IS学園用務員物語   作:ぬー(旧名:菊の花の様に)

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第20話

「精神が肉体を凌駕する、ねぇ」

 

俺は何度読んだか分からないるろうに剣心の漫画を読んでいる。

その中では、よく使われるフレーズ、というものがある。

その中にあるフレーズの一つだ。

 

「いやぁ、ほんとにあるんだよなぁ、ああいうこと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「賭け、ねぇ」

 

俺はいつものように……仕事を終わらせ、道場にいた時のことだ。

いつものように、2人……箒ちゃんと、凰さんがきて、2人は準備体操を始める。

と、ここまではいつも通りだったのだが、今日はちょっと違った。

凰さんが話しかけてきて、とあることを話し始めた。

 

それは、なんでももうそろそろ、学内トーナメント、というものが行われる。

1年生も段々とISの使い方になれてくるこの時期に、ようやっと戦闘ができるようになるこの時期にすぐ行われる。

…………といっても毎年専用機持ちか、ものすごい天才が勝つ結構理不尽なトーナメントなのだが……。

 

と、いうことで、すぐに考えればわかることであるが、この1年生の部門で一番の焦点のあたりどころは、織斑一夏くんである。

 

そしてこのふたり、あろうことか揃ってで幼なじみなのである。

 

そして、当然話の流れとして行き着くのは、

 

「私が一夏のパートナーになる」

 

「私に決まってるでしょ!」

 

ということなのである。

 

ま、こういうことは例年専用機持ちの人にはよくあったことなのだが、今年はちょっとわけが違うわけで、

 

「いや、ほかの人も頼みに来るでしょ、一夏くんなら」

 

「選ぶわけないじゃん!一夏が!」

 

「そうだぞ、私を選ぶに決まってるぞ、一夏は」

 

「はぁ?何いってんの私に決まってるでしょ!」

 

と、1言ったらまぁ10ですまないくらいの反論とともに止まない喧騒…………。

そしてたどり着いたのは、

 

「なら勝負で決めようじゃないの!」

 

「ほう、私に勝てると思っているのか?」

 

となったのである。

 

俺は慌てた。

 

そりゃあ慌てた。

 

だってもう、こんな2人を戦わせたら、生傷は絶対生まれそうだしもしかしたら大怪我なんかも…………

 

ほかの人が俺の心配事をきいたら、心配しすぎじゃ、とおもうだろうが、俺にとってはこのふたりが誤って怪我をしてしまったら……もうほんと………………。

 

だってかたや中国の代表候補性、かたやIS製作者の近親…………。

 

俺は内心汗ダラダラであった。

 

そして俺はこのあと後悔してしまうようなセリフを言ってしまった。

 

「じ、じゃあ2人が1回ずつ俺と戦って、勝った方が頼めるでいんじゃない?」

 

ふたりがこちらを向く。

え?なんでそんなこっち見るの?という俺の気持ちはよそに、

 

「まぁそうね、私とやっちゃえばすぐに終わっちゃうからね、それがいいんじゃない?」

 

「ふっ、私も同意見だ。

 怪我もさせたくないし、それが一番じゃないか?」

 

と、こんなすんなり言ってくれるとは思わなかったが、2人とも賛成してくれた。

 

まぁ、でも見てれば分かる。

 

二人とも、お互いには五分五分の賞賛だったのだろう。

だが、おそらくだが、このふたりの様子を観察するに、俺に対して秘策かなんかあるのだろう。

だからこそ、この賭けに乗った。

 

「じゃあ、最後に俺が二つ、つけたしてもいい?」

 

2人は無言で先を促してくる。

 

「一つ、二人共勝ったら最初から」

 

「二つ、俺が二人に勝ったら、一夏くんにパートナーを選ばせる権利をあげること」

 

決めた。

 

俺はこの勝負、勝つ。

 

 

…………まぁ力は使わないけど。




長い長い一夜、始まります。

結構分割する予定です。
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