なんかシャル出してみたいな要望が多かったので、遊びで作ってみました。
「いやぁ、なんでこんなにラウラは可愛いんだよー」
「こ、こらシャルロット、あんまりジロジロ見るでない」
私は今、ラウラちゃんと一緒に水着を見に来ています。
なぜこうなったかというとすごく深いわけがある…………わけでもなく、この前に起こった事件から、ちょっとした会話ををしていたら、けっこう息が合って、しかも私が色々あって部屋を変更した時に、ひとり部屋だったラウラちゃんの部屋と一緒になり、そこからさらに仲良くなった、ということだ。
「はい、これとこれとこれ」
「うおっ……。
し、シャルロット……これはあまりにも多いのでは?」
「そんな事言わないでよぉ。
ラウラは可愛いんだから何着ても似合うけど、結局はラウラの着たいものを着て欲しいからねぇ」
「あ、あぁ、シャルロットの言いたい事は十分理解したから、これ以上は少しやめてくれないか?
一応着てみて確認してみたい」
ラウラは、私が渡した水着を持って(もっと渡したいけど)試着室のカーテンを閉める。
…………と、なんで水着を選びに着ているかというと、ラウラちゃんの発言が理由である。
『シャルロット、水着とはなんだ?』
夏休みに入って少しして、私は大きな爆弾を投げられたような感じがした。
まぁ、ラウラは元軍人ということもあって、色々世間知らずなところもあるから仕方が無いんだけど…………。
ということで、私たちは今、IS学園からちょっと遠めのショッピングモールに来ている。
そこはIS学園の生徒があまり来ないところで穴場の場所……と担任の山田先生に聞いた。
それで、なんで穴場のショッピングモールに来たかというと、私が誰にも見られずに水着を選びたかったからだ。
実は私は、恋をしている。
織斑一夏、というIS学園唯一の男性だ。
私は彼に恋をして、絶賛がんばっている。
結果とつながっているかどうかは別にしてね……。
と思いながら、私は自分の水着選びを開始する。
一夏がみとれてくれるくらいの水着を買いたいなぁ……。
ラウラに言っときながら私も雑誌で見たくらいの知識をフル活用させながら水着を選ぶ。
ちょっと自信のなかった私は、まず最初にマネキンの着ているものから見ていく。
もちろんそのまま選ぶなんて事はしないが、今年のトレンドとかが詰まっているのがマネキンの着ているものだから、と見てみる。
そして、当然マネキンは店の通路から見えるような位置にあるのが自然である。
つまり、私は通路に出たというわけで、
マネキンの影から出てくる人影に気づく事は無かったのである。
「わっ?!」
私は人影にぶつかる。
けっこうガタイのいい人とぶつかったのか、私はいい感じに飛ばされる。
「あ!
だ、だいじょうぶですか?!」
ぶつかった人は、慌ててこちらに声をかけてくる。
その声質から、男性であるということが分かる。
そこからちょっと一夏を想像した私は悪くないと思うが…………
現実はそんなに甘くない、てか苦かった。
「いや、だいじょうぶです、そっちこそだいじょうぶ…………で…………す?」
ぶつかった男性を見上げると、そこにいたのは、
以前、ラウラとの事件が起こった時に、私が見た、助けに来てくれた男性の顔だった。
「あっ」
男性の方は、私の顔を見て少し硬直するなり、やばっ、という顔をして、私から顔をそらしつつも、手を差しのべる。
「あ、あの…………」
うまく言葉が紡げない。
この人があの時の人だという事は、私はわかっている。
しっかりとこの目で見たのだ。
だけど、ラウラに前に聞いた時は、はぐらかされちゃったし、先生達に聞いても、あのISは君たちが倒したんだろう?と言われるばかり。
「えっと、その…………あの…………」
そんな考え事をしている間も、彼は私の方を見るなり、まずいな、とか、どうしよう、みたいなことを考えている顔をしている。
その時、
私の携帯から着信音が聞こえる。
その着信音は、無機質なもので、いきなり鳴り出したため、私たちは驚いてしまった。
「あ、あ、もしもし?」
『シャルロット、ビビッと来たものがあるのだが、どうだろう、これを買ってみたいのだが……』
ちょっと声の調子が上がっているのは、よほど気に入った証拠なのだろう。
私は苦笑いしながら、
「やっぱりフィーリングも大事だと思うけど、きちんと最後のやつまで着てよね。
私が選んだ苦労がなくなっちゃうじゃん」
『むむむ…………。
ほ、本当にこれ全部を着るのか…………』
「ほら、きちんと着てみないと、これがラウラ・ボーデヴィッヒ、っていうやつがあるかもしれないじゃん。
ほらほら、まだまだ時間はあるからね」
『…………わかった』
絞り出したような声を出してから、ラウラは電話を切る。
その後、ぶつかった男性の顔を見ると、その男性は唖然とした顔をしていて、
「なぁ、今話してたのって、ドイツの子で、長くて白い髪で、ちっちゃくて、IS学園にいる、あのラウラ・ボーデヴィッヒ?」
「あ、えぇ、そうですが」
「もしかしてなんだけど」
男性は顔をしっかりと見てくる。
私は何を言われるのかわからないため、ちょっとビクビクしていると、
「もしかしてお前ら、付き合ってんの?」
ビクビクは止まったのはおろか、頭の働きまで止まるかと思った。
あ、そういえば題名、書いてませんでしたよね。
題名をつけるなら、"夏休みのとある日、表"ですね。
…………はい、裏、あります。