ポケットモンスターSparking   作:初雪

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ココナ この物語の主人公。アニオタでお調子者。
ヒカリ ココナを助けたシンオウチャンプだが天然ボケで運が悪い。
ノノカ 気になったものは観察しないと気が済まない系女子。妄想癖あり。
マイ 静かでツンデレな少女。無口だったが最近は約3名のせいでツッコミをするハメに。
ハンサム 国際警察として世界を股にかける男。ある組織を追ってシンオウへ来たという。
ロケット団 かつてカントーやジョウトで暴れまわった犯罪組織。

【前回のあらすじ】
あっさり騙されたヒカリとノノカと、意味不明すぎてどうツッコめばいいか困っていたマイは牢屋にぶち込まれてしまうがそこに現れたのは国際警察ハンサムだった。


第13話 シャボンを突破せよ!

ココナはただ唖然と彼がロケット団達を御用していく姿を見ていた。

 

ハンサム「大丈夫か?そこに君たちのモンスターボールがある。悪いが先に行くぞ。」

 

ココナ「あ… ありがとうございます…」

 

したっぱ5「おっと、そうはさせないぜ。」

 

したっぱ6「軽く10人20人といる俺たちを突破して幹部様のとこまでいくつもりかい?」

 

ロケット団のしたっぱと思われる黒い制服を着た男達が道をふさぎ、ポケモンを繰り出した。

 

ハンサム「クソ… これじゃあラチがあかん…」

 

ノノカ「おらぁ!」ガンッ

 

ノノカの頭突きがハンサムの目の前にいる数名に衝撃を与え倒れさせた。

 

ノノカ「道は空きました。早くそのスカンプーとやらのとこに行ってください。」

 

ココナ「幹部な。」

 

ハンサム「だが…」

 

ココナ「ここは私たちに任せてください。」

 

マイ「こんな不良集団なんか四人で十分よ。」

 

ハンサム「しかし...」

 

ヒカリ「チャンピオンだって一人いますから!ダイジョーブです!」

 

ココナ「えっどこ!?」キョロキョロ

 

ヒカリ「おいコラ」

 

ハンサム「ありがとう。必ず戻る!」

 

したっぱ5「おいまt…」

 

ノノカ「騙したこと忘れてないですよね…?」ギロッ

 

ヒカリ「洗脳してきたやつはどの子かなぁ~」ニコォッ

 

したっぱ達「」

 

ヒカリ「ココナぁ… ちょっと戦場の死神にでもなってみない…?」ニコッ

 

ココナ「しゃーないね…」

 

ココナは肩をすくめた。

 

ノノカ「リオル、グロウパンチ!」

 

ヒカリ「ムクホーク、ブレイブバード エンペルト、ハイドロポンプ!」

 

マイ「クロバット、アクロバット。」

 

ココナ「くー、氷のキバ! ヒコザル、ニトロチャージ! カビゴン、のしかかり!」

 

くーは氷のキバで何匹もの敵を薙ぎ払い、エンペルトのハイドロポンプとカビゴンののしかかりの振動でまわりのポケモンやしたっぱがひとつ、ふたつ、みっつと次々に飛んでいく。 リオルのグロウパンチはポケモンというよりしたっぱの股間に命中している。つかどんだけ恨んでんだよ。 その中を迸っているのがムクホーク。 ポケモンやしたっぱをブレイブバードとインファイトのコンボでなぎ倒していく。

そしてあっという間にあたりは瀕死になったポケモンと股間を抑え口から泡を吹きながら倒れこんでいるしたっぱのみになった。

 

ココナ「こんぐらいかえ?」

 

ノノカ「ちょっと優しすぎたかな」

 

マイ(これ以上何があるんだよ。)

 

マイはそう思いながらもがき苦しむ彼らを見つめる。

 

ヒカリ「国際なんたらさんのとこに行くか!」

 

マイ「国際ならまだしも警察忘れてどうすんのよ」

 

ココナ「とりあえず行こうよ」

 

ココナ達は廊下を進んだ。するとある時戦闘音のようなものが聞こえた。

 

ハンサム「グレッグ、どくつきだ!」

 

???「クリムガン、ドラゴンクローォ!」

 

ヒカリ「これはハンサムさんの声!?」

 

マイ「急ぐわよ!」

 

???「行かせねえぜ?」ドンッ

 

白服の男がいびつな形をした銃をうった。

その銃から出たものがシャボン玉状になりココナたちをひとりひとり別々に閉じ込めた。

 

ココナ「なにこれ!?」

 

ヒカリ「壊せばいいことでしょ。ムクホーク、インファイト!」

 

白服の男「無駄だ。内側から壊すことはできない。膜は特殊な氷でできていて、外側は鉄を化学変化させたものだ。それと」

 

シャボンの膜からエネルギーが出てヒカリに命中した。

 

ヒカリ「うっ… なにこれ…」

 

ココナ「ヒカリ!?」

 

白服の男「その膜は内側の攻撃を同じ威力と同じ長さでエネルジーを跳ね返す。インファイトとなるとその時間威力はそうとうだろうなぁww」

 

ノノカ「卑怯です!」

 

マイ「私たちを開放しなさい!」ドンッドンッ

 

白服の男「だからぁ、その膜に攻撃しちゃだめだってwww」

 

マイ「わぁっ!?」

 

マイに小さなエネルギーが命中した。

 

ココナ「長らく説明どうもありがとうございました。」ニヤッ

 

白服の男「どうした?強がっちまってww」

 

ココナ「笑っていられるのも今のうちだよ? くー、透視で膜の隙間を探して。」

 

くー「くるぅーー… くるぅーん!」

 

ココナ「あったんだね。じゃあ全部の隙間に細い電流を通して外側から当てるんだ!」

 

白服の男「そんな威力じゃ壊せるわけないだろww」

 

ココナ「確かに壊すことはできない。でも温めることなら電撃で十分。」ニヤッ

 

白服の男「まさか…!?」

 

電撃が与えた熱が鉄を通って膜を温める。そして膜が解け始めた。

 

ココナ「外側は鉄でできてるんだよね?鉄は伝熱性だから電撃で温めたらすぐ内側に行く。そして膜は氷だから…」

 

バシャンッ

 

ココナ「膜はすぐに解ける。そして外側からの負荷だからエネルギーは出ない。」

 

白服の男「クソ!」

 

ココナ「膜が解けたらもう怖くない。くー、ワイルドボルト!カビゴン、体当たり!」

 

くー「ぐるぅーーーー!!」

 

カビゴン「ぐおおおおおおおおおおおお」

 

ガドンッという音を立て膜のなくなったシャボン状の壁はいっきに崩れ落ちた。

 

ココナ「さてと、覚悟はできてる?」

 


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