IS学園用務員物語   作:ぬー(旧名:菊の花の様に)

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第34話

「明日、ね」

 

俺は明日に控えたトーナメント戦を前にしながら、日記を書いたので寝ようとするが、なかなか寝付けないでいた。

 

3日前から調べていて、どんな経緯だったかは織斑先生からすべて聞くことが出来た。

 

いや、しっているかと思って聞いてみたら、あの中の人には知っている人も多いしな、聞く権利くらいはあるだろう、っていって教えてくれた。

 

…………とまぁ、内容は置いといて、結論から言うと、やっぱり一夏くんが元凶だった。

しかも、織斑先生が止めに入らなければ下手をすれば絶対防御というパイロットへの危害を最小限まで和らげるISの機能をこえて、怪我を与えようとしていたそうだ。

 

俺は織斑先生に何のためにもならないが、ありがとうと伝えた。

 

…………これで俺が今回のボーデヴィッヒちゃんの暴力沙汰には関与しないことが決まった。

 

ちなみに、織斑先生は、ボーデヴィッヒちゃんはトーナメント戦には一応だが出場させるつもりだ、と言っていた。

 

トーナメント戦は、各方面のビップたちが来るので、迂闊に謹慎者などがいないようにしないといけないらしい。

 

織斑先生も、こんな暴力沙汰を起こした人間に、トーナメント戦に出る資格がない、抗議したそうだが、上の権力には逆らえないと自嘲気味に言っていた。

 

俺は、そんな回想を終え、眠りにつこうとするが、やはり眠れない。

 

 

やっぱり、これが原因なのかな、と俺はベットから起き上がり、自分の机の中に入っているトーナメント戦の計画表を開く。

 

 

そこには、スケジュール、生徒名簿、組み合わせなどがある。

俺はその組み合わせ欄をじっと見つめる。

 

 

1回戦第一試合。

 

織斑一夏、シャルル・デュノア

VS

ラウラ・ボーデヴィッヒ、篠ノ之箒

 

 

これを見て俺は最低でも一波乱は絶対にあるだろうな、と思った。

 

しかし、胸騒ぎがする。

 

力を持っているだけで普通の人間である俺が胸騒ぎを起こすのだ。

 

ただの気の迷いか。

 

ほんとにありえないくらいのことが起きるのか。

 

その二つが頭に上がり、

 

「いやいや、流石にボーデヴィッヒちゃんも謹慎処分食らったらことを起こさないはずでしょ…………」

 

ボーデヴィッヒちゃんは真面目な子だ。

 

普通に考えて騒ぎを起こすわけなんてないだろう。

 

俺は、いつの間にかその紙を力強く握って、端がクシャクシャになっているのに気がついた。

 

「力、ね」

 

明日は何か起こる。

そんな思いを抱きながら、俺は手首のブレスレットを見つめる。

もらった日以来、なにも反応しないこのブレスレット。

それがついたなら、俺は一瞬、1秒でも、ヒーローになってやろう。

 

例え、どんな敵が相手でも。

 

悪即斬の心を持って…………。

 

「とりあえず、明日の仕事の確認でもしとくか」

 

俺は、改めて机に向き、明日の資料に目を通しておく。

 

明日はビップな方達も来るから、俺らの仕事は多めだ。

表舞台には教師たちが出てしまうせいで、裏方の仕事が増える。

例えばセキュリティ関連も俺らが全部を任されてしまっている。

俺はちなみに一日中セキュリティ関連の仕事だ。

ちなみに一緒なのは厳つい顔だけど少女漫画に絶賛ドハマリ中の相模さんと、ISが大好きな伊坂さん。

 

今回の責任者は相模さんで、俺は割と雑事をこなす、という感じになっている。

 

カメラの異常を直したりとか、とにかくセキュリティ室を離れての仕事をすることになっている。

 

とりあえず重要な役割じゃなくてよかった。

 

だってトーナメント戦の責任者とか、失敗でもしたらもう、ねぇ…………。

 

大変なことになるのは予想がついてるよ…………。

 

と、俺はトーナメント戦の概要や、仕事の確認をしていると、いつの間にか机に突っ伏して寝てしまっていた。

 

 

 

…………いや、ちゃんと寝坊はしなかったからね。

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