストロイクローズを取り出し、ザクロギアとして腰に下がる奏。
ちなみにこの状態でも話したりできるようで、ギアロックシードで話しかける。
「翼達には内緒だな、このこと知れば、彼奴らも出てくるし、魔王倒すって言い出すだろうしな」
「俺達の役割は、ソロモンの杖の破壊だからね。魔王軍や困った人を助けても、その時、目の前にいたからだけにしよう。それ以上の関わりはまずい」
それくらい、仮面ライダーツルギとして活動して分かる。
全てを自分で解決するのは、本当の意味で助けにはならない。それは剣自身が本当の意味でその世界のことを考えて決めたことだ。
身勝手、偽善者、どう言われてもいい。だけど彼は乱入し、その世界の問題を一時的に解決して時間を稼ぐ。
本当に世界を救えるのは、その世界に住む者だけだ。それを心に定めて、ハンドルを握りしめる。
「それじゃ、異世界の争い、乱入させてもらう」
「私の歌を聴かせてやるよッ」
そして彼らは走り出す。異世界へと・・・
「っていうか剣、お前学校終わったら、切歌と買い物の約束とかしてなかったか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あと、調に、家に呼ぶって」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「ら、乱入するぜっ」
奏は自分の立場に苦笑しながら、なんか弟がいればこんなんかと思う剣に苦笑しながら、異世界へと走る。
とある水の女神「ん? なにこれ」
ひょいとなんか拾う女神。
とある水の女神「なんか強力なものね、うんっ、私の勘にビビッと来たわっ。これがあれば魔王の一匹や二匹問題ないわっ。壊れてるみたいだけど大丈夫、使えるようにして転生者に渡しましょうっ」
まさかそんな感じで回収されていると知らず、彼らはその女神がいる世界へと目指す。
というわけで、この物語はとある水の女神様が時空間で拾ったソロモンの杖を破壊する物語です。原作の人とも関わることがありますが、最終目的は破壊です。
原作ストーリーは崩壊か少ししか関わらない可能性があります。
ヒロインは三人ほどと、シンフォギアの子達です。
それではここで、お読みいただきありがとうございます。